目次
- TOEIC700点を取得する勉強法- はじめに
- 1. 目標スコアと必要な英語力を理解する
- 2. リスニング対策
- 3. リーディング対策
- 4. 学習計画(3〜6か月目安)
- 5. 効率を高める工夫
- 6. まとめ
- FAQ:TOEIC700点を取得する勉強法
- TOEIC700点までに必要な学習期間は?
- 1日の学習配分はどうすればいい?
- 700点に必要な正答率は?
- おすすめ教材は?
- シャドーイングはどう進める?
- ディクテーションは毎日必要?
- 語彙はどのくらい覚えるべき?
- Part 5を速く正確に解くコツは?
- Part 7の時間切れを防ぐには?
- 模試はどのくらいの頻度で解く?
- 復習は何をどの順でやる?
- スコアが伸び悩んだときの打開策は?
- 直前1週間は何をすべき?
- 試験当日の時間配分は?
- Listeningで聞き逃したら?
- 忙しくて毎日まとまった時間が取れない場合は?
- 英語ニュースやドラマは効果ある?
- 700点取得後の維持は?
- 再受験の間隔は?
 
TOEIC700点を取得する勉強法
はじめに
TOEIC700点は、英語を実務で使ううえで大きなアドバンテージとなるスコアです。履歴書や転職活動での評価が高まるだけでなく、海外出張・外資系企業・英語を使った部署への異動など、キャリアの選択肢を広げることができます。
また、TOEIC700点を取得することで「日常的なビジネス英会話はほぼ理解できる」「英語でのメールや資料作成が問題なく行える」といった実践的な英語力を示せるため、仕事での信頼性も向上します。
しかし、600点台から700点台への壁は意外と厚く、多くの学習者が「あと一歩」で苦戦しがちです。その理由は、基礎力に加えてリスニングの精度向上とリーディングの時間管理が求められるからです。
本記事では、TOEIC700点を効率的に達成するための具体的な勉強法、学習計画、スコアアップのコツを徹底解説していきます。
1. 目標スコアと必要な英語力を理解する
TOEICで700点を目指すには、まず「どの程度の正答率が必要か」を把握しておくことが大切です。目標があいまいなまま勉強しても、効率的にスコアを伸ばすことは難しいからです。
700点に必要な正答率
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Listening(495点満点):おおよそ 350〜380点(約70〜75%正答) 
- 
Reading(495点満点):おおよそ 320〜350点(約65〜70%正答) 
 → トータルで約70%前後の正答率が求められます。
到達レベルの目安
TOEIC700点の受験者は次のような力が身についていると考えられます。
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短い会話や電話のやり取りを理解できる 
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ビジネス文書やメールを大まかに理解できる 
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単語・文法の基礎力はおおむね安定している 
- 
長文読解では内容を追えるが、時間が足りなくなることが多い 
学習の優先ポイント
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Listeningで安定して得点する:700点を狙うなら、リスニングで確実に350点以上を取ることが鍵。 
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Readingで時間配分を最適化する:Part 7(長文読解)をどこまで解き切れるかが合否を分ける。 
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文法・語彙の取りこぼしを減らす:Part 5の短文穴埋めで確実に得点し、得点源を増やす。 
2. リスニング対策
TOEIC700点を狙ううえで、リスニングはスコアを底上げしやすい重要パートです。実際に、多くの学習者はリーディングよりもリスニングで安定した点数を伸ばしやすく、350点以上を確保することが700点達成の大きなカギとなります。
学習の柱となるトレーニング方法
① シャドーイング
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音声を聞きながら、同時に声に出して復唱する学習法。 
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効果:発音・イントネーションが身につき、英語の音が自然に耳に入ってくる。 
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ポイント:最初はスクリプトを見ながら、慣れてきたら音声だけで挑戦。 
② ディクテーション
- 
聞き取った英語を紙に書き取る練習。 
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効果:自分が聞き取れない「弱点の音」や「つながり音」を発見できる。 
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おすすめ活用法:Part 2(応答問題)や短めの会話で実践。 
③ 公式問題集の徹底活用
- 
ETS公式問題集は本番の傾向に最も近い教材。 
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使い方: - 
模試として解く 
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間違えた問題の音声を何度もリピート 
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シャドーイングで聞き取れない部分を潰す 
 
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④ 倍速再生で耳を慣らす
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通常音声の1.2〜1.5倍速で練習し、通常速度を「ゆっくり」に感じられるようにする。 
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特にPart 3・4(会話・説明文)で効果的。 
各Part別の攻略法
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Part 1(写真描写):基礎力で得点源に。必ず満点近く狙う。 
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Part 2(応答問題):ひっかけ問題が多いので、冒頭の疑問詞や文型に集中。 
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Part 3(会話問題):設問先読みがカギ。人物・場所・目的を意識する。 
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Part 4(説明文):アナウンスやナレーションは要点を聞き取る練習を。 
3. リーディング対策
TOEICのリーディングは 時間との戦い です。700点を目指すなら、文法や単語の基礎力を固めつつ、長文をいかに効率的に処理できるかがカギとなります。
学習の柱となるトレーニング方法
① Part 5(短文穴埋め)
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頻出文法の重点対策:時制、仮定法、分詞構文、品詞問題が定番。 
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解答スピードを意識:1問20秒以内が目標。 
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おすすめ学習法:文法書で知識を確認 → 問題集で即アウトプット。 
② Part 6(長文穴埋め)
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文脈を意識する練習:単語や文法だけでなく、文章の流れから選択肢を判断。 
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スピード強化:1問30秒以内を目指す。 
③ Part 7(長文読解)
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時間配分が最大の課題。 
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シングルパッセージ → ダブル → トリプルの順で解く。 
