セブ島おすすめ宿泊エリア比較ガイド
はじめに
セブ島は、フィリピンを代表するリゾート地として世界中から観光客が訪れる人気の島です。美しいビーチ、活気ある都市、手つかずの自然、そして豊かな文化が一度に楽しめるのが魅力ですが、同じセブ島でもエリアごとに雰囲気や利便性が大きく異なります。
初めて訪れる旅行者はもちろん、リピーターや長期滞在者にとっても、「どのエリアに泊まるか」は旅の満足度を大きく左右します。ショッピングやグルメを楽しみたい人、青い海と白砂のビーチでのんびり過ごしたい人、アクティビティやダイビングを楽しみたい人、それぞれに最適なエリアがあります。
このガイドでは、セブ島の代表的な宿泊エリアを特徴・メリット・デメリット・宿泊費の目安とともに比較し、あなたの旅行スタイルにぴったりのエリア選びをサポートします。記事の前半ではエリアを一覧で比較できる早見表を、後半では各エリアの詳細情報とおすすめの過ごし方を紹介します。
これを読めば、「次のセブ島旅行はどこに泊まるべきか」がはっきり分かり、予約もスムーズに進められるはずです。
エリア別比較表(早見表)
| エリア名 | 主な特徴 | 向いている旅行者 | ビーチアクセス | 買い物・食事 | 空港アクセス | ナイトライフ | 宿泊費目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| セブ市中心部(アヤラ周辺) | 大型ショッピングモールやレストランが集まる都市の中心 | 初めての旅行者、買い物・観光を両立したい人 | △(車で30〜40分) | ◎ | ◎ | ○ | 中〜高 |
| ITパーク | カフェや24時間営業の飲食店が多い新しいビジネス街 | ビジネス、デジタルノマド、短期滞在 | × | ◎ | ○ | ○ | 中 |
| マクタン島リゾートエリア | 高級リゾートホテルが並ぶビーチエリア | ビーチリゾート派、家族旅行 | ◎(徒歩圏) | △ | ◎ | △ | 高 |
| モアルボアル | ダイビング・シュノーケリングの拠点 | 海アクティビティ重視の旅行者 | ◎ | △ | ×(車で約3時間) | △ | 安〜中 |
| マラパスクア島 | 世界的ダイビングスポット、静かな離島 | 長期滞在ダイバー、静かに過ごしたい人 | ◎ | △ | ×(バス+船で約5〜6時間) | △ | 安〜中 |
各エリア詳細ガイド
1. セブ市中心部(アヤラセンター周辺)
特徴
セブ島の都市観光・ビジネスの中心地。大型ショッピングモール「アヤラセンターセブ」や「SMシティセブ」へのアクセスが良く、レストラン・カフェも豊富。交通の便も良く、市内観光や郊外への移動拠点として便利です。
メリット
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初めての旅行者でも迷わず行動できる
-
買い物・食事・両替・交通が徒歩圏で完結
-
空港からタクシーやGrabで30〜40分程度
デメリット
-
ビーチが近くない(車で30〜40分)
-
渋滞が発生しやすいエリア
おすすめホテル例
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Radisson Blu Cebu
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Quest Hotel & Conference Center
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Seda Ayala Center Cebu
2. ITパーク
特徴
外資系企業やBPOオフィスが集まる近代的なエリア。24時間営業の飲食店やカフェが多く、夜でも比較的安全に過ごせます。
メリット
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デジタルノマドやビジネス滞在に最適
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カフェやレストランが豊富
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治安が比較的良く、夜も活動しやすい
デメリット
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ビーチや観光地から遠い
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観光目的のホテルは少なめ
おすすめホテル例
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Seda Central Bloc Cebu
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Citadines Cebu City
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Zerenity Hotel & Suites
3. マクタン島リゾートエリア
特徴
空港から近く、美しいビーチに面した高級リゾートホテルが立ち並ぶエリア。施設内でアクティビティ、スパ、食事まで完結します。
メリット
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空港から15〜30分で到着
-
ビーチアクセス抜群
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ホテル内で全て完結できる安心感
デメリット
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市内観光やショッピングには不便
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ホテル外の飲食店は限られる
おすすめホテル例
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Shangri-La Mactan Resort & Spa
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Dusit Thani Mactan Cebu Resort
