2016/07/21

3D学校生活

離島でボランティアツアー!!7月のスクールトリップ~前半~

2016/10/25
この記事は約 5 分で読めます

皆さんこんにちは~!インターンスチューデントのYuriです!

今回は7/9~10に行われたスクールトリップについて前半と後半に分けてお伝えしたいと思います♪

 

今月のスクールトリップはいつもと何かが違いました・・・!!なんと3D初のボランティアツアー形式で行われたんです!ボランティアーツアーって一体なんなの??って方も、うぉぉーーー!!次は参加してみたい!!って方もぜひチェックしてみてください♪それではLet’s go♪

 

今回は1泊2日で合計23名が集まりスクールトリップに行ってきました。メンバーは愉快な愉快なジャパニーズとタイワニーズとアラビアン!2台のバンに分かれて出発です♪

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朝早くの出発でもバンの中はワイワイ(´▽`)すでにここからスクールトリップが始まっていました!まずは港で高まったテンションを抑えきれず皆でパシャリ。

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今回は3Dで集めた古着を直接離島の人たちに届けるとういうことも目的の一つだったので、こんなに沢山の古着を持ってきました!皆で協力して船に運びます。

そして船上で、今回スクールトリップのお手伝いをしてくださった聖子さんとその旦那さんのJeffさんと合流。お二人はアイランドホッピングツアーはもちろん、普段個人的にはなかなか訪れることが出来ない離島を中心としたオリジナルツアーやボランティアツアーなどをコーディネートされていて、同時にセブローカルエリアへのサポートをするNGOも運営されています。お二人の詳しい活動はブログの最後に紹介させていただきますので、ぜひチェックしてみてください!

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そしてそしてお二人の息子さんのKai君!

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彼は英語と日本語そしてビサヤ語をあやつることが出来る5歳児。最初は恥ずかしがっていたKai君ですが、あ~っという間に私たちのアイドル的存在に!!彼の何に対しても恐れず好奇心の赴くままに行動する姿に学ばせてもらうことがとっても多かったです。知らない大人たちと混ざっても笑顔いっぱい元気いっぱいに全力で遊んでくれました♪

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1日目に向かった島は“パンダノン島”という、セブのマクタン島から約1時間半ほどにある島でボホール島のすぐ近くにあります。

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このパンダノン島はリゾートエリアと住居区と分かれています。

観光客や留学生はアイランドホッピング目的でリゾートエリアのみを訪れるため、実際のところ住居区がどのような状況なのか多くの人に知られていません。沢山の人がパンダノン島に訪れたとしても、綺麗なビーチを見て帰って住居区に足を踏み入れることはありません。今回はそんなパンダノン島の住居区に私たちは訪れました。

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今回は島の『クリーンアップボランティア』がメインの目的だったのですが、なんでごみ拾いなんてわざわざするの?と思う方がいるのも当然だと思います。しかし、“ごみ問題”が今この島の深刻な社会問題の1つになっています。昔はココナッツやバナナの皮など海に捨てても問題ない自然のごみが多かったのですが、最近は他の島からの近代的な影響によってプラスチックのごみなどが増えてきています。それにも関わらず、今までの習慣で海にごみを捨てているため、島の人たち自身が海を汚してしまっている現状になっています。ここには環境教育というものがないため、島の人たちは海を汚しているという自覚がありません。

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私たち外国人が“ごみを拾う”という行為見せることは、島の人たちにとても大きな“インパクト”を与えることができ、自分たちがまず行動として見せることで、島の人たちにごみを海に捨ててはいけないというメッセージを伝えることが出来るのです。

 

それではここから島に降り立って早速ごみ拾いの開始~!海岸の時点で沢山のごみがありました。ここから島を一周しながらごみを拾っていきます!

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この時点ですでにごみ袋がいっぱいになっているところもありました。皆で協力して頑張るぞ~~!!

