セブ島で絶対食べるべき「Jollibee(ジョリビー)」とは?人気メニュー・場所・フィリピン人の愛情の秘密
ジョリビー(Jollibee)とは?
フィリピンで“国民的ファストフード”と呼ばれる理由
ジョリビー(Jollibee)は、フィリピンを代表するファストフードチェーンです。赤いハチのマスコットと、独自の甘めの味付けで知られており、フィリピン人にとっては「子どもの頃から慣れ親しんだ味」として国民的な存在となっています。
その人気は絶大で、フィリピン国内ではマクドナルドやKFCを凌ぐシェアを誇り、まさに「フィリピン版マクドナルド」とも呼べる存在です。
歴史と背景
ジョリビーは1978年、マニラで小さなアイスクリーム店としてスタートしました。
しかし顧客のニーズに応える形で、すぐにファストフード業態に転換。ハンバーガーやフライドチキン、スパゲッティなどの販売を始めたところ、それが爆発的な人気を呼びました。
その後はフィリピン全土に店舗を拡大し、2020年代には海外20か国以上に進出する国際ブランドに成長しています。
ジョリビーの特徴とは?
ジョリビーの最大の特徴は、**「フィリピン人の味覚に最適化されたメニュー」**です。
たとえば、スパゲッティにはケチャップベースの甘いソースが使われており、日本人の感覚だと「子ども向け?」と感じるかもしれませんが、フィリピン人にはこれが大人気。
「チキンジョイ(Chickenjoy)」というフライドチキンも、外はサクサク・中はジューシーで、ライスと一緒に食べるのが定番スタイルです。
さらに、「バーガーステーキ」「ハロハロ(デザート)」「グレイビーたっぷりのライス」など、他国のファストフードチェーンでは見られない独自性のあるラインナップが魅力となっています。
フィリピン人にとっての“心の味”
ジョリビーは単なる食事の場ではありません。
誕生日パーティーや家族の外食、初デートなど、**人生の大事な瞬間に登場する“思い出の味”**なのです。
そのためフィリピン人の多くにとっては、どんな高級レストランよりも親しみやすく、愛情深いブランドとして根付いています。
️ ジョリビーの定番&人気メニュー徹底紹介【価格付き】
ジョリビーを語るうえで欠かせないのが、その独特で魅力的なメニュー構成です。
ここでは、日本人観光客や留学生がまず押さえておきたい「定番メニュー」「人気のサイド・デザート」までを、価格情報付きで詳しく紹介します(※価格は2025年時点のセブ市内参考価格)。
1. チキンジョイ(Chickenjoy)【1ピース+ライス:95〜120ペソ】
ジョリビーの看板メニューといえば、なんといっても「チキンジョイ」。
外はカリッと香ばしく、中は驚くほどジューシーなフライドチキンで、グレイビーソースをたっぷりかけてご飯と一緒に食べるのがフィリピン流です。
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単品:1ピース 95ペソ前後
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ライス付き:110〜120ペソ
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2ピースセット:180〜190ペソ
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ファミリーバケット(6ピース):約600ペソ
ポイント:マクドナルドのフライドチキンよりも「塩気が強く、ライスとの相性抜群」
2. ジョリスパゲッティ(Jolly Spaghetti)【単品:60〜75ペソ】
日本人には少し驚きかもしれませんが、甘いミートソースにウインナーとチーズが乗ったスパゲッティはフィリピンの子どもから大人まで大人気。
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味は甘め&ケチャップ寄り
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チーズは多め、具は少なめ(肉というよりウインナー)
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チキンジョイとのセット(約140〜150ペソ)が特に人気
子ども連れ・初心者にまずおすすめ!「甘くて懐かしい」味わい
3. ヤムバーガー(Yumburger)シリーズ【単品:45〜65ペソ】
ジョリビーのバーガー系は種類豊富。
中でも「ヤムバーガー」は、甘めのソースがかかったシンプルなビーフパティのバーガー。
他にも、チーズ入りやダブルパティの「チャンピオンバーガー」もあります。
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Yumburger:約45ペソ
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Cheesy Yumburger:約55ペソ
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Champ(プレミアムバーガー):100〜130ペソ
注意:サイズはやや小ぶり。がっつり食べたい人はセットや2個注文が◎
4. バーガーステーキ(Burger Steak)【ライス付き:60〜90ペソ】
個人的にコスパ最強と言われることも多いメニュー。
ハンバーグ2枚にグレイビーソースがたっぷりかかっており、ご飯がどんどん進むメニューです。
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1パティ+ライス:約60ペソ
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2パティ+ライス:約90ペソ
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チキンジョイとのセットも人気
日本の「ロコモコ風」ともいえる一品。安くてお腹いっぱい!
