英語での交渉・ディベートで実践力を磨く授業スタイル

はじめに

グローバル化が進む現代社会において、単に英語を話せるだけでは十分ではありません。
ビジネスや学術の現場では、自分の立場を明確にし、相手を説得し、時には利害を調整しながら合意形成を行う力が求められます。

そこで本授業では、「交渉」と「ディベート」という実践的な場面を通じて、英語の運用能力を一段と高めることを目指します。
ただ文法や語彙を覚えるのではなく、相手を納得させる力・論理的に議論を展開する力を、実際のやり取りの中で体得できるように設計されています。

このプログラムを通じて、学生は国際的な舞台で自信を持って意見を述べ、交渉や議論をリードできる実践力を身につけることができるでしょう。


授業の特徴

  1. 実践重視のスタイル
    講義中心ではなく、学生同士のロールプレイやディベートを多用。実際の交渉・議論の場面を想定した練習を行い、座学では得られない即応力を鍛えます。

  2. フィードバックを通じた成長
    各セッションの後、講師が「語彙・表現力」「発音・流暢さ」「論理構成」「交渉戦略」の観点から具体的な改善点を提示。学生は自分の課題を明確にし、次の実践にすぐ活かせます。

  3. 双方向的・協働的学習
    一方的に知識を受け取るのではなく、ペアやグループでの対話を通じて学習を進めます。これにより、多様な視点を体験しながら、相手の立場を理解しつつ自分の意見を伝えるスキルが磨かれます。

  4. 多様なシナリオ設定
    ビジネス交渉、学生活動、日常生活など、幅広いシーンを想定。実社会に直結するケースを取り入れることで、学んだ表現がすぐに使える力となります。


カリキュラム例

第1段階:基礎スキルの習得

  • 説得や反論で使える定番フレーズの学習

  • 賛成・反対を明確に述べる表現練習

  • 主張を支える根拠の提示方法(because, for example, according to 〜 など)

  • 簡単なミニ・ディスカッションで即応力を試す

第2段階:ロールプレイによる交渉練習

  • ビジネスシナリオ:価格交渉、契約条件の調整、提案の承認

  • 学生活シナリオ:ルームメイトとのルール作り、グループ課題の役割分担

  • 日常生活シナリオ:レストランでのトラブル解決、旅行時の交渉

第3段階:ディベート実践

  • 個人 vs 個人、チーム vs チームの形式で実施

  • 「オンライン学習 vs 対面学習」など、学生の関心の高いテーマを設定

  • 立論 → 反論 → 再反論 → 最終陳述 の流れを実体験

  • 記録とフィードバックを通じて改善点を明確化

第4段階:総合実践

  • 交渉とディベートを組み合わせたケーススタディ

  • 役割分担(交渉人・リーダー・ジャッジ)をローテーション

  • 英語で合意文書やプレゼン資料を作成・発表

  • 成果物をもとに最終フィードバック


評価方法

本授業では、単に正しい文法や語彙を使えるかどうかではなく、実際のやり取りの中でどれだけ効果的に英語を運用できるかを重視します。

評価は以下の観点に基づき、総合的に行われます。

  1. 発言量と積極性

    • ディベートや交渉での参加度合い

    • 自分から発言を試みる姿勢

  2. 論理展開の明確さ

    • 主張が一貫しているか

    • 根拠を効果的に示せているか

    • 相手の意見に的確に反応できているか

  3. 語彙・表現の適切さ

    • 説得や交渉にふさわしいフレーズの活用

    • 繰り返しに頼らず、多様な表現を使えているか

  4. 即興対応力

    • 想定外の質問や反論に柔軟に対応できるか

    • 一時的に詰まっても切り返せる工夫

  5. 協働性と説得力

    • グループワークでの協調姿勢

    • 相手を動かす、合意に導く力

評価はテスト一回ではなく、授業ごとの実践活動とフィードバックを積み重ねる中で行われ、学生が自ら成長を実感できる仕組みになっています。


期待される効果

この授業を通じて、学生は以下のような力を身につけることが期待されます。

  1. 自信を持って英語で意見を述べられる

    • ビジネスや学術の場、国際的な交流の中でも、堂々と自分の立場を表現できる。

  2. 論理的な思考と説得力のある発言

    • 単なる会話力ではなく、根拠を伴った主張を行い、相手を納得させる力を養成。

  3. 異文化コミュニケーション能力の向上

    • 相手の価値観や意見を尊重しながらも、自分の意見を明確に伝えるバランス感覚が育つ。

  4. 交渉・合意形成の実践力

    • 利害の異なる立場を調整し、Win-Winの解決策を導き出す経験を積むことで、国際ビジネスや社会生活に直結するスキルを獲得。

  5. 実社会での即戦力

    • プレゼンテーション、ミーティング、契約交渉、学会発表など、多様な場面で活用可能。

    • 学内外を問わず、実際の現場で応用できる「生きた英語力」が養われる。


まとめ

英語での交渉やディベートは、単なる語学練習を超えて、実際に社会で通用する実践力を身につけるための最適なトレーニングです。
この授業では、教室を「安全に失敗できる実践の場」とし、学生は試行錯誤を重ねながら自分の英語力を確実に伸ばすことができます。

