セブ島観光ガイド:バンタヤン島(Bantayan Island)
1. バンタヤン島の基本情報
バンタヤン島(Bantayan Island)は、セブ島の北西部に位置する小さな楽園で、手つかずの白砂ビーチとエメラルドグリーンの海が広がる、フィリピンでも特に静かでのんびりとしたリゾートアイランドです。商業開発が比較的少なく、観光客もセブ市内やマクタン島ほど多くないため、ゆったりとした時間の流れを感じながら過ごせるのが最大の魅力です。
行政的には、**サンタフェ(Santa Fe)・バンタヤン(Bantayan)・マドリデホス(Madridejos)**の3つの町から成り、それぞれに特徴があります。サンタフェは観光拠点としてホテルやレストランが集まり、バンタヤンタウンはローカル市場や歴史ある教会があり、マドリデホスはより静かで漁業の盛んな地域です。
経済の中心は漁業と観光で、特に乾燥魚(ドライフィッシュ)の生産が盛ん。港近くでは天日干しされる魚の風景を見ることができます。また、近年は外国人旅行者や長期滞在者も増え、ビーチ沿いには欧米人経営のカフェや宿泊施設も登場しています。
この島は**「静かなビーチで心身をリセットしたい人」や「都会の喧騒から離れてローカルなフィリピン文化を味わいたい人」**にぴったり。観光地化が進み過ぎていない分、海の透明度や自然の美しさが保たれており、フィリピンらしい素朴な魅力を存分に楽しめます。
2. アクセス方法
バンタヤン島へのアクセスは、セブ市内からハグナヤ港(Hagnaya Port)まで陸路移動し、その後フェリーで島へ渡るのが一般的です。直行便や空路はないため、移動時間はやや長めですが、その分たどり着いた後の静けさと美しさが特別感を与えてくれます。
① セブ市内 → ハグナヤ港(陸路)
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所要時間:バスで約3〜4時間 
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出発地:セブ・ノースバスターミナル(Cebu North Bus Terminal) 
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主な交通手段: - 
Ceres Bus(エアコン付き/なし) - 
サンタフェ行き直通便あり(港まで行き、フェリー乗船後もサンタフェのバスターミナルまで運行) 
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エアコンなし:約200ペソ前後、エアコン付き:約300ペソ前後 
 
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バン(V-hire) - 
少人数でスピーディーに移動したい方向け 
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約3時間で到着することも可能 
 
