セブ島留学・スパルタカリキュラムは効果的か!?

最近、こんなニュースを目にしました。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2903V_Q2A031C1000000/?dg=1

1日15時間英語漬けになる「スパルタ留学」が企業の間でも注目されている・・・とのこと。

ここでこの「スパルタ留学」というのは何でしょうか・・・

セブ島の留学スタイルは大きく2つに分けられます。

それは、この記事にも書いてある「スパルタ留学」もしくはそれ以外の「ESL留学」となり細かくは様々なコースがありますが大きくはこの2つです。

何を隠そう当校MTMJYも、1日9時間朝から夜まで授業があるセミスパルタコースをメインにしたコースが組まれています。

さて、このスパルタ留学の特徴とは以下のようになります。

※学校により異なりますがほぼ同じかと思います。

1. 平日外出禁止など外出制限がある。

2.1日の授業数が9時間以上などと多く、さらに早朝クラスや夜間クラスが行なわれている。

3.授業の出席などに関して罰則などがあり授業に強制的に出席するようなシステムとなっている。

この3つが主な特徴になるかと思います。

この特徴を見ると・・・・例えば先生が厳しい！！など授業の内容に関して「スパルタ」・・・になるというわけではありません。

つまり、授業内容自体は通常と変わらないが、学校の規則が厳しい。というもともと韓国系の語学学校が多いフィリピンならではのいわゆる軍隊式に近いものなのかもしれません。※実際私が3年ほど働いていた韓国系語学学校ではそのようにオーナー達から聞いていました。

以上のようなことから、私個人としては今までの経験も踏まえ、本音では以下のような感想を持っています。

・スパルタ留学は日本で教科書を利用して英語漬けの勉強して、オンライン英会話などを利用していてもほとんど変わらないので、「語学留学」本来の意味があるかどうか疑問。

・学校の先生と「教室」の中でばかり話していてもとっさの会話というものは「実際の状況」があって「英語を発する経験」を伴わないと、いざという時にすらすら・・・と出てこない。さらにまだフィリピンは様々な国籍の人達がいるというわけではなく、実際には学校内が常に英語を利用出来る環境という訳ではないので、日本で英語の暗記勉強を仕事を休んで行い、英会話のスカイプのオンライン教室を1日1回持つのとなんら変わらない。

・決定的な事は最終的に「英会話スキル」をものにしていく方々が少ない。

経験に基づく主観ですが、英語を話せる事が出来るようになる一番のカギは・・・例えばレストランならレストランで実際に自分で注文する。レベルが上がれば英語でホテルなどの予約を電話で行なう。銀行の口座開設の為の必要書類などを窓口で聞いてみる・・・など、英語を話すときの「実際の状況」なのだと思います。

スパルタ留学は確かに学校にいる範囲ではプレゼンテーション、その他リーディングなどの授業が多々ある為、事務的な英語スキルは伸びるかもしれません。しかし、学校の課題として出された「言わされた事」は、実際の状況が伴っていないとすぐ忘れてしまいます。

ところが、実際の状況で「自分が発信した英語フレーズ」というのは圧倒的に覚えていて、次回同じような状況になって際にスラっと英語が出てきます。

本音を言えば、英語初心者であれば学校7割、外で3割という具合で毎日英語を利用しレベルが上がるに従って半々位の割合にしていく・・・とい生活が、「使える英語」を身につけるには一番早いと個人的には思っています。

従って、企業からしたら「安全面」という意味でこもりきりのスパルタ留学は良いのかもしれないですが、私の経験からすると「使える英語」を学ぶには昼間学校で勉強して、夕方からは外に出かけ色々な実際の場で英語を利用してみる。というのがコミュニケーションとしての英語を身につけるのに一番おススメです。※但し、学校で習ったフレーズを利用してみる。単語を文章にして強引に利用してみる・・・・などを意識的に行なわないといけませんが。

ところでなぜ、スパルタ留学が韓国で評判かというと、これも別に「英語学習に飛躍的効果」がある・・・という訳ではなく、ほとんどの韓国人は両親がお金を出し、両親や大学などの意思によって留学に来る為、企業と同じで厳しく管理してくれる学校が良い・・・という背景があっての事。しかし、経験上では実際に英語が流暢に話せる韓国人の多くはそのような集団とは別に一人で外出し、英語を外で多く利用する人に見られてます・・・(汗)

このスパルタ留学は韓国を初め、日本でも多く行なわれている机上の暗記勉強・・・を地で行くスタイルなのではないかな？という印象です。

当校MTMJYは、現在セミスパルタ留学を運営していますが、来年からはスタイルを「実践英語」という学校理念に基づき、未来に繋がる英語コミュニケーションスキルを得られるような授業コース、学校サービスを提供して行く予定で、英語は良く言われていますがあくまでコミュニケーションツール。身につけた後、どう利用していくか・・・という所が一番大事だと思います！！！

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