目次
講師にフィードバックを伝える方法:オンライン英会話ガイド
はじめに
オンライン英会話を続けていると、「もっと上手くなりたい」「レッスンの質を上げたい」と感じる瞬間が誰にでも訪れます。
しかし、思ったように上達しない原因の多くは、英語力そのものではなく、講師とのコミュニケーション不足にあります。
オンライン英会話では、講師はあなたの英語レベル・目的・学びたいスタイルをすべて理解しているわけではありません。
だからこそ、あなたが「どんな教え方を求めているのか」「何を強化したいのか」を講師に伝えることで、レッスンの内容は驚くほど改善します。
その鍵となるのが、講師へのフィードバックです。
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もっとゆっくり話してほしい
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間違いを全部指摘してほしい
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フリートークを増やしたい
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ビジネス英語を中心に教えてほしい
こうした小さな希望を伝えるだけで、レッスンはあなた専用に最適化され、学習効果は一気に高まります。
本ガイドでは、
オンライン英会話で講師にフィードバックを伝える方法を、
初めての方でも使えるように、具体的な例文とともにわかりやすく紹介します。
レッスンの満足度を上げたい方、効率よく英語力を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜフィードバックが必要なのか
オンライン英会話は手軽で効率的な学習方法ですが、ただ受けるだけでは本来の効果を十分に得ることはできません。レッスンの質を大きく左右するのは、講師とのコミュニケーションです。中でも、あなたの希望や改善点を共有する「フィードバック」は、上達スピードを大きく変える重要な要素になります。
レッスンがあなたに最適化される
オンライン英会話の講師は、英語レベルも目的も異なるさまざまな学習者を担当しています。あなたの弱点や希望を100%理解しているとは限りません。そこでフィードバックを伝えることで、講師はレッスン内容をあなたに合わせて調整できます。
例:
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会話中心にしたい
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文法を基礎からやりたい
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発音矯正をメインにしたい
こうした情報があるだけで、レッスンが急にあなた専用の内容へと変わります。
自分の間違いに気づきやすくなる
講師ごとに、間違いを訂正する頻度や教え方にはばらつきがあります。
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間違いを細かく直すタイプ
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会話重視であまり直さないタイプ
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リクエストがない限り訂正しないタイプ
フィードバックで「もっと訂正してほしい」「自然な表現を教えてほしい」と伝えると、学習に必要な気づきの量が一気に増えるため、上達が早くなります。
上達スピードが大きく変わる
同じ時間レッスンを受けていても、フィードバックを適切に伝える人は伸びが早い傾向にあります。理由は、講師があなたの弱点に合わせて内容を調整してくれるからです。
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苦手な文法 → 集中的に練習
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発音 → 問題のある音を重点的に練習
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会話の流れ → ロールプレイ追加
結果として、「必要な練習だけに時間を使える」ため効率が大きく上がります。
講師とのコミュニケーションが良くなる
フィードバックは批判ではなく、より良いレッスンを作るための情報共有です。講師にとっても、あなたの希望が明確であるほど教えやすくなります。
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「この説明がわかりやすかった」
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「もう少しゆっくり話してほしい」
という一言が、信頼関係を築き、今後のレッスンの質をさらに高めてくれます。
フィードバックの種類
オンライン英会話で講師に伝えるフィードバックは、大きく分けて3つあります。どれも難しいものではなく、「良かった点」「改善してほしい点」「今後の希望」というシンプルな構成です。これらを意識するだけで、レッスンの質は大きく変わります。
良かった点を伝えるフィードバック
講師のレッスンで特に役立った部分や、好印象だった教え方を伝えるフィードバックです。
良かった点を伝えることで、講師は「この方法があなたに合っている」と理解し、同じスタイルを継続してくれます。
例:
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説明がとてもわかりやすかった
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間違いを丁寧に直してくれた
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初心者でも安心して話せる雰囲気だった
良かった点は、短い一言でも十分です。
改善してほしい点のフィードバック
レッスン中に「もう少しこうしてほしい」と感じた部分を伝えます。丁寧に伝えれば失礼にはなりません。講師自身も改善点を知ることで、あなたに合うレッスンに調整しやすくなります。
例:
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話すスピードを少しゆっくりにしてほしい
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間違いをもっと積極的に指摘してほしい
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英語だけで説明するのではなく、簡単な補足がほしい
ポイントは、「要求」ではなく「お願い」として伝えることです。
今後の希望・リクエスト
次回以降、どんなレッスンを受けたいかを具体的に伝えるフィードバックです。目的が明確になるほど、講師はレッスンをカスタマイズしやすくなります。
例:
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発音の練習を増やしたい
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ビジネス英語を中心に進めたい
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フリートークの時間を長めにしてほしい
初回〜3回目あたりで希望を伝えておくと、その後のレッスンが安定します。
具体的にどう伝えるか(日本語・英語の例文)
フィードバックは、難しい表現を使う必要はありません。短い一言でも、講師にとっては非常に助けになる情報です。ここでは、日本語と英語の両方で、そのまま使える自然な例文を紹介します。
良かった点を伝えるとき
レッスンの雰囲気や説明のわかりやすさなど、良かった部分を簡単に伝えるだけでも、講師は安心して同じスタイルを続けられます。
日本語
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今日の説明はとてもわかりやすかったです。
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丁寧に訂正していただけて嬉しかったです。
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話しやすい雰囲気を作ってくれてありがとうございました。
英語
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Your explanations were very clear today.
