目次
スピーキング力の進捗を測定する方法:オンライン英会話ガイド
はじめに
オンライン英会話を続けていると「本当に上達しているのか不安」「効果が目に見えにくい」と感じる人は多くいます。スピーキング力は、リーディングや文法のようにテストの点数で測りやすいスキルではないため、自分の成長が分かりにくいのが特徴です。
しかし、正しい方法で“進捗の見える化”を行えば、今の実力や伸びているポイントがはっきりと分かるようになります。
また、スピーキング力の測定はモチベーション維持にも効果的です。目に見える変化が分かれば、「続ければ確実に伸びる」という実感を得られ、レッスンを習慣化しやすくなります。
このガイドでは、初心者から中級者まで誰でも実践できる、スピーキング力の進捗を正しく測定する方法をまとめています。録音や客観基準を使ったシンプルな方法から、テストや数値化を使う本格的な方法まで、今日からすぐ始められる手法を分かりやすく解説します。
オンライン英会話の効果を最大化するためにも、自分に合った「成長の測り方」をぜひ見つけてください。
1. CEFRやCan-Doリストを使った自己評価
スピーキング力を測定する際、まず取り入れたいのが国際基準に基づく自己評価です。特別なツールを使わなくても、今のレベルを把握しやすく、月ごとの変化も比較しやすいため、多くの学習者にとって最も取り入れやすい方法です。
1-1. CEFR(A1〜C2)で現在地を把握する
CEFRはヨーロッパを中心に世界中で使われている語学力の指標で、「A1〜C2」の6段階に分かれています。スピーキングの進捗を測るうえでも非常に役立ちます。
CEFRの目安(スピーキング)
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A1: 簡単な自己紹介ができる
-
A2: 日常の基本的な会話ができる
-
B1: 身近な話題について自分の意見を説明できる
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B2: 抽象的なトピックでも議論できる
-
C1: 論理的・自然で高度な表現ができる
-
C2: 母語レベルに近い流暢さと語彙力がある
月に1回、「自分はどの段階の説明に最も当てはまるか」をチェックするだけでも、上達の度合いが分かりやすくなります。
1-2. Can-Doリストで具体的に評価する
CEFRと合わせて使うと効果的なのが、Can-Do(〜ができる)リストです。
抽象的な「レベル」ではなく、実際の行動をもとに評価するため、スピーキング力の変化がより明確に見えます。
例:初心者〜中級者向けのCan-Doチェック項目
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自己紹介をスムーズに 30 秒以上話せる
-
過去の出来事を時系列で説明できる
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相手の発言に対して質問を返せる
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“because”“so”“but”を使って理由や対比を説明できる
-
1 分間、ほぼ詰まらずに話し続けられる
毎月「できること」がひとつでも増えていれば、確実にスピーキング力が伸びています。
1-3. 自己評価を習慣化するコツ
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月初にレベルチェック日を決めておく
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チェック結果をノートやアプリに記録しておく
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できなかった項目を次のレッスンの目標にする
「できる」「できない」が明確になると、レッスンの質も大きく変わり、成長スピードが安定します。
2. 録音・録画によるセルフモニタリング
スピーキング力の進捗を最も実感しやすい方法が、**自分の声を記録して比較する「定点観測」**です。短期間でも変化がわかりやすいため、オンライン英会話と非常に相性の良い測定方法です。
2-1. 毎月30〜60秒の録音を行う
まずは、月に1回、短いスピーキングを録音するルールを作りましょう。
録音のポイント
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長さは30〜60秒で十分
