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川島選手2017年インタビュー後編「行って、見て、やってみて」

前編に続き、この後編では、世界を舞台に活躍する川島選手に、海外への飛躍するためのビジョンの持ち方、英語の勉強や努力を続ける方法などについてお聞きした。

(聞き手:3D ACADEMY代表 森田)

「やってみなければビジョンなんて描けない」

ー 今の若者に向けてのメッセージとして最初の質問になりますが、彼らは「海外志向」を持つべきだと思いますか?

僕が考える日本人が海外に出た方がいい理由っていうのには、やはり日本人が持っている素晴らしいメンタリティーやクオリティというか、繊細さ・協調性・こだわり、そういういろんな部分がもっともっと世界に役立つんじゃないのかな、というのが根本にあって、それを考えると、もっと日本人が世界で活躍してもいいんじゃないかなと思うんです。

じゃあ、その最初のステップって何かなって考えたら、まずは海外に出て違いを感じることだと思うので、日本にいると何が違うかわからないと思うし、だから若いうちに海外に出てみてもらいたい。

そこから日本でかもしれないし、海外でかもしれないですが、もっともっと世界に日本のそういう部分が伝わって、世界のためになるように活躍してもらいたいと思っています。

ー 彼らがそのようなビジョンを持てるようになるにはどうすれば良いと思いますか。

僕はやっぱり、英語の勉強をし始めてからも、目的がないと語学も上達しないとおもっていたし、一年に一回は英語圏に旅行すると決めて、そのために貯金をしてオフの時の旅行代に使うというのをやってました。

やはり目的がないと努力もできないし、自分がどうなっていきたいかというのもなかなか描けない。行って見たりすることで違いを感じて、だからこういうことしてみたいな、と初めて感じると思うんです。

それをただ日本にいて、なんとなく漠然とした情報しかなくて、大体海外ってこんなものだとか、インターネットの書き込みとかみてこういう選手がいるだとか(笑)、勝手に判断してうまくまとめても、それはただの情報でしかないし、自分の何にもならない。

海外に実際に出て見ることで、目的もはっきりするし、自分が本当に何がしたいのか、何ができるのかをより具体的に描けるんじゃないかなと感じます。

ー まずは出てみろというぐらいのメッセージでいいのかもしれませんね。

とりあえず出てみて、感じてみなければ何もわからない。それがやっぱり一番じゃないですか。

出てみないと、言葉が通じない苦労もわからないし、伝えたいけど伝わらないもどかしさも感じられないし、それはいくら話を聞いても自分が体験してみないとわからない。本当に何もわからない環境の中で、自分が何か言いたくても何も言えないという孤独感とかも、やっぱり経験した人にしかわからないと思います。

ー それが川島選手にとってはイタリアへの留学であったりしたわけですか?

イタリア行って、それこそなにも言葉が何も通じなかった時とか、そもそも自分って存在しているのかって疑問を持ったし、日本にいた時の自分の存在価値って何なのかとか、そういうことをすごく考えさせられたし。

でもそれは自分にとってすごく大きい経験で、だからこそ言葉も話したいと思ったし、自分に対する考え方とかももっとはっきり持たないといけないんだなと感じました。それはやっぱり、経験しなければそれを考え始めるチャンスすらなかったですから。


2001年イタリア留学時代の川島選手

ー やってみなければわからないことがたくさんあるということですね。

語学でも何でも同じだと思うんですけど、何か自分がやったことがないことをやってみなければ、今の自分が何をできて何ができないのかすらわからないし、でもそれを放棄してしまったら、それこそビジョンなんか描けない。

何を自分がしたいのかなんてのも、やったことがないことをしてみないとわからない。ただなんとなく人に言われたからじゃあこういうことやってみたいですなんてのは、やりたいことでもなんでもないし。

