2025/06/17
目次
「私はこの本を読みました」→ I read this book.
「この本は私に読まれました」→ This book was read by me.
英語では、「誰がするか」を主語にするだけでなく、
**「誰に(何に)されるか」を主語にする受け身の文=受動態(passive voice)**という表現があります。
つまり、「する英語(能動態)」ではなく、「される英語(受動態)」です。
この受動態は、たとえば以下のように使われます:
English is spoken around the world.(英語は世界中で話されています)
The room was cleaned yesterday.(その部屋は昨日掃除されました)
My bag was stolen.(私のかばんが盗まれました)
このように、**be動詞+過去分詞(動詞の3つ目の形)**を使って、
「行為の対象」を主語にした文が作れるようになると、表現の幅がグンと広がります。
この第11章では、ChatGPTを使いながら以下の内容を学んでいきます:
受動態の基本構造と現在・過去の使い分け
過去分詞の使い方と主語の入れ替え方
能動態との違いや書き換え練習
よく使われる「される英語」の英作文と会話例
受動態(passive voice)は、「〜される」「〜された」といった受け身の表現を英語で表すための文法です。
ふだんよく使う「〜する」文(能動態)とは、主語と動詞の関係が逆になるのが特徴です。
be動詞 + 過去分詞
この形で、「〜される」という意味を作ることができます。
能動態(〜する) | 受動態(〜される) |
---|---|
I eat lunch.(私は昼食を食べる) | Lunch is eaten by me.(昼食は私に食べられる) |
He cleans the room. | The room is cleaned by him. |
They made the cake. | The cake was made by them. |
時制 | 受動態の形 | 例文 |
---|---|---|
現在形 | is / are + 過去分詞 | The window is broken. |
過去形 | was / were + 過去分詞 | The window was broken yesterday. |
過去分詞は「動詞の3つ目の形」です。
不規則動詞は変化形をしっかり覚えておきましょう。
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|
eat | ate | eaten |
make | made | made |
write | wrote | written |
受動態では、動作の主を表すとき by + 行為者 で表します。
The letter was written by her.(その手紙は彼女によって書かれました)
The picture was drawn by a child.(その絵は子どもによって描かれました)
→ 誰がやったかを明示したいときだけ by を使います。文脈によっては省略されることもよくあります。
受動態は「される・された」を表す表現
基本形は「be動詞+過去分詞」
動詞の時制や主語によって be動詞が変化する
「by+人」で「誰にされたか」も表現できる
受動態は be動詞+過去分詞 という形が基本ですが、
この “be動詞” の時制を変えることで、現在・過去・未来・完了・進行中 など、さまざまなニュアンスを表現できます。
このセクションでは、代表的な5つの時制パターンと例文を紹介します。
今の時点で「されていること」を表します。
例文 | 日本語訳 |
---|---|
English is spoken in many countries. | 英語は多くの国で話されています。 |
The room is cleaned every day. | その部屋は毎日掃除されています。 |
過去に「されたこと」を表します。
例文 | 日本語訳 |
---|---|
The letter was written by my teacher. | その手紙は先生に書かれました。 |
These books were sold out yesterday. | これらの本は昨日売り切れました。 |
これから「される予定」のことを表します。
例文 | 日本語訳 |
---|---|
The project will be finished next week. | そのプロジェクトは来週終わる予定です。 |
A new bridge will be built here. | 新しい橋がここに建設される予定です。 |
これまでに「されたことがある」「されてきた」ことを表します。
例文 | 日本語訳 |
---|---|
The cake has been eaten already. | ケーキはすでに食べられてしまいました。 |
Many changes have been made recently. | 最近たくさんの変更が加えられています。 |
まさにその時「されている最中だった」ことを表します。
例文 | 日本語訳 |
---|---|
The house is being painted. | 家は今、塗装中です。 |
The room was being cleaned when I arrived. | 私が到着したとき、部屋は掃除されている最中でした。 |
時制 | 形 | 例 |
---|---|---|
現在 | is / are + 過去分詞 | The book is read. |
過去 | was / were + 過去分詞 | The book was read. |
未来 | will be + 過去分詞 | The book will be read. |
現在完了 | has/have been + 過去分詞 | The book has been read. |
進行中 | is/was being + 過去分詞 | The book is being read. |
受動態は be動詞の時制で文のニュアンスが変わる
基本形は変わらず「be + 過去分詞」
各時制の特徴をつかめば、自然な文が作れる
ChatGPTで「時制の切り替え練習」をするのが効果的!
英語の文には、「主語が何かをする」=能動態(active voice) と、
「主語が何かをされる」=受動態(passive voice) の2つの形があります。
どちらを使うかで、文章の焦点や雰囲気が変わります。
このセクションでは、書き換え練習とともに、使い分けのコツも紹介します。
能動態 | 主語が動作をする |
---|---|
例)She sings a song.(彼女が歌を歌う) |
受動態 | 主語が動作を受ける |
---|---|
例)A song is sung by her.(歌が彼女によって歌われる) |
1. 目的語を主語にする
2. be動詞の形を合わせる
3. 過去分詞を使う
4. 「by + 行為者」を必要に応じて加える
能動態:The chef cooks the meal.