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トピックは毎回同じ内容にする
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例:自己紹介、週末の出来事、最近のニュースについて
-
-
音読ではなく、自分の言葉で話すフリートーク形式にする
毎回同じトピックにすることで、過去と比較しやすくなり、成長の差がクリアに見えます。
2-2. 過去の録音と比較して成長ポイントを確認する
録音を聞き返すと、次のポイントで改善度を判断できます。
チェック項目
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詰まる回数が減っているか
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沈黙の時間が短くなっているか
-
文の長さ(複文・接続詞の使用)が増えているか
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語彙の幅が広がっているか
-
発音・イントネーションが自然になっているか
-
話のまとまりがスムーズか
「3か月前の自分はこんなに詰まっていたのか…」と実感するほど、録音比較は成長が見えやすいです。
2-3. 録画すると、ノンバーバル要素も見える
可能であれば、音声に加え動画で記録するのも効果的です。
録画だと、
-
話すときの表情
-
アイコンタクトの自然さ
-
身振り手振りの使い方
-
自信の有無
など、音声では分からない“会話全体のスキル”も確認できます。
英語のコミュニケーションは音声だけでなく、態度・自信・リアクションも評価対象となるため、録画は非常に有効です。
2-4. 録音比較を英語学習の習慣にするコツ
-
スマホのメモアプリで簡単に記録
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月初 or 月末に「録音デー」を固定
-
ファイル名を「2025-11 Speaking」など統一
-
毎回2〜3つの改善ポイントをメモ
無理なく続けられる形を作ることで、進捗チェックが習慣化します。
3. 講師フィードバックの進化を見る
オンライン英会話では、講師からのコメントや指摘が 最も信頼性の高い評価データ です。レッスンを重ねるほど、講師はあなたのスピーキング傾向を把握していくため「変化」に気づきやすく、成長度を客観的に教えてくれます。
3-1. 指摘されるミスの種類が変わっているか
最初の頃と比べて、講師が指摘する内容が変化していれば、それは上達の証拠です。
典型的な変化の流れ
-
初期:発音・単語・基本文法の間違い
-
中期:文章のつなぎ方・時制の整合性
-
中上級:自然な表現・ニュアンス・高度な語彙
-
上級:話の論理構造・説得力・音のリズム
「ミスのレベル」が上がっているほど、あなたの英語力も確実に高くなっています。
3-2. 講師の質問が“深くなる”
上達すると、講師はより難易度の高いトピックへと自然に話を広げていきます。
変化の例
-
Before:What did you do last weekend?
-
After:What do you think is the biggest challenge in modern education? Why?
質問の抽象度が上がるほど、あなたのスピーキング力を講師が信頼しているということです。
3-3. 話す量・比率が変わっていく
初心者の頃は、講師の説明が多く、あなたの発言が少なくなりがちです。
しかし、成長すると自然と あなたが話す時間が増える ようになります。
目安:
-
初心者:講師 70% / 学習者 30%
-
中級:講師 50% / 学習者 50%
-
中上級:講師 30% / 学習者 70%
もし「自分が話す時間が確実に増えてきた」と感じるなら、それは大きな成長サインです。
3-4. フィードバックが“褒め → 実践的アドバイス”に変わる
最初は「Good job!」「Nice try!」などの励ましが中心ですが、成長するにつれ、
-
“Try adding more details.”
-
“Use linking words to make your ideas clearer.”
-
“You can explain the reason first, then give examples.”
