目次