目次
- 電話対応フレーズをシャドーイングで練習する- はじめに
- 電話を受けるときの基本フレーズ
- 電話をかけるときの基本フレーズ
- 聞き取れなかったときのフレーズ
- 伝言をお願いするときのフレーズ
- 電話を終えるときのフレーズ
- シャドーイング練習の方法
- まとめ
- FAQ:電話対応フレーズをシャドーイングで練習する
- シャドーイングは電話対応に本当に効果がありますか?
- どのくらいの時間、どれくらいの頻度で練習すれば良いですか?
- 初心者は何から始めればいい?
- 聞き取れないときの定型フレーズは?
- 相手の名前や会社名をうまく確認するコツは?
- 伝言を頼むときの最小セットは?
- 電話をスムーズに終える定型は?
- 発音よりもスピードを優先してよい?
- 自分の声を録音するメリットは?
- ビジネスでややフォーマルにしたい場合は?
- アクセントが強い相手への対処は?
- おすすめの練習ルーティンは?
- 数字・日時の聞き取りを強化するには?
- 緊張して声が出ないときのリセットフレーズは?
 
電話対応フレーズをシャドーイングで練習する
はじめに
英語での電話対応は、多くの学習者が苦手意識を持つ場面のひとつです。相手の表情やジェスチャーが見えないため、会話の手がかりが少なく、聞き取りや返答に不安を感じやすいのです。また、電話特有の雑音や相手のスピードの速さも加わり、緊張して言葉が出てこないことも少なくありません。
こうした状況を克服するには、繰り返し練習を行い「瞬時に使えるフレーズ」を身につけることが重要です。特に効果的なのが「シャドーイング」です。これは、聞いた音声をほぼ同時に声に出して真似るトレーニングで、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられます。電話対応フレーズをシャドーイングで練習すれば、聞き取りに慣れるだけでなく、口から自然に英語が出るようになります。
この記事では、電話でよく使うフレーズを場面ごとに紹介しながら、シャドーイングでの効果的な練習方法を提案していきます。繰り返し練習を積み重ねることで、英語での電話対応に自信を持ち、スムーズなやり取りができるようになりましょう。
電話を受けるときの基本フレーズ
電話対応の第一歩は「相手からの電話を受ける場面」です。相手の名前や要件を確認し、必要に応じて担当者につなぐことが求められます。最初の印象を決める部分なので、明るくはっきりした声で対応することが大切です。
1. 基本の応答フレーズ
- 
Hello, this is [Name]. How can I help you? 
 (こんにちは、[自分の名前]です。どのようなご用件でしょうか?)
- 
Good morning, ABC Company. This is [Name] speaking. 
 (おはようございます。ABC会社の[名前]です。)
自分の名前や会社名を名乗ることで、相手に安心感を与えます。シャドーイングではイントネーションとリズムを意識し、「明るいトーン」で練習することがポイントです。
2. 相手の名前を確認するフレーズ
- 
May I ask who’s calling, please? 
 (どちら様でしょうか?)
- 
Could I have your name, please? 
 (お名前をいただけますか?)
電話は聞き取りにくいことが多いため、相手の名前を丁寧に確認する習慣をつけましょう。シャドーイングでは「please」を自然に添える練習をすると、丁寧さが増します。
3. 担当者につなぐときのフレーズ
- 
Just a moment, please. I’ll transfer your call. 
 (少々お待ちください。お電話をおつなぎします。)
- 
Please hold on while I connect you. 
 (接続する間、少々お待ちください。)
相手を待たせるときは、必ず「ひとこと添える」ことが重要です。シャドーイングでは「Just a moment, please」のリズムを繰り返し練習すると、自然に口から出てきやすくなります。
4. 聞き取りにくい場合のフォロー
- 
I’m sorry, could you repeat that, please? 
 (申し訳ありません、もう一度お願いできますか?)
- 
Let me confirm your name. Is it Mr. Smith? 
 (お名前を確認させてください。スミス様でよろしいですか?)
相手の情報を正確に聞き取ることはとても重要です。シャドーイングで練習すると、聞き返すときも落ち着いて対応できるようになります。
練習のヒント
このセクションのフレーズを音声化して繰り返しシャドーイングすることで、「電話を取る」流れを自然に体に染み込ませることができます。最初はゆっくり、慣れてきたら実際の電話スピードに近づけて練習しましょう。
電話をかけるときの基本フレーズ
自分から電話をかけるときは、相手が誰なのか分からない状態で始まるため、受けるとき以上に「名乗り」と「用件の明確さ」が大切です。最初に自分の名前や所属をはっきり伝えることで、相手に安心感を与え、スムーズに会話を進められます。
1. 自分を名乗るときのフレーズ
- 
Hello, this is [Name] speaking. 
