セブ島観光スポット: ヒルトゥガン島(Hilutungan Island)

1. ヒルトゥガン島とは

ヒルトゥガン島(Hilutungan Island)は、セブ島の東側に位置するマクタン島沖に浮かぶ小さな島で、周辺一帯が**海洋保護区(Marine Sanctuary)**に指定されています。島の周囲には美しいサンゴ礁が広がり、透明度の高い海と色鮮やかな熱帯魚の群れを見ることができるため、セブ島を代表するダイビング・シュノーケリングスポットとして世界中の旅行者に知られています。

島自体は非常に小さく、宿泊施設やリゾートホテルはほとんどありません。そのため訪問の多くは日帰りツアーで、アイランドホッピングの一環として立ち寄るのが一般的です。港からの距離も近く、マクタン島のマリゴンドン港やコルドバ周辺からボートでわずか20〜30分で到着できるアクセスの良さも魅力です。

保護区内では漁やサンゴ採取が禁止されているため、海の自然環境が非常に良好に保たれており、セブ島の海中景観をもっとも手軽に体験できるスポットのひとつとして、家族旅行、カップル、初心者ダイバーにも人気があります。


2. 見どころ・魅力

ヒルトゥガン島の魅力は、なんといってもその圧倒的な海の美しさと生物の豊かさにあります。

  • 色鮮やかなサンゴ礁
    海底にはソフトコーラルやハードコーラルが広がり、自然のままの姿を保っています。浅瀬でもサンゴが密集しており、シュノーケリングでも充分に楽しめます。

  • 多様な熱帯魚との出会い
    スズメダイ、チョウチョウウオ、パロットフィッシュ、ニモで知られるカクレクマノミなど、南国らしいカラフルな魚たちが間近で見られます。運が良ければ大きな群れや珍しい魚種に出会えることも。

  • 驚くほどの透明度
    天候や潮の状況にもよりますが、晴れた日には水深10〜15mまで見える透明度を誇ります。水中カメラやGoProでの撮影にも最適です。

  • 初心者でも安心
    海洋保護区のため波が穏やかで、浅瀬から魚が見えるため、子ども連れや泳ぎが苦手な人でも安心して楽しめます。

  • ツアーでの特別体験
    多くのツアーでは船上でのシーフードBBQや、近隣のナルスアン島・カオハガン島とのセット訪問が含まれ、1日を充実して過ごせます。


3. アクティビティ

ヒルトゥガン島では、海の魅力を存分に味わえるアクティビティが豊富に用意されています。ツアーに参加すれば、初心者から上級者まで楽しめるプランが揃っています。

  • シュノーケリング(Snorkeling)
    一番人気のアクティビティ。浅瀬からでも魚やサンゴが間近に見えるため、泳ぎが得意でない人や子どもでも参加しやすいのが魅力です。ツアー料金にはマスクやライフジャケットのレンタルが含まれることが多く、気軽に挑戦できます。

  • スキューバダイビング(Scuba Diving)
    海中の奥深くを探検したい人にはダイビングがおすすめ。海洋保護区のため魚影が濃く、透明度も抜群。ライセンスを持っていない人向けには体験ダイビングも用意されています。

  • アイランドホッピング(Island Hopping)
    ヒルトゥガン島単独で訪れるよりも、近隣のナルスアン島カオハガン島などとセットで巡るツアーが定番。1日で複数の島を訪れ、それぞれ違った景観や海の色を楽しめます。

  • 海上ランチ(Seafood BBQ Lunch)
    一部のツアーでは、船の上や海上コテージでのシーフードBBQが楽しめます。採れたてのエビや魚をその場で焼いて食べる体験は、まさに南国ならでは。

  • 水中撮影
    GoProや防水スマホケースを持参すれば、水中で魚たちと一緒に写真や動画を撮影できます。透明度の高い海は映えるショットの宝庫です。


4. アクセス方法

ヒルトゥガン島へは、ほとんどの場合マクタン島からボートで移動します。個人で行くことも可能ですが、一般的にはアイランドホッピングツアーに参加するのが安全で便利です。