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あっという間に島の中に子ども達の楽しそうな笑い声と笑顔が広がり、おっきな大行進が~~!!!

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マァヨゥ!!!はビサヤ語でGood!!という意味だと教わった我々はひたすらマァヨゥ!!!を連発!!

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ごみ拾いをしながら、そこに住む人々の暮らしや生活を肌で感じたり

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普段私たちがいるセブシティとは全く違った空気感や

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まるで時が止まったかのようなゆっ~くりとした穏やかな時間を感じることが出来ました。

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子ども達も3D生徒の皆さんも本当に一生懸命にごみ拾いをしてくれました!!

 

更に、リゾートエリアの方まで皆でごみを拾いに海を渡ります。足がびしゃびしゃになることなんて気にしません!

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海が目の前にあるとそりゃ誰でも飛び込みたくなるのが人間の心理。

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なんて美しいフォーム!!!!!!!

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押すなよ押すなよ~~~って言いつつもばっちり飛び込むcool Japanese guy!!!!

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なんて眩しい笑顔!!!!もう100点満点あげちゃう!!

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段々と子ども達とのチームワークが生まれ始めてきた3Dメンバー。

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子ども達にいつも囲まれて大人気のヒーローになるfunny Japanese guyも!!

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子ども達と遊ぶ時は言葉なんていりません!!一緒に歌を歌ったり手をたたいてみたり、笑いあってみたりたったそれだけのことでいいんです。この日一日が子ども達にとって楽しい思い出になることだけでもとても意味のあることだと思います。さらにはいつか子ども達が大人になった時、子どもの時に出会った外国人との交流が楽しかったとか、もっと外国人と交流をしてみたい、英語を勉強しよう、外の世界に行ってみようなんて小さなきっかけに繋がることができるのであればもっと素敵なことだなと思います。

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そして、この島には1つだけ学校があります。今この学校には500~600人ほどの子どもが通っています。

しかし実際のところは生まれた時の記録が追えなていない子どもがこの島にはまだいて、その記録がないために学校に通えていない子どもがいる現状です。また、セブシティに比べて障害を持った子どもが多く、このような小さなローカルの島になると周りにいる人が遠い親戚にあたるため、いとこ同士やもっと近い関係での結婚というのもめずらしくありません。そうなることで身体的・精神的障害を持った子どもが生まれる可能性が非常に高く、これもこの島の大きな社会問題の1つになっています。どうして近親婚がいけないのかや、家庭計画などのレクチャーもしていかなくてはいけないとのお話もありました。

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また物理的なこの島の問題としては、台風・地震が与える影響が挙げられます。台風のせいで校舎に大打撃があり、数年経った今も青空教室といった形で授業が行われています。たとえ国内外から義援金が集まったとしても、レイテ島といったようなメジャーな地域に資金が流れていってしまうため、このような小さな島はそういった恩恵を受けれずに取り残されている現状です。

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この島を外から見るとわかるのですが、ココナッツの木がほとんどないことに気づきます。それは、火を焚くのに島の人々がココナッツの木を伐っているからです。この島を本来ならば守ってくれるココナッツの木がないために台風が来る度に大きな影響を受けています。生きるために何も考えずに伐ってしまっているココナッツの木も限りある資源であり、永遠ではないということなど植林の知識も伝えていく必要もあります。

 

また、この島の主な産業としては漁業しかなく、こうのように小さな魚を干したものを瓶詰にして近くの島に20ペソ~80ペソほどで売っています。現金収入減としては十分ではありません。

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基本的には島で獲れた魚を食べ、野菜や肉を食べる機会は少ないようです。また、船に必要なガソリンを買うことが出来ないため、木材の古い手漕ぎの小さなボートを使って島外に行きますが、何か買い出しするにも非常に困難な現状です。何か病気になったとしてもこの島には病院がないため島外に時間をかけて行くことになります。