と、より具体的で高度なアドバイスが多くなります。
講師の指摘の質が変化している場合、それはスピーキング力が一段階上がったサインです。
3-5. 講師が学習内容をステップアップさせてくれる
上達に伴い、講師は自然と
-
より長い会話
-
より複雑なトピック
-
ニュースや論説記事の議論
-
ロールプレイや実践タスク
など、レッスンの内容を高度化させます。
これは、あなたが「より高いレベルに対応できる」と判断されているからです。
4. 単語数・文の長さで測る(定量化)
スピーキング力の進捗を客観的に把握したい場合、数値化(Quantification) は非常に効果的です。録音データを元に単語数や文の構造を測ることで、主観ではなく“数字”で変化を確認できます。
4-1. 1分間スピーキングで単語数(WPM)を測る
まずは、1分間のフリースピーキングを録音し、使用した単語数を調べます。
これは**WPM(Words Per Minute)**と呼ばれ、スピーキングの流暢さを測る基本的な指標です。
WPMの目安
-
初心者:60〜80語/分
→ 短い文+間が多い -
中級:90〜110語/分
→ 多少の詰まりはあるが会話は成立 -
中上級:120語以上
→ 会話のテンポが自然に近い -
上級:140語以上
→ 長い文を安定して話せる
もちろん速ければ良いわけではありませんが、総単語数が増える=話せる内容が増えているという明確な成長指標になります。
4-2. 文の長さ(Mean Sentence Length)を測る
流暢さは話す速度だけではありません。
もう1つの重要な指標が “文の長さ” です。
例:
-
初心者:「I went to Cebu. It was fun. I ate lechon.」
-
中級:「I went to Cebu and it was really fun because I tried lechon for the first time.」
長い文を使えるほど
-
接続詞
-
説明
-
詳細
-
理由付け
が自然に使えているため、表現力が確実に伸びています。
成長のチェックポイント
-
“and / but / so / because” を使えるようになったか
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理由と例を含めた2〜3文の説明ができるようになったか
-
主語+動詞だけの短文が減っているか
4-3. 接続詞の種類と頻度をカウントする
接続詞をどれだけ使えるかは、英語の“論理性”を測る指標になります。
初心者が使いやすい接続詞
-
and
-
but
-
because
-
so
中級以上が自然に使い始める接続詞
-
first / second / finally
-
however / although
-
for example
-
in my opinion
-
actually / basically
-
on the other hand
これらの接続詞が録音の中で「どれだけ使われているか」をチェックするだけで、進捗が数値として見えます。
4-4. 数値化を習慣にするステップ
-
月1回の録音を文字起こし(ChatGPTで可能)
-
WPM(1分間の単語数)を数える
-
文の長さを3〜5文チェック
-
接続詞の種類と頻度をメモする
数字が「横ばい→上昇」に変わると、間違いなくスピーキング力は上がっています。
5. 実践タスクを使った評価(Real Task Method)
スピーキング力を最も“リアル”に測れる方法が、実際のタスク(実生活での英語使用)で評価する方法です。試験や録音よりも、実際の行動に基づくため、オンライン英会話の成果を直接的に確認できます。
5-1. 実践タスク評価が効果的な理由
-
現場で「英語が使えるかどうか」が分かる
-
自信につながりやすい
-
上達を“実感”しやすい
-
オンライン英会話の内容と直結している
英語は本来コミュニケーションツールであるため、タスク中心の評価はスピーキング力を正しく反映します。
5-2. レベル別タスクリスト
以下は初心者〜中級者向けの「できれば上達が分かる」タスク例です。
初心者向け
-
自己紹介を30秒以上、詰まらずに話せる
-
好きな食べ物・趣味を説明できる
-
レストランで簡単な注文ができる
-
「どうやって行けばいいか」を道案内できる
初級〜中級向け
-
自分の仕事や業務内容を英語で説明できる
-
過去の出来事を時系列で話せる
-
映画や旅行の感想を理由付きで伝えられる
-
英語でカスタマーサポートに問い合わせできる
中級以上
-
5分間のプレゼンを英語でまとめられる
-
問題点と解決策を英語で説明できる
-
ニュースを要約して意見を述べられる
-
英語でトラブル(予約ミス・遅延など)を説明できる
これらの「できるようになったタスク」が1〜2個でも増えると、スピーキング力は確実に伸びています。
5-3. タスク達成度の測り方
以下の3つの視点から評価すると正確です。
①正確さ(Accuracy)
-
文法の間違いが少ないか
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単語の選択が適切か
