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セブ島の気候とベストシーズン完全ガイド【2025年版】
はじめに
セブ島は、フィリピンの中でも年間を通して温暖な気候と美しいビーチで知られる人気リゾート地です。
しかし「いつ行くのがベストなのか?」は、旅行の目的や予算、そして現地の気候によって大きく変わります。
乾季と雨季、台風シーズンの違いを知らずに計画してしまうと、せっかくの旅行が雨に左右されたり、海の透明度が低くなったりすることもあります。
本記事では、セブ島の年間気候の特徴、月ごとの天候、アクティビティ別のおすすめシーズン、混雑状況や料金の目安までを徹底解説。
旅行者はもちろん、留学や移住を検討している方にも役立つ2025年最新版の情報をまとめました。
この記事を読めば、あなたの目的にぴったりの訪問時期がきっと見つかります。
セブ島の年間気候概要
セブ島はフィリピン中部に位置し、一年中温暖な熱帯モンスーン気候(ケッペン気候区分:Am)に属しています。
日本のような四季はなく、**大きく乾季(12月〜5月)と雨季(6月〜11月)**に分かれます。
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年間平均気温:26〜29℃
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年間降水量:およそ1,500〜2,000mm
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湿度:平均70〜85%と高め
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日照時間:乾季は晴天が続き、雨季は午後にスコールが多い
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海水温:ほぼ一年中27〜29℃で快適に泳げる
乾季は観光やマリンスポーツに最適な時期で、海の透明度も高くなります。
一方、雨季は観光客が減るためホテル料金が下がる傾向があり、静かに過ごしたい人や長期滞在者には狙い目のシーズンです。
月別気温・降水量の傾向
セブ島の天気は年間を通して大きな寒暖差はありませんが、雨量と湿度の変化は旅行の快適さに影響します。
以下は、フィリピン気象庁(PAGASA)の観測データをもとにした平均的な傾向です。
| 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 降水量 | 天候の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 29℃ | 24℃ | 80mm | 乾季で涼しく快適、観光シーズン |
| 2月 | 30℃ | 24℃ | 60mm | 晴天多く海も穏やか |
| 3月 | 31℃ | 25℃ | 50mm | 暑さ増すが快適、海の透明度◎ |
| 4月 | 32℃ | 26℃ | 60mm | 一年で最も暑い時期 |
| 5月 | 32℃ | 26℃ | 100mm | 暑さのピーク、雨季前 |
| 6月 | 31℃ | 25℃ | 160mm | 雨季スタート、スコール増加 |
| 7月 | 30℃ | 25℃ | 170mm | 雨多め、観光客少なめ |
| 8月 | 30℃ | 25℃ | 160mm | 台風の影響あり |
| 9月 | 30℃ | 25℃ | 180mm | 雨量多く、海況不安定 |
| 10月 | 30℃ | 25℃ | 170mm | 雨季終盤、徐々に晴天増える |
| 11月 | 30℃ | 25℃ | 120mm | 乾季移行期で過ごしやすい |
| 12月 | 29℃ | 24℃ | 100mm | 乾季入り、年末観光シーズン |
ポイント
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2〜4月は海の透明度が特に高く、ダイビングやシュノーケリングに最適
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6〜9月はスコールや曇天が増えるが、ホテル料金は下がる
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7〜10月は台風シーズンにあたるため、旅行計画は柔軟性を持たせると安心
季節ごとの特徴
乾季(12月〜5月)
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天候の特徴:晴天が多く、湿度も比較的低めで過ごしやすい
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気温:平均29〜32℃
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メリット
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海の透明度が高く、ダイビング・シュノーケリングに最適
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雨の心配が少なく、アイランドホッピングや観光が快適
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年末年始やシヌログ祭(1月)は盛り上がる
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デメリット
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観光客が多く、ホテル料金や航空券が高騰しやすい
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4〜5月は暑さのピークで、日中の屋外観光は体力を消耗
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おすすめアクティビティ
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アイランドホッピング
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ビーチリゾート滞在
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シュノーケリング・ダイビング
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世界遺産や歴史的スポット巡り
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雨季(6月〜11月)
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天候の特徴:午後のスコールや曇りの日が増える
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気温:平均29〜31℃
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メリット
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観光客が少なく、ホテルやツアーが割安
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緑が鮮やかになり、山や滝の景観が美しい
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室内アクティビティや長期滞在に向く
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デメリット
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屋外アクティビティは天候に左右されやすい
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台風や強風の影響でフェリー欠航・フライト遅延の可能性
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おすすめアクティビティ
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ショッピングモール巡り(Ayala Center Cebu, SM Seasideなど)
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室内アミューズメントやカフェ巡り
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滝や山のトレッキング(天候の良い日限定)
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格安リゾートステイ
