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英語のフィラー(uh, well, you know)を自然に使う方法:オンライン英会話ガイド
はじめに:英語のフィラーを自然に使うために
英語のネイティブスピーカーは、会話の中で uh, um, well, you know, like といった「フィラー(つなぎ言葉)」を頻繁に使います。フィラーは文法的な意味を持たないものの、会話をスムーズにつなぎ、自然なリズムを生み出す重要な表現です。
多くの英語学習者は「沈黙を避けたい」「正しい文を作ってから話したい」と考えるあまり、間が空いてしまうことがあります。しかし、実際のネイティブ会話では、考えながらフィラーを使って話すのが一般的です。特にオンライン英会話では、フィラーを適度に取り入れることで、会話がより自然に聞こえ、スムーズに進むようになります。
ここでは、英語のフィラーがどのような役割を持ち、なぜネイティブが使うのかを理解しながら、自然に使いこなす第一歩を解説します。
フィラーとは?ネイティブが使う理由
フィラーの役割
フィラーには、次のような実用的な役割があります。
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考える時間をつくり、沈黙を避ける
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会話の流れをつなぎ、リズムを整える
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相手に「話を続けていますよ」というサインを送る
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話題の転換や前置きをやわらかくする
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断定を避け、曖昧さを表現する
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カジュアルで親しみやすい雰囲気を作る
日本語の「あの〜」「えっと」に当たる部分ですが、英語ではより頻繁に使われるため、身につけると会話が一気に自然になります。
ネイティブがよく使う主要フィラー
代表的なフィラーには以下があります。
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uh / um:考える時間を稼ぐ
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well:話の導入・転換
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you know:共感や理解を促す
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like:例示・強調・間を埋める
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I mean:言い換え・補足
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actually:少し意外な情報を導入
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so:会話の再開やまとめにつなぐ
英語ではこれらが自然に混ざり合い、会話全体のテンポを作っています。
フィラーが自然に聞こえる理由
ネイティブの会話にフィラーが多いのは、完璧な文章を頭の中で作ってから話すのではなく、「話しながら考える」スタイルが一般的だからです。
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英語は語順で意味が決まるため、先に話し始めてしまうことが多い
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会話スピードが速く、フィラーで間を調整する必要がある
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コミュニケーションにおいて沈黙が長いと不自然に感じられる
そのため、フィラーを上手に使えるようになると、英語でのコミュニケーション全体がスムーズに進むようになります。
オンライン英会話でフィラーを自然に使うコツ
フィラーは“1語だけ”を短く使う
初心者がよくやってしまうのが、フィラーを何度も繰り返してしまうことです。
“uh… uh… you know… you know…” のように連発すると、不自然で幼く聞こえてしまいます。
自然に聞こえるポイントは、1つのフィラーを短く、控えめに挟むこと。
例:
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Uh, I think it’s better to…
-
Well, I’m not sure but…
これだけでネイティブらしいテンポが作れます。
不安を隠すためではなく「間」を作る意識で使う
フィラーは自信のなさを隠すためではなく、自然な間とリズムを作るための道具です。
ネイティブも難しい質問の時は「えーっと」に近いフィラーを使っています。
例:
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Um, that’s a good question.
-
Well, let me think…
使うことで「考えている最中です」というサインにもなり、オンライン英会話の沈黙を避ける効果もあります。
言い換えの前に使うと一気に自然な会話になる
言い換えや補足説明の前にフィラーを入れることで、ネイティブの話し方に近づきます。
例:
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I went to SM… uh, I mean, SM Seaside yesterday.
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It was cheap… well, not super cheap but reasonable.
一度言った内容を訂正したい時にも使える万能フィラーです。
長い沈黙の代わりに短いフィラーを挟む
オンライン英会話では沈黙が強調されがちです。
次の言葉が出てこない時に 短いフィラー を入れることで、会話が途切れるのを防ぎます。
例:
-
Um… let me see…
-
Well… I think…
話し続けていることを示すため、講師にも意図が伝わりやすくなります。
フィラー別:自然に使えるサンプル例文集
uh / um(時間稼ぎ)
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Um, I think the best option is…
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Uh, let me check…
well(話題転換・前置き)
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Well, it depends.
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Well, to be honest…
you know(共感・説明の補足)
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It was, you know, kind of surprising.
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She was, you know, really friendly.
I mean(言い換え・補足)
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It’s difficult. I mean, not impossible but challenging.
like(例示・間を埋める)
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I was like, really excited.
-
It’s like a small café near the station.
