2025/06/8
目次
「往復の航空券をちゃんと予約してあるのに、“出国チケットが必要”ってどういうこと?」
長期留学や滞在を予定している方にとって、この疑問は見落とされがちですが、実はとても重要な入国条件です。
一般的に、日本からフィリピンに留学・就学目的で入国する場合は、
往復航空券+入学許可証(LOA)を提示すれば問題ないとされています。
実際、3D ACADEMYを含む語学学校の新入生はその形でスムーズに入国できているケースが大半です。
しかし近年、往復航空券を所持していたにもかかわらず、チェックイン時または入国審査で“出国用チケットの提示”を求められた例が報告されています。
なかには、フィリピンのイミグレーション担当者や航空会社スタッフが“留学やビザ延長の意図”を理解しておらず、形式的に30日以内の出国証明が必要だと判断されたケースもあります。
つまり、「往復チケットがある=安心」ではなく、ケースによっては“捨てチケット”の提示が安全策になるという現実があるのです。
本記事では、以下のような視点で詳しく解説していきます:
フィリピン入国ルールと出国チケットの法的背景
往復航空券でも“拒否される”リスクのある条件
実際のトラブル事例と航空会社の判断基準
捨てチケットを保険として用意する判断ポイント
留学・長期滞在を予定している方は、ぜひ出発前に一度この情報をチェックして、余計なトラブルを回避してください。
フィリピンは、日本を含む多くの国の渡航者に対し、ビザなしで最長30日間の滞在を認めています。これは観光目的に限った制度であり、「Temporary Visitor’s Visa(9A)」というステータスでの入国となります。
この制度の下では、以下の条件が原則として必要です:
パスポートの残存有効期間が6か月以上あること
30日以内にフィリピンを出国することを証明する航空券(Onward ticket)を所持していること
この「出国チケット」は、**フィリピン移民法(Philippine Immigration Act)**に基づく要件であり、現地のイミグレーションおよび搭乗前の航空会社によって確認されます。
ここでいう「出国チケット」は、フィリピン滞在期間中に国外へ出る予定の予約済み航空券のことを指します。
日本への復路便(往復航空券)
フィリピンから第三国(シンガポール、マレーシア、韓国など)への片道航空券
フライト情報が確認できる予約書(EチケットやPDFなど)
実際に搭乗するかどうかは問われず、“所持しているか”が重視される点が特徴です。
「30日を超えて滞在予定で、現地でビザ延長するから大丈夫」と思いがちですが、これはあくまで入国後に可能な手続きであり、入国時点での“30日ルール”には変わりません。
つまり、入国時には30日以内に出国する意志と手段(航空券)があることを前提にしなければならないというわけです。
航空会社もこの規定に従って乗客をチェックする理由は、万が一フィリピンへの入国が拒否された場合、その責任と送還費用を航空会社が負担する義務があるためです。
そのため、片道チケットやあいまいな書類しか持っていない乗客には、チェックイン拒否・搭乗拒否されるリスクもあるのです。
このように、法律と運用の両面で「出国チケットの提示」はフィリピン入国の必須条件とされているため、たとえ往復航空券を持っていたとしても、その「日付」や「見え方」によっては疑問視されるケースもあるのです。
法的には“30日以内の出国チケットが必要”とされているフィリピンの入国ルールですが、実際の運用現場では、そこまで厳密に適用されるわけではないのが現状です。
特に語学留学や専門留学を目的とした渡航者の場合、次の2つをきちんと提示できれば、ほぼすべてのケースでスムーズに入国できています。
書類 | 説明 |
---|---|
① 往復航空券 | 「日本⇄フィリピン」間の往復が明示されており、帰国日が30日以内であることが理想 |
② 入学許可証(LOA) | 留学期間と滞在理由が明記された、学校発行の正式なPDF書類 |
3D ACADEMYでも、過去に何百名と入国実績がありますが、
「往復チケット+入学許可証」でトラブルになった例は極めて稀です。
航空会社のカウンターやイミグレーションで「このまま延長して滞在するつもり」と伝えた上で、LOAを見せると問題なく通過できたという報告がほとんどです。
ただし、航空会社スタッフや入国審査官の理解度・判断基準によっては、
「留学?ビザないのに30日超えるってこと?」