  • 出発地

    • 主にマクタン島の**マリゴンドン港(Marigondon Port)コルドバ港(Cordova Port)**から出発

    • セブ市内のホテルからは、車で約40〜60分で港に到着

  • 移動時間

    • 港からヒルトゥガン島まではボートで約20〜30分

    • 天候や海況によって前後します

  • 行き方の選択肢

    1. アイランドホッピングツアーに参加(最も一般的)

      • ホテル送迎・機材レンタル・ランチ込みが多く、安心・快適

    2. 個人でボートをチャーター

      • 港で交渉して直接船を手配可能だが、入島料や機材レンタルを別途手配する必要あり

  • 費用目安

    • ツアー参加:1,500〜3,000ペソ(ランチ・機材・入島料込み)

    • 個人チャーター:1隻あたり2,000〜4,000ペソ+入島料

  • 入島料(海洋保護区料金)

    • 大人:100ペソ前後(ツアー代に含まれることが多い)


5. ベストシーズン

ヒルトゥガン島は一年中訪れることができますが、海の透明度や天候の安定度を考えると、旅行時期によっておすすめ度が変わります。

  • 乾季(12月〜5月)がおすすめ

    • セブ島全体が観光シーズンとなる時期で、晴天率が高く、海も穏やか

    • 水中の透明度が特に高く、シュノーケリングやダイビングに最適

    • 風が弱い日が多く、ボート移動も快適

  • 雨季(6月〜11月)

    • 午後にスコールが降ることが多いが、午前中は比較的天気が安定

    • 海が多少濁る日もあるが、観光客が少ない分、ゆったりと過ごせる

    • 台風シーズン(8月〜10月頃)は天候によりツアーが中止になる場合あり

  • ベストタイム

    • 午前中の訪問がおすすめ。海が穏やかで透明度が高く、魚も活発に泳いでいる時間帯


6. 注意点

ヒルトゥガン島は海洋保護区であり、美しい自然環境を守るためのルールや、安全に楽しむためのポイントがあります。訪問前に以下を押さえておきましょう。

  • サンゴや魚に触れない
    海洋保護区内では、サンゴや海洋生物への接触は禁止されています。少しの接触でもサンゴは傷つき、回復に長い時間がかかります。

  • リーフセーフの日焼け止めを使用
    一般的な日焼け止めはサンゴに有害な成分を含むことがあります。環境に優しいリーフセーフタイプを選びましょう。

  • ライフジャケット着用
    泳ぎが得意な人でも、ツアーによっては安全のため着用が義務付けられています。急な潮の流れや疲労防止のためにも有効です。

  • 貴重品の管理
    船上では防水バッグに入れるか、港やツアー会社に預けましょう。防水スマホケースも便利です。

  • 天候によるキャンセル
    強風や波の高い日には、安全面からツアーが中止される場合があります。予備日を設けておくと安心です。

  • ごみは持ち帰る
    海を守るため、持ち込んだ物は必ず持ち帰りましょう。


7. まとめ

ヒルトゥガン島(Hilutungan Island)は、セブ島旅行で手軽に行ける本格的な海洋保護区です。透明度の高い海、美しいサンゴ礁、色とりどりの熱帯魚が織りなす水中世界は、初心者からベテランダイバーまで魅了します。

マクタン島からわずか20〜30分とアクセスが良く、アイランドホッピングツアーの定番スポットとしても人気。シュノーケリングやダイビングだけでなく、船上でのBBQランチや近隣の島巡りも一緒に楽しめます。

