バギオ留学の費用シミュレーション(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)

はじめに

フィリピン・バギオは、年間を通して涼しい気候と落ち着いた学習環境が魅力で、多くの留学生が集まる人気エリアです。留学を検討する際に気になるのが「実際にどのくらい費用がかかるのか」という点ですが、これは部屋タイプや授業数、生活スタイルによって大きく変動します。

たとえば、多人数部屋を選んで外食を控えれば1ヶ月あたり16万円前後で過ごせるケースもあれば、1人部屋でマンツーマン授業を多めに取り、週末に旅行や外食を楽しむスタイルなら40万円以上になることもあります。

この記事では、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の留学期間ごとに、節約派から充実派まで幅を持たせた費用シミュレーションを紹介します。自分の希望に合ったプランをイメージしながら、余裕を持った予算設計に役立ててください。


費用シミュレーションの前提条件

バギオ留学の費用は、部屋タイプ・授業数・生活スタイルによって大きく変わります。今回のシミュレーションでは、以下の条件をもとに「安めのケース」と「高めのケース」の両方を想定しています。

学校・授業関連

  • 部屋タイプ

    • 多人数部屋:もっとも安く抑えられる

    • 1人部屋:快適だが割高

  • 授業数

    • 標準コース:マンツーマン+グループのバランス

    • Intensiveコース:マンツーマンを多めに追加

学校外の支出

  • 電気・水道代:寮費に含まれない学校が多く、エアコン使用で金額が上下

  • 食費:基本は学校の3食込みだが、外食やカフェを増やすと出費がかさむ

  • 旅行・アクティビティ:週末に小旅行を入れるかどうかで数万円単位の差

必須の固定費

  • SSP(Special Study Permit):12,040ペソ(約36,000円〜)

  • ビザ延長・ACR-Iカード:3ヶ月以上の滞在で追加発生

  • 航空券:時期や航空会社により大きな幅(約8万〜20万円)

  • 海外旅行保険:補償内容により幅(1ヶ月2〜4万円、6ヶ月で最大20万円前後)

為替想定

  • 1PHP=3.0円(円安寄り)で計算


1ヶ月の費用シミュレーション

短期でバギオに留学する場合は、入学金や航空券などの固定費の割合が大きいため、どうしても1ヶ月あたりのコストが高めになります。

合計目安:16万〜45万円(デポジット別)

内訳例

  • 入学金:2万〜3万円

  • 学校パッケージ(授業+寮+3食)

    • 多人数部屋・標準コース:15万〜20万円

    • 1人部屋・Intensiveコース:20万〜28万円

  • 電気・水道・施設費(実費):5千〜2万円

  • 教材費:3,000〜6,000円

  • 現地手続き(SSP):約3.6万〜4.2万円

  • 空港送迎:5千〜1万円

  • 往復航空券:8万〜20万円(時期・航空会社による)

  • 海外旅行保険(1ヶ月):2万〜4万円

  • 生活費(外食・カフェ・交通など):1.5万〜6万円

  • 週末旅行・アクティビティ:0〜4万円

  • 通信費(SIM/データ):2,000〜5,000円

  • デポジット(別枠・原則返金):2万〜3.5万円

ポイント

  • 節約派(16〜25万円台):多人数部屋+外食控えめ+旅行なし

  • 標準派(25〜30万円台):2人部屋+授業バランス型+生活は適度に外食

  • 充実派(40万円前後〜):1人部屋+マンツーマン多め+旅行・外食も積極的


3ヶ月の費用シミュレーション

3ヶ月はバギオ留学でもっとも人気のある期間です。固定費を複数月に分散できるため、1ヶ月あたりの平均コストは短期よりも下がります。ただし、ビザ延長やACR-Iカードの取得が必要になるため、現地手続き費用は1ヶ月より高めになります。

合計目安:50万〜120万円(デポジット別)