受動態:The meal is cooked (by the chef).
能動態:They clean the classroom every day.
受動態:The classroom is cleaned every day (by them).
能動態:He wrote a letter.
受動態:A letter was written (by him).
They use this computer every day.
→ この文を受動態に書き換えてください。
答え:This computer is used every day (by them).
The door was opened by Tom.
→ この文を能動態に戻してください。
答え:Tom opened the door.
シーン | 適した態 | 理由 |
---|---|---|
行為者を強調したいとき | 能動態 | 誰がやったかを主語にできる |
結果や対象を強調したいとき | 受動態 | 何がされたかを主語にできる |
行為者が不明なとき | 受動態 | by ~ を省略可能(例:He was arrested.) |
書き換えは「目的語を主語に」して「be動詞+過去分詞」にする
by ~ は必要に応じて使う(省略もOK)
状況や強調したい内容によって使い分ける
ChatGPTを使えば、手軽に双方向の練習ができる!
受動態は「文法のための表現」だけでなく、実際の英会話や英作文でも頻出です。
特に「誰がやったかより、何がされたかを強調したいとき」によく使われます。
このセクションでは、受動態が自然に使われるシーンや例文を紹介します。
シーン | 例文 | 意味 |
---|---|---|
1. ニュース | He was arrested yesterday. | 彼は昨日逮捕されました。 |
2. お店や案内 | Credit cards are accepted here. | クレジットカードが使えます。 |
3. 商品説明 | This smartphone was made in Japan. | このスマホは日本製です。 |
4. 説明書 | The switch is turned off automatically. | スイッチは自動で切れます。 |
5. 学校・仕事 | Homework must be submitted by Friday. | 宿題は金曜日までに提出されなければなりません。 |
表現 | 例文 | 日本語訳 |
---|---|---|
be born | I was born in 2000. | 2000年に生まれました |
be known | She is known as a singer. | 彼女は歌手として知られています |
be made of | This table is made of wood. | この机は木でできています |
be located in | The school is located in Tokyo. | 学校は東京にあります |
be surprised at | I was surprised at the news. | そのニュースに驚きました |
ミス例 | 正しい文 | 解説 |
---|---|---|
The cake is eat now. | The cake is being eaten now. | be動詞+現在進行形の過去分詞 |
The book was write by him. | The book was written by him. | 過去分詞の形をミスしがち |
This door can open easily. | This door can be opened easily. | 助動詞+be+過去分詞 の形 |
Aさんの質問 | Bさんの受動態での答え |
---|---|
Who cleaned the room? | The room was cleaned by my brother. |
Where is this made? | It was made in the Philippines. |
Can I use this card? | Yes, cards are accepted here. |
受動態はニュース・案内・商品説明・会話文など、幅広い場面で使われる
「誰がしたか」よりも「何がされたか」を重視したい時に有効
be動詞や過去分詞のミスに注意しながら、ChatGPTでアウトプット練習が効果的!
ここまで受動態の基本から応用まで学んできました。
このセクションでは、知識の整理・よくある誤り・実践力チェック・ChatGPTの活用法までを総仕上げします。
項目 | 内容 |
---|---|
基本形 | be動詞 + 過去分詞(例:is used, was made) |
主語の役割 | 「動作を受ける側」が主語になる |
時制 | be動詞が変化(is/was/will beなど) |
過去分詞 | 動詞の3つ目の形を使う(例:write → written) |
by + 人 | 必要なら「誰によって」も表現可能(省略もOK) |
間違い | 正しい形 | 解説 |
---|---|---|
The cake was eat by Tom. | The cake was eaten by Tom. | 過去分詞が間違い(eat → eaten) |
English speak in many countries. | English is spoken in many countries. | be動詞が抜けている |
The door was closing by her. | The door was closed by her. | 「進行中」ではない → 過去分詞使用 |
The window was break by the wind.
These shirts is made in Japan.
This cake has eat already.
was broken(break → broken)
are made(shirts → 複数主語なので be動詞は are)
has been eaten(現在完了形の受動態)
ステップ | 内容 |
---|---|
✔ 英作文 | 「私は〜されました」など自分に関する文を作ってみる |
✔ 会話練習 | ChatGPTと「What was done?」形式で会話する |
✔ 過去分詞暗記 | 不規則動詞をまとめて覚える(例:go-went-gone) |
✔ 自動化練習 | ChatGPTに書き換え問題を出してもらう |
「誰がするか」ではなく「何がされたか」に意識を向ける
主語・be動詞・過去分詞の一致がカギ
状況によって能動・受動を柔軟に使い分ける
ChatGPTを活用して反復練習することで、自然な運用力が身につく!
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