2016/09/26

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【Global Athlete Project × 3D ACADEMY】スノーボード・アルペン植野琴選手3D留学後インタビュー

2017/10/11
この記事は約 4 分で読めます

植野琴選手インタビュー1

植野 琴選手プロフィール

植野 琴選手は将来のオリンピックを目指すスノーボード・アルペン競技のトップアスリート。子供の頃から世界を舞台に活躍されていた植野選手ですが、さらなる飛躍に向けて3D ACADEMYがGlobal Athlete Projectと共同で、世界に挑戦するアスリートを語学面からサポートするフィリピン留学プロジェクト「JOURNEY to YOUR BEST」を利用して4週間のフィリピン留学に来られました。

今回はそんな植野 琴選手の留学後インタビューをお送りします。

植野 琴/Koto Ueno (スノーボード・アルペン競技)
東京都出身。1994年生まれの大学4年生。
4歳からスキーを、6歳からスノーボードを始める。
6歳でSAJジュニア1級・SIAジュニアゴールドメダル取得。
9歳でスキーSAJ1級・SIAゴールドメダル取得。JSBAスノーボード1級取得。
2010-2012 JSBA全日本選手権 DU ジュニア 優勝(3連覇)。
トップアスリートAOで日本体育大学合格。2015インターカレッジ SL 優勝、旭川ワールドカップ初出場。
2013-2015JOCオリンピック強化指定選手。目標は、2018・2022・2026年オリンピック出場。
今後は指導者としての勉強もし、大学卒業後は競技を続けながらプロとしてもスノーボードの楽しさを広めることを目指している。

留学を振り返って

本日は宜しくお願いします。グローバルアスリートプログラムを利用しての英語留学もあと3日となりました。

今にして思えば短く感じますね。最初の2週間ぐらいはすごい長く感じたんですが。

長く感じたというと?

授業もあって、トレーニングに宿題、自習もしていると時間が全然足りなかったんです。特に1週間目は新しい表現、単語とかに出会うことばっかりで、あんなに辞書を使ったことはなかったです(笑)。

日本語から置き換えて英語を話す時間がもどかしいし、だから自習で表現を勉強しとかなきゃって思うと余計に時間がかかって、でもそういうのが楽しかったんですけれど。

3Dでの英語学習

それだけ英語の勉強に集中されてたんですね。

今シーズンは怪我の影響もありただでさえシーズンインが周りの選手より遅れています。なので今は体を作るのに一番大事な時期なんですが、英語留学をすることに決めました。だからこそ、この留学をどれだけ有意義なものにするかがとても重要だったんです。

留学前にもインターネットでかなりリサーチしていました。そこで留学をより意味あるものにするには自習と復習が大事って読んで、だから必死でやりました。でもおかげで時間が足りなくて、他の生徒さんみたいにたくさん遊びに行ったり友達一杯作ってというわけにもいかず、今でも友達は二人だけです(苦笑)。

二人もできたら十分だとは思いますよ。

でもそれで先生たちが口を揃えて「もったいない」とか「かわいそう」とか言うんです(苦笑)。結果、週末に遊びに行ってそれを英語で日記を書くっていう宿題をだされて、そのためだけにマクタン島のビーチまで友達と遊びに行くことになりました(笑)。

他の先生にも週二回日記を書く宿題を出されて、日本語でもなかなか書かないのに、英語で書くのは大変でした。勉強とトレーニングの毎日で内容も同じような内容のものばっかりでしたが、トレーニングのことやジムのあるウォーターフロントホテルで食べた夕食のこととかを書いていました。それでも、過去形にすることとかかなり厳しく直されたりと、とても役に立ちました。

植野琴選手インタビュー2

授業はどのような内容でしたか?

スピーキングを中心にしていました。文章を読んで、次にその文章を見ないで内容について話す、とかですね。最初はその文章を読むだけでも20分かかったりしましたが(苦笑)。

5人の先生のうち、2人の先生はスピーキングを担当してもらって、他の先生はそれぞれ、グラマー、ボキャブラリー、フリートーキングといった配分で、自分でもなかなかいいバランスだったと思います。

英語の上達は感じられましたか?

前よりは喋られるようになったと思います。英語を喋っていると先生からミスをするごとに細かくチェックが入るんです。ボキャブラリとか文法とか、最初は同じミスを何度もくり返したりししてたのですが、だんだんできることが増えてきました。

今でもチェックが入らないと、逆に不安になるんですが、先生が表情とかリアクションで「よくできました」っていう感じで伝えてくれるので安心できましたし、その回数も増えてきたきがします。

英語を喋ることに対する気持ちは変わりましたか?