 (こんにちは、[自分の名前]です。)
- 
Good afternoon, this is [Name] from ABC Company. 
 (こんにちは、ABC会社の[自分の名前]です。)
シャドーイングのポイント:自分の名前をはっきり、会社名をやや強調して発音することで、相手に聞き取りやすくなります。
2. 話したい相手を指定するフレーズ
- 
May I speak to [Person], please? 
 ([人の名前]さんとお話しできますか?)
- 
Could you connect me to the sales department, please? 
 (営業部につないでいただけますか?)
相手を呼び出すときは、必ず「please」を添えて丁寧に。シャドーイングでは「May I speak to…」をリズムよく繰り返す練習をすると、自然に口から出るようになります。
3. 用件を伝えるフレーズ
- 
I’m calling about [reason]. 
 ([理由]についてお電話しています。)
- 
I’d like to ask about your services. 
 (御社のサービスについて伺いたいのですが。)
- 
I’m calling to confirm my appointment. 
 (予約を確認するためにお電話しました。)
ポイントは、シンプルで分かりやすい表現を使うこと。シャドーイングでは「I’m calling about…」を繰り返し練習して、自分の用件をすぐに言えるようにしましょう。
4. 相手が不在のときのフレーズ
- 
When would be a good time to call back? 
 (いつおかけ直しすればよろしいでしょうか?)
- 
Could you let [Person] know that I called? 
 ([人の名前]に、私がお電話したことをお伝えいただけますか?)
電話がつながらなかったときに備えて、こうしたフレーズも覚えておくと安心です。シャドーイングでは「Could you let [Person] know…」をゆっくり、正確に練習すると良いでしょう。
練習のヒント
かけるときのフレーズは「名乗る → 相手を呼ぶ → 用件を伝える」の3ステップで流れるように言えるようにすると効果的です。実際の電話をイメージしながらシャドーイングを繰り返し、自然な会話の流れを作りましょう。
聞き取れなかったときのフレーズ
電話では、雑音や相手の声の小ささ、アクセントの違いなどで聞き取りが難しい場面がよくあります。そんなときに沈黙してしまうと、相手に不安を与えてしまうことも。聞き取れなかったら、ためらわずに聞き返すことが大切です。丁寧にお願いするフレーズを覚えておけば、スムーズに会話を続けられます。
1. 聞き返すときの基本フレーズ
- 
I’m sorry, could you repeat that, please? 
 (すみません、もう一度言っていただけますか?)
- 
Could you say that again, please? 
 (もう一度おっしゃっていただけますか?)
シャドーイングのポイント:柔らかいトーンで練習すると、聞き返しても失礼に感じられません。「please」を必ず添える習慣をつけましょう。
2. ゆっくり話してもらうときのフレーズ
- 
Could you speak a little slower, please? 
 (少しゆっくり話していただけますか?)
- 
I’m having trouble hearing you. Could you slow down? 
 (聞き取りにくいので、少しゆっくり話していただけますか?)
シャドーイングのポイント:ゆっくりはっきり発音し、実際に「ゆっくりお願いする場面」をイメージして練習しましょう。
3. 確認するときのフレーズ
- 
Let me repeat that to confirm. 
 (確認のために繰り返しますね。)
- 
Did you say 15 or 50? 
 (15とおっしゃいましたか、それとも50ですか?)
数字や固有名詞は特に聞き間違えやすい部分です。シャドーイングで繰り返し練習しておくと、実際の電話でも落ち着いて確認できます。
4. 相手の名前を確認するときのフレーズ
- 
Could you spell your name, please? 
 (お名前をスペルで教えていただけますか?)
- 
I want to make sure I got your name right. 
 (お名前を正しく伺いたいのですが。)
名前は最も聞き取りにくい情報のひとつ。シャドーイングでは「Could you spell your name…」を繰り返して自然に言えるようにしておきましょう。
練習のヒント
聞き返すフレーズは「落ち着いて丁寧に」が鉄則です。音声を聞きながらシャドーイングする際は、焦らずに一呼吸おいてから言う練習をすると、実際の電話でも余裕を持って対応できます。
伝言をお願いするときのフレーズ
電話をかけた相手が不在のときや、担当者につながらないときは「伝言を依頼する」ことになります。相手に正確に用件を残すためには、シンプルで分かりやすい英語表現を使うことが重要です。特に名前・連絡先・要件を明確に伝えることを意識しましょう。
1. 伝言をお願いするときの基本フレーズ
- 
Could you please take a message? 
 (伝言をお願いできますか?)
- 
Please tell [Person] that I called. 