内訳例

  • 入学金:2万〜3万円

  • 学校パッケージ(授業+寮+3食)×3ヶ月

    • 多人数部屋・標準コース:45万〜60万円

    • 1人部屋・Intensiveコース:60万〜84万円

  • 電気・水道・施設費(実費):1.5万〜5万円

  • 教材費:6,000〜1万円

  • 現地手続き(SSP+ACR-Iカード+ビザ延長):5.5万〜7万円

  • 空港送迎:5千〜1万円

  • 往復航空券:8万〜20万円

  • 海外旅行保険(3ヶ月):6万〜10万円

  • 生活費(外食・カフェ・交通など)×3ヶ月:6万〜18万円

  • 週末旅行・アクティビティ:3万〜12万円

  • 通信費(SIM/データ)×3ヶ月:6,000〜1.5万円

  • デポジット(別枠・原則返金):2万〜3.5万円

ポイント

  • 節約派(50〜60万円台):多人数部屋+外食控えめ+旅行少なめ

  • 標準派(70〜90万円台):2人部屋+授業バランス型+生活は適度に外食

  • 充実派(100万円超):1人部屋+Intensive授業+毎週旅行や外食


6ヶ月の費用シミュレーション

半年間の留学は、英語力をしっかり伸ばしたい人や休学・キャリアチェンジを兼ねる人に多いプランです。長期になるほど1ヶ月あたりのコストは抑えられますが、ビザ延長を複数回行う必要があり、現地手続き費用が積み上がる点に注意が必要です。

合計目安:95万〜220万円(デポジット別)

内訳例

  • 入学金:2万〜3万円

  • 学校パッケージ(授業+寮+3食)×6ヶ月

    • 多人数部屋・標準コース:90万〜120万円

    • 1人部屋・Intensiveコース:120万〜168万円

  • 電気・水道・施設費(実費):3万〜10万円

  • 教材費:1万〜1.8万円

  • 現地手続き(SSP更新+ACR-Iカード+ビザ延長複数回):10万〜15万円

  • 空港送迎:5千〜1万円

  • 往復航空券:8万〜20万円

  • 海外旅行保険(6ヶ月):12万〜20万円

  • 生活費(外食・カフェ・交通など)×6ヶ月:12万〜36万円

  • 週末旅行・アクティビティ:6万〜24万円

  • 通信費(SIM/データ)×6ヶ月:1万〜3万円

  • デポジット(別枠・原則返金):2万〜3.5万円

ポイント

  • 節約派(95〜110万円前後):多人数部屋+節約生活+旅行控えめ

  • 標準派(120〜160万円前後):2人部屋+適度に外食や旅行

  • 充実派(180〜220万円):1人部屋+Intensive授業+旅行や外食を積極的に楽しむ


まとめ:バギオ留学の費用感と準備のポイント

バギオ留学の費用は、1ヶ月16万円台〜6ヶ月で220万円前後と、選ぶ部屋タイプや授業数、生活スタイルによって大きく幅があります。

  • 節約派:多人数部屋+外食少なめ+旅行控えめ → 下限に近い費用感

  • 標準派:2人部屋+平均的な授業数+適度に外食や旅行 → 中間層(もっとも多い)

  • 充実派:1人部屋+Intensive授業+旅行・外食を満喫 → 上限に近い費用感

留学計画のアドバイス

  1. 必須費用は抑えられない
     SSP、ビザ延長、ACR-Iカード、保険などは必ず発生する固定費。ここを削ることはできません。

  2. 大きな差は「部屋」と「生活スタイル」
     同じ学校でも、1人部屋か4人部屋かで月に10万円近く変わることも。さらに毎週旅行を入れるかどうかで数万円単位の差。

  3. 予算は“多め”に設定しておくのが安心
     「想定より安く済んだ」は嬉しい誤算ですが、逆はストレスになります。余裕をもって計画するのがおすすめです。


FAQ:バギオ留学の費用シミュレーション(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)

1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の費用レンジは?

目安は次のとおりです(デポジット別・1PHP=3.0円想定)。

  • 1ヶ月:16万〜45万円
  • 3ヶ月:50万〜120万円(≒月あたり17万〜40万円)
  • 6ヶ月:95万〜220万円(≒月あたり16万〜37万円)

安く抑えられるケースと高くなるケースの違いは?

