目次
- 病院・薬局での英会話をシャドーイングで学ぶ- はじめに
- 病院でよく使う基本フレーズ
- 医師との会話例で練習
- 薬局でのやり取りフレーズ
- シャドーイングの効果的な取り入れ方
- まとめ
- FAQ:病院・薬局での英会話をシャドーイングで学ぶ
- 病院と緊急外来(ER)のどちらに行くべき?
- 受付で最初に何と言えばいい?
- 症状を簡潔に伝えるコツは?
- 痛みの度合いをどう表現する?
- いつから続いているかを言う表現は?
- 持病・服薬・アレルギーはどう伝える?
- 検査や処置の説明が聞き取れない時は?
- 診断後に確認すべきポイントは?
- 処方薬と市販薬の違いは?
- 薬の飲み方を確認する基本フレーズは?
- 副作用や相互作用を聞くには?
- 子ども向けの用量はどう確認する?
- 錠剤が飲みにくい場合の聞き方は?
- 飲み忘れ時はどうする?
- 領収書や診断書はもらえる?保険請求用は?
- 救急車を呼ぶべきサインは?
- 薬局で役立つ定番フレーズは?
- 再診やフォローアップの予約はどう取る?
- シャドーイングの練習は何から始める?
 
病院・薬局での英会話をシャドーイングで学ぶ
はじめに
海外で体調を崩したとき、言葉が通じないのはとても不安なものです。病院で症状を説明したり、薬局で薬を購入したりする場面では、英語でのやり取りが必要になることがあります。しかし、いざという時にうまく言葉が出てこないと、正しい診断や適切な薬を受け取れない可能性もあります。
そこで役立つのがシャドーイングです。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら少し遅れて声に出して真似する学習法で、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。特に病院や薬局でよく使うフレーズを繰り返しシャドーイングすることで、緊張する場面でも自然に言葉が出てくるようになります。
この記事では、病院・薬局で使える基本フレーズや会話例を紹介し、効果的にシャドーイングに取り入れる方法を解説します。旅行や留学での不安を減らし、安心して過ごせるように練習していきましょう。
病院でよく使う基本フレーズ
病院に行ったときに一番大切なのは、自分の症状をできるだけ正確に伝えることです。難しい英単語を使う必要はありません。短く、シンプルなフレーズでも十分に通じます。まずは基本的な表現を覚えて、声に出してシャドーイングしましょう。
体調が悪いことを伝える
- 
I don’t feel well. 
 (体調がよくありません)
- 
I feel sick. 
 (気分が悪いです)
- 
Something is wrong with me. 
 (どこかおかしいです)
まずは「調子が悪い」と大まかに伝える表現を覚えておくと、相手が詳しく質問してくれます。
症状を伝える
- 
I have a fever.(熱があります) 
- 
I have a sore throat.(喉が痛いです) 
- 
My stomach hurts.(お腹が痛いです) 
- 
I have chest pain.(胸が痛いです) 
- 
I feel dizzy.(めまいがします) 
- 
I’ve been coughing.(咳が出ています) 
症状を表すフレーズはシャドーイングで繰り返し練習しておくと、とっさに口から出やすくなります。
期間を伝える
- 
It started this morning.(今朝から始まりました) 
- 
I’ve had it for two days.(2日間続いています) 
- 
It’s getting worse.(悪化しています) 
「いつからか」「どのくらい続いているか」を伝えると、診断に役立ちます。
アレルギーや持病を伝える
- 
I’m allergic to penicillin.(ペニシリンにアレルギーがあります) 
- 
I have asthma.(喘息があります) 
- 
I’m taking medicine for diabetes.(糖尿病の薬を飲んでいます) 
アレルギーや持病については、安全のために必ず伝える習慣をつけましょう。
こうしたフレーズを音声に合わせてシャドーイングすれば、実際の診察で焦らずに話せるようになります。
医師との会話例で練習
病院では、医師に症状を説明したり、質問に答えたりするやり取りが中心になります。ここではよくある会話の流れを例にして、シャドーイングしながら練習してみましょう。
受付から診察までの流れ
Doctor: What seems to be the problem?
(どうされましたか?)
Patient: I have a sore throat and a headache.
(喉が痛くて頭痛もあります)
Doctor: How long have you had these symptoms?
(どのくらい続いていますか?)
Patient: For about three days.
(3日ほどです)
「症状を伝える」「期間を答える」この2つをスムーズに言えるようになると診察がぐっと楽になります。
症状を詳しく聞かれる場面
Doctor: Do you have a fever?