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Thank you for correcting my mistakes in detail.
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I felt very comfortable speaking with you.
改善してほしい点を伝えるとき
伝え方のポイントは「お願いベース」で伝えること。丁寧に伝えれば失礼にはなりません。講師側も調整しやすくなります。
日本語
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もう少しゆっくり話していただけると助かります。
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間違いをもっと積極的に指摘してほしいです。
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難しい単語は簡単な説明も付けてもらえると嬉しいです。
英語
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Could you please speak a little more slowly?
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Please correct my mistakes more actively.
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It would help me if you could give simple explanations for difficult words.
今後の希望・リクエストを伝えるとき
次回のレッスンで何を重点的にやりたいかを伝えることで、レッスン内容が一気にあなた向けになります。
日本語
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次回は発音を中心に練習したいです。
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ビジネス英語をメインで進めたいです。
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フリートークの時間を長めにしたいです。
英語
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I’d like to focus on pronunciation in the next lesson.
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Can we work on business English from now on?
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I’d like to have more free-talking time.
フィードバックを伝える最適なタイミング
フィードバックは、「いつ伝えるか」によって伝わり方や効果が大きく変わります。オンライン英会話では、レッスンの流れに合わせて適切なタイミングを押さえておくことで、講師がよりスムーズに対応できるようになります。
レッスン開始直後(今日の目標を共有する)
開始時にフィードバックや希望を伝えると、その日のレッスン内容をすぐに調整できます。短い一言でも効果は大きいです。
例:
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今日は発音を中心にお願いします。
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フリートーク多めでお願いします。
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文法の間違いをしっかり訂正してほしいです。
開始時の共有は、最もレッスン内容に影響を与えるタイミングです。
レッスン中(気になったことをその場で)
レッスン中に気づいた点は、その場で伝えると改善が早く、ストレスなく進められます。
例:
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もう少しゆっくり話してもらえますか?
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その単語、もう一度教えてください。
簡単な英語でも十分伝わります。
Slower, please.
One more time, please.
レッスン終了時(今日の振り返り)
終了時は、良かった点・改善点を添えて伝えることで、次回のレッスンに活かしやすくなります。
例:
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今日は説明がわかりやすかったです。
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次回はリスニング練習を増やしたいです。
講師にとっても振り返りは重要な情報源となります。
コメント欄(より丁寧に伝えたいとき)
レッスン後の評価コメント欄は、時間をかけてゆっくり文章を考えられるため、具体的なフィードバックを残すのに最適です。
例:
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今日のレッスンは特に発音の説明が理解しやすかったです。
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次回以降は、間違いをもう少し細かく直していただけると嬉しいです。
コメント欄は、講師が後から見返せるというメリットがあります。
効果的な伝え方のコツ
オンライン英会話の講師にフィードバックを伝えるときは、内容だけでなく「どう伝えるか」も重要です。丁寧で具体的な伝え方を意識することで、講師はよりスムーズにレッスンを改善でき、あなた自身も快適に学べるようになります。
感謝と要望をセットで伝える
「ありがとう」と「お願い」をセットにすると、相手が受け取りやすく、丁寧な印象になります。
例:
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今日はわかりやすく教えてくれてありがとう。次回は発音をもっと直してほしいです。
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丁寧に説明してくれてありがとう。もう少しゆっくり話してもらえると助かります。
感謝 → 要望 の流れは最も柔らかく伝わります。
批判ではなく提案として伝える
「良くない点」を指摘するのではなく、「こうしてもらえると嬉しい」という表現に変えるだけで印象が大きく変わります。
例:
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× 話すのが速すぎます
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○ もう少しゆっくり話していただけると嬉しいです
言い換えひとつで、相手の受け取りやすさは大きく変わります。
あいまいではなく具体的に伝える
「もっと」「しっかり」などの抽象的な表現では講師が調整しづらいため、できるだけ具体的に伝えます。
例:
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× もっと訂正してください
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○ 主語の抜けなど、文法の間違いをすべて訂正してほしいです
具体的に伝えるほど、レッスンのカスタマイズ精度が高まります。
長文を作ろうとせず、短い一言でOK
英語で伝えることに不安がある場合は、短くて簡単な言い回しで十分です。
例:
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Slower, please.
