マニラ留学の生活費内訳(寮・外食・交通費)

はじめに

マニラでの留学を考える際、学費と同じくらい重要なのが生活費です。特に寮費や外食費、交通費は日常的に発生するため、あらかじめどれくらいの支出になるかを把握しておくことで、安心して留学生活を送ることができます。

2025年現在、マニラはフィリピン国内でも生活コストが高めの都市であり、特にマカティやBGCといった中心エリアでは寮費や外食代が上がる傾向があります。そこで本記事では、留学生が実際に想定しやすい生活費を「少し高め」に見積もり、具体的な金額の目安を解説します。


寮費(学生寮・シェアハウス・コンドミニアム)

マニラでの生活費の中で最も大きな割合を占めるのが住居費です。留学生の多くは語学学校の寮やシェアハウス、あるいはコンドミニアムでの滞在を選びます。

  • 学生寮(1人部屋):月 40,000〜60,000ペソ

    • プライベート空間を確保でき、掃除や洗濯のサービスが含まれることもあります。

  • 学生寮(2〜4人部屋):月 20,000〜35,000ペソ

    • コストを抑えたい人に人気ですが、プライバシーは少なめ。

  • コンドミニアム滞在:月 50,000〜70,000ペソ

    • キッチン、プール、ジム付きの物件が多く、快適さを重視する留学生に人気。

  • シェアハウスや民間下宿:月 25,000〜40,000ペソ

    • 留学生や社会人との交流がしやすい環境。

特にマカティやBGC、オルティガスといった中心部では家賃が高めになるため、滞在エリア選びが生活費に直結します。


外食・食費

マニラは外食文化が発達しており、ローカル食堂から高級レストランまで幅広い選択肢があります。留学生は学食や寮の食事を利用しつつ、外食や自炊を組み合わせるケースが一般的です。

  • ローカル食堂(カレンデリア):1食 150〜250ペソ

    • フィリピンの家庭料理を格安で楽しめます。

  • ファストフード(Jollibee、McDonald’sなど):1食 200〜300ペソ

    • 気軽で安定した味、留学生もよく利用。

  • レストラン(中級):1食 400〜700ペソ

    • フィリピン料理や多国籍料理を楽しめる価格帯。

  • カフェや日本食・韓国料理レストラン:1食 600〜1,200ペソ

    • 外国人留学生や駐在員に人気ですが、費用は高め。

月額目安

  • 外食中心:15,000〜25,000ペソ

  • 自炊+外食ミックス:12,000〜18,000ペソ

日本食や韓国料理を頻繁に食べると生活費が一気に高くなります。平日は寮食や学食、週末は外食というスタイルが最も多く見られるパターンです。


交通費

マニラは交通手段が多様で、費用も利用スタイルによって大きく変わります。渋滞が多いため、快適さを優先してGrabを使う留学生もいれば、公共交通を上手に使って節約する人もいます。