(熱はありますか?)
Patient: Yes, I have a slight fever.
(はい、少し熱があります)
Doctor: Have you taken any medicine?
(薬は飲みましたか?)
Patient: I took some painkillers yesterday.
(昨日、鎮痛剤を飲みました)
「はい/いいえ」で答えた後に、少し情報を付け加える練習をすると自然な会話になります。
診断とアドバイスを受ける場面
Doctor: It looks like you have a common cold.
(風邪のようですね)
Patient: What should I do?
(どうすればいいですか?)
Doctor: Get plenty of rest and drink fluids. I’ll prescribe some medicine.
(しっかり休んで水分をとってください。薬を処方します)
Patient: Thank you, doctor.
(ありがとうございます)
医師のアドバイスを理解することも大切なので、聞き取りに集中してシャドーイングで耳を慣らしておきましょう。
会話例を繰り返し練習すれば、実際に診察を受けるときに落ち着いて対応できるようになります。
薬局でのやり取りフレーズ
診察後に処方箋を持って薬局へ行く場合や、市販薬を購入する場合、薬剤師との会話が必要になります。ここでも短い英語フレーズを使えば十分に通じます。シャドーイングで自然に口から出せるようにしておきましょう。
薬を探すとき
- 
Do you have medicine for a cold? 
 (風邪薬はありますか?)
- 
I need something for a headache. 
 (頭痛に効く薬が欲しいです)
- 
Can I get something for allergies? 
 (アレルギー用の薬はありますか?)
「Do you have …?」「I need …」という基本形を覚えておくと応用しやすいです。
服用方法を確認するとき
- 
How often should I take this? 
 (どのくらいの頻度で飲めばいいですか?)
- 
Should I take it before or after meals? 
 (食前に飲むべきですか?食後ですか?)
- 
How many days should I take this medicine? 
 (何日間飲み続ければいいですか?)
薬の飲み方はとても重要なので、聞き返す表現も練習しておきましょう。
副作用や注意点を尋ねるとき
- 
Are there any side effects? 
 (副作用はありますか?)
- 
Will this make me sleepy? 
 (これは眠くなりますか?)
- 
Can I drink alcohol while taking this? 
 (この薬を飲んでいる間にお酒を飲んでも大丈夫ですか?)
薬を安心して服用するために、疑問は積極的に質問できるよう練習しましょう。
支払い時に役立つフレーズ
- 
How much is it? 
 (いくらですか?)
- 
Do you accept credit cards? 
 (クレジットカードは使えますか?)
薬局での会話は短いフレーズが多いので、シャドーイングに最適です。繰り返し練習しておくと、実際の場面で落ち着いて対応できます。
シャドーイングの効果的な取り入れ方
病院や薬局での英会話は、緊張して言葉が出にくくなる場面が多いものです。そこで役立つのが「シャドーイング」。音声を聞きながら、少し遅れて同じように声に出す練習法です。ここでは、効果的に取り入れるためのポイントを紹介します。
1. 短いフレーズから始める
最初から長い会話を練習しようとすると挫折しやすいので、まずは「I don’t feel well.」「I have a fever.」などの短いフレーズを繰り返し練習しましょう。口が慣れてくると自然に言えるようになります。
2. 会話全体を通して練習する
慣れてきたら、医師との会話や薬局でのやり取りをまとめてシャドーイングしてみましょう。会話の流れを丸ごと覚えることで、本番でも自然なリズムで対応できます。
3. 自分の症状に置き換える
実際に自分が体験しそうな状況に合わせて練習すると、より実用的です。たとえば「My stomach hurts.」を「My back hurts.」に置き換えるなど、バリエーションを増やしておくと安心です。
4. 声に出す習慣をつける
シャドーイングは「音読トレーニング」でもあります。小声でもいいので必ず声に出して練習しましょう。頭で理解するだけでなく、口の筋肉を使って慣れることが大切です。
5. 毎日少しずつ続ける
一度に長時間やるよりも、毎日5〜10分でも続ける方が効果的です。短いフレーズを毎日繰り返すことで、無意識に口から出せるレベルに到達します。
病院や薬局でのやり取りは命や健康に関わる大事な場面です。だからこそ、シャドーイングで確実に身につけておけば、いざという時に落ち着いて対応できます。
まとめ
海外で体調を崩したとき、病院や薬局でのやり取りを英語で行うのはとても不安ですが、短くシンプルなフレーズを繰り返し練習しておくことで、落ち着いて対応できるようになります。
- 
病院では「症状」「期間」「持病やアレルギー」を簡潔に伝えることが大切。 
- 
医師との会話では、質問に答えるだけでなく「How long」「Have you taken any medicine?」などのパターンに慣れておくと安心。 
- 
薬局では「薬の種類」「服用方法」「副作用」を確認するフレーズを押さえておくと安全。 
- 
シャドーイングは、短いフレーズから会話全体へ、さらに自分の症状に置き換えて練習することで実用性が高まる。 
繰り返し練習しておけば、実際の診察や薬局でのやり取りでもスムーズに対応できます。健康や安心のために、日常の英語学習にぜひ取り入れてみましょう。
FAQ:病院・薬局での英会話をシャドーイングで学ぶ
病院と緊急外来(ER)のどちらに行くべき?