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セブ島の台風シーズン
セブ島はフィリピン中部に位置しており、台風の直撃は比較的少ない地域です。
しかし、7月〜10月は台風が発生しやすい時期で、周辺海域や航路が影響を受けることがあります。
台風シーズンの特徴
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台風は主にルソン島(マニラ方面)やサマール島を直撃することが多い
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セブ島では直撃が少ないものの、強風・高波・フェリー欠航など間接的な影響あり
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大雨による一部エリアの冠水や交通渋滞が発生する場合もある
旅行者への影響
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フェリーや離島ツアーが中止になる可能性
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国内線・国際線の遅延やキャンセルのリスク
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海の透明度が下がり、ダイビングやシュノーケリングの魅力が半減することも
台風シーズンの旅行対策
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旅行保険に加入し、フライト遅延やキャンセルに備える
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余裕をもったスケジュールを組み、日程変更に対応できるようにする
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フェリー・フライト情報は事前にチェック(セブ港やMactan空港の公式SNSが有用)
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室内で楽しめる観光プラン(ショッピングモール、博物館、カフェ巡り)も準備しておく
ベストシーズンの選び方(目的別)
セブ島は一年中楽しめる南国リゾートですが、旅行目的によってベストシーズンは変わります。
ここではアクティビティや旅行スタイル別に最適な時期を解説します。
1. ビーチリゾート・海水浴
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おすすめ時期:1月〜5月(乾季)
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晴天が続き、波も穏やかで海水浴に最適
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人気リゾート(マクタン島、モアルボアル、バンタヤン島)も混雑度は上がる
2. ダイビング・シュノーケリング
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おすすめ時期:2月〜4月
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海の透明度が年間で最も高く、 visibility 20m以上も期待できる
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モアルボアルのイワシトルネード、マラパスクア島のニタリザメ観察にも最適
3. ジンベエザメウォッチング(オスロブ)
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おすすめ時期:通年可能だが、乾季は快適
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雨季は海が荒れると中止になることもあるため、確実に見たいなら2〜5月が狙い目
4. アイランドホッピング
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おすすめ時期:12月〜5月
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天候が安定していて離島間の移動がスムーズ
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ヒルトゥガン島、ナルスアン島、パンダノン島など透明度抜群
5. 街歩き・観光
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おすすめ時期:12月〜3月
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気温が比較的涼しく、長時間の外歩きも快適
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歴史スポットや市場巡りに向いている
混雑と料金の目安
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ピークシーズン:12月下旬〜1月(クリスマス・正月・シヌログ祭)
→ 航空券・ホテル料金は1.5〜2倍になることも -
閑散期:6〜9月(雨季)
→ ホテル割引が多く、長期滞在者にはコスパ良好
移住・長期滞在者向け気候アドバイス
セブ島は一年中温暖ですが、高温多湿とスコールが日常的にあるため、住環境の工夫が快適さを大きく左右します。
1. 住まい選びのポイント
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通風と日当たり
→ 南国の暑さをやわらげるため、窓の位置や風通しをチェック -
エアコンと扇風機の併用
→ 電気代節約のため、夜間は扇風機メインもおすすめ -
洪水リスクの低いエリア
→ 雨季は道路冠水する場所もあるため、不動産契約前に現地確認が必須
2. 雨季の生活対策
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折りたたみ傘やレインコートを常備
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洗濯物は部屋干し対応(除湿機や扇風機を活用)
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交通機関は渋滞・遅延を見越して早めの移動
3. 乾季の生活対策
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日差しが強いため、遮光カーテンやUVカットフィルムを活用
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水分補給をこまめに行い、熱中症予防
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4〜5月は特に暑いため、日中の外出を避けるのが無難
4. 年間を通じた注意点
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台風シーズン(7〜10月)は食料や飲料水を備蓄
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エアコン使用による電気代は日本より高い傾向
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湿度対策として防カビグッズや収納の工夫が重要
まとめ
セブ島は年間を通して温暖で、いつ訪れても南国らしい魅力を楽しめる島です。
しかし、**乾季(12月〜5月)と雨季(6月〜11月)**では天候や海の状態が大きく異なり、旅行や生活の快適さに影響します。
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アクティビティ重視なら、晴天が多く海の透明度が高い2〜4月がおすすめ
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静かにのんびり過ごすなら、観光客が少なく料金も下がる**雨季(6〜9月)**が狙い目
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台風シーズン(7〜10月)は天候変化に柔軟に対応できる計画を
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移住や長期滞在の場合は、住環境や湿度・洪水対策が快適さのカギ
このガイドを参考に、自分の目的やライフスタイルに合わせてベストな時期を選べば、セブ島での滞在がより充実したものになるでしょう。
次は、実際に予定を立てる前に最新の天気情報やイベントカレンダーを確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
セブ島の気候とベストシーズンに関する質問と回答です。