5. デザート&サイドメニュー
ハロハロ(Halo-Halo):65〜80ペソ
かき氷に豆、ゼリー、ウベアイス、ミルクを乗せたフィリピン定番のスイーツ。甘いけどクセになる。
フライドポテト(Jolly Fries):45〜60ペソ
マックより細めでカリッと食感。チーズ味などもある。
パイナップルジュース:35ペソ前後
ジョリビーのジュースは、意外とこのパイナップルが定番。炭酸が苦手な人におすすめ。
おすすめセットメニュー(観光客・留学生向け)
| セット名 | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
| Jolly Spaghetti + 1 pc Chickenjoy | スパゲティ+チキン+ドリンク | 約145ペソ |
| 2pc Burger Steak Meal | ハンバーグ2枚+ライス+ドリンク | 約100ペソ |
| Yumburger Value Meal | バーガー+ポテト+ドリンク | 約95ペソ |
| Chicken Bucket (6pc) | チキン6本(家族用) | 約600ペソ |
✍️ 編集後記:まずはスパゲッティかチキンジョイから!
ジョリビーの魅力は、「異国のジャンク」感と「家族の味」が共存しているところにあります。
はじめての人には「スパゲッティ+チキン」のセットがとにかく鉄板。
慣れてきたら、バーガーステーキ or ハロハロにも挑戦して、ジョリビー沼にハマってみてください。
❤️ なぜフィリピン人はジョリビーを愛するのか?
国民的ファストフードに隠された“文化的理由”
ジョリビーは、単なる「食べ物の選択肢」ではありません。
それは多くのフィリピン人にとって家族、喜び、誇り、そして子ども時代の思い出を象徴する特別な存在です。
では、なぜここまでジョリビーは人々に愛されているのでしょうか?
1. 幼少期からの“幸せの記憶”とセットになっている
フィリピンでは誕生日パーティーや家族の外食といえばジョリビー。
実際に店内には子ども向けのパーティープランや、マスコットによるグリーティングイベントが常設されているほど。
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「初めての外食=ジョリビー」
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「幼稚園の卒園祝い=ジョリビー」
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「家族が頑張った時のご褒美=ジョリビー」
こうした記憶が積み重なり、**“懐かしさと安心感の象徴”**として人生に根付いています。
2. 家族との時間を大切にする文化と相性がいい
フィリピンでは「家族=最も大事な存在」であり、どんなに忙しくても日曜日は家族で外食をするという家庭も少なくありません。
その際にジョリビーは「価格が手頃で、みんなが好きな味」であり、家族全員の好みにちょうどいい選択肢となっています。
特に:
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子ども → スパゲッティ&チキンジョイ
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大人 → バーガーステーキ or ライス付きチキン
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高齢者 → 甘めの味付け&米食対応
→ 結果として、「家族全員が安心して楽しめる」=ジョリビーの絶対的ポジションに。
3. フィリピン人の“国民的アイデンティティ”になっている
ジョリビーは、マクドナルドやKFCと競合するどころか、それを超えるブランドとして国内に浸透しています。
これは単に「味」や「安さ」だけではなく、**“フィリピン人がフィリピン人のために作ったファストフード”**というストーリー性があるから。
「マックはアメリカのもの。でも、ジョリビーは私たちのもの」
そんな誇りが、人々の中にしっかりと根を張っています。
海外に住んでいるフィリピン人が帰国すると、「まずジョリビーに行く」というのも、この国民的ブランドとしての立ち位置を象徴するエピソードです。
4. 食文化とマッチした“甘さ・ライス文化”への対応
ジョリビーのメニューは、どれも**「甘くて、ご飯に合う」**というフィリピンの食文化を的確に反映しています。
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スパゲッティ → ケチャップの甘み+チーズの濃さ
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チキンジョイ → 白ご飯+グレイビーソース
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バーガーステーキ → ライスにかけて“おかず化”できる仕様
こうした“米中心・甘め志向”というローカル食習慣との親和性が、他チェーンに対する優位性を生んでいます。
まとめ:「ジョリビー=味以上の感情資産」
フィリピン人にとってジョリビーは、
ただの“食事”ではなく、家族の思い出・国民としての誇り・文化的な共通体験を象徴するブランドです。
観光客や外国人から見ると“B級グルメ”のように映るかもしれませんが、現地の人々にとっては**「人生に寄り添ってくれる存在」**なのです。
セブ島でおすすめのジョリビー店舗5選
観光・留学・生活スタイル別に選ぶ、使えるロケーションガイド
セブ市内だけでも数十店舗以上あるジョリビー。
どこで食べても味はほぼ同じですが、店舗によって雰囲気・混雑度・使いやすさに大きな差があります。
ここでは、目的別におすすめのジョリビーを5つ厳選して紹介します。
1. ジョリビー アヤラセンターセブ(Ayala Center Cebu店)
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場所: セブビジネスパーク内の大型ショッピングモール「Ayala Center Cebu」の地下フードコートエリア
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おすすめポイント:
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モール滞在中のランチに最適
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清潔感あり、観光客にも入りやすい
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席数が多く回転も早い
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混雑時間帯: 平日12〜13時、土日は終日やや混雑
高級感のあるエリアで「観光+ジョリビー」を両立できる場所
️ 2. ジョリビー SMシティセブ(SM City Cebu店)
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場所: ノースリクレイメーションエリアの大型モール「SM City」内
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おすすめポイント:
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フードコートだけでなく、スタンド型店舗もあり使いやすい
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地元民と観光客が混在する“ローカル感と都会感のバランス”が良い
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混雑時間帯: 夕方17時以降、日曜午後は激混み
モールでの買い物ついでに寄るならここ。家族連れも多め
✈️ 3. ジョリビー マクタン空港店(Mactan-Cebu International Airport)
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場所: マクタン・セブ国際空港(T1ターミナル内の到着エリア)
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おすすめポイント:
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到着してすぐ、あるいは出国前の「ラストジョリビー」にぴったり
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スーツケースがあっても利用しやすい空間設計
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注意点:
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空港価格でやや高め(10〜20%増)
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品切れが早いこともあるので早めの利用がおすすめ
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✈️ 「セブ到着1食目」か「帰国前の締め」に最適
️ 4. ジョリビー フエンテサークル店(Fuente Osmeña Circle)
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場所: セブ中心部・フエンテオスメニアのロータリー沿い
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おすすめポイント:
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夜遅くまで営業(24時間または深夜2時頃まで)
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周囲にホテル・病院・両替所が多く、長期滞在者向き
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客層: 観光客よりも地元住民・学生・夜勤明けの人々など
深夜でも安心してジョリビーに行けるレア店舗。ローカル感強め!