②流暢さ(Fluency)
-
詰まる回数
-
沈黙の長さ
-
文が続くかどうか
③伝達度(Effectiveness)
-
相手に意図が伝わったか
-
会話が途切れず続いたか
「完全に正しい」必要はなく、相手とスムーズに意思疎通できたかが最重要です。
5-4. オンライン英会話でタスク練習する方法
実践タスクは、レッスンの中で簡単に練習できます。
例:
-
ロールプレイで「レストラン注文」「ホテルチェックイン」
-
レッスン冒頭の3分で“今日の出来事”を説明
-
ニュース記事を読んで自分の意見を述べる
-
過去の旅行を3ステップで説明(結論 → 理由 → 例)
レッスンでできたタスクが現実でもできるようになったとき、スピーキングは確実にレベルアップしています。
6. オンライン英会話のレッスンログ分析
オンライン英会話で確実に上達する人は、例外なく「レッスンの記録(ログ)」を活用しています。ログを残すことで、過去の自分との比較がしやすくなり、成長ポイントだけでなく“改善のヒント”も見えてきます。
6-1. なぜレッスンログが効果的なのか
-
次回のレッスンがより効果的になる
-
直したい癖が明確になる
-
苦手分野の傾向が分かる
-
できるようになった表現が増えて成長を実感しやすい
ただ話すだけでは上達につながりにくく、振り返りと分析があることで成長スピードが一気に変わります。
6-2. 記録するべき基本項目
1回5〜10分で書けるシンプルな内容で十分です。
① 新しく学んだ表現・フレーズ
-
I’m not sure, but I think…
-
It depends on the situation.
-
I’d say that…
② 言えなかった表現(日本語でOK)
-
「予定が変わったので知らせます」
-
「その点については考えたことがない」
後でChatGPTで英訳し、次回使えるようにする。
③ 直されたポイント(発音・文法など)
-
r / l の区別
-
三単現の s を忘れた
-
時制がずれた など
④ 次回の目標(1つだけでOK)
-
接続詞を3種類使う
-
理由と例をセットで説明する
-
詰まりを減らす
シンプルでも、積み重なると“成長の軌跡”が見える大切なデータになります。
6-3. レッスンログで分かる成長サイン
-
以前苦手だった文法ミスが減った
-
「言えなかった表現」が月ごとに減っている
-
「使える表現」がどんどん増えている
-
講師からの褒めポイントが変化している
-
長い文が自然に作れるようになっている
こうした変化が見えたら、スピーキング力が確実に伸びています。
6-4. ログを習慣化するコツ
-
スマホのメモアプリでOK
-
レッスン後すぐに2〜3分でメモ
-
週末に軽く振り返るだけで効果大
-
難しければ「言えなかった1つだけ」を書くミニ版でも可
完璧を目指さず、続けられる形で習慣化することが一番大事です。
7. スピーキングテストを活用する
スピーキング力をより客観的・正確に測定したい場合、公式テストを利用する方法が最も信頼性があります。オンライン英会話の成果を数値で確認でき、レベルアップのモチベーションにもつながります。
7-1. テストを受けるメリット
-
数値化された結果で成長を比較しやすい
-
得意・苦手分野が明確になる
-
学習の指針が立てやすくなる
-
目標ができることでモチベーションが維持できる
-
面接形式のテストは“本番力”を伸ばす効果もある
特にオンライン英会話を3ヶ月以上続けている人には、テストによる成長チェックが大きな刺激になります。
7-2. 代表的なスピーキングテスト
学習者が受けやすいテストを紹介します。
① Versant Speaking Test
-
スマホやパソコンで受験可能
-
AI評価でスピード・発音・文法・語彙など細かく採点
-
結果がすぐ出る
→ 短時間で成長を確認したい人に最適
② TOEIC Speaking & Writing
-
日本で受けやすい
-
スピーキングは0〜200点で評価
-
写真描写や意見表明など実践的なタスク
→ ビジネス英語の成長を測りたい人向け
③ IELTS Speaking
-
面接官との1対1
-
0.0〜9.0のスコア
-
タスクカードでのスピーチや議論形式
→ より本格的な英語力を測りたい人向け
どのテストもオンライン英会話で身につけたスキルと非常に相性が良く、スピーキング力の定点チェックに適しています。
7-3. テスト結果の読み取り方
テストの点数だけを見るのではなく、項目別の評価を確認することが重要です。
チェックポイント:
-
発音(Pronunciation):音の明瞭さ・アクセント
-
流暢さ(Fluency):スピード・途切れの少なさ
-
文法(Grammar):正確さ・複文の使用
-
語彙(Vocabulary):語彙の幅・適切さ
-
内容(Content):説明の論理性・深さ
オンライン英会話で強化すべき部分が明確になり、レッスンの質が一気に上がります。
7-4. テストを活用した成長サイクル
スピーキングテストは、以下の流れで使うと最も効果的です。
-
テストを受ける(現在地を把握)
-
弱点を分析する(流暢さ?語彙?発音?)