だからまずは、なんでも自分が興味あることについてとにかくやってみるというのが大切だと思います。その中で自分のやりたいこと、やれることが見つかっていくと思うので。

逆に言えば、本当に自分が好きなことをやって生きている人は一握りかもしれないし、だからといって、それをやらなければ幸せな人生が歩めないかといったらそうじゃないと思うし、幸せの定義はみなそれぞれ違うし、じゃあ自分にとっての幸せの定義ってなんだろうっていうのを、自分がいろんなことを経験するなかではっきりさせていかなければいけない

もしかしたら海外行って、「僕は日本でいいや」という人もいるかもしれないじゃないですか。それは不正解ではないし、でもとにかく出てみなければそれすらわからない。そこで失敗して、「もっとやってみたい」と思ってもらいたい。それで逆に「僕は日本でいいや」なんて思わないでほしいし、もっとここを乗り越えればいろんな可能性が待っているって感じてもらいたいなってすごく思います。

だからそれこそ海外に出たり、フィリピンに英語留学したりとか、自分がやったことないことに挑戦することって大切だと思います。

英語学習コラム③:いつもやるのはラジオを聞くこと

「ずっと続けているのは(英語)のラジオですね。朝起きたらとにかくラジオ、他のことやってていてもラジオ。わからなくてもとにかく耳にいれてます。逆につけてないと落ち着かないぐらい。

勉強したことも、本物の英語に触れないと出て行ってしまうし、モチベーションも保たれないので。だからそういう環境をあえて作っています」

 

「理由なんてなんでもいい」

ー 国境を越えるだけで可能性は10倍か20倍かに広がりますからね。

僕が海外で今7年目になってみて、もし自分が言葉が喋れなかったら、今まで自分が経験してきたことなんてないし、例えば海外で友人なんてできないし、友人ができなければ南アフリカなんて遊びに行かなかったし、その景色を見ることすらなかったですから。言葉が話せるだけでもっと広がる可能性があるんだよというのはわかってもらいたい。

言葉が話せて、友人ができる、違う国に遊びに行ってみる、違う文化の人たちと話をすることでこういう考え方があるんだと理解する。それがただ言葉を話せるというだけで、今の世の中やれることが本当に広がるというのはありますよね。

ー まだビジョンがはっきりしていないからこそ、まずは語学をやることに意味があるかもしれせんね。

でも、楽しいと思いますよ。仮にビジョンがなかったとしても、英語がしゃべれるようになったらまずそれが一つの自信になるとおもうし、話せるようになることで、もしかしたら友達ができるかもしれないし、違う可能性が広がって新しい仕事が見つかるかもしれないし。一つ壁を乗り越えることで得られるものは相当大きいと思います。

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ー そのような、ビジョンを作っていく過程の中で、大事にすべきことってありますか?

理由なんて何でもいいということかもしれません。

正直僕が語学を本当に興味を持ったのって、映画を見て英語を喋れるのってかっこいいなっていう、とても単純な理由だったので。そういう自分の思いに素直にいるっていうのはとても大切なことだし。だから始める理由なんてなんでもいいと思うんです。

例えば僕がベルギーに行ってオランダ語を勉強したのって最初だけなんです。でもフランス語ってなったら、頑張って勉強するんですよ。だってフランス語のほうがかっこいいじゃないですか(笑)。だからそういう単純な理由でもいいと思うんです。難しく考えなくても

もちろんいろんな可能性が広がるというのもあるけど、でも普通にフィリピンで英語留学して帰ってきて、英語喋れるようになってたら、周りの友達は絶対びっくりしますよ。「おまえ英語喋れるようになったの、すげえな」って。それだけでも自分はすごい嬉しいですよね(笑)。

それが自信になると思うんですよね。努力して自分が何かを習得したことで、周りに誇れるものがあるって、一つのいい成功体験だと思うんですよ。それを一つの自信にするためにも、理由はなんでもいいし、とにかくそのために努力してみるというのは大切なことだと思います。

大事なのは「成功体験をすること」

ー その努力を続けていくことが難しいとも言われます。

僕もずっと英語をずっと勉強してたからわかるけど、一日で話せるようには絶対ならないじゃないですか。でも自分が考えるようなレベルで話せるようになるためには、自分で考えている以上に勉強しないと絶対になれない