5. ジョリビー JYスクエア店(JY Square Lahug)
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場所: ラフグ(Lahug)のJYモール敷地内。3D ACADEMYのすぐ近く
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おすすめポイント:
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留学生・語学学校利用者に最も便利
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小規模だがロケーション抜群で、朝食・昼食に重宝
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混雑: 朝は空いていて静か。昼は学生で少し賑やか
3Dの学生が一番よく行くジョリビー。授業後の定番スポット!
まとめ:目的別に選べばジョリビーはもっと楽しめる
| シーン | 店舗おすすめ |
|---|---|
| 到着後 or 出発前 | マクタン空港店 |
| モールでの買い物ついで | SM店・アヤラ店 |
| 深夜 or 地元体験 | フエンテ店 |
| 語学留学・生活拠点 | JYスクエア店 |
ジョリビーはどこでも手軽に楽しめる一方、店舗ごとの体験は意外と違うものです。
1回で終わらせず、複数店舗を“食べ比べ”感覚で訪れるのも、セブ滞在の楽しみ方の一つですよ!
まとめ:実食体験レート
後日
✅ 観光客・留学生へのアドバイス:ジョリビーは試すべき?スルーすべき?
「ジョリビーってそんなに話題だけど、本当に食べる価値あるの?」
「甘いスパゲッティとか…ちょっと不安」
そんな声は、観光客や留学生の間でもよく聞かれます。
結論から言うと、“1度は試す価値あり”だけど、リピートは好みによるというのが正直なところです。
️ なぜ“1回は試すべき”なのか?
✅ フィリピン文化の一端が“食”から見えるから
ジョリビーの味付け・メニュー構成・接客スタイルには、フィリピン人の価値観や食文化が凝縮されています。
たとえば:
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甘いスパゲッティ → 子どもと一緒に楽しむ“家族の味”
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チキンジョイ+ライス → 米食文化×ファストフードの融合
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店舗の雰囲気 → 明るくてフレンドリーなフィリピン人気質そのもの
ただの外食ではなく、「文化体験」として楽しめるのがポイントです。
♂️ こんな人には特におすすめ!
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✅ 初めてフィリピンを訪れる人:「食文化ショック」を軽めに体験できる入口
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✅ 語学学校の留学生:ローカルと同じものを食べて共通の話題が作れる
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✅ 写真・SNS好きな人:見た目がユニークで、話題性も十分
♀️ 逆にスルーしてもいい人は?
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❌ 濃い味・甘い味が苦手な人
→ スパゲッティは甘め、グレイビーは塩気強めなので、薄味好きには不向きかも -
❌ 1食に高栄養・高満足度を求める人
→ ボリュームはやや控えめ。筋トレ・減量中の人には微妙かも -
❌ 欧米スタイルのバーガーやチキンを期待している人
→ アメリカのファストフードとは明確に味の方向性が異なる
筆者のおすすめの楽しみ方
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最初は「スパゲッティ+チキンジョイのセット」を注文する
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店内で現地の家族連れの様子を観察してみる
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写真を撮ってSNSにアップ or 留学仲間とレビューを語り合う
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「ローカルB級グルメ」として割り切って楽しむ(高級感は求めない)
結論:食べなくても問題ないけど、“食べれば記憶に残る”
ジョリビーは万人にとって「美味しい」と感じる料理ではありません。
でも、それ以上に「フィリピンに来たんだな」と体感できる、感情に残る食体験です。
1回で十分と感じる人もいれば、ハマって何度も通う人もいる。
でもその1回が、現地文化やフィリピン人との距離をぐっと縮めてくれるはずです。