-
オンライン英会話の目標を設定する
-
1〜2ヶ月後に再受験して変化を確認する
スコアが上がると、努力が“数字”として見えるため、モチベーションが非常に高まります。
7-5. どれくらいの頻度で受けるべき?
おすすめは
-
3ヶ月に1回
または -
レッスン50回ごと
大きな伸びを確認しやすいタイミングです。
8. 「英語で考える時間」が短くなっているかを測る
スピーキング力の伸びは、録音やテストのような“形に残る指標”だけではありません。
実は、上達を最も強く実感する瞬間は、英語で考えるスピードが上がったときです。
「日本語で考えてから英語に訳す」というプロセスが減り、英語のまま理解・生成できる時間が増えていくと、会話のストレスが大幅に軽減します。
8-1. 英語で考える時間が短くなるとは?
以下のような変化が現れた場合、スピーキング力が確実に上がっています。
-
単語がすぐに出てくる
-
言いたいことが自然に英語で浮かぶ
-
会話のテンポが以前よりスムーズ
-
相手の英語を「日本語に訳さず」そのまま理解できる
-
質問に対してすぐに返答できる
これは**処理速度(processing speed)**の向上であり、語彙力・表現力・思考スピードすべてが底上げされている証拠です。
8-2. 測定するためのチェックポイント
感覚的な指標ですが、次のように「見える化」できます。
① レッスン中の“沈黙の時間”が減ってきた
以前は5〜6秒考えていたところが、3秒以下で返せるようになったら成長しています。
② 以前より会話が続く
-
Yes / No で終わらない
-
自分から情報を広げられる
-
Follow-up question が自然に出る
これは 英語で内容を処理できている証拠です。
③ 同じ話題についての説明が早くなった
週末の出来事、仕事の説明、趣味など──
何度も話すテーマでスムーズさが増してきたら、英語思考が育っています。
8-3. 英語で考える力を確認する簡単テスト
以下の3つを月に1回やるだけでも、成長度がすぐ分かります。
テスト①:5秒以内で返答できるか
例:
-
What did you do yesterday?
-
What’s your plan for this weekend?
秒数を測って、自分の処理スピードを記録。
テスト②:1分間の無停止スピーキング
-
詰まった回数
-
接続詞の数
-
文のつながり
を見ると、本当に伸びているか分かります。
テスト③:シャドーイングの追従度
以前より追いやすくなっていれば、音処理能力が大幅に向上しています。
8-4. 英語で考える力が伸びるとどう変わる?
