目次
- 初心者向けシャドーイングの始め方ステップガイド- はじめに
- ステップ1:レベルに合った素材を選ぶ
- ステップ2:音声を何度も聞く
- ステップ3:スクリプトを見ながら練習
- ステップ4:実際に声に出して真似する
- ステップ5:繰り返し練習する
- ステップ6:録音して自分の声をチェック
- ステップ7:習慣化して学習に組み込む
- まとめ
- FAQ:初心者向けシャドーイングの始め方ステップガイド
- シャドーイングとは何ですか?リピーティングとの違いは?
- 初心者はどのくらいの長さの素材から始めれば良いですか?
- 教材は何を基準に選べば良いですか?
- 練習の最適な頻度と時間は?
- 再生速度は変えても良いですか?
- スクリプトは見ても良いですか?
- どのくらい同じ素材を続けるべき?
- 録音はした方が良いですか?
- 発音が合っていないと意味がないですか?
- ついていけない時はどうすれば良い?
- 効果を感じるまでの目安は?
- 日本語訳は使うべき?
- 初心者に不向きな素材は?
- 独学でも上達できますか?
- 朝・夜どちらが向いていますか?
- アクセントやイントネーションはどれくらい真似するべき?
- エラーが多くて落ち込みます
- 他の学習(単語・文法)とどう組み合わせる?
- モチベーションが続きません
- 次のレベルに進むサインは?
 
初心者向けシャドーイングの始め方ステップガイド
はじめに
英語学習において「シャドーイング」は、リスニング力やスピーキング力を同時に鍛えられる効果的な学習法として注目されています。音声を聞きながらほぼ同時に声に出して真似をすることで、発音やイントネーション、リズムまで自然に身につけることができます。
しかし、初心者にとっては「スピードが速くてついていけない」「どうやって練習すればいいのかわからない」と感じることも少なくありません。実際に挫折してしまう人も多いのが現状です。
そこで本記事では、初心者でも安心して取り組めるように、シャドーイングの始め方をステップごとにわかりやすく解説します。正しい手順を知り、無理なく習慣化していくことで、英語力を着実に伸ばしていきましょう。
ステップ1:レベルに合った素材を選ぶ
シャドーイングを始める最初のハードルは、どんな教材を使うかです。難しすぎる素材を選んでしまうと、内容が理解できずにストレスになり、続けることができません。
初心者の方は、次のポイントを意識して教材を選ぶと安心です。
- 
短い音声からスタート:1分以内の短いスクリプトがおすすめ 
- 
日常会話に近い内容:映画やニュースよりも、英会話教材や初級向けPodcastが適している 
- 
スクリプト付きの教材を選ぶ:文字で確認できるので理解が早い 
- 
自分の興味に合ったテーマ:興味があるとモチベーションが続きやすい 
たとえば、「英語学習アプリの初心者レベル教材」「NHKラジオ英会話」「初級向けYouTube英会話チャンネル」などから始めるのも効果的です。
最初の一歩は“聞いて理解できる”ことが大切。
完璧に真似するのは後からで良いので、まずは「自分でもついていけそう」と感じる素材を選びましょう。
ステップ2:音声を何度も聞く
教材を選んだら、いきなり声に出すのではなく、まずは耳を慣らすことから始めましょう。
1回聞いただけでは内容を理解できないことが多いため、最低でも3〜5回は繰り返し聞くのがおすすめです。
聞き方のポイント
- 
意味を理解することを優先する 
 最初は「正しく発音できるか」よりも「何を言っているのか」を把握することが大事です。
- 
わからない単語や表現は調べる 
 ただ聞き流すのではなく、意味が不明な部分をクリアにしておくとシャドーイングがスムーズになります。
- 
音のリズムやイントネーションに注目 
 ネイティブの自然な発音を意識しながら繰り返し聞くと、音声の特徴が少しずつ掴めます。
ここでのゴール
- 
スクリプトを見なくても「内容の大まかな意味がわかる」状態になること 
- 
シャドーイング前に「聞き慣れた音声」になっていること 
十分に耳を慣らすことが、スムーズにシャドーイングへ進むための土台になります。
ステップ3:スクリプトを見ながら練習
音声を繰り返し聞いて内容を理解したら、次はスクリプトを見ながら音声を確認するステップです。
スクリプトを使うメリット
- 
聞き取れなかった部分を文字で確認できる 
- 
音がつながる「リエゾン」や、音が弱くなる「脱落現象」に気づける 
- 
英文の意味と音のリズムを一致させやすい 
練習方法
- 
音声を流しながらスクリプトを追う 
- 
聞き取れなかった部分にマーカーをつける 
- 
その部分を重点的にリピート練習する 
- 
日本語訳と照らし合わせて内容を理解する 
ポイント
- 
全部を完璧に理解しようとしない 
 主要な単語とフレーズが聞き取れればOKです。
- 
音読を取り入れる 
 スクリプトを見ながら声に出して読むことで、口の筋肉が慣れてきます。
このステップで、耳だけでなく「目と口」も使って音声に慣れることができ、次のシャドーイング練習が一気にやりやすくなります。
ステップ4:実際に声に出して真似する
ここからいよいよ本格的なシャドーイングに入ります。音声を聞きながら、ほんの少し遅れて声に出して真似するのがポイントです。
