セブ島から行くペスカドール島(サンゴと熱帯魚の楽園)徹底ガイド

はじめに

セブ島を訪れる旅行者の多くが憧れるのが、美しいビーチと多彩なマリンアクティビティ。その中でも特におすすめなのが、モアルボアル沖に浮かぶ「ペスカドール島(Pescador Island)」です。島そのものは小さく、観光施設もありませんが、周囲を取り囲む海はまさに別世界。カラフルなサンゴ礁や熱帯魚の群れ、時にはウミガメや回遊魚との遭遇もあり、ダイビングやシュノーケリングの聖地として世界中から注目されています。

ペスカドール島の魅力は、その透明度の高い海と豊かな海洋生態系にあります。初心者でも楽しめるシュノーケリングから、経験者向けのダイビングまで、誰もが楽しめるスポット。セブ市内からは少し距離がありますが、モアルボアルを拠点にすれば日帰りでも十分訪問可能です。

本記事では、セブ島からペスカドール島への行き方や、見どころ、ツアーの選び方、そして訪れる際の注意点まで徹底的に解説します。セブ島旅行の計画を立てている方は、ぜひ参考にしてみてください。


ペスカドール島とは?

ペスカドール島(Pescador Island)は、セブ島西岸の人気リゾートエリア「モアルボアル(Moalboal)」の沖合に浮かぶ小さな無人島です。名前の「Pescador」はスペイン語で「漁師」を意味し、かつては漁場として地元の人々に利用されていた歴史があります。現在では海洋保護区に指定されており、漁業は制限され、ダイビングやシュノーケリングを目的に訪れる観光客に人気のスポットとなっています。

島の周囲は透き通った海に囲まれ、まるで天然の水族館。カラフルなサンゴ礁、トロピカルフィッシュの群れ、そして運が良ければウミガメや回遊魚、さらにはジンベエザメに出会えることもあります。特に「ペスカドールウォール」と呼ばれる断崖絶壁のような海中地形は、ダイバーにとって憧れのポイントです。

島自体は小さく上陸することも可能ですが、観光施設や売店はほとんどなく、訪れる人のほとんどがボートから直接シュノーケリングやダイビングを楽しみます。そのため、ツアーを通じて訪れるのが一般的です。

ペスカドール島は、モアルボアル名物「イワシトルネード」と並び、セブ島でのマリンアクティビティで外せない2大スポットのひとつ。自然そのままの美しさを楽しめる、まさに“海の楽園”といえるでしょう。


ペスカドール島への行き方

ペスカドール島へ行くには、まずモアルボアル(Moalboal)を目指す必要があります。モアルボアルはセブ島の西海岸に位置し、セブ市内からは陸路で約3〜4時間の距離です。そこからボートで約20分ほどでペスカドール島に到着します。

セブ市内からモアルボアルまで

  1. プライベートカー/バンをチャーター

    • 最も便利で快適な方法。ホテル送迎や空港ピックアップに対応している旅行会社も多い。

    • 所要時間:約3時間

    • 料金:片道3,000〜4,500ペソ程度(人数で割ればコスパ良し)

  2. バスを利用

    • セブ市内の「サウスバスターミナル」からモアルボアル行きのバスが運行。

    • 冷房付きと冷房なしがあり、料金は150〜200ペソ程度。

    • 所要時間:約3.5〜4時間

    • ローカル感を味わいたい方におすすめ。

モアルボアルからペスカドール島まで

  • ボートツアーに参加
    多くの宿泊施設やダイブショップが、ペスカドール島へのシュノーケリング&ダイビングツアーを開催。
    定番は「ペスカドール島+イワシトルネード+ホワイトビーチ」を巡るアイランドホッピング。

  • 所要時間
    ボートで片道約20分。波が穏やかなら快適に到着可能。

日帰りも可能?

セブ市内から日帰りで訪れることも可能ですが、移動時間が長いため体力的にややハード。余裕をもって楽しみたいならモアルボアルに1泊するのがおすすめです。


ペスカドール島の見どころ・アクティビティ

ペスカドール島は、島自体の観光というよりも「海の中」がメインの楽しみです。海洋保護区ならではの豊かなサンゴ礁や多彩な魚たちが待っています。ここでは代表的なアクティビティをご紹介します。