フィラーを使いすぎないためのポイント
1文につき1回までを目安にする
フィラーは便利ですが、連発すると幼く聞こえたり、内容の薄い話し方に聞こえることがあります。
自然さをキープするには、1文につきフィラーは1回までを目安にしましょう。
大事な場面ではフィラーを控える
オンライン英会話の普段の会話では効果的なフィラーですが、以下のような“フォーマルな場面”では控えめにしたほうが良いです。
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面接
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プレゼンテーション
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スピーキングテスト
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ビジネスシーン
こうした場では、
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actually
-
in fact
-
let me explain
など、意味のあるつなぎ表現を使うほうが知的に聞こえます。
自分のクセを録音して把握する
自分ではフィラーの多さに気づきにくいものです。
オンライン英会話の録音機能やスマホを使い、自分の話し方を客観的に確認するのが最も効果的な方法です。
録音チェックで見えるポイント:
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同じフィラーばかり使っていないか
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フィラーが長すぎないか
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本文よりフィラーが目立っていないか
クセを把握すれば、必要な場面だけに上手くフィラーを使えるようになります。
オンライン英会話でのフィラー練習法
レッスン開始の小さな会話で使ってみる
フィラーに慣れるには、レッスン冒頭の雑談が最適です。
例:
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Well, today I’d like to practice…
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Um, I had a pretty busy day.
自然に出せるようになるまで、短い文章で練習しましょう。
質問に迷ったら「フィラー → 答え」の流れで話す
沈黙になりそうな場面では、まずフィラーを挟んで時間をつくり、そのあと答えを言う流れが効果的です。
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Um, let me think…
-
I’d say…(答え)
これで焦らず落ち着いて話せます。
講師に「フィラーを練習したい」と伝える
講師に目的を伝えることで、
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不自然な使い方
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過剰な使用
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文脈に合わないフィラー
などをフィードバックしてもらえます。
フィラーは「使って、修正してもらう」ことで自然な形に整っていきます。
まとめ
フィラーは、英語を自然でスムーズに聞かせるための強力なツールです。
特にオンライン英会話では、沈黙が強調されやすいため、フィラーを上手に使えると会話全体が劇的に話しやすくなります。
ポイントは以下の3つです。
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短く、一つだけ使うこと
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間をつくる意識で挟むこと
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使いすぎないように調整すること
まずは uh, well, you know の3つから使い始め、レッスンの中で少しずつ自然なフィラーを取り入れていきましょう。
よくある質問(FAQ)
フィラーを使うと英語が下手に聞こえませんか?
適度に使うフィラーは、むしろ英語を自然に聞かせる効果があります。
ネイティブも頻繁に使うため、「下手に聞こえる」という心配は不要です。
ただし、使いすぎると内容が薄く聞こえるため、1文に1つを目安に調整しましょう。
uh と um の違いはありますか?
意味はほぼ同じで、どちらも「考える時間をつくるフィラー」です。
一般的には um の方が少し丁寧、uh の方がカジュアルと言われる程度で、使い分けを意識する必要はありません。
フィラーを使いすぎないためのコツは?
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自分の話している音声を録音してチェックする
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同じフィラーばかり使わない
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フィラーを「短く、小さく」使う
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面接やビジネスシーンでは減らす
これらを意識すると自然なバランスが身につきます。
オンライン英会話でフィラーを練習するにはどうすればいい?
レッスン冒頭の雑談で「Well, today…」など簡単なフィラーを使ってみるのが効果的です。
また、講師に「フィラーの練習をしたい」と伝えると、正しい使い方をフィードバックしてもらえます。
you know を使うと失礼になることはありますか?
通常のカジュアルな会話では問題ありませんが、相手に知識を押しつけるニュアンスになる場合があります。
そのため、フォーマルな場面では “as you may know” のような丁寧表現に置き換えるのが安全です。
ビジネス英語でもフィラーを使っていいですか?
少量なら問題ありませんが、ビジネスや公式の場では使いすぎるとプロフェッショナルさが損なわれます。
代わりに、
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actually
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in fact
-
let me clarify
-
let me think
といった意味のあるつなぎ語を使うとよいでしょう。
英語初心者でもフィラーを使って大丈夫ですか?
もちろん問題ありません。
初心者こそ、フィラーを使うことで沈黙を避け、会話の流れを保つことができます。
「言葉が出てこない…」という時にも、短いフィラーがあるだけでスムーズに話せるようになります。
you know や like を使うと若者っぽく聞こえますか?
「like」は特に若者の印象が強いですが、大人も普通に使います。
一方、「you know」は年齢を問わず使われますが、使い方によっては少しカジュアルに聞こえるため、場面に応じて調整しましょう。
フィラーなしで話すべき場面は?
以下のような場面では、フィラーを減らすか使わない方が良いです。
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面接
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プレゼン
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公式スピーチ
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試験の回答(IELTS/TOEFLなど)
これらの場では、文のつなぎにフィラーではなく論理的な接続語を使いましょう。