将来、ビジネスの現場で交渉のテーブルに着くとき、国際会議で議論をリードするとき、留学先で自分の意見を発信するとき──ここで培ったスキルが大きな自信となり、強力な武器となるでしょう。


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よくある質問(FAQ)

Q1. この授業のゴールは何ですか?
A. 英語での交渉・ディベートを通じて、説得力ある表現、論理的思考、合意形成力、即興対応力を実践的に身につけることです。
Q2. どのレベルの英語力が必要ですか?
A. 目安は中級(CEFR B1〜)ですが、意欲があれば初中級から参加可能です。授業内のロールプレイではレベルに応じて役割や発話量を調整します。
Q3. 授業は講義中心ですか?実践中心ですか?
A. 実践中心です。短いインプット後、ロールプレイやディベート、ミニワークで話す時間を最大化します。
Q4. どんなトピックでディベートしますか?
A. 学生の関心と時事性を踏まえたテーマ(例:オンライン学習 vs 対面学習、公共政策、キャンパスの課題、ビジネス上の意思決定など)を扱います。
Q5. 交渉ロールプレイのシナリオ例は?
A. 価格交渉、契約条件調整、イベント企画の役割分担、旅行トラブル対応など、実生活・ビジネス双方のケースを扱います。
Q6. どのように評価されますか?
A. 発言量・積極性、論理展開、語彙・表現、即興対応力、協働性(説得力)を総合的に評価します。単発テストではなく、各回の実践とフィードバックを蓄積して判定します。
Q7. 課題や宿題はありますか?
A. 事前リサーチ、立論メモ作成、語彙リスト拡張、反論準備などの軽課題があります。いずれも実践に直結する内容です。
Q8. フィードバックはどのように行われますか?
A. セッション後に講師が「語彙・発音・論理構成・交渉戦略」の観点で口頭&短いメモでフィードバックします。必要に応じて個別面談も行います。
Q9. 英語のみで進行しますか?
A. 基本は英語で実施しますが、重要概念の確認や迅速な修正が必要な場合は最小限の日本語補助を行うことがあります。
Q10. オンライン受講は可能ですか?
A. 対面・オンライン双方に対応可能です。オンライン時はブレイクアウトルームを活用し、ペア・グループ練習の密度を確保します。
Q11. クラス人数と編成は?
A. 1クラスの目安は8〜16名です。活動内容に応じてペア、3〜4名の小グループ、チーム対戦など柔軟に編成します。
Q12. 準備物はありますか?
A. ノートPCまたはタブレット(資料閲覧・メモ用)、共有ドキュメントにアクセスできる環境。配布するフレーズ集・テンプレートは授業内で提供します。
Q13. 受講前に苦手を克服したいのですが?
A. 推奨準備として、基本的な賛否表明フレーズ、理由提示、例示、確認・言い換え表現を復習してください。短いシャドーイングも効果的です。
Q14. ディベートで対立が強くなりませんか?
A. ルール(Respect, Relevance, Reasoning)を明確にし、攻撃的言動や個人攻撃を禁止します。異なる意見を尊重する安全な学習環境を最優先します。
Q15. 交渉の倫理はどう扱いますか?
A. 虚偽主張・不当圧力・差別的発言を禁止し、透明性・公正・Win-Winを重視する実務的な倫理基準を確認します。
Q16. セッションは録画されますか?
A. 復習目的で録画する場合があります。その際は事前周知し、同意を得た上で限定共有します。公開は行いません。
Q17. 英語の間違いが不安です。
A. 間違いは学習機会です。意味が伝わることを優先し、講師が要点に絞って修正します。即時修正と事後フィードバックを使い分けます。
Q18. 修了後に得られるものは?
A. 実際の交渉・会議・発表で使える英語運用力、構造化された主張テンプレート、個別フィードバック記録、(希望者には)修了証を発行します。
Q19. 欠席した場合のフォローは?
A. 資料共有と要点動画(可能な場合)を提供します。ロールプレイは補講や次回セッションで代替実施します。
Q20. 受講対象は誰ですか?
A. ビジネスパーソン、大学生、留学予定者、国際的な場での議論・交渉力を高めたい学習者に適しています。

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