1. シュノーケリング

  • 島周辺は透明度が高く、浅瀬でもたくさんの熱帯魚が群れています。

  • 初心者や子供でも楽しめるため、家族旅行にも人気。

  • サンゴの間を泳ぐカラフルな魚や、小さな群れが作り出す幻想的な景色は必見です。

2. ダイビング

  • ペスカドール島の名物は「ペスカドールウォール」と呼ばれる海中の断崖絶壁。

  • 一気に深く落ち込むドロップオフには、大型の回遊魚や珍しい海洋生物が見られることも。

  • ダイナミックな地形と、光の差し込み方による神秘的な雰囲気はダイバーに大人気。

3. ウミガメとの遭遇

  • モアルボアル周辺と同じく、ペスカドール島でもウミガメに出会えるチャンスがあります。

  • 優雅に泳ぐ姿を間近で見られるのは感動的な体験。

4. 色鮮やかなサンゴ礁

  • 島の周囲には多種多様なサンゴが広がり、まるで自然のアクアリウム。

  • 海洋保護区のため保存状態が良く、ダイバー・シュノーケラーにとって最高の環境です。

5. ボートトリップと景観

  • 島を一周するボートトリップでは、透き通った青い海とモアルボアルの海岸線を一望できます。

  • 島自体は小さく、シンプルながら南国らしい絶景が楽しめます。


ペスカドール島ツアーの選び方

ペスカドール島は個人で直接アクセスするのが難しいため、多くの場合はツアーを利用して訪れます。目的や予算に合わせて、いくつかの種類から選ぶことができます。

1. アイランドホッピングツアー

  • 最も人気が高いツアー形式。

  • 定番のコースは「ペスカドール島+イワシトルネード+ホワイトビーチ」の3点セット。

  • 半日〜1日のプランが多く、シュノーケリング初心者から家族連れまで幅広く楽しめます。

  • 費用は1人あたり1,500〜2,500ペソ前後。

2. ダイビングツアー

  • 認定ダイバーにおすすめの本格プラン。

  • ペスカドールウォールやドロップオフなど、迫力あるスポットを潜ることができます。

  • ダイブショップを通じて予約するのが一般的で、1ダイブあたり2,000〜3,000ペソ程度。

3. プライベートツアー/ボートチャーター

  • 自分のペースでじっくり楽しみたい人や、グループ旅行におすすめ。

  • 貸切ボートをチャーターできるため、自由度が高いのが魅力。

  • 料金は人数や船の大きさによって異なりますが、6,000〜10,000ペソ程度から。

4. セブ市内発の日帰りツアー

  • 移動込みで手配してくれるため、セブシティ滞在の短期旅行者にも便利。

  • 朝早く出発して夜に戻るスケジュールが一般的。

  • 車・ボート・ガイドが含まれているため安心ですが、体力的にはややハード。


訪れる際の注意点

ペスカドール島は海洋保護区であり、美しい自然を未来に残すためにルールを守って楽しむことが大切です。訪れる前に、以下のポイントを確認しておきましょう。

1. サンゴや魚に触れない

  • サンゴはとても繊細で、人の手が触れるだけで傷ついてしまいます。

  • 熱帯魚もストレスを受けるため、観察するだけにとどめましょう。

2. リーフセーフの日焼け止めを使用

  • 一般的な日焼け止めに含まれる化学成分は、サンゴの白化現象を引き起こす原因となります。

  • 「reef safe(リーフセーフ)」と記載された環境に優しい日焼け止めを選びましょう。

3. 天候と海のコンディションに注意

  • 波が高い日や強風の日は、ボートが出せない場合があります。

  • 訪問予定日は現地の天気や海況を確認し、スケジュールに余裕を持たせるのがおすすめです。

4. 上陸設備はほとんどない

  • ペスカドール島には売店やトイレがありません。

  • 飲み物や軽食は事前に準備しておきましょう。

5. セーフティ対策を忘れずに

  • シュノーケリング初心者は必ずライフジャケットを着用。

  • ダイビングの場合はライセンスを持ち、信頼できるショップを通じて参加することが重要です。

6. ゴミは必ず持ち帰る

  • 海洋保護区では環境保全が最優先。

  • 自分が持ち込んだものは必ず責任を持って持ち帰りましょう。


まとめ

セブ島から訪れるペスカドール島は、まさに“海の楽園”と呼ぶにふさわしいスポットです。モアルボアルの沖合に浮かぶ小さな無人島ながら、その周囲の海にはカラフルなサンゴ礁や熱帯魚の群れが広がり、ダイバーやシュノーケラーにとって憧れの場所となっています。

ペスカドールウォールのダイナミックな地形、透明度の高い海に映える魚群、そして運が良ければウミガメとの遭遇など、一生忘れられない体験が待っています。セブ市内から日帰りで訪れることも可能ですが、モアルボアルに宿泊してゆったりと楽しむのがおすすめです。

セブ島旅行の中でも特別な思い出を作りたい方は、ぜひペスカドール島を旅程に加えてみてください。自然そのままの美しい海の世界が、あなたを待っています。


FAQ

ペスカドール島はどこにありますか?

セブ島西海岸のリゾートエリア「モアルボアル」の沖合にある小さな無人島です。モアルボアルからボートで約20分、セブ市内からモアルボアルまでは車やバスで約3〜4時間が目安です。

セブ市内からの日帰りは可能ですか?所要時間は?

可能です。ただし往復移動が長く体力的にハードなので、モアルボアルで1泊すると余裕をもって楽しめます。日帰りの場合は早朝出発(目安:5〜6時)がおすすめです。

何が見られますか?見どころは?

