2017/01/10
【3Dキッチン三ツ星プロジェクト】が始まって2週間。キッチンに並ぶ新メニュー、それを見た皆さんのはじける笑顔!果たして3Dキッチンはどのような進化を遂げたのか!?
大いに盛り上がった2週間の様子と、プロジェクトの中心となった料理人 植野浩さんの想いをお伝えいたします。
毎日歓声とおかわりの嵐だった3Dレストラン。プロジェクト新メニューの中でも特に好評だったメニューを、ごく一部ですがご紹介します。見てるだけでお腹空きそうです!
チキン南蛮&肉じゃが
そのおいしさに、おかわりの嵐だったメニュー。
シーフードピラフ&オニオングラタンスープ
手間暇かけた渾身の一品。おしゃれレストランみたい!
クリームシチュー&揚げパン
みんな大好きメニュー!
ふわふわ卵のオムライス
この卵のふわふわ感がたまりません。
チャーハン&麻婆茄子
これぞ、中華の最強コンビ!
Q: この2週間、植野さんの中でどういう心境の変化がありましたか?
「スタッフはON・OFFがなくて、いつもON!! とにかくハイテンションなところが、第一印象で一番びっくりしたところです。
正直初めのうちはいろいろ不安な部分もありました。でも、少しずつ彼ら一人一人の個性や長所もわかってきて、役割分担を明確にできるようになりました。それからは、楽しくなってきましたね。」
Q: キッチンスタッフに日本の味を伝承する上で、どのようなことを意識していましたか?
「まずは、料理のイメージの共通意識を持ってもらうこと。彼らにとって日本の料理は親しみがないことも多いので、完成イメージを明確に持って調理を開始することは大切です。」
調理開始前の打合せ。スタッフに完成イメージを伝えます。
「また、味見は積極的にしてもらいました。予算が決まっている以上、コストをかけられないときは手間をかけることが大切。じっくりとタマネギを炒めたり、トマトを煮込んだり、手間と時間をかけることで起きる味の変化や出来上がりの違いを覚えてほしかったんです。」
一つ一つの作業を丁寧に。これがおいしさの秘訣。
「キッチンスタッフや3Dスタッフとの打ち合わせも毎食後行っていました。材料や調味料が日本と異なるので、レシピ・予算の見直しは一苦労でした。しかし、レシピをきちんと残すことで、私が帰国後もキッチンスタッフたちだけで調理が可能になります。」
毎日の打合せ。全員が共通意識をもつことが、チームワークを高めます。
Q: 今後キッチンスタッフにどのようなことを期待しますか?
「この2週間、調理技術よりも時間の使い方・効率的な作業の手順・計画性といったソフト面をフォローすることが多かったですね。時間と手間をかけて調理するには、その部分の更なる成長をスタッフに期待したいです。」
Q: プロジェクトを振り返って、率直な想いをお聞かせください。
「とにかく全力を出し切った、駆け抜けた2週間でした。生徒さんの”おいしい!”の声も、フィリピン人スタッフの成長も日々感じていました。今は達成感と安堵の気持ちでいっぱいです。」
Q: 英語の勉強はいかかでしたか?
「授業もちゃんと出席しましたよ!楽しかったです。修了証がもらえて安心しました(笑)。
キッチンスタッフとはお互い料理人同士なので、語学が完璧でなくても通じ合える部分はたくさんありました。どこでも生きていけるなって自信になりました(笑)」
卒業式で修了証授与。おめでとうございます。
Q: 学校生活はいかがでしたか?
「3Dで多くの若い人と出会い、世代を超えて友達もたくさんできました。ある若い人に ”生き方がかっこいいです” と言ってもらえたときは、素直にうれしかったです。
こういう風に世代に関わらずコミュニケーションが取れる若者は、きっと英語力の向上も早いんでしょうね。」
英語力向上という同じ目標があれば、世代を超えて繋がることができます。
Q: 生徒の皆さんにメッセージをお願いします。
「私はキッチンから皆さんの姿を眺めていました。おいしそうに食べる姿を見ることは、料理人としてとてもうれしく思う瞬間です。
一つだけお願いしたいのは、”食のマナー” を重視してほしいということです。キッチンスタッフが一生懸命作った料理を残さず食べることはもちろんです。
それと同時に、美しく食べることも意識してもらいたいと思っています。ひとつひとつの味を楽しむこと、好きなものだけでなく栄養バランスを自分自身で考えること、限られた料理をみんなで分け合って食べること。一人一人が意識することが大切です。
また、私がこうやって3Dに来たのは、娘である植野琴のおかげでもあります。私も皆さんとのこの出会いを大切にしたいと思います。皆さんもぜひ植野琴選手を応援してください。」
わずか2週間で劇的な変化を遂げた【3Dキッチン三ツ星プロジェクト】。植野さんの想いを受け継いだキッチンスタッフたちが、今度は彼ら自身の力で更なるレベルアップを目指します。
そして、本物の三ツ星になるためには、キッチンスタッフと食事をする人両方の協力が必要です。一人一人が日々の食事に感謝し、食べる幸せを感じられる笑顔溢れるレストラン。そんな三ツ星レストランを目指して、これからも進化し続けます!
前編を読まれていない方は、【3Dキッチン三ツ星プロジェクト】~前編~
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