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速読トレーニング:英語の文章を「返り読みせず前から理解する」練習を日常的に行う。 
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解答戦略:設問を先に読んでから本文に取り組むことで、答えを探しやすくなる。 
語彙力強化のポイント
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TOEIC頻出語彙(約3,000語)を確実に。 
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単語帳の例文暗記が効果的。文脈ごと覚えることで、Part 6やPart 7で役立つ。 
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通勤や隙間時間を活用して「毎日30〜50語」ペースで復習。 
時間配分の目安(75分)
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Part 5:10分 
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Part 6:10分 
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Part 7:55分 
 → 特にPart 7は後半で時間切れになる人が多いため、スピード強化+捨て問を決める戦略も必要。
4. 学習計画(3〜6か月目安)
TOEIC700点は、一気に到達するというよりも 段階的に基礎 → 実践 → 本番対応 と積み上げていくことが重要です。ここでは3〜6か月を想定した学習ロードマップを紹介します。
1〜2か月目:基礎固め
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単語力強化:毎日30〜50語を覚える(TOEIC頻出語彙3000語を目安に)。 
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文法復習:中学・高校レベルの文法を短期間で総復習。特に品詞問題、時制、接続詞。 
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リスニング耳慣らし:毎日15〜30分、公式問題集や英語ニュースを聞く。 
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目標:模試で600〜650点レベルに到達。 
3〜4か月目:実践演習
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公式問題集に本格着手:週に1回は模試形式で解く。 
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復習中心の学習:間違えた問題を徹底分析。理由を書き出す。 
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リスニング重点強化:Part 3・4を繰り返し聞き込み、シャドーイング。 
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リーディング強化:Part 5をスピード重視で解き、Part 7は設問先読みを徹底。 
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目標:模試で650〜680点レベルに安定。 
5〜6か月目:本番対応
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時間配分練習:本番同様の75分でリーディングを解く。 
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弱点補強:Part 2・5の取りこぼしをなくす。 
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倍速リスニングで耳を慣らし、通常速度を楽に感じられるようにする。 
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模試を繰り返す:最低でも3回は本番シミュレーション。 
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目標:模試で安定して700点を超える状態に。 
5. 効率を高める工夫
TOEIC700点を目指すには、ただ長時間勉強するだけでなく、効率的に学習を積み重ねる工夫が必要です。以下のポイントを取り入れると、スコアアップまでのスピードが大幅に向上します。
① 毎日リスニングに触れる
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通勤・通学やスキマ時間に英語音声を流す習慣をつける。 
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英語ニュース、ポッドキャスト、YouTubeなどを活用。 
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ポイント:聞き流しではなく、短時間でも「集中して聞く」時間を確保。 
② 学習ログをつける
- 
勉強時間・解いた問題数・模試のスコアを記録。 
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成長が可視化されることでモチベーションが維持できる。 
- 
アプリ(Studyplus など)やスプレッドシートで管理すると便利。 
③ 英語を生活に取り入れる
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洋画や海外ドラマを英語字幕で視聴。 
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興味のあるトピックを英語ニュースサイトで読む。 
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SNSやアプリで英語の投稿を読む習慣を作る。 
④ 模試を本番同様に解く
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机にスマホを置かず、本番同様に2時間集中。 
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リーディングの時間配分を身につける絶好の練習になる。 
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解いた後は必ず復習。特に「なぜ間違えたか」を言語化することが大切。 
⑤ 弱点を意識した重点学習
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例えば「Part 2が苦手」なら1日10分だけPart 2を集中練習。 
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小さな改善を積み重ねることで、最終的な得点力が安定する。 
6. まとめ
TOEIC700点は、英語を実務で使うための大きな基盤となるスコアです。600点台から700点台に上げるには、基礎力の復習に加え、リスニングの安定得点とリーディングの時間管理が欠かせません。
本記事で紹介した勉強法のポイントを振り返ると:
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リスニング:シャドーイング・ディクテーションで耳を鍛え、Part 3・4で安定得点。 
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リーディング:Part 5は高速処理、Part 7は設問先読みと速読で攻略。 
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学習計画:3〜6か月を目安に「基礎固め → 実践演習 → 本番対応」と段階的に取り組む。 
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効率化の工夫:毎日の習慣化・学習ログ・模試シミュレーションで学習を最大化。 
TOEIC700点は、決して特別な才能が必要なスコアではありません。計画的な学習を継続すれば、誰でも到達可能です。ぜひ自分に合った学習スタイルを見つけ、効率的に700点突破を目指してください。
FAQ:TOEIC700点を取得する勉強法
TOEIC700点までに必要な学習期間は?