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② ハグナヤ港 → サンタフェ港(海路)
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所要時間:フェリーで約1時間 
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運航会社:Island Shipping、Super Shuttle Ferry など 
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料金:150〜200ペソ前後(別途ターミナルフィー25ペソ) 
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1日数便運航され、天候や潮の状況によってスケジュールが変動する場合があります。 
③ サンタフェ港 → 宿泊先
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港からホテルまではトライシクル(バイクタクシー)が主流 
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料金は1回50〜150ペソ程度(距離や交渉による) 
旅行者向けアドバイス
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朝早くセブ市内を出発すれば、午後にはチェックインしてビーチでのんびりできます。 
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ホーリーウィークや祝日シーズンはフェリーが混み合うため、余裕を持った移動計画を立てましょう。 
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大きな荷物はフェリー乗船時に追加料金がかかることがあります。 
3. 主な観光スポット
バンタヤン島は派手な観光アクティビティこそ少ないものの、自然の美しさとローカルな雰囲気が融合した魅力的なスポットが多くあります。島内の移動はトライシクルやレンタルバイクが便利で、1日あれば主要スポットを周ることも可能です。
1. サンタフェビーチ(Santa Fe Beach)
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宿泊エリアに近く、観光客に最も人気のあるビーチ。 
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白砂と遠浅の海が続き、子連れにも安心。 
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夕方には美しいサンセットが見られる。 
2. シュガービーチ(Sugar Beach)
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透明度の高い海ときめ細かい砂が特徴。 
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静かに過ごしたい旅行者や写真撮影におすすめ。 
3. オグトン洞窟(Ogtong Cave)
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地下にある淡水プールで、暑い日には天然の涼しさが心地よい。 
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透明な淡水で泳げる貴重なスポット。 
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入場はオグトンケーブリゾートの宿泊者無料、ビジターは有料。 
4. バンタヤン教会(Sts. Peter and Paul Church)
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1580年代に建立された歴史ある石造教会。 
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スペイン統治時代の建築様式が残っており、文化的価値が高い。 
5. バージンアイランド(Virgin Island)
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サンタフェ沖合に浮かぶ小島で、ボートで15〜20分。 
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アイランドホッピングツアーで訪れることが多い。 
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混雑が少なく、透明度の高い海と白砂ビーチが魅力。 
6. コタパーク(Kota Park, Madridejos)
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マドリデホス地区にある夕日スポット。 
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海に突き出た桟橋からの景色が絶景。 
7. ローカルマーケット(Bantayan Public Market)
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島の日常を感じられる市場。 
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新鮮な魚介やドライフィッシュ、地元のスナックなどが手に入る。 
旅行者向けのヒント
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観光スポットは自転車やバイクを借りて回ると効率的。 
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午前中は海の透明度が高く、午後はサンセット鑑賞にぴったり。 
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観光スポット周辺は飲食店が限られる場合があるため、飲み物や軽食を持参すると安心。 
4. アクティビティ
バンタヤン島は都会的な娯楽施設は少ないものの、自然と一体になって楽しめるアクティビティが豊富です。のんびりとした雰囲気の中で、アクティブにもリラックスにも過ごせるのが魅力です。
1. シュノーケリング & ダイビング
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サンタフェやバージンアイランド周辺は透明度が高く、色鮮やかなサンゴ礁や熱帯魚が豊富。 
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初心者向けの体験ダイビングも可能。 
2. アイランドホッピング
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バージンアイランド、ヒルタガン島など周辺の小島を巡るツアー。 
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貸切ボートやグループツアーから選べる。 
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シュノーケリングやビーチバーベキュー付きプランも人気。 
3. サイクリング & バイクツーリング
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島は平坦な道が多く、自転車でのんびり一周も可能(約3〜4時間)。 
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バイクをレンタルすればさらに遠くのマドリデホスやバンタヤンタウンにも足を伸ばせる。 
4. サンセット鑑賞
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バリック・ビーチ(Balik Beach)、コタパークが有名な夕日スポット。 
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夕方になると地元の人や旅行者が集まり、穏やかな時間が流れる。 
5. ローカルマーケット散策
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朝市では新鮮な魚介や南国フルーツを購入可能。 
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乾燥魚(ドライフィッシュ)はお土産としても人気。 
6. ビーチでのんびり読書 & カフェタイム
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サンタフェには欧米人経営のカフェが点在し、海を眺めながらゆったり過ごせる。 
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ハンモックやビーチチェアを貸し出す宿泊施設も多い。 
旅行者向けアドバイス
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アクティビティは宿泊先や現地ツアーショップで簡単に予約可能。 
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海遊びをする場合は日焼け止め・防水バッグ必携。 
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環境保護のため、リーフセーフの日焼け止めを使用すると良い。 
5. 宿泊エリアとおすすめホテル
バンタヤン島での宿泊は、大きく分けてサンタフェ(Santa Fe)・バンタヤンタウン(Bantayan Town)・**マドリデホス(Madridejos)**の3エリアに分類できます。それぞれに特色があり、旅行の目的や好みによって選び方が変わります。
① サンタフェ(Santa Fe)
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特徴:観光の中心地で、ビーチ、レストラン、バー、カフェが徒歩圏内。 
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おすすめタイプ:初めての旅行者、ビーチでのんびりしたい人、ナイトライフも楽しみたい人。 
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ホテル例: - 
Anika Island Resort:ビーチフロントで人気、清潔なコテージタイプ。 
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Kota Beach Resort:白砂ビーチの目の前、朝日が美しい。 
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Amihan Beach Cabanas:おしゃれで静かなプライベート感ある宿。 
 
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② バンタヤンタウン(Bantayan Town)
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特徴:ローカル市場や歴史的スポット(バンタヤン教会)が近い。観光客は比較的少なく、地元感を味わえる。 
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おすすめタイプ:長期滞在者、ローカル文化に触れたい人。 
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ホテル例: - 
CouCou Bar Hotel and Restaurant:中心部に位置し、観光にも便利。 
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Adelaida Pensionne Hotel:シンプルでコスパ重視。 
 
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③ マドリデホス(Madridejos)
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特徴:島の北端にあり、観光客が少なく静かな雰囲気。美しいサンセットやコタパークが魅力。 
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おすすめタイプ:人混みを避けたい人、静かな環境を求めるカップルやソロ旅行者。 
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ホテル例: - 
HR Guesthouse:家庭的な雰囲気で静かに過ごせる。 
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Casa Blanca by the Sea:海沿いのヴィラタイプで、プライベート感抜群。 
 
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宿泊選びのポイント
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短期滞在や観光重視ならサンタフェ、長期滞在やローカル体験重視ならバンタヤンタウンやマドリデホスがおすすめ。 
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ホーリーウィークや連休時は早めの予約必須。 
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一部のホテルはWi-Fiが弱いため、リモートワーク予定の場合は事前確認を。 
6. 食事・レストラン情報
バンタヤン島では、新鮮なシーフードやローカルフードを気軽に楽しめるお店が多く、観光客向けの西洋料理レストランやカフェも揃っています。サンタフェエリアは特に飲食店が集中しており、滞在中の食事には困りません。
① 新鮮なシーフード
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島の名物はイカ、エビ、貝類、魚のグリル。その日に水揚げされた食材を炭火焼きで楽しめます。 
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ローカル市場で魚介を購入し、宿泊先やレストランで調理してもらうことも可能。 
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おすすめ:HR Music Bar & Native Restaurant(サンタフェ)、Bantayan Burrito Company(シーフードタコスが人気) 
② ローカル料理
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チキン・イナサル(炭火焼きチキン)、シニガン(酸味スープ)、キニラウ(魚の酢漬け)など、フィリピン家庭料理を味わえる。 
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屋台やカレンデリア(大衆食堂)では1食100ペソ以下で食事可能。 
③ 西洋料理 & カフェ
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欧米人経営のレストランやベーカリーが点在し、ピザ、パスタ、バーガーなども選べます。 
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ビーチ沿いのカフェではコーヒーを飲みながらサンセットを眺めるのもおすすめ。 
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おすすめ: - 
The Buzzz Cafe(オーガニック系メニュー) 
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Cafe Mare(本格イタリアンピザ) 
 