「帰国日は30日を過ぎてるけど大丈夫なの?」
「これは正式な出国証明とみなせない」
などと形式的に“30日ルール”を重視する担当者にあたった場合、トラブルになる可能性もゼロではありません。
そのため、より確実を求める方や初めての海外渡航で不安な方には、
「使わない第三国行きの捨てチケット」
「48時間だけ有効なレンタルEチケット」
などの“形式的な補完書類”を用意しておくことをおすすめするケースもあります。
ごくまれに、フィリピンの空港や日本出発時のチェックインカウンターで、
「往復航空券があっても、30日以内の出国チケットの提示が必要です」
と案内されることがあります。
これは、帰国便の日付が31日以上先だったり、入学許可証がうまく伝わらなかったりする場合に起こるパターンです。
このようなケースでは、空港で搭乗を拒否されるわけではありません。
求められているのはあくまで「形式上の出国用フライトの証明」です。
そのため、以下のようにその場で対応すればOKです:
スマートフォンでLCC(格安航空会社)のチケットを検索
セブやマニラ発で30日以内に出国する片道航空券を予約(例:セブ→クアラルンプール)
Eチケットの画面をスタッフに提示
数千円で購入できるLCCチケットは「使わない捨てチケット」として非常に便利。
多くの留学生や長期旅行者がこの方法で問題なく入国しています。
出発地 | 行き先 | 目安価格帯 | 航空会社 |
---|---|---|---|
セブ | クアラルンプール | 3,000〜6,000円 | AirAsia, Cebu Pacific |
セブ | シンガポール | 4,000〜7,000円 | Scoot, Jetstar |
マニラ | バンコク | 5,000〜8,000円 | Cebu Pacific, Thai Lion Air |
時間的にチケット購入が難しい場合は、
OnwardTicket.comやBestOnwardTicket.comなどの**“レンタルEチケットサービス”**を利用して、即時発行することも可能です。
これらは10〜20ドル程度で、公式予約番号つきのフライト予約を48時間限定でメール送付してくれるサービスです。
⚠️ ただし、信頼できるサービスを使い、渡航直前に手配する必要がある点には注意しましょう。
「往復チケットがあるから大丈夫」と思っていても、形式的に再確認されることがある
その場合は、その場で“出国チケット”を追加予約すれば問題なく通過可能
LCC利用 or レンタルチケットという選択肢を知っておくだけで安心感が大きく変わります
ここまでの内容を読んで、「往復チケットで大丈夫なことが多いけど、100%ではないんだな」と感じた方も多いはずです。
そこで、最後に**実際の留学生や長期滞在者がとっている“おすすめの判断基準”**とあわせて、この記事のまとめをお伝えします。
あなたの状況 | おすすめ対応方法 |
---|---|
帰国日が30日以内に決まっている | 往復チケット+入学許可証で基本OK |
帰国日が30日を超える or 未定 | 捨てチケット or レンタルチケットを準備 |
入学許可証が英文で明確/印刷してある | そのまま入国トライでも◎(ただし慎重派はチケット用意) |
初めての海外 or 英語で説明できる自信がない | 念のため出国チケットを準備しておくと安心 |
フライトの出発直前に不安になった | スマホで格安チケット予約/レンタル利用も可能 |
✅ 往復航空券(帰国日が30日以内であるか確認)
✅ 入学許可証(できれば印刷版とPDF両方)
✅ 出国チケット(念のため用意 or その場で予約できる準備)
✅ レンタルチケット利用時は、到着時刻に有効期限が被るように調整
イミグレーションの判断は一人ひとりの担当官次第とも言われますが、最も大切なのは:
✅「自分の滞在理由を明確に説明できること」
✅「求められた書類をすぐに提示できること」
この2つです。
往復航空券+入学許可証の組み合わせで問題ないケースがほとんどですが、念のための準備をしておくことで、余計な不安やトラブルを避けることができます。
“捨てチケット”は万一のための保険として活用すれば、心に余裕を持ってセブ島留学をスタートできるはずです。
他にも気になる準備項目があれば、3D ACADEMYのFAQページや公式ブログから関連記事をご覧ください。
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