目次
- ビジネス英語とMBA英語の違い(ケースメソッド対応力)- FAQ:ビジネス英語とMBA英語の違い(ケースメソッド対応力)
- ビジネス英語とMBA英語の一番の違いは何ですか?
- ケースメソッドで特に求められる英語スキルは?
- 非ネイティブでも発言量を増やすコツは?
- ケース冒頭の効果的な切り出しフレーズは?
- 反論を丁寧に行う表現は?
- 議論をまとめるときの英語は?
- どのフレームワークを英語で言えると有利?
- 英語の速いディスカッションについていけないときは?
- 参加点(class participation)の評価を高めるには?
- 準備段階(プレス)では何を英語で用意する?
- ビジネス英語からMBA英語へ移行する練習法は?
- 語彙はどのレベルまで必要?
- アクセントや発音が不安です。どう対処すべき?
- オンライン自習のおすすめ素材は?
- セブ島でケースメソッド対応力を鍛えるには?
- どのくらいの長さで発言するのが適切?
- メールやメモなどの書き英語もMBA英語に含まれますか?
- 最短で伸ばすなら、何から始めればいい?
 
ビジネス英語とMBA英語の違い(ケースメソッド対応力)
はじめに
ビジネスシーンで使われる英語と、MBAプログラムで必要とされる英語は似ているようで大きく異なります。前者は会議や交渉、メールなど実務に直結するコミュニケーションが中心ですが、後者はケースメソッドを通じて「議論を深め、意思決定を導く力」が求められます。単に正確に話すだけではなく、論理的に分析し、他者の意見に対応しながら議論を展開するスキルがMBA英語の核です。本記事では、両者の違いを整理しつつ、特にケースメソッドで必要とされる英語力について解説していきます。
ビジネス英語の特徴
ビジネス英語は、日常の職場で実際にやり取りするための実務的な英語です。求められるのは「誤解なく、効率的に伝える力」であり、主に次のような特徴があります。
- 
実務中心の用途 
 会議、メール、契約、交渉、プレゼンなど、日々のビジネスを円滑に進めるためのコミュニケーションに直結しています。
- 
明確さと簡潔さ 
 複雑な説明よりも、短くわかりやすく伝えることが重視されます。冗長な表現より、ストレートで実務的な言い回しが好まれます。
- 
定型フレーズの活用 
 「Please find attached…」「I look forward to your response.」など、定番表現を使うことでスムーズかつ無難なやり取りが可能です。
- 
実行と結果重視 
 議論や理論よりも、実際の仕事を前進させることが目的。相手に誤解なくタスクや責任を伝える英語が重要です。
MBA英語の特徴
MBAプログラムで必要とされる英語は、ビジネス英語よりもさらに高度で、議論や意思決定に特化したコミュニケーションスキルが求められます。主な特徴は以下の通りです。
- 
批判的思考と分析力の表現 
 与えられた情報をそのまま受け取るのではなく、前提を疑い、複数の視点から問題を分析する姿勢が求められます。英語でも「Why?」「What if?」といった問いかけを通じて議論を深めます。
- 
積極的な議論参加力 
 クラス内では自分から発言することが前提。相手の意見を踏まえて自分の考えを補強したり、異なる立場を提示する力が不可欠です。
- 
学術性と実務の融合 
 マーケティング理論、ファイナンスの専門用語、リーダーシップ論など、理論的フレームワークを適切に使いながら、現実のビジネス事例と結びつけて議論を展開します。
- 
即応力と表現の柔軟性 
 ディスカッションの流れは予測できないため、その場で素早く論点を整理し、英語で的確に発言する力が求められます。
ケースメソッドで求められる英語力
MBAの授業で多用されるケースメソッドは、実際のビジネス事例を題材にし、学生同士が議論を通じて意思決定を探る学習方法です。ここでは、単なる会話力ではなく、次のような英語スキルが重要となります。
- 
問題のフレーミング力 
 膨大な情報から核心を抽出し、「このケースの本質的な課題は何か」を英語で明確に示す力。
 例:“The key issue here is whether the company should prioritize short-term profit or long-term growth.”
- 
多角的視点の提示 
 マーケティング、財務、人事、オペレーションなど、異なる観点から分析を展開する表現力。
 例:“From a financial standpoint, the risk is significant, but from a marketing perspective, it’s a great opportunity.”
- 
建設的な反論と合意形成 
 他者の意見を尊重しつつ、自分の立場を補強する発言が求められます。
 例:“I see your point, but I would argue that…”
- 
議論をまとめるリーダーシップ的発言 
 クラス全体のディスカッションを整理し、結論に導く役割を担えることが理想です。
 例:“To summarize our discussion, the main options are A and B, and we seem to lean towards B.”
ビジネス英語からMBA英語へステップアップする方法
MBAで通用する英語力を身につけるには、単なる語学学習を超えて「議論の武器」としての英語を磨く必要があります。以下の方法が効果的です。
- 
ケースディスカッションの練習 
 実際のビジネスケースを題材に、仲間と英語で議論する練習を積む。語学学校やオンラインMBA予備校では模擬ケースメソッドの授業を受けられる場合もあります。
- 
ディスカッション用フレーズの習得 
 ただ意見を言うだけでなく、議論を進める表現を強化することが重要です。- 
“I would like to challenge that assumption.”(その前提に異議を唱えたいと思います) 
- 
“Building on your point, I think…”(あなたの意見を踏まえると、私はこう考えます) 
 