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しかし、マイナスなことばかりではなくこの島には昔からある伝統的な知恵が沢山あります。でも島の人たちにとっては日常で何気なくしていることなので、外部にいる私たちがそれらが価値のある事、無くしてはいけないということを伝えていくことで、伝統を継承することにも繋がります。

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午前のクリーンアップボランティア後は船上で豪華なランチ!!透き通った青い海の上、爽やかな青い空の下で皆で食べるシーフード!!たまったもんじゃないです!!最高の言葉以外に見つかりません♪今回のランチは島でとれた新鮮なシーフード!島のお母さんたちが一生懸命作ってくれました。私たちが島に訪れるということだけでも島の人たちにとってプラスになることもあります。

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これで一人前!!信じられない!!そしてカニでかーーーーーい!!!

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皆で美味しいランチを食べた後は、古着を島の人たちに届けるために再度上陸!

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島内に行ってみると・・・・・・

 

沢山の人たちと子ども達がずらぁぁっっと列を作って待っていてくれました!!!太陽の日差しが容赦なく照り付ける暑い中こんなに沢山の人達が待ってくれていたことに本当本当にに大きな衝撃を受けました。

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古着はただ島民の方々に直接お渡しするのではなく、まず島の代表の女性議員の方に全てお渡しし、その後、洗濯を仕事とする島の女性に分配してもらい、それらを売って少しのお金を得るというシステムにしています。そういったことで自尊心や自立心といった気持ちを持ってもらいたいという願いが込められています。島の女性達が働くことに対してやりがいや喜びを感じてくれればなと思いました。

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このように思い出の詰まった皆さんのお洋服が、島の人々の新たな希望として繋がる瞬間は誰しもが笑顔と幸せいっぱいな気持ちになります。

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3Dはこれからも、3Dだからできること、3Dの生徒スタッフ含め皆で島の人たちにとって希望や夢のお手伝いができることを続けていきたいと思っています。学校を卒業する際、古着をオフィスにお持ちいただけるととっても助かります。また、今回参加できなかった方は次の機会にぜひぜひ参加してみてください!!

 

参加した後は皆さんそれぞれが様々な想いを持つことになるかと思います。テレビでしか見ることがなかった世界を実際に自分の目で見て聞いて感じた時、きっと答えを出すことが難しい問に悶々となるかもしれません。

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結局自分には何もできないと落ち込んでみたり、自分とはあまりにも違う世界だから関係ないやって開き直ってみたり、良い経験になった、勉強になったと思って終える方など本当に人それぞれかと思います。

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このボランティアツアーを通して参加者の皆さんに感じてほしいと思うことは、『今いる自分の環境がいかに恵まれているのか』ということを改めて思い出してほしいということです。

今自分が生きている環境が、世界的に比べてどれだけ素晴らしく、贅沢なものであるのか。限りある時間を今生きていると感じてほしいと思っています。自分の人生に沢山の選択肢があって、それを選べる環境にいる。自分の努力次第で限りない可能性と未来を切り開くことが出来る。こんな幸せなことは他にないと思うのです。

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環境の違いでどんなに自分が挑戦したくても出来ないという現状が世界には沢山あります。遠く離れたセブに自分自身の意思で来て、毎日英語を勉強できて、さらに自分の夢や目標に向かって頑張れる日々を送れています。これもめっちゃくちゃ幸せなことなんじゃないかな~と私は思います。このボランティアツアーに参加したことをきっかけに、何か小さいな変化やきっかけ、幸せが皆さんの心の中に訪れてもらえたならばとても嬉しく思います。

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ボランティアツアーについての質問や要望等ありましたら、オフィスYuriまでぜひご意見を聞かせてください。

次回は、スクールトリップ後半編になります。お楽しみに♪

 

 

今回お世話になった団体のfaceboook ページです。

【Seamonkey Adventure Services】

https://www.facebook.com/seamonkey.adventure.services/?pnref=story

【NGO go share】

https://www.facebook.com/ngo.goshare/?pnref=story

 

 

 

 

 

 

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