命に関わる症状(胸痛、息苦しさ、重度の出血、意識障害、激しいアレルギー反応など)はERへ。それ以外の発熱・咳・軽いケガ等は一般外来や急患クリニックへ。
受付で最初に何と言えばいい?
“I don’t feel well. I’d like to see a doctor.”(体調が悪いので診てほしいです)
保険証があれば提示し、予約の有無を伝えます。
症状を簡潔に伝えるコツは?
「症状+部位+期間」の順で伝える:
“I have a sharp pain in my lower back for two days.”(2日間、腰に鋭い痛みがあります)
痛みの度合いをどう表現する?
“On a scale of 0 to 10, my pain is 7.”(0〜10で7です)
形容も有効:dull(鈍い)、sharp(鋭い)、throbbing(ズキズキ)。
いつから続いているかを言う表現は?
“It started this morning.”(今朝から) / “I’ve had it for three days.”(3日続いています)
持病・服薬・アレルギーはどう伝える?
“I have asthma.”(喘息があります)
“I’m taking medication for diabetes.”(糖尿病の薬を服用中)
“I’m allergic to penicillin.”(ペニシリンにアレルギー)
検査や処置の説明が聞き取れない時は?
“Could you explain that again in simple terms?”(やさしくもう一度説明して)
“Is there an interpreter available?”(通訳はいますか?)
診断後に確認すべきポイントは?
- 病名・重症度
- 自宅療養の注意点
- 再受診の目安(悪化サイン)
処方薬と市販薬の違いは?
処方薬(prescription)は医師の処方箋が必要。市販薬(over-the-counter/OTC)は薬局で購入可。症状や既往、相互作用によっては必ず医師・薬剤師に相談。
薬の飲み方を確認する基本フレーズは?
“How often should I take this?”(服用頻度)
“Before or after meals?”(食前・食後)
“For how many days?”(何日間)
副作用や相互作用を聞くには?
“Are there any side effects?”(副作用は?)
“Can I drink alcohol while taking this?”(服用中に飲酒可?)
“Will this interact with my current medication?”(他の薬との相互作用は?)
子ども向けの用量はどう確認する?
“What is the pediatric dosage for a (age)-year-old?”(◯歳の小児用量は?)
体重基準のこともあるため、体重を伝えると正確です。
錠剤が飲みにくい場合の聞き方は?
“Is there a liquid form or smaller tablets?”(液体や小粒はありますか?)
“Can this be crushed?”(粉砕可能ですか?)※薬によって不可。
飲み忘れ時はどうする?
“What should I do if I miss a dose?”(飲み忘れたら?)
一般論:気づいたら1回分を服用、次が近い時は飛ばす—ただし薬ごとに指示が異なるため要確認。
領収書や診断書はもらえる?保険請求用は?
“Could I have an itemized receipt and a medical certificate for insurance?”(明細付き領収書と保険申請用診断書をお願いします)
救急車を呼ぶべきサインは?
突然の胸痛・呼吸困難・片側麻痺・ろれつ不良・意識低下・大出血・重度のアレルギー反応など。
“Please call an ambulance.”(救急車を呼んでください)
薬局で役立つ定番フレーズは?
“I need something for a cold/headache/allergies.”
“How much is it?”(いくらですか?)
“Do you accept credit cards?”(カード使えますか?)
再診やフォローアップの予約はどう取る?
“I’d like to make a follow-up appointment for next week.”(来週に再診予約を取りたいです)
シャドーイングの練習は何から始める?
まずは短文(症状・期間・痛みの強さ)を音声に合わせて反復→会話例を通しで→自分の症状に置き換え。毎日5〜10分が目安。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			