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Please correct me more.
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More examples, please.
短い方が講師もすぐに反応できます。
遠慮せずに伝える
多くの学習者が「失礼ではないか?」と不安に感じますが、講師はフィードバックを歓迎しています。むしろ、何を求められているか分かれば教えやすくなるため、お互いにメリットがあります。
まとめ
オンライン英会話で効率よく上達するためには、ただレッスンを受けるだけでなく、講師へのフィードバックを適切に伝えることが欠かせません。フィードバックを通じてあなたの目的や希望を講師に共有すれば、レッスン内容はあなたに最適化され、学習効果は大きく向上します。
ポイントは以下のとおりです。
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フィードバックには「良かった点」「改善してほしい点」「今後の希望」の3種類がある
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日本語・英語どちらでもよく、短い一言でも十分伝わる
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レッスンの開始時・終了時・コメント欄など、伝えるタイミングを意識する
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感謝を添えて、丁寧かつ具体的に伝えることで誤解を避けられる
フィードバックは、講師に対する批判ではなく、より良いレッスンを一緒に作るためのコミュニケーションです。小さな一言が、あなたのオンライン英会話体験を大きく変えるきっかけになります。ぜひ今回のガイドを活用して、自分に合った学び方を講師と共有し、レッスンの質をより高めていきましょう。
FAQ(よくある質問)
オンライン英会話で講師にフィードバックを伝える際、多くの学習者が同じような悩みや疑問を抱えています。ここでは、特によくある質問とその答えをまとめました。
フィードバックを伝えると講師に失礼になりませんか?
丁寧な言い方であればまったく失礼にはなりません。むしろ講師は、あなたの希望が分かるほど教えやすくなります。「お願いベース」で伝えることがポイントです。
例:
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もう少しゆっくり話していただけると嬉しいです。
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間違いを積極的に訂正していただけると助かります。
日本語でフィードバックを書いても大丈夫ですか?
問題ありません。多くの講師は翻訳機能を活用しています。正確に伝わることのほうが重要なので、日本語で書いても構いません。
英語が苦手で、上手く伝えられる自信がありません
短い簡単な英語で十分です。長文にしようとする必要はありません。
例:
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Slower, please.
-
Please correct me more.
-
More examples, please.
短いほど伝わりやすく、講師も迅速に対応できます。
毎回フィードバックを伝えたほうがいいですか?
毎回である必要はありませんが、最初の数回で「希望・目的・苦手部分」を伝えると、その後のレッスンが安定します。改善したい点が出てきたときだけ伝える形でも問題ありません。
初回レッスンで何を伝えるべきですか?
以下の3つだけ伝えれば十分です。
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現在のレベル(初心者/中級など)
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学習目的(会話・ビジネス英語・試験対策など)
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訂正の希望(すべて直してほしい/必要な時だけでOKなど)
これだけで、講師はレッスンの方向性を理解できます。
同じ講師に毎回同じことを言っても大丈夫ですか?
問題ありません。講師は多くの生徒を担当しているため、覚えきれないこともあります。必要に応じて繰り返し伝えることは良い結果につながります。
改善点を伝えるときに強く言いすぎないか心配です
「お願い」「〜していただけると助かります」など柔らかい表現にすれば、強く聞こえることはありません。
例:
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× 間違い全部直してください
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○ 間違いを細かく訂正していただけると嬉しいです
講師によってスタイルが違う場合はどうすればいい?
気に入った講師が見つかったら、フィードバックを伝えながら継続受講するのがベストです。講師ごとの差が大きい場合は、複数名を試しつつ、自分に合うスタイルの講師を選ぶと効率的です。