乾季の晴れた日、午前中の訪問が特におすすめですが、環境保護のためのルールを守ることが大切です。サンゴや魚を傷つけないよう配慮し、ゴミは必ず持ち帰りましょう。

セブ島滞在中に「一番きれいな海を体験したい」と思ったら、ヒルトゥガン島は間違いなく候補に入るべき場所です。


ヒルトゥガン島 FAQ

Q1. ヒルトゥガン島はどこにありますか?
A1. セブ島の東側、マクタン島の南東沖にある小さな島で、周辺一帯が海洋保護区(Marine Sanctuary)に指定されています。
Q2. 行き方は?個人でも行けますか?
A2. 一般的にはマクタン島の港(マリゴンドン/コルドバなど)からボートで約20〜30分。多くはアイランドホッピングツアー参加が安心で、個人チャーターも可能です。
Q3. 所要時間の目安は?
A3. 港から島まで片道20〜30分。ホテル送迎を含む半日〜1日のツアーが主流です。
Q4. 料金の目安は?
A4. ツアーは1人あたり約1,500〜3,000ペソ(機材・入島料・ランチ込みのことが多い)。個人チャーターはボート1隻2,000〜4,000ペソ+入島料などが別途かかります。
Q5. ベストシーズンはいつ?雨季でも行ける?
A5. 乾季(12〜5月)が最適。雨季(6〜11月)も訪問可能ですが、天候次第で透明度が落ちたりツアーが中止になることがあります。
Q6. シュノーケリング初心者や子どもでも大丈夫?
A6. はい。浅瀬でも魚が見られ、波も比較的穏やか。ライフジャケット着用で安全に楽しめます。
Q7. ダイビングは体験でも参加できますか?
A7. 多くのショップで体験ダイビングを実施。ライセンス不要でインストラクター同行です。
Q8. 持ち物は何が必要?
A8. 水着、タオル、着替え、防水バッグ、日焼け止め(リーフセーフ推奨)、サンダル、常備薬、携帯防水ケース、酔い止めがあると安心です。
Q9. サンゴや魚に触っても良い?エサやりは?
A9. いずれも禁止または非推奨です。保護区のためサンゴ・生物に触れない、持ち出さない、エサやりをしないのがルールです。
Q10. 日焼け止めはどんなものが良い?
A10. サンゴに有害な成分を避けた「リーフセーフ(reef-safe)」表記のある日焼け止めを使いましょう。
Q11. クラゲや危険生物はいますか?
A11. 海には自然生物がいます。肌の露出を抑えたラッシュガード着用や、ガイドの指示に従うことでリスクを下げられます。
Q12. 天候が悪い場合はどうなりますか?
A12. 強風・高波・雷などのときは安全のためツアーが中止・延期されます。予備日を設けるのがおすすめです。
Q13. 近隣の島とセットで行けますか?
A13. はい。ナルスアン島やカオハガン島などとのセットが定番で、1日で複数スポットを楽しめます。
Q14. 現金は必要?カードやGCashは使える?
A14. 港や小規模ボートでは現金が安心。ツアー会社によってはカードやGCash対応もあるため事前確認を。
Q15. トイレや更衣施設はありますか?
A15. 港と一部のツアー拠点にはありますが、設備は簡易的な場合あり。ホテル側での事前着替えがおすすめ。
Q16. 船上ランチはベジタリアン対応できますか?
A16. 事前にツアー会社へ要望を伝えれば配慮されることがあります。アレルギーも事前申告を。
Q17. 写真・ドローン撮影は可能?
A17. 水中撮影は可能ですが、サンゴを傷つけない・立たないなど配慮が必須。ドローンは場所・高度・安全規制や許可の有無を必ず確認してください。
Q18. 盗難対策は?貴重品はどうする?
A18. 防水バッグに入れて自己管理するか、ツアー会社が預かる場合は利用を。不要な高価品は持参しないのが基本です。
Q19. チップは必要?
A19. 義務ではありませんが、良いサービスを受けたと感じたら乗組員やガイドに少額のチップを渡す習慣があります。
Q20. 携帯の電波・Wi‑Fiはありますか?
A20. 海上は不安定です。オフライン地図・連絡手段を準備し、連絡は港や市内で行うのが確実です。

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