- 
- 
英語での意思決定訓練 
 選択肢が複数ある状況で、最適な判断を選び、その根拠を英語で説明する練習を行う。これは実際のケースメソッドに直結します。
- 
インプットの拡充 
 『Harvard Business Review』や『The Economist』といったビジネスメディアを読み、最新の事例や専門用語を吸収。ディスカッションの引き出しを増やすことができます。
まとめ
ビジネス英語とMBA英語は、同じ「ビジネスの場で使う英語」でも、その目的と求められるスキルに大きな違いがあります。
- 
ビジネス英語は、業務を効率的に進めるための実務的コミュニケーション。 
- 
MBA英語は、ケースメソッドを通じて論理的思考やリーダーシップを発揮し、意思決定を導くための議論型コミュニケーション。 
MBAを目指す人にとっては、英語力の向上だけでなく、「どのように議論に参加し、価値ある発言をするか」が成功の鍵となります。ビジネス英語からMBA英語へのステップアップを意識して学ぶことで、ケースメソッドにおける発言力と存在感を高めることができるでしょう。
FAQ:ビジネス英語とMBA英語の違い(ケースメソッド対応力)
ビジネス英語とMBA英語の一番の違いは何ですか?
目的が異なります。ビジネス英語は業務遂行(報告・依頼・交渉)の明確で簡潔な伝達が主眼、MBA英語はケースメソッド下での批判的思考・多角的分析・合意形成に向けた議論力が主眼です。
ケースメソッドで特に求められる英語スキルは?
- 問題のフレーミング(論点提示)
- 多角的視点の提示(マーケ・財務・人事・オペ)
- 建設的な反論と合意形成
- 議論の要約・次アクションの提案
非ネイティブでも発言量を増やすコツは?
- 「早い短発言」を積み重ねる(30~60秒を目安)
- テンプレ開幕句を準備:“My take is… / Building on that…”
- 発言メモを3行で準備(結論→根拠→含意)
ケース冒頭の効果的な切り出しフレーズは?
- “The key issue today is … because …”
- “Framing this case, we face two options: A vs. B.”
- “From a financial/marketing/operations lens…”
反論を丁寧に行う表現は?
- “I see your point, but I reach a different conclusion because …”
- “May I challenge the assumption behind …?”
- “An alternative interpretation could be …”
議論をまとめるときの英語は?
- “To synthesize, we agree on X, diverge on Y.”
- “Implication: if we choose A, the trade-off is …”
- “Next step, we should test …”
どのフレームワークを英語で言えると有利?
- 3C / 4P / STP / SWOT / ファイブフォース
- ユニットエコノミクス、NPV・IRRの示し方
- 実務的なカスタマージャーニーとバリューチェーン
英語の速いディスカッションについていけないときは?
- “Could we unpack that point briefly?” で分解を促す
- “Let me confirm: Are we saying …?” で要約確認
- ノートは「キーワード+矢印」で要点だけ書く
参加点(class participation)の評価を高めるには?
- 早い段階で1発言(心理的ハードルを下げる)
- 新情報・データ・反証例の投入で価値を出す
- 他者の発言をつなぐブリッジ発言を意識
準備段階(プレス)では何を英語で用意する?
- 1スライド相当の要約(Issue・Options・Rec・Risks)
- 数字3点(売上・コスト・キャッシュ)と言い回し
- 想定反論と再反論の英語フレーズ
ビジネス英語からMBA英語へ移行する練習法は?
- 英語で1分ピッチ(結論→根拠→含意)を毎日録音
- HBR要約→30秒サマリー→反対意見を英語で
- 週1で模擬ケース討論(役割:提案役・反論役・要約役)
語彙はどのレベルまで必要?
一般ビジネス+学術語彙(約7,000~10,000語)が目安。難語よりも、意思決定に直結する語彙(trade-off, inflection point, sensitivity, downside risk など)を優先して確実に使えるようにします。
アクセントや発音が不安です。どう対処すべき?
- 明瞭さ>完全なネイティブ発音。区切りと強勢を意識
- 頻出固有名詞は事前に確認(業界用語・社名)
- 言い換えカードを準備:“In other words…”
オンライン自習のおすすめ素材は?
- 英語版ケース要約記事+自作1分サマリー
- ビジネスポッドキャストを倍速で聞き、要約→立場表明
- 数表(P&Lやユニットエコノミクス)を声に出して説明
セブ島でケースメソッド対応力を鍛えるには?
- マンツーマンで「論点提示→反論→要約」を反復
- ロールプレイ(CEO役/投資家役)で英語の意思決定訓練
- 実地見学のミニケース化(仮説→観察→示唆の英語化)
どのくらいの長さで発言するのが適切?
初手は30~60秒、深掘りは90秒以内が目安。長い説明は区切って要約を挟み、“Bottom line…” で締めます。
メールやメモなどの書き英語もMBA英語に含まれますか?
含まれます。Executive summary → Analysis → Recommendation → Risks/Next steps の順で構成し、数字と根拠を短く明確に示します。
最短で伸ばすなら、何から始めればいい?
- 毎日1分英語ピッチ(録音・自己フィードバック)
- ケース1本=要約100語+立場表明2文+反論1文
- 週1の模擬ディスカッションで役割ローテーション

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			