でも大体の人が、これぐらい勉強したらこれだけ話せて当たり前だっていうラインを勝手に作っちゃっているだけで、本当はもっと勉強しないと話せない。英会話教室に一ヶ月に四回行ったらちょっと喋れるようになると思ってたりするかもしれない。でもそのスパンを変えたほうがいいと思います。

僕も英語を18歳ぐらいの時から、英会話教室に行ったりとか、ずっとやっていて、それでも27歳のとき海外に出て、日常会話ぐらいしか喋れないとか感じるわけじゃないですか。ほぼ10年ぐらい勉強してても、そう思ってしまう。

だから長いスパンで考える。例えば留学したら一回例えば旅行に行ってみて、自分がどれぐらい話せるようになっているのか感じてみる。それがまた新たなモチベーションになるじゃないですか。だからそんなスパンを持ってやっていくっていくっていうのが大事なんじゃないかと思います。

ー 続けるために必要なきっかけを節目節目に持つのがいいかもしれませんね。

楽しむということも大切だと思いますね。一回間違いえると、恐れて話さないとか、結局話せないからと諦めてしまいたくなると思うんですよ。でも間違えることでしか語学って入ってこないし、自分の回路にもなっていかないし。だから間違えることを楽しむぐらいの気持ちでいることが大切だと思います。

僕が初めてオーストラリアに旅行に行った時は全然ダメで話せなくて、言いたいことも言えなくて。でもいろんなところを周っていたし、行きたいところにいくためにも使わないといけないじゃないですか。だから頑張ってずっと話し続けていたら、ちょうど一週間後ぐらいですかね、夢を見たんです、英語で、初めて。英語で夢を見たら話せるようになるというじゃないですか、だからその時に「ついに見た!!」と(笑)。

その時に思ったのは、いくら自分の頭の中で考えて英語を組み立てても、それが口から出てこないんだなと。だから自分でどんどん話さないと話せるようにならないだなって、この時にはすごい感じました。

ー その頃の英語力は?

まだ日常会話どころじゃないです、チケット買うのもわからない。

その時に初めて電話したんです、ホテルに。そこで対応してくれた人がすごく優しくて。普通だったら「なんだこいつ」ガチャンで終わりですよ。でも頑張って聞いてくれて。「ゆっくり喋ってもらえますか」ってお願いして、なのに「やっぱり、わかりません」とか(笑)。でも終わった後の喜びはもう半端なかったですね。汗も無茶苦茶かいていましたけど(笑)。

だから、なんとかやれた時ってのは、間違えたりもするけど、それが一つの経験になって、またモチベーションになって、「できなかったけど、でもなんとなくできた」からまたトライしてみようというのにつながると思います。

ー モチベーションを維持していくことに必要なことはなんでしょうか?

成功体験をするってことだと思います。

電話もそうですけど、何かきっかけを作って、自分が勉強したことをトライして話をしてみて、通じた時って、すごい嬉しいじゃないですか。本当に単純なことでも、カタコトでも、相手が理解してくれた時の喜びってすごいし、逆に自分が相手の言っていることをわかった喜びも変え難いものだと思うし。そういう成功体験をどんどん繰り返して行くことが、とても大切なことだと思います。

英語学習コラム④:今はパラダイス?

「僕が勉強してた頃に比べたら今は勉強ツールなんてなんでもあってパラダイスみたいです。

僕が最初にイタリアに行った時はまだ辞書でしたよ。といっても、辞書がないとわからないという意識すらなくて、持っていくのも忘れたんですが(笑)。

それが今ではSkypeで英会話できたり、Netflixで字幕付きで映画を見たりとか、羨ましいぐらいです。

だから今はより楽しんで勉強できる時代なのかなと思います。だって辞書で調べて、ノートに書いて、なんて語学で一番つまらない作業をしなくていいわけですから(笑)

(前編「日本人として、自分らしく)

多くの日本人がスポーツを通じて外国語のコミュニケーションスキルを身につけ、世界を舞台に活躍することを応援しています。

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