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Crimson Resort and Spa
4. モアルボアル
特徴
世界的に有名な「イワシトルネード」やウミガメと泳げるスポットがあるダイビング天国。バックパッカーや長期滞在者にも人気。
メリット
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豊かな海の生態系と手頃な宿泊費
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静かでのんびりとした雰囲気
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シュノーケリングやダイビングが徒歩圏
デメリット
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空港から車で約3時間と遠い
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夜の娯楽や買い物施設は少ない
おすすめ宿例
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Club Serena Resort
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Blue Orchid Resort
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Quo Vadis Dive Resort
5. マラパスクア島
特徴
世界的に有名なニタリザメのダイビングスポット。静かで観光客も比較的少なく、のんびり滞在できます。
メリット
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手付かずの自然と透明度の高い海
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ダイバーには特別な体験が可能
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島全体がゆったりした雰囲気
デメリット
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アクセスが非常に不便(バス+船で5〜6時間)
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医療施設や大型スーパーがない
おすすめ宿例
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Thresher Cove Dive Resort
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Tepanee Beach Resort
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Blue Corals Beach Resort
目的別おすすめエリア
初めてのセブ島旅行
おすすめ:セブ市中心部(アヤラ周辺)
-
空港からのアクセスも良く、買い物・食事・観光のバランスが取りやすい
-
大型モールや両替所が近く、初めてでも安心
海とリゾートを満喫したい
おすすめ:マクタン島リゾートエリア
-
白砂のビーチが目の前、ホテル内で全て完結
-
プライベート感が高く、ファミリーやカップルにも最適
ダイビングやシュノーケリングが目的
おすすめ:モアルボアル / マラパスクア島
-
モアルボアル:イワシトルネード、ウミガメ
-
マラパスクア:ニタリザメ
-
宿泊費も比較的安く、長期滞在にも向く
ビジネスや短期滞在
おすすめ:ITパーク
-
安全で整備された街並み、24時間営業の飲食店多数
-
Wi-Fi環境が整い、作業やミーティングにも便利
ローカル体験・長期滞在
おすすめ:セブ市内ローカルエリア(Fuente Osmeña周辺など)
-
家賃や宿泊費が比較的安い
-
地元の食堂や市場が近く、ローカル生活を体験できる
エリア選びの注意点
1. 交通渋滞を考慮する
セブ島の都市部は時間帯によって渋滞が激しく、空港や観光スポットへの移動時間が大きく変わります。特に平日夕方や雨天時は、30分の距離が1時間以上かかることもあります。
2. 夜間の安全対策
主要観光エリアやリゾート内は比較的安全ですが、夜遅くの人通りの少ない道やローカルエリアでは注意が必要です。Grabなどの配車アプリを活用し、徒歩移動は控えましょう。
3. 宿泊費の変動
セブ島の宿泊料金は、ハイシーズン(12月〜5月)やイベント期間(例:シヌログ祭)に大幅に高騰します。人気エリアや海沿いのホテルは早めの予約がおすすめです。
4. 周辺環境の確認
宿泊施設の周辺にスーパーやレストランがあるか、夜間も営業しているかを事前にチェックしておくと便利です。特に離島や郊外は選択肢が限られるため、食事や買い物の計画を立てておきましょう。
5. 旅行目的とのマッチング
「海が見えるホテルが良い」と思っていても、市内観光がメインなら移動時間がストレスになります。逆に海辺に泊まっても、市内まで毎日往復すると交通費や時間がかさみます。
まとめ
セブ島はコンパクトな島ですが、宿泊エリアごとに雰囲気や利便性が大きく異なります。
-
**市内中心部(アヤラ周辺)**は、初めての旅行や買い物・観光重視に最適
-
ITパークは、ビジネスや短期滞在、デジタルノマド向け
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マクタン島リゾートエリアは、海とリゾートを満喫したい人におすすめ
-
モアルボアルやマラパスクア島は、ダイビングやシュノーケリング目的の旅行にぴったり
エリア選びを間違えると、移動時間やアクセス面でストレスを感じることがあります。旅の目的、移動手段、周辺環境を考慮して宿泊先を選べば、セブ島での滞在はもっと充実したものになるはずです。
次のセブ島旅行では、このガイドを参考に、自分にぴったりの宿泊エリアを見つけてください。
セブ島おすすめ宿泊エリア FAQ
エリア選びでよくある質問を、短く要点だけまとめました。必要に応じて開閉して読めます。
初めてのセブ島旅行、どのエリアに泊まればいい?