もともと英語に対する抵抗心はなかった気がします。これまでも海外遠征とか一人で行っていましたし、そこではジェスチャーとかを使ってでもなんとかしなければならなかったですから。

それで小・中学生ぐらいのころはなんとかなると思ってたんですけれど、高校生になったぐらいから海外のチームに入ったりして、言いたいことが言えなかったり、聞くことができなかったりともどかしい気持ちでした。

だから英語に対する抵抗とかはないと思うんですが、自信がなかったですね。例えば他の日本人選手が一緒にいたら急に喋られなくなったり(苦笑)。ここでも最初の週は自信もなくて喋られなかったと思います。

今では自信がつきましたか?

もちろん今でも完全に自信がついたとはいいきれないですけれど(笑)。でも会話が成り立ったかどうかとか、文法があってたかどうかとか、自分がちゃんとできてるのかできてなかったのかはっきりと分かる状況が少しは自信をつけさせてくれた気がします。

植野琴選手インタビュー3

セブでの生活とトレーニング

セブの街はどう思われましたか?

最初フィリピンについたときは、おそるべし東南アジアって思いました(笑)。学校の付近のバイクタクシーの人がすごく声をかけてくるし、みんな悪い人に見えて。でも、タクシーで出かけるときとにみんな必死で止めてくれたり、今では悪い人たちではないんだなってわかりました(笑)。

あとマッサージの安さには驚きました。日本だったら1時間2,900円とかだったりするのに、学校の近くでタイマッサージしたら1時間200ペソ(編注: 約450円)でしたから。

3Dでの生活はいかがでしたか?

部屋は快適でしたし、ウォーターサーバーがあちこちにあったり、不便に感じることはありませんでした。食事もカレーとか日本人向けの味付けで美味しく食べられました。ただアスリートなのでバランスを考えて外で食べたりもしていました。

トレーニングは充分にできましたか?

トレーニングは学校の提携ジムではなく、ウォーターフロントホテル(編注: 学校からタクシー5分程度の距離にあるホテル)のジムと契約してそこで行ったんですが、欲しいものが全て揃っていてとても快適でした。

かなり広くて、マシンだけでなくラダーなどのトレーニング用具もあって、フルメニューを組むことができました。プロアスリートでも満足できる設備が揃っていると思います。

怪我のこともあって他の人より遅れてはいますが、シーズンインに向けての体づくりなどの準備は順調に進んだと思います。来る前はやはりその点は妥協が必要かと思っていましたし、正直ここまでできると思っていなかったので良かったです。

植野琴選手インタビュー4

今後について

この週末には留学を終えられますが、今後の英語の目標を教えてください。

まずは現地で自信を持って英語を喋られるようになることですね。帰ってからも今回の留学中にとったノートをたくさん復習したり、他にもグローバルアスリートプロジェクトさんから提供されているサービスを利用して英語の勉強を続けていきます。

アスリートとしての今後の予定を教えていただけますか?

まだ確定はしていないのですが、早ければ10月26日にはオランダに向けて出発する予定です。その後年内はヨーロッパの大会でもまれながらポイントを取りに行きたいと思っています。

私は今W杯の一つ下のカテゴリのコンチネンタルカップに出場しているのですが、このレベルの世代の選手はみんな苦しんでいます。例えば2年後のオリンピックにしても、W杯に出ていてかつ常に決勝にでられるようなレベルでないと、代表として選ばれることはできません。

求められるレベルが非常に高いんですね。

はい。なので今は自力をためるためというか、ポイントも高くW杯のメンバーもたくさん出場する大会に参加してもまれて強くなりたいと思っています。その分レベルがとても高くて大変なんですが。そしてナショナルチームのW杯メンバーに選ばれるためのポイントを獲得していきたいですね。

それと同時に、ヨーロッパを転戦するにあたり一緒に練習することのできる、拠点になるチームを見つけたいです。だからそれぞれのチームのコーチや選手とたくさん話しをして、人脈をどんどん作っていきたいと思っています。

それは確かに英語が必要になりますね。応援しています。本日はありがとうございました!

植野琴選手インタビュー5

Global Athlete Project
多くの日本人がスポーツを通じて外国語のコミュニケーションスキルを身につけ、世界を舞台に活躍することを応援しています。

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