実践の流れ
- 
音声を再生する 
- 
スクリプトを見ながら、聞こえた音をすぐに声に出して追いかける 
- 
慣れてきたらスクリプトを見ずに挑戦する 
コツ
- 
1文ずつ区切って練習する 
 いきなり全文を追いかけるのは難しいため、短いフレーズごとに取り組むと効果的。
- 
再生速度を調整する 
 最初は0.8倍速などにしてもOK。徐々に通常速度へ戻していきましょう。
- 
完璧を目指さない 
 発音やイントネーションを100%真似しようとせず、「音の流れに乗る」ことを意識します。
ポイント
- 
声は小さくても良いので必ず口を動かす 
- 
聞き取りが追いつかない部分は飛ばしても構わない 
- 
とにかく「続けること」が最優先 
この段階で「シャドーイングって意外と楽しい」と感じられると、継続のモチベーションがぐんと上がります。
ステップ5:繰り返し練習する
シャドーイングは1回やっただけでは効果が出ません。同じ音声を繰り返し練習することが大切です。
繰り返しのコツ
- 
1つの素材を最低1週間は使う 
 毎日同じ音声を聞くことで、自然に耳が慣れて口もスムーズに動くようになります。
- 
短時間を毎日続ける 
 1回30分よりも、毎日5〜10分の練習を継続した方が効果的です。
- 
慣れてきたら難易度を少しずつ上げる 
 スピードを速くする、少し長い音声に挑戦するなど、負荷を段階的に増やすと力が伸びやすいです。
ポイント
- 
「完璧に覚える」ことよりも「口と耳を慣らす」ことを意識する 
- 
少しずつ「聞ける部分」「真似できる部分」が増えていけばOK 
- 
継続すれば、最初は聞き取れなかった表現も自然に耳に残るようになります 
繰り返すうちに、自分でも驚くほど音がクリアに聞こえる瞬間が訪れます。この成功体験が継続の原動力になるのです。
ステップ6:録音して自分の声をチェック
シャドーイングの効果をさらに高めるためにおすすめなのが、自分の声を録音して聞き返すことです。
録音するメリット
- 
自分の発音やリズムを客観的に確認できる 
- 
元の音声と比べて「どこが違うのか」が明確になる 
- 
改善点を意識して練習できるため、効率が上がる 
実践方法
- 
スマホやICレコーダーでシャドーイングを録音 
- 
元の音声と自分の音声を交互に聞き比べる 
- 
違和感がある部分をピックアップして重点的に練習 
チェックポイント
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発音の正確さ 
- 
音のリズムやイントネーション 
- 
音の抜け落ちや言い間違いがないか 
ポイント
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完璧を目指す必要はなく、「前より良くなった」と感じられれば十分 
- 
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、録音こそが上達の近道です 
録音を習慣化すれば、自分の成長が耳で実感でき、モチベーションも高まります。
ステップ7:習慣化して学習に組み込む
シャドーイングの最大のポイントは、継続することです。どんなに良い方法でも、続かなければ効果は現れません。
習慣化のコツ
- 
毎日同じ時間に取り入れる 
 例:朝の通勤前に5分、寝る前に10分など、自分の生活リズムに合わせて固定する。
- 
短時間でもOK 
 30分を週2回よりも、5〜10分を毎日続ける方が確実に効果が出ます。
- 
環境を決める 
 静かな部屋、通勤電車、カフェなど「ここでやる」と決めると習慣になりやすいです。
- 
小さな達成感を積み重ねる 
 「今日は最後までついていけた」「昨日より発音がスムーズだった」など、小さな成長を意識しましょう。
継続のヒント
- 
練習記録をアプリやノートに残す 
- 
1週間ごとに素材を変えて新鮮さをキープ 
- 
録音して自分の成長を確認する 
「毎日のルーティンにシャドーイングを取り入れる」ことが、英語力アップの近道です。無理せず楽しく続けていきましょう。
まとめ
シャドーイングは、英語のリスニング・スピーキング・発音を同時に伸ばせる効果的な学習法です。ただし、初心者がいきなり本格的に取り組むと難しく感じて挫折しやすいため、ステップを踏んで進めることが大切です。
今回紹介した流れをもう一度整理すると:
- 
レベルに合った素材を選ぶ 
- 
音声を何度も聞いて耳を慣らす 
- 
スクリプトを見ながら理解を深める 
- 
実際に声に出して真似する 
- 
繰り返し練習して定着させる 
- 
録音して改善点をチェックする 
- 
習慣化して学習に組み込む 
このサイクルを回すことで、最初は聞き取れなかったフレーズも自然に理解できるようになり、発音や会話のテンポもスムーズになっていきます。
大切なのは「完璧を目指さないこと」と「毎日少しでも続けること」。たとえ1日5分でも、積み重ねれば確実に効果を実感できます。
ぜひ今日からシャドーイングを始めて、英語をもっと自然に聞き取り、話せる自分に近づいていきましょう。
FAQ:初心者向けシャドーイングの始め方ステップガイド
シャドーイングとは何ですか?リピーティングとの違いは?