迷ったらセブ市中心部(アヤラ周辺)。空港・観光・食事・両替のバランスが良く、初めてでも動きやすいです。
海とプール重視なら?
マクタン島リゾートエリア。ホテル前にビーチ、キッズクラブやスパ完備の施設が多く、滞在がホテル内で完結します。
ダイビング目的の滞在先は?
- モアルボアル:イワシトルネード、ウミガメ。コスパ良し。
- マラパスクア島:ニタリザメ。静かな長期滞在向き。
ビジネスや短期出張に最適なエリアは?
ITパーク。24時間飲食、Wi‑Fi環境、比較的安全。会食・作業に便利です。
家族(子連れ)旅行におすすめは?
マクタン島リゾートが最有力。浅瀬のビーチと大型プール、キッズプログラムが充実。ベビーカー移動もスムーズ。
1泊だけならどこが便利?
空港から近いマクタン島リゾートまたはセブ市中心部。翌日のフライト時間や目的に合わせて選ぶと移動ロスが減ります。
ローカル体験・長期滞在に向くのは?
Fuente Osmeña周辺などの市内ローカルエリア。市場や食堂が近く、生活コストを抑えやすいです。
空港から各エリアまでの目安時間は?
- マクタン島リゾート:15〜30分
- セブ市中心部(アヤラ周辺):30〜40分(渋滞で60分超も)
- ITパーク:30〜45分
- モアルボアル:約3時間
- マラパスクア島:5〜6時間(バス+船)
時間帯や天候で大きく変動します。
宿泊費の相場はどのくらい?
- 市内ビジネスホテル:中(手頃〜中価格帯)
- ITパーク:中
- マクタン島リゾート:中〜高(高級志向多め)
- モアルボアル/マラパスクア:安〜中
ハイシーズン(12〜5月)やイベント期間は高騰します。
シヌログ祭の時期は混む?どこに泊まるべき?
1月(第3日曜前後)は非常に混雑。セブ市中心部は満室・価格高騰が早いので早期予約必須。混雑回避ならマクタン島に滞在し、市内へは日帰り移動がおすすめ。
夜の安全面で注意することは?
- 人通りの少ない道を避け、配車アプリ(Grab)を活用
- 貴重品の露出を控える・最低限の現金
- 飲酒後の徒歩移動は避ける
渋滞を避けるコツは?
- 平日夕方・雨天を避けた移動計画
- 観光スポットを地理的に近い順に回る
- 市内泊ならモール・食事は徒歩圏で完結
買い物やグルメ重視ならどこ?
セブ市中心部(アヤラ周辺)とITパーク。モールとレストランが充実し、選択肢が多いです。
ビーチは不要。観光とコスパ重視だと?
セブ市中心部。各スポットへの移動がラクで、価格帯も幅広いです。
英語が不安でも過ごせる?
主要エリアのホテル・レストランは英語対応が基本。市内中心部・マクタン島のリゾートは対応がスムーズです。
雨季でも海は楽しめる?
スコール中心で一日中降り続くことは稀。マクタン島はプールや屋内施設が多く、天候に左右されにくい傾向です。
Wi‑Fiと作業環境が大事。おすすめは?
ITパーク。カフェの数が多く、滞在先でも作業しやすい環境が整っています。
離島や南部エリアの注意点は?
- 移動時間が長い(モアルボアル約3時間、マラパスクア5〜6時間)
- ATM・医療・大型スーパーが限られる
- 到着日は市内泊→翌日移動の分割行程が安心
結局、自分に合うエリアの決め方は?
- 目的(海/観光/仕事)を最優先
- 移動時間と滞在日数で無理のない動線に
- 周辺環境(飲食・買い物・治安)を確認
迷ったら市内中心部 or マクタン島から選ぶと失敗しにくいです。