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④ 南国フルーツ & スイーツ
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マンゴー、バナナ、ココナッツジュースはほぼ一年中楽しめる。 
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ビーチ沿いではココナッツの実をその場で割ってくれる売り子も多い。 
旅行者向けアドバイス
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サンタフェは夜9時〜10時頃に多くのレストランが閉まるため、夕食は早めに。 
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ローカル市場は朝が新鮮で安い。 
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飲み水は必ずミネラルウォーターを購入。 
7. ベストシーズンと気候
バンタヤン島は一年を通して温暖な熱帯気候ですが、**乾季(12月〜5月)**が旅行には最適な時期です。雨が少なく、海の透明度も高いため、ビーチアクティビティやアイランドホッピングを存分に楽しめます。
① 乾季(12月〜5月)
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特徴:晴天が多く、湿度も比較的低め。 
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平均気温:27〜30℃ 
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おすすめ理由:海が穏やかで透明度が高く、観光・マリンアクティビティに最適。 
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注意点:ホーリーウィーク(聖週間/3〜4月頃)は観光客が集中し、宿泊施設が早く満室になる。 
② 雨季(6月〜11月)
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特徴:スコールのような短時間の雨が多いが、一日中降り続くことは少ない。 
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平均気温:27〜31℃ 
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おすすめ理由:観光客が少なく、宿泊料金が安くなる傾向。 
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注意点:台風の影響でフェリーが欠航することがある。 
③ 旅行者への時期選びのヒント
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ハイシーズン(12月〜5月)は事前予約必須。特に3月〜4月は混雑。 
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ローシーズン(6月〜11月)は静かに過ごしたい人や長期滞在者向け。 
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サンセットを楽しみたいなら乾季後半(3〜5月)が美しい日が多い。 
持ち物アドバイス
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日焼け止め(リーフセーフ推奨)、帽子、サングラスは必須。 
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雨季に訪れる場合は軽量のレインコートや防水バッグがあると安心。 
8. 旅行のヒント
バンタヤン島は都会的な設備が限られるため、事前準備やちょっとしたコツを知っておくと、滞在がより快適で安心になります。
① 現金の準備は必須
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島内のATMは数が限られ、機械の故障や現金切れも珍しくありません。 
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特にマドリデホスや一部のローカル宿ではクレジットカードが使えないため、セブ市内で必要額を引き出してから向かうのがおすすめ。 
② 島内の移動手段
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トライシクル:短距離移動に便利。料金は交渉制(50〜150ペソ)。 
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レンタルバイク/自転車:自分のペースで観光可能。1日レンタルでバイク約300〜500ペソ、自転車約150〜300ペソ。 
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夜間は街灯が少ないため、運転時はライト必須。 
③ ネット環境
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ホテルやカフェのWi-Fiは速度が不安定な場合がある。 
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長期滞在や仕事利用なら、GlobeやSmartのSIMカード+モバイルデータ利用が安心。 
④ 買い物・生活用品
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サンタフェには小さなコンビニや雑貨店あり。ただし品揃えは限られる。 
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日焼け止めや虫除けスプレーは島内で割高なため、持参がベスト。 
⑤ 環境保護とマナー
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バンタヤン島は自然保護区の一部を含み、ゴミの持ち帰りやサンゴを壊さないなどのマナーが求められます。 
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ビーチではガラス瓶の持ち込みを控えるのが一般的。 
⑥ 健康管理
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直射日光が強いため、こまめな水分補給を。 
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海遊び後はシャワーで塩分を洗い流すことで肌トラブルを防げます。 
まとめ
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バンタヤン島は派手な観光地ではなく、静けさと自然を楽しむための場所です。 
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都会の便利さを求める人よりも、ゆったりとした島時間に浸りたい人にぴったり。 
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事前準備をしっかりすれば、ストレスフリーで過ごせます。 
よくある質問(FAQ):バンタヤン島
Q. バンタヤン島はどこにありますか?
Q. セブ市内からの行き方は?
Q. 所要時間の目安はどれくらい?
Q. ベストシーズンはいつ?
Q. 雨季(6〜11月)でも楽しめますか?
Q. どのエリアに泊まるのが良い?
Q. 予算の目安は?(1日あたり)
※目安。時期・為替で変動します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			