 ([人の名前]に、私がお電話したとお伝えください。)
シャドーイングのポイント:「Could you please…」を丁寧に、自然に言えるように繰り返し練習しておきましょう。
2. 連絡先を残すときのフレーズ
- 
Could you ask [Person] to call me back at [number]? 
 ([人の名前]に、この番号へ折り返していただくようお伝えいただけますか?)
- 
My number is [number]. Please have [Person] call me. 
 (私の番号は [番号] です。[人の名前] に折り返し電話をしていただけますか?)
ポイント:電話番号やメールアドレスは特に間違えやすいため、数字やスペルをゆっくりはっきり発音して練習しましょう。
3. 伝言の内容を具体的に残すフレーズ
- 
Please let [Person] know that our meeting is at 3 p.m. tomorrow. 
 ([人の名前]に、明日の午後3時に会議があるとお伝えください。)
- 
Could you tell [Person] that I’ll send the documents by email? 
 ([人の名前]に、書類をメールで送るとお伝えください。)
シャドーイングのポイント:「Please let [Person] know that…」のパターンを繰り返し練習すると、どんな要件でも応用しやすくなります。
4. 折り返しの時間を確認するフレーズ
- 
When would be a good time for me to call back? 
 (いつごろかけ直すのがよろしいでしょうか?)
- 
What time would be convenient to reach [Person]? 
 ([人の名前]にご連絡できるのは何時ごろがよろしいですか?)
ポイント:折り返しのタイミングを確認することで、次のアクションが明確になります。シャドーイングでは「When would be a good time…」のイントネーションに慣れておくと安心です。
練習のヒント
伝言をお願いする場面は、聞き返しや確認も多くなります。シャドーイングで「依頼 → 連絡先 → 要件 → 確認」の流れをまとめて練習すると、実際の電話でもスムーズに伝えられるようになります。
電話を終えるときのフレーズ
電話対応では「終わり方」も大切です。しっかりと会話を締めくくることで、相手に良い印象を残すことができます。短く、丁寧に、前向きなトーンで終えるのがポイントです。
1. 基本の締めフレーズ
- 
Thank you for your time. 
 (お時間をいただきありがとうございます。)
- 
I appreciate your help. 
 (ご対応いただき感謝します。)
シャドーイングのポイント:丁寧さと感謝の気持ちを込めて発音することで、自然に聞こえます。
2. 次回につなげるフレーズ
- 
I’ll talk to you again soon. 
 (またすぐにご連絡いたします。)
- 
I’ll follow up with an email. 
 (メールで追ってご連絡します。)
相手に安心感を与えるために、次のステップを伝えるのも効果的です。シャドーイングでは「I’ll〜」のリズムを意識して練習しましょう。
3. シンプルに終わるフレーズ
- 
Have a nice day. Goodbye. 
 (良い一日を。さようなら。)
- 
Goodbye and thank you. 
 (さようなら、ありがとうございました。)
短いフレーズは誰にでも使える万能表現です。シャドーイングで「自然な抑揚」をつけて練習すると、よりスムーズに聞こえます。
4. ビジネス向けの締めフレーズ
- 
I look forward to working with you. 
 (今後ともよろしくお願いいたします。)
- 
I’ll be waiting for your reply. 
 (ご返信をお待ちしております。)
ビジネス電話では少しフォーマルな表現が好まれます。シャドーイングで繰り返すことで、自然に口から出てくるようになります。
練習のヒント
電話の終わり方は「感謝 → 次回へのつなぎ → 挨拶」の流れを意識して練習すると効果的です。シャドーイングの際は、少し声のトーンを柔らかく落とすようにして練習すると、会話の締めが自然になります。
シャドーイング練習の方法
電話対応フレーズを身につけるには、ただ読むだけでは不十分です。実際のスピードやイントネーションに慣れるためには「シャドーイング」が最適です。ここでは、効果的に練習を進めるためのステップを紹介します。
1. 音声を用意する
- 
ネイティブの電話対応サンプル音声やオンライン教材を利用しましょう。 
- 
自分でフレーズを読み上げて録音し、それを練習素材にするのも効果的です。 
シャドーイングは「聞こえた音を真似する」ことが大前提。まずは素材を準備することから始めましょう。
2. リッスン&リピートから始める
- 
まずは音声を聞き、意味を理解します。 
- 
次に、一文ごとに止めながらリピートして発音練習します。 
いきなり同時に声を出すのではなく、リピートで基礎を固めるのがコツです。
3. 実際にシャドーイングする
- 
音声を止めずに流し、聞こえた音をほぼ同時に声に出して真似します。 
- 
発音の細部よりも「リズム」「スピード」「イントネーション」を重視しましょう。 
電話のフレーズは短く区切られていることが多いので、比較的練習しやすいのが特徴です。