シャドーイングは、音声を聞きながらほぼ同時に声に出して追いかける練習法です。リピーティングは、一区切り聞いてから後追いで復唱します。前者は処理速度・音声知覚の強化に、後者は正確な発音や内容確認に向いています。
初心者はどのくらいの長さの素材から始めれば良いですか?
1分以内の短いスクリプトがおすすめです。意味が追えることを最優先にし、慣れてきたら長さを伸ばします。
教材は何を基準に選べば良いですか?
「スクリプト付き」「日常会話に近い内容」「自分の興味があるテーマ」を基準に選びます。ニュースや映画は難易度が高いので、初級向け教材やPodcastから始めると続けやすいです。
練習の最適な頻度と時間は?
毎日5〜10分を目安に、短時間でも継続するのが最も効果的です。1回30分を週2回より、毎日少しずつの方が定着します。
再生速度は変えても良いですか?
はい。最初は0.8倍などの低速から始め、慣れたら等速→1.1倍と段階的に上げると処理速度が鍛えられます。
スクリプトは見ても良いですか?
見てもOKです。最初はスクリプトで内容と音の対応を確認し、慣れてきたらスクリプトなしに挑戦していきます。
どのくらい同じ素材を続けるべき?
最低1週間は同じ素材で繰り返しましょう。完全に暗唱する必要はありませんが、「意味が追える・流れに乗れる」感覚が得られるまで続けるのがコツです。
録音はした方が良いですか?
強く推奨します。録音して元音声と比較すると、発音・リズム・脱落や聞き取り漏れの位置が客観的に分かり、改善が早まります。
発音が合っていないと意味がないですか?
完璧である必要はありません。最初は「音の流れに乗る」ことを優先し、徐々に個別音(子音・母音)やプロソディ(イントネーション・リズム)を整えます。
ついていけない時はどうすれば良い?
1文ずつ区切る・再生速度を落とす・難所だけリピーティングで確認する・聞き取れない箇所を部分ループする、の順で対処します。
効果を感じるまでの目安は?
個人差はありますが、毎日5〜10分の継続で2〜4週間ほどで「聞き取りのクリアさ」「口の回りやすさ」の変化を感じる人が多いです。
日本語訳は使うべき?
初期は意味確認に使ってOKです。ただし、訳に依存しすぎると処理が遅くなるため、慣れたら英語のまま意味を捉える練習に移行します。
初心者に不向きな素材は?
固有名詞が多いニュース、専門用語だらけの講演、訛りが強すぎる音声、BGMが大きい動画などは難易度が上がりやすいです。
独学でも上達できますか?
可能です。進捗の見える化(練習ログ・録音)と難易度調整(速度・長さ・語彙)を行えば、独学でも継続的に伸ばせます。
朝・夜どちらが向いていますか?
どちらでも構いません。毎日同じタイミングに固定すると習慣化しやすく、集中しやすい時間帯を選ぶのがベストです。
アクセントやイントネーションはどれくらい真似するべき?
できる範囲で積極的に真似します。特に強弱・抑揚・チャンク(意味のかたまり)の切れ目は、理解と発話の両方をスムーズにします。
エラーが多くて落ち込みます
エラーは上達の材料です。毎回1〜2点だけ改善目標を決める(例:/r/の音、語尾の弱化)と、負担なく前進できます。
他の学習(単語・文法)とどう組み合わせる?
シャドーイング前後に3〜5分の語彙・フレーズ確認を挟むと効率的です。文法は理解が必要な箇所だけ都度確認で十分です。
モチベーションが続きません
「連続日数を記録」「週末にご褒美」「興味テーマの教材に切替」「録音のビフォー/アフター比較」などで小さな達成感を可視化しましょう。
次のレベルに進むサインは?
等速で8割以上追従できる・意味が即時に捉えられる・録音の違和感が減ってきた、のいずれかが見えたら、少し長い素材や速めの速度に挑戦します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			