透明度の高い海に広がるサンゴ礁、色鮮やかな熱帯魚、運が良ければウミガメや回遊魚。海中断崖の「ペスカドールウォール」はダイバー憧れのスポットです。

ベストシーズンと時間帯は?

一般的には乾季(12〜5月)がベスト。雨季(6〜11月)は海況が変わりやすいものの、午前中は比較的穏やかな日が多い傾向です。風や波の影響を受けにくい午前スタートが無難です。

費用の目安はどのくらいですか?

アイランドホッピング(ペスカドール島+イワシトルネード+ホワイトビーチ):1人あたり約1,500〜2,500ペソ前後。ダイビング:1ダイブ約2,000〜3,000ペソ前後。ボート貸切:規模により約6,000〜10,000ペソ〜。セブ市内からの往復チャーター車:片道約3,000〜4,500ペソ目安。バス:片道約150〜200ペソ目安。いずれも時期・店舗により変動します。

初心者や泳げない人でも楽しめますか?

シュノーケリングは浅瀬でも魚やサンゴが見られるため初心者向きです。必ずライフジャケットを着用し、ガイドの指示に従いましょう。泳げない方はフロート(浮き具)やガイドのサポート付きプランを選ぶと安全です。

子連れでも大丈夫ですか?

多くのツアーがファミリーに対応しています。子ども用ライフジャケットの有無を事前確認し、波が穏やかな午前中の便を選ぶと安心です。日差し対策と酔い止めも忘れずに。

必要な持ち物は?

ラッシュガード/水着、リーフセーフ(環境配慮型)日焼け止め、タオル、酔い止め、ウォータープルーフバッグ、小額現金(環境保全費やチップ用)、飲料水・軽食、着替え。度付きマスクが必要な方は事前手配がおすすめです。

上陸はできますか?トイレや売店はありますか?

上陸できる場合もありますが、基本的に観光施設や売店、トイレはほぼありません。必要品は事前準備し、ゴミは必ず持ち帰りましょう。

ツアーはどう選べばよいですか?

目的に合わせて選びます。
・手軽に楽しむ:アイランドホッピング(定番3点セット)
・本格派:ダイビングツアー(経験やライセンスに応じたポイント選択)
・自由度重視:プライベートボート/貸切ツアー。
含まれる内容(ボート、ガイド、器材、保険、写真サービス、昼食など)と集合場所・時間を確認しましょう。

環境保全のためのルールはありますか?

サンゴや生物に触れない、餌付けをしない、リーフセーフ日焼け止めを使用、ゴミは持ち帰る、フィンでサンゴを蹴らない—といった基本ルールを徹底してください。

海況が悪い場合はどうなりますか?

安全優先で中止・行程変更となることがあります。現地判断に従いましょう。キャンセル料や日程変更の扱いは催行会社の規約に準じますので、予約時にポリシーを確認してください。

写真・ドローン撮影は可能ですか?

防水カメラやアクションカメラでの撮影は一般的です。ドローンはエリア規制や安全面の観点から制限されることがあるため、事前にツアー会社・現地当局へ確認してください。野生生物への接近は控えましょう。

クラゲや危険生物はいますか?対策は?

季節や海況によりクラゲや刺胞生物に遭遇する可能性があります。長袖ラッシュガード・レギンスの着用が有効です。刺された場合はガイドの指示に従い応急処置を受けてください。岩場ではウニ等にも注意。

ウミガメや魚にどれくらい近づいていいですか?

追いかけたり触れたりせず、十分な距離(目安5m以上)を保って観察しましょう。フラッシュ撮影や行く手をふさぐ行為は避けてください。

イワシトルネードやホワイトビーチと組み合わせられますか?

はい。モアルボアル定番の「ペスカドール島+イワシトルネード+ホワイトビーチ」のセットは人気です。半日〜1日プランが一般的です。

ダイビングのレベルはどの程度必要ですか?

オープンウォーター相当で楽しめるポイントも多い一方、深場や流れが出る時は中上級者向けになることがあります。経験・本数・最近のブランクをショップに伝え、適切なポイントを手配してもらいましょう。

料金に含まれるもの・別料金は?

ツアーにより異なりますが、一般的にボート、ガイド、ライフジャケット、シュノーケル器材(またはタンク・ウェイト等)、簡易保険が含まれることが多いです。環境保全費、写真・動画サービス、ウェットスーツ、ホテル送迎、昼食は別料金の場合があるため、事前確認をおすすめします。

支払い方法やチップはどうすべきですか?

現金(フィリピン・ペソ)対応が基本で、店舗によってはQR決済・カード対応あり。チップは任意ですが、満足度に応じて少額を渡す慣習があります(例:クルーへ合計で数十〜百数十ペソ程度)。

セブ島観光スポット100選【完全ガイド】

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