4. 自分の声を録音して確認する
- 
実際に録音して聞き直すことで、改善点が見えてきます。 
- 
ネイティブの音声と比べて「スピードが合っているか」「イントネーションが自然か」を確認しましょう。 
最初は違和感があっても、繰り返すうちにスムーズになっていきます。
5. 徐々に実践に近づける
- 
最初はゆっくりの音声で練習 → 徐々に速いスピードに挑戦。 
- 
実際の電話を想定して、相手の声にかぶせるように練習するのも効果的です。 
「練習 → 実践 → 修正」のサイクルを繰り返すことで、電話対応力が確実に上達します。
練習のヒント
1日5分でも継続すれば、確実に効果が出ます。特に「よく使う電話フレーズ」を集中的に練習すると、実際の会話で即戦力になります。
まとめ
電話対応は、表情や身振りといったサポートがなく、音声だけでコミュニケーションを取らなければならないため、英語学習者にとって大きなハードルとなりがちです。しかし、よく使うフレーズを覚え、シャドーイングで繰り返し練習することで、このハードルは着実に低くなります。
本記事では、
- 
電話を受けるときの基本フレーズ 
- 
電話をかけるときのフレーズ 
- 
聞き取れなかったときの対処フレーズ 
- 
伝言を依頼するときのフレーズ 
- 
電話を終えるときのフレーズ 
 を紹介しました。
これらをシャドーイングで練習することで、自然なイントネーションとリズムを身につけ、実際の電話でも落ち着いて対応できるようになります。最初は聞き取れなかったり、うまく発音できなかったりしても構いません。大切なのは「毎日少しずつ練習を続けること」です。
英語での電話対応は、一度自信がつくと大きな武器になります。今日から少しずつ練習を始め、いつか「英語の電話も問題ない」と言える自分を目指しましょう。
FAQ:電話対応フレーズをシャドーイングで練習する
シャドーイングは電話対応に本当に効果がありますか?
あります。電話は視覚情報がなく音声依存度が高いため、音の連結・弱形・抑揚に慣れるシャドーイングは特に効果的です。短文→定型フレーズ→実戦速度の順に負荷を上げると定着が早まります。
どのくらいの時間、どれくらいの頻度で練習すれば良いですか?
目安は1日5〜10分を毎日。3〜4週間の継続で「即答」が体感しやすくなります。長時間より「短く高頻度」が効果的です。
初心者は何から始めればいい?
まずは「受け答えの型」から:
Hello, this is [Name]. / How can I help you? / May I ask who’s calling? の3点セットを低速音声で反復しましょう。
聞き取れないときの定型フレーズは?
I’m sorry, could you repeat that, please?
Could you speak a little slower, please?
Let me repeat that to confirm.
数字・名前は聞き間違えやすいので、確認を習慣化します。
相手の名前や会社名をうまく確認するコツは?
Could you spell your name, please? とスペル依頼し、復唱で確定。社名はキーワードを聞き出し、Did you say A-B-C? と区切って確認します。
伝言を頼むときの最小セットは?
「誰に・何を・どうしてほしいか・連絡先」:
Please tell [Person] that I called.
Could you ask [Person] to call me back at [number]?
電話をスムーズに終える定型は?
Thank you for your time. → I’ll follow up by email. → Have a nice day. Goodbye. の3段階で明確に締めます。
発音よりもスピードを優先してよい?
序盤はリズムと抑揚(プロソディ)優先でOK。中盤以降に弱形(can /kən/, to /tə/ など)とリンキングを整えると、自然度が上がります。
自分の声を録音するメリットは?
客観視で「間(pause)」「語尾の落とし方」「速すぎ問題」を可視化できます。ネイティブ音声と波形・間合いを比較すると改善点が明確です。
ビジネスでややフォーマルにしたい場合は?
Good morning, this is [Name] from [Company].
I’d like to discuss…
I appreciate your assistance.
丁寧語尾と受け答えの一呼吸を意識します。
アクセントが強い相手への対処は?
短文化・再構成で確認:
Just to confirm, the meeting is at 3 p.m., correct?
キーワード単位で復唱し、要点の一致を優先します。
おすすめの練習ルーティンは?
①低速でリッスン&リピート(3分)→ ②実速シャドー(3分)→ ③録音・自己評価(2分)→ ④弱点フレーズの集中特訓(2分)。合計10分で完了。
数字・日時の聞き取りを強化するには?
対比練習が効果的:
fifteen vs fifty、thirteen vs thirty。
日時は at 3 p.m. on Tuesday の語順で固定表現を反復します。
緊張して声が出ないときのリセットフレーズは?
Let me check that. / One moment, please. を使って間を作り、呼吸を整えてから再開します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			