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会話中の緊張が減る
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自信がつき、表情も明るくなる
-
話せる内容が一気に増える
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英語の”間”が自然になる
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難しい話題にも挑戦しやすくなる
スピーキング力の本質は「英語を即座に処理して口に出す力」なので、ここが育つとレベルアップをはっきり実感できます。
まとめ
スピーキング力は、学習していても“成長が見えにくい”スキルです。しかし、正しい方法で測定すれば、上達の軌跡が明確になり、オンライン英会話の効果を最大限に引き出せます。
本ガイドで紹介した8つの方法は、どれも今日から実践でき、初心者〜中級者まで幅広く活用できます。
進捗を測る8つのポイント
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CEFR・Can-Doリストで現在地を把握する
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録音・録画で定点観測する
-
講師フィードバックの内容から変化を見る
-
単語数・文の長さなど“数値化”で進捗を確認する
-
実践タスク(できること)の数で測る
-
レッスンログで成長ポイントと課題を整理する
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スピーキングテストで客観的なスコアを得る
-
英語で考える時間の短縮で成長を実感する
これらを組み合わせれば、スピーキング力を「感覚」ではなく、「明確なデータ」で把握できます。
とくにおすすめは次の3つです:
-
月1回の録音比較
-
CEFRのセルフチェック
-
レッスンログの簡易記録
この3つさえ習慣にしておけば、数ヶ月後には自分の成長がはっきりと見えるようになります。
オンライン英会話は続けるほど効果が出る学習法です。
ぜひ本ガイドの方法を取り入れながら、自分だけの成長データを積み上げ、スピーキング力を着実に伸ばしていってください。
FAQ:スピーキング力の進捗測定に関するよくある質問
Q1. どれくらいの頻度で進捗を測ればいいですか?
A. 月1回が最もおすすめです。
短すぎると変化が見えにくく、間が空きすぎると比較が難しくなります。
また、テストを受ける場合は3ヶ月に1回が最も変化を実感しやすいタイミングです。
Q2. 録音は何を話せばいいですか?
A. “毎回同じテーマ”がベストです。
例:
-
自己紹介
-
最近の出来事
-
好きな映画・料理
同じ内容を話すことで、過去との比較がはっきりできます。
Q3. 録音を聞いても成長が感じられません…
A. 初期は変化が小さいため、2〜3ヶ月比較するのがポイントです。
また、以下の項目に注目すると成長が見えやすくなります:
-
詰まる回数
-
文の長さ
-
接続詞の使用
-
発音の自然さ
小さな変化の積み重ねが大きな成長につながります。
Q4. CEFRで自分のレベルが分からない場合は?
A. Can-Doリスト(できることチェック)とセットで確認すると分かりやすくなります。
「どんな内容を話せるか」「どれくらいの長さで話せるか」で判断するだけで、CEFRの目安に近づけます。
Q5. 講師は上達を正しく判断してくれますか?
A. はい。ただし複数の講師からのフィードバックを組み合わせると精度が上がります。
1人の講師だけだと慣れから判断が甘くなることもあるため、2〜3人の講師の意見を参考にするとより客観的です。
Q6. 数字(WPMなど)が思ったより伸びません。どうすればいい?
A. 必要以上に速く話す必要はありません。
むしろ以下が改善されていれば十分です:
-
文が長くなった
-
話がつながる
-
接続詞の種類が増えた
-
理由+例で説明できるようになった
数字は参考程度にし、本質は「会話の質」が上がっているかどうかです。
Q7. どのスピーキングテストを受ければいいですか?
目的により最適なテストは変わります。
-
手軽に測りたい → Versant
-
ビジネス英語が必要 → TOEIC SW
-
本格的に測りたい → IELTS Speaking
迷う場合は、まずVersantを受けると「現在地」が把握しやすいです。
Q8. 英語で考える力はどれくらいで伸びますか?
A. 個人差はありますが、週3〜5回レッスンを続ければ2〜3ヶ月で変化を感じる人が多いです。
特に、
-
フリートーク
-
ロールプレイ
-
シャドーイング
を組み合わせると、処理速度が早くなり“英語で考える感覚”が育ちやすくなります。
Q9. スピーキングが上達したか分からなくなったときは?
A. 録音とログを見返すのが最も効果的です。
数ヶ月前の自分と比較すると、驚くほど違いが分かります。
成長は日ごろ実感しにくいですが、確実に積み重なっています。