主に「部屋タイプ」「授業数(マンツーマン比率)」「生活スタイル(外食・旅行頻度)」「電気代ルール」で差が出ます。多人数部屋+外食控えめ+旅行少なめが安め、1人部屋+Intensive+毎週旅行が高めになりやすいです。

SSPはいくら?なぜ「思ったより高い」の?

SSPは12,040ペソ(学校の代行手数料込みで13,000〜14,000ペソになることも)。1PHP=3.0円なら約36,000〜42,000円で、1ヶ月でも必ず発生する固定費だからです。

3ヶ月以上で増える手続き費は?

ACR-Iカード(約3,500ペソ)とビザ延長費が追加。3ヶ月で概ね5.5万〜7万円、6ヶ月では延長を複数回行うため10万〜15万円が目安です。

入学金・デポジットはどのくらい?

入学金は2万〜3万円。デポジットは2万〜3.5万円が一般的で、破損や清掃費を差し引いて原則返金されます(学校規定で相殺・没収あり)。

学校パッケージ(授業+寮+食事)の相場は?

  • 多人数部屋・標準コース:9万〜13万円/月
  • 1人部屋・Intensive:20万〜28万円/月

同じ学校でも部屋グレードやマンツーマン数で数万円単位の差が生じます。

電気・水道・施設費は別請求?いくら見ておけばいい?

別請求の学校が多いです。1ヶ月あたり5,000〜30,000円が目安。エアコン常用・PC長時間使用で上振れします。kWh従量+上限超過ペナルティの学校は高くなりやすいです。

航空券はいくら?直行便とLCCでどう違う?

往復8万〜20万円。ピーク期・レガシー航空会社・直行便は高め、LCC+早期発券+乗継で下げられます。

海外旅行保険は必要?費用の目安は?

医療費・盗難・渡航トラブルに備え必須。1ヶ月2万〜4万円、3ヶ月6万〜10万円、6ヶ月12万〜20万円が目安。補償を削りすぎるとリスクが高まります。

生活費(外食・カフェ・交通)はどれくらい?

節約派1.5万〜3万円/月、標準派3万〜6万円/月、充実派6万〜10万円/月。外食頻度と週末の過ごし方で大きく変動します。

通信費(SIM/データ)の相場は?

月2,000〜5,000円。容量大きめのプランやテザリング中心だと上振れします。学校Wi-Fiの品質は校舎や時間帯で差があります。

為替が動いたら総費用はどのくらい変わる?

学費・現地費の多くはペソ建てのため、1PHP=2.8円→3.2円の変動で、パッケージが月あたり数千円〜1万円以上動くことも。余裕を持った予算設計が安全です。

「1ヶ月16万円」は現実的?

多人数部屋・標準コース・外食控えめ・旅行なし・LCC早割・保険控えめなど条件が揃えばあり得ます。ただしSSPや航空券次第で簡単に20万円台へ上がるため、下限狙いはリスクも伴います。

最終的にいくら準備すれば安心?

想定合計に+10〜20%の余裕を推奨。想定より安く済むのは歓迎ですが、逆はストレスの原因になります。

モデルケース(1ヶ月)のサンプル内訳は?

項目 節約派(多人数・標準) 充実派(1人部屋・Intensive)
学校パッケージ 160,000〜200,000円 200,000〜280,000円
電気・水道・施設 5,000〜10,000円 12,000〜30,000円
SSP 約30,000〜32,000円
入学金 20,000〜30,000円
航空券 50,000〜120,000円
保険 20,000〜40,000円
生活費 15,000〜30,000円 40,000〜100,000円
旅行・アクティビティ 0〜10,000円 20,000〜40,000円
通信 2,000〜5,000円
デポジット(別枠) 20,000〜35,000円

学校ごとの「電気代ルール」の見落としは危険?

危険です。上限超過やkWh従量課金で想定以上に請求されることがあります。契約前に「無料枠」「超過単価」「検針タイミング」を必ず確認しましょう。

どのゾーンを選ぶ人が多い?

最も多いのは中間ゾーン(2人部屋・授業バランス型・適度な外食と月1〜2回の小旅行)で、1ヶ月25万〜35万円前後に収まるケースが多いです。

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