  • ジプニー(乗合バス):初乗り 15ペソ〜

    • 最も安い移動手段ですが、初心者にはルートが分かりづらい。

  • MRT/LRT(電車):1回 20〜50ペソ

    • 渋滞を避けられるが、混雑は激しい。

  • Grab(配車アプリ):1回 200〜500ペソ

    • 安全で便利だが、日常的に使うとコストが高め。

  • タクシー:初乗り 45ペソ〜

    • 短距離でも200ペソ前後が目安。メーター利用の確認は必須。

月額目安

  • 公共交通メイン:2,000〜4,000ペソ

  • Grab・タクシー併用:6,000〜10,000ペソ

特に夜間や雨の日はGrab料金が高騰しやすく、生活費に直結します。留学生は「通学は公共交通+休日はGrab」というハイブリッド型を選ぶケースが多いです。


月間生活費の合計目安

マニラでの生活費は「住居のタイプ」「外食頻度」「交通手段の選び方」によって大きく変動します。以下は、少し高めに見積もった参考モデルです。

  • 節約型(寮2〜4人部屋、外食少なめ、公共交通メイン)
    月 35,000〜50,000ペソ

  • 標準型(寮1人部屋、外食適度、Grabを時々利用)
    月 60,000〜80,000ペソ

  • 快適型(コンドミニアム、外食多め、Grab中心)
    月 90,000〜120,000ペソ

節約型でも十分生活は可能ですが、快適さや安心感を重視するなら標準型以上の予算を確保するのがおすすめです。


まとめ

マニラ留学の生活費は、寮費・食費・交通費が中心となり、ライフスタイルによって大きく変わります。

  • 寮費は住居形態(シェアルームか1人部屋か、コンドミニアムか)によって差が出る

  • 食費はローカル食堂を利用すれば安く抑えられるが、日本食や外食が増えると高くなる

  • 交通費は公共交通を活用すれば低コスト、Grabを多用すると大きな出費になる

2025年時点での目安としては、月35,000〜120,000ペソの範囲に収まるケースが多く、快適さを求めるほど上限に近づきます。

留学を検討する際は、学費に加えて生活費も余裕をもって見積もり、現地でストレスなく学習や交流に集中できる環境を整えることが大切です。


生活費を抑えるコツ

マニラでの留学生活は、工夫次第でかなり節約できます。以下のポイントを押さえておくと、快適さを保ちながら無駄な出費を減らせます。

1. 寮やシェアルームを活用する

1人部屋やコンドミニアムは快適ですが割高です。共同部屋や学校寮を選べば、住居費を大幅に抑えられます。

2. 学食やローカル食堂を利用する

日本食やカフェに通うと食費が跳ね上がります。学食やカレンデリア(ローカル食堂)を活用すれば、1食200ペソ以下で済ませることも可能です。

3. Grabは必要なときだけ

雨の日や夜間はGrabが便利ですが、日常利用は高コストです。通学や近距離移動はMRT/LRTやジプニーをうまく使うと節約できます。

4. 長期滞在割引を狙う

コンドミニアムやシェアハウスでは、月単位ではなく数か月まとめて契約すると家賃が割引されることがあります。

5. 外出・買い物を計画的に

マニラは大型ショッピングモールが多く、つい衝動買いしがちです。週末まとめ買いや、学生証を使った割引を活用するのも効果的です。


FAQs

マニラで1か月の生活費は合計いくら見ておくべき?

住居・食費・交通のスタイルで変動しますが、少し高めの想定で35,000〜120,000ペソ。標準的には60,000〜80,000ペソが目安です。

学生寮とコンドミニアムはどちらが安い?

一般に学生寮(2〜4人部屋)が最安、次いでシェアハウス、最も高いのがコンドミニアム(設備充実)。快適さとコストのトレードオフです。

寮費に光熱費やWi-Fiは含まれる?

学校寮は込みのケースが多いですが、物件やプランによります。コンドは電気・水道・管理費・Wi-Fiが別請求のことが多いので契約前に要確認。

外食中心と自炊中心、どれくらい差が出る?

外食中心は月15,000〜25,000ペソ、自炊+外食ミックスは月12,000〜18,000ペソが目安。日本食・カフェ利用が増えるほど上振れします。

交通費はどれくらい?

公共交通メインで月2,000〜4,000ペソ、Grab/タクシー多用で月6,000〜10,000ペソが目安。雨天・夜間は料金上昇に注意。

初期費用(デポジットや前家賃)はどのくらい必要?

コンドは1〜2か月分デポジット+1か月分前家賃が一般的。家具付きでも消耗品購入で数千ペソの初期出費が発生します。

エリアで生活費は変わる?

マカティ・BGC・オルティガスなど中心部は住居と外食が高め。周辺エリアは安い傾向ですが通学時間と交通費が増えることがあります。

安全面を考えると交通費はどれくらい上乗せすべき?

夜間や雨の日はGrab利用を前提に、月あたり2,000〜4,000ペソ程度の安全バッファを確保すると安心です。

水道・電気代はどのくらい?(コンド想定)

電気はエアコン使用で月1,500〜4,000ペソ程度、水道は月200〜500ペソが目安。長時間の冷房使用で大きく変動します。

モバイル回線・インターネットの費用は?

プリペイドSIMのデータ定額は月500〜1,500ペソ程度。部屋の固定Wi-Fiは月1,200〜2,000ペソが一般的です。

洗濯や家事サービスの費用は?

ランドリーショップは量り売りで1回150〜300ペソが目安。寮はサービス込みのことあり。アイロン・デリケート指定で追加料金。

学内食・学食を使うと食費はどれくらい下がる?

平日学食+週末外食のパターンで、月あたり外食中心より2,000〜5,000ペソ程度圧縮できることが多いです。

現金とキャッシュレス、どちらが得?

小規模店舗は現金が便利。大型モールやチェーン店はキャッシュレス可。海外カード手数料や為替差損を考慮し、少額は現金、定期支出はカードが無難です。

予算が足りなくなりやすい項目は?

Grabの頻用、日本食・カフェ通い、エアコン長時間使用、週末の娯楽・ショッピングの4点が上振れ要因になりがちです。

節約しつつ快適さを維持するコツは?

共同部屋や寮を活用、平日学食・ローカル食堂、通学は公共交通+夜間のみGrab、長期契約割引の活用、週末は計画的に外出が効果的です。

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