目次
セブ島移住ガイド: インターナショナルスクールの入学条件と費用
はじめに
セブ島は美しいビーチや温暖な気候で知られるだけでなく、近年は「教育移住」の候補地としても注目されています。特にお子さまをインターナショナルスクールに通わせたいと考えるご家庭にとって、セブ島は英語環境・比較的手頃な学費・安心できる生活環境の3つがそろった魅力的な場所です。
インターナショナルスクールは、英語力を伸ばすだけでなく、世界中の生徒と学び合うことで国際感覚を養い、将来の海外大学進学への道を広げてくれます。ただし、学校ごとに入学条件や必要な書類、学費体系は大きく異なります。
この記事では、セブ島のインターナショナルスクールの入学条件と費用の目安を分かりやすくまとめました。移住や進学を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
セブ島のインターナショナルスクールとは?
セブ島には、フィリピン国内向けの私立学校とは別に、外国人や帰国子女を対象としたインターナショナルスクールが多数あります。これらの学校は、英語を中心とした国際的なカリキュラムを採用しており、将来の海外進学やグローバルなキャリアを見据えた教育環境が整っています。
主な特徴
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教育カリキュラム: 
 学校によってIB(国際バカロレア)、ケンブリッジ(IGCSE・Aレベル)、アメリカ式カリキュラムなどを導入。日本や他国の教育制度とも互換性が高く、転校や進学の選択肢が広がります。
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授業言語: 
 基本は英語。科目によってはフィリピンの歴史やフィリピノ語、その他の外国語(日本語や中国語)を選択できる学校もあります。
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多国籍な環境: 
 生徒はフィリピン人だけでなく、韓国・日本・中国・欧米など様々な国から集まり、国際的な文化交流の場となっています。
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進学実績: 
 卒業後はフィリピン国内の大学だけでなく、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・日本・韓国など、世界中の大学へ進学する生徒が多いです。
入学条件
セブ島のインターナショナルスクールは学校によって審査基準が異なりますが、一般的に以下の条件やプロセスが求められます。
1. 学力・成績証明
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過去2〜3年分の成績表(英語翻訳が必要な場合あり) 
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英語力の確認テスト(TOEFL Junior、英検、または学校独自の試験) 
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数学や理科など主要科目の基礎学力テストを課す学校もあります 
2. 面接・エッセイ
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面接:生徒本人および保護者の面接(基本は英語で実施) 
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エッセイや作文:志望理由や自己紹介を英語で提出するよう求められることもあります 
3. 英語力サポート制度
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入学時点で英語力が基準に満たない場合、ESL(英語集中コース)やブリッジプログラムを経由して正規課程に入学可能 
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数か月〜1年程度で英語に慣れ、その後本課程に編入できる仕組みが整っている学校が多いです 
4. その他の条件
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出席状況や健康診断書の提出 
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推薦状(前の学校の先生など)を必要とする場合もあり 
入学試験は日本の受験のように厳格ではありませんが、**「英語で授業についていけるか」**が最も重視される点です。
費用の目安(年間)
セブ島のインターナショナルスクールの学費は、学校やカリキュラムの種類によって幅があります。アジアの主要都市と比べると割安ですが、ローカル校に比べれば高額になるため、しっかりと予算を立てておくことが大切です。
学費のレンジ
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比較的リーズナブルな学校:5,000〜7,000 USD(約75万〜100万円) 
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有名校・IB認定校:8,000〜15,000 USD(約120万〜220万円) 
初期費用・追加費用
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入学金・登録料:500〜1,500 USD 
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施設費:年間500〜1,000 USD 
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教材費・制服代:年間300〜600 USD 
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スクールバス・給食費・課外活動費:年間500〜1,000 USD 
トータルの目安
合計すると、年間100万〜250万円前後が一般的な費用感です。
これはシンガポールや香港のインターナショナルスクールと比べるとかなりリーズナブルであり、セブ島が教育移住先として選ばれる理由のひとつになっています。
代表的なインターナショナルスクール(例)
セブ島には大小さまざまなインターナショナルスクールがあります。ここでは代表的な学校をいくつかご紹介します。
Cebu International School (CIS)
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特徴:セブで最も歴史のあるインターナショナルスクールのひとつ 
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カリキュラム:IB(国際バカロレア)認定校 
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強み:海外大学への進学実績が豊富、教育水準が高い 
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費用感:セブの中では高額(上限クラス) 
CIE British School
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特徴:イギリス式の教育をベースとした学校 
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カリキュラム:ケンブリッジIGCSE、Aレベル 
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強み:イギリスや欧米大学への進学を視野に入れたい家庭向け 
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費用感:中〜高価格帯 
Maria Montessori International School
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特徴:モンテッソーリ教育を取り入れた学校 
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カリキュラム:アメリカ式+ESLサポート 
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強み:英語がまだ不安な子どもに手厚いプログラム 
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費用感:比較的リーズナブル 
Bright Academy
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特徴:中規模校でアットホームな雰囲気 
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カリキュラム:アメリカ式、課外活動も豊富 
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強み:学費を抑えつつインターナショナル環境を希望する家庭に人気 
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費用感:低〜中価格帯 
まとめ
セブ島のインターナショナルスクールは、英語力の強化や国際的な進学の選択肢を求める家庭にとって、とても魅力的な環境です。入学条件は学校ごとに異なりますが、一般的には成績証明・英語力テスト・面接が必要となり、英語がまだ十分でない場合でもESLプログラムを経て正規課程に進学できる柔軟な仕組みがあります。
学費は年間100万〜250万円が目安で、アジアの他都市に比べるとコストを抑えつつ国際教育を受けられる点も大きなメリットです。
学校ごとに特色やカリキュラムが異なるため、実際に学校を訪問し、カリキュラム・進学実績・学費・サポート体制を比較検討することが大切です。ご家庭の教育方針やお子さまの将来の進路に合わせて、最適なインターナショナルスクールを選びましょう。
よくある質問(FAQ)|セブ島インターナショナルスクール
Q1. セブ島のインターナショナルスクールの入学時期はいつですか?
