セブ島観光スポット:ナルスアン島(Nalusuan Island)
1. 概要
ナルスアン島(Nalusuan Island)は、セブ島南部のマクタン島沖、オランゴ諸島群の一角に位置する小さなサンドバー(砂洲)の島です。全長は数百メートルほどと非常にコンパクトですが、透明度の高い遠浅の海と、島のシンボルでもある長い木製の桟橋が特徴的で、写真映えするスポットとしても知られています。
もともとは海洋保護区の一部であり、豊かなサンゴ礁と熱帯魚が生息しているため、シュノーケリングやダイビングに最適な環境が整っています。マクタン島の港からボートでわずか30〜45分でアクセスできることから、日帰りのアイランドホッピングツアーに組み込まれることが多く、観光客だけでなく地元の人々にも人気です。
島内には小規模なリゾート施設やレストランもあり、ランチ付きのデイトリップでのんびり過ごすことができます。海の透明度、自然の美しさ、アクセスの良さを兼ね備えた、セブ島滞在中にぜひ訪れたいスポットです。
2. 魅力と見どころ
2-1. インスタ映え間違いなしのロングボードウォーク
ナルスアン島の象徴といえば、海の中を一直線に伸びる長い木製の桟橋。干潮時には周囲に白砂が広がり、まるで海の上を歩いているような感覚を味わえます。朝や夕方の光が差し込む時間帯は特に美しく、SNS映えする写真が撮れると評判です。
2-2. 海洋保護区ならではの美しいサンゴ礁
島周辺は海洋保護区に指定されており、サンゴの状態が非常に良好です。シュノーケリングではカラフルな熱帯魚や、時にはウミガメやナポレオンフィッシュなどの大型生物にも出会えることがあります。海の透明度は季節や天候によって異なりますが、乾季には水深10〜15メートル先まで見渡せることも珍しくありません。
2-3. 遠浅で穏やかな海
ナルスアン島は遠浅で波も比較的穏やか。泳ぎが得意でない人や小さな子ども連れでも、安心して海を楽しむことができます。干潮時には砂浜を歩いて散策することも可能で、裸足で潮だまりを探検するのもおすすめです。
2-4. 小さな楽園でのんびり
観光客は多いものの、島自体が小さいため、喧騒から離れてゆったり過ごせる雰囲気があります。桟橋の先端やビーチで寝そべりながら、時間を忘れて海風を感じる…そんな贅沢なひとときが味わえます。
3. アクティビティ
3-1. シュノーケリング
ナルスアン島の海は透明度が高く、岸から数メートル離れるだけで色鮮やかなサンゴ礁と熱帯魚が広がります。アイランドホッピングツアーではシュノーケリングセットが貸し出されることが多く、初めての方でも手軽に体験可能です。浅瀬でも十分に魚が見られるため、泳ぎが苦手な方や子ども連れにもおすすめです。
3-2. ダイビング
周辺は海洋保護区として守られているため、サンゴの発達がよく、生物の多様性も豊富です。ダイビングでは、クマノミやパロットフィッシュなどの小型魚から、時にはナポレオンフィッシュやウミガメといった大物に出会えることもあります。オランゴ諸島周辺のダイブサイトと組み合わせたプランも人気です。
3-3. 写真撮影
ナルスアン島の象徴的なロングボードウォークは、海と空を背景にドラマチックな構図で写真が撮れます。干潮時の白砂や満潮時のエメラルドグリーンの海など、時間帯や潮位によって異なる景色が楽しめるため、訪れる際はカメラやスマートフォンの充電をしっかり準備しましょう。
3-4. 食事とリラックス
島内には小規模なレストランやBBQ施設があり、多くのツアーではランチがセットになっています。シーフードやグリル料理、フィリピン料理を味わいながら、ビーチサイドでのんびりと過ごす時間は格別です。木陰のハンモックやデッキチェアで昼寝をするのもおすすめです。
4. アクセス方法
4-1. 出発拠点
ナルスアン島へは、マクタン島の南部(特にコルドバ地区)の港からボートでアクセスします。観光客向けの多くのツアーは、マリゴンドン港(Marigondon Port)やコルドバ港(Cordova Port)から出発します。
4-2. 所要時間
港からナルスアン島まではボートで約30〜45分。海況や使用するボートの種類によって多少前後します。
4-3. 行き方の選択肢
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アイランドホッピングツアーに参加(おすすめ) - 
料金目安:1人あたり2,000〜3,500ペソ(ランチ・シュノーケルセット・入場料込み) 
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メリット:送迎、ランチ、アクティビティがパッケージになっており安心・効率的 
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多くの場合、ナルスアン島のほか、ヒルトゥガン島やカオハガン島など複数の島を巡るプラン 
 