現在600点前後からなら目安は3〜6か月。毎日90〜120分の学習を継続できる場合の想定です。
1日の学習配分はどうすればいい?
リスニング40%・リーディング40%・語彙/文法20%が目安。直前期は模試と復習に比重を移します。
700点に必要な正答率は?
全体で約70%前後。Listeningは350〜380点、Readingは320〜350点を目標に配分すると安定します。
おすすめ教材は?
- ETS公式問題集:本番形式の演習・自己採点用
- 文法特化問題集:Part 5対策(品詞・時制・接続詞)
- 頻出語彙帳:例文付きのものを選ぶと定着が早い
シャドーイングはどう進める?
①スクリプト確認→②音読→③スクリプト見ながらシャドーイング→④スクリプトなしで実施→⑤録音して自己評価。1素材を最低3〜5周。
ディクテーションは毎日必要?
毎日でなくてOK。週2〜3回、短い素材(Part 2/3の一部)で「聞き取れない音」を特定し、次のシャドーイングで矯正します。
語彙はどのくらい覚えるべき?
頻出3000語が目安。毎日30〜50語を「例文ごと」覚え、翌日・3日後・1週間後の間隔反復で定着させます。
Part 5を速く正確に解くコツは?
設問を見た瞬間に「品詞・文法・語法」のどれかを即判定。根拠が取れない選択肢は消去し、1問20秒以内を意識します。
Part 7の時間切れを防ぐには?
設問先読み→該当箇所スキャン→根拠マーキングの順で処理。シングル→ダブル→トリプルの順で解き、難問は潔く後回しに。
模試はどのくらいの頻度で解く?
学習中期は2週間に1回、直前期(3〜4週間)は週1回。本番同様の環境・時間で実施し、復習に学習時間の半分以上を使います。
復習は何をどの順でやる?
①誤答の原因分類(語彙/文法/設問把握/推論/時間配分)→②同タイプの類題で再演習→③1週間後に再テストで定着確認。
スコアが伸び悩んだときの打開策は?
- 学習ログを見直し、配分と弱点のミスマッチを修正
- 同一素材の多周回(音声5周・記事3本精読)
- セクション別ミニ目標(例:Part 5正答率85%)を設定
直前1週間は何をすべき?
新しいことは手を出さず、誤答ノートの総点検と公式音源のリスニング周回。本番2〜3日前にフル模試1回、前日は軽い復習のみ。
試験当日の時間配分は?
ReadingはPart 5:10分、Part 6:10分、Part 7:55分が目安。各パートの上限時刻を問題用紙に小さくメモして守ります。
Listeningで聞き逃したら?
引きずらずに即リセット。次設問のキーワード(人物・目的・数字・固有名)に意識を切り替える訓練を普段から行います。
忙しくて毎日まとまった時間が取れない場合は?
通勤5分×6回など「スキマの分割学習」を習慣化。短時間でも「集中シャドーイング」「Part 5の10問高速」など目的を明確に。
英語ニュースやドラマは効果ある?
あります。ただし「学習化」するのが前提。要約・キーフレーズ抽出・シャドーイングをセットで行うとTOEIC力に直結します。
700点取得後の維持は?
週3回の音声トレ(15〜20分)と週1回の長文精読で感度を維持。3か月ごとにミニ模試で現状チェックすると落ちにくいです。
再受験の間隔は?
学習計画により異なりますが、復習が回るサイクル(2〜4週間)での受験がおすすめ。毎回の誤答分析を必ず次回へ反映します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			