A. 多くの学校は8月前後に新学年開始ですが、学校によっては9月開始やローリング入学(随時)もあります。空き状況次第で学期途中の編入が可能な場合もあります。
Q2. 出願から入学までの一般的な流れは?
- オンライン/紙の出願フォーム提出
- 成績表・パスポートコピー等の書類提出
- 英語力/学力のプレースメントテスト
- 面接(生徒・保護者)
- 合否通知・学費請求
- 入学金支払い・科目登録・オリエンテーション
Q3. 必要書類は何ですか?
- 過去2~3年分の成績表(必要に応じ英語翻訳)
- パスポートコピー(保護者・生徒)
- 出生証明書・健康診断書・予防接種記録
- 在籍/推薦状(前籍校の担任・校長など)
- 顔写真、申込書、規約同意書
※学校により追加提出物(エッセイ等)が求められます。
Q4. 英語が苦手でも入学できますか?
A. はい。多くの学校にESL(英語集中)やブリッジプログラムがあり、一定期間のサポート後に正規課程へ進みます。入学時点のレベルにより受講時間や期間が異なります。
Q5. 学費はいくらくらいかかりますか?
A. 目安は以下の通りです(年間)。
- 学費:USD 5,000~15,000
- 入学金・登録料:USD 500~1,500
- 施設費:USD 500~1,000
- 教材・制服:USD 300~600
- バス・給食・課外:USD 500~1,000
合計の目安は年間100万~250万円前後です。
Q6. 追加費用や見落としがちなコストは?
- 入学評価テスト料
- 保険料(学校指定の場合あり)
- IT費用(端末/ソフト/学習プラットフォーム)
- 校外学習・大会参加費
- 国際資格試験(IB/IGCSE 受験料等)
Q7. 分割払いは可能ですか?
A. 多くの学校で学期ごと/四半期ごとの分納プランがあります。分割手数料や返金規定は学校ごとに異なるため、出願前に確認しましょう。
Q8. きょうだい割引や奨学金はありますか?
A. きょうだい割引を設ける学校はあります。成績・スポーツ・芸術等に基づく部分奨学金が用意されることもあります。
Q9. ビザや在留手続きはどうなりますか?
A. 就学目的の場合、学校の種類や在籍形態により学生ビザまたは特別就学許可(SSP)などが関係します。要件は変更され得るため、必ず各校のアドミッション窓口と最新の入管情報を確認してください。
Q10. 学年の区分(学齢)は日本と違いますか?
A. カリキュラムによって異なります(米国式/英式/IB等)。同学年への編入でも、誕生日や習熟度で学年提案が変わる場合があります。
Q11. 安全面や通学手段は?
A. 多くの学校がスクールバスを運行し、校内のセキュリティも整えています。居住エリアは通学動線と渋滞状況を考慮して選ぶのがコツです。
Q12. 昼食やアレルギー対応はありますか?
A. 学内カフェテリアやケータリングを利用できます。アレルギー情報の事前申告により、代替メニューや持参対応が可能な場合があります。
Q13. ICT機器は必要ですか?
A. ノートPCやタブレットをBYOD(持参)で求める学校が増えています。推奨スペックやアプリは学校指定に従って準備します。
Q14. 放課後活動や英語以外の学びは?
A. スポーツ、音楽、STEM、コミュニティ奉仕などのアフタースクールが充実しています。第二言語(日本語/中国語など)を選択できる学校もあります。
Q15. 学習サポートや特別支援はありますか?
A. 学習支援(Learning Support)、カウンセリング、EAL/ESLの追加サポートを提供する学校があります。個別計画が必要な場合は出願時に相談しましょう。
Q16. 学校の選び方のポイントは?
- カリキュラム(IB/IGCSE/米国式)と将来の進路適合性
- 英語サポートの内容と期間
- 大学進学実績・科目の選択肢
- 通学時間・安全性・キャンパス設備
- 総費用(隠れコストを含む)と返金規定
Q17. 転入のベストタイミングは?
A. 学年開始(8~9月)に合わせるのが理想ですが、学期区切りや英語準備期間(ESL修了)に合わせての編入も現実的です。早めの問い合わせが安心です。
Q18. 体験授業や学校見学はできますか?
A. ほとんどの学校でキャンパスツアーやトライアル受講、オープンハウスを実施しています。短期滞在時にスケジュールを合わせると効率的です。
Q19. 住まいはどのエリアが通学に便利?
A. 学校バスのルートや渋滞を考慮し、ITパーク周辺・バニラッド・ラフグ等の主要居住区が人気です。学校によって推奨エリアが異なるため個別に確認しましょう。
Q20. 日本の高校・大学への戻りや併願は可能?
A. カリキュラムによっては帰国後の受験・編入に十分対応できます。日本の出願要件(科目・単位・成績証明の形式)を事前に確認し、必要書類を英語/日本語で整えておくとスムーズです。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			