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個人で手配 - 
手順:タクシーやGrabで港まで行き、現地のボートオーナーと交渉 
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メリット:自由なスケジュールで行動できる 
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デメリット:入島料やボート代、シュノーケルセットのレンタルなどを別々に手配する必要がある 
 
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4-4. 入島料
ナルスアン島は海洋保護区に指定されており、**入島料(Marine Sanctuary Fee)**がかかります。ツアー料金に含まれる場合がほとんどですが、個人で訪れる場合は現地で支払う必要があります(おおよそ200ペソ前後)。
4-5. 注意点
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港への移動は朝の渋滞を避け、余裕を持って出発するのがおすすめ 
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ボートは天候によって運航が制限される場合あり 
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ツアー予約はオンラインでも可能ですが、現地ホテルや旅行代理店経由の方が柔軟に日程変更できることも多い 
5. 訪問のベストシーズン
5-1. 乾季(12月〜5月)
ナルスアン島観光のベストシーズンは乾季です。特に3〜5月は降水量が少なく、海の透明度が高くなります。晴天率も高く、桟橋や砂浜がより鮮やかに映えるため、写真撮影にも最適な時期です。海も穏やかで、シュノーケリングやダイビングに理想的なコンディションが整います。
5-2. 雨季(6月〜11月)
雨季でも観光は可能ですが、スコールや曇天の日が増え、波が高くなる日もあります。特に8〜10月は台風シーズンにあたるため、天候の急変に注意が必要です。ただし雨季は観光客が少なく、静かに過ごせるメリットもあります。
5-3. 潮の満ち引きと景観
ナルスアン島は潮位によって景色が大きく変わります。
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干潮時:桟橋周辺に白砂が広がり、砂浜を歩いて散策可能 
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満潮時:エメラルドグリーンの海に桟橋が浮かぶような景色が楽しめる 
訪問前に潮位表をチェックして、好みの景観やアクティビティに合わせて計画するのがおすすめです。
6. 旅行者への注意点
6-1. 日焼け対策は必須
ナルスアン島は日差しを遮るものがほとんどありません。特に桟橋は日陰がなく、長時間の滞在で日焼けや熱中症のリスクが高まります。
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帽子やサングラスの着用 
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SPF50以上の日焼け止めをこまめに塗り直す 
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ラッシュガードや薄手の長袖で肌を保護 
6-2. 持ち物のポイント
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防水バッグ:ボート移動時の波しぶき対策 
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マリンシューズ:干潮時のサンゴやウニから足を守る 
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水中カメラや防水スマホケース:シュノーケリング時の撮影用 
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現金(小額紙幣):個人手配の場合の入島料や飲食代の支払い用 
6-3. 海洋保護区のルール
ナルスアン島は海洋保護区に指定されているため、以下の行為は禁止されています。
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サンゴや貝の採取・持ち帰り 
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魚への餌付け 
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海中でのごみ投棄 
自然環境を守るため、ルールを守って楽しみましょう。
6-4. 安全面の注意
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海に入る際はライフジャケットを着用(特に子どもや泳ぎが苦手な方) 
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強風や高波の日は無理にボートを出さない 
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潮の流れや船の往来に注意し、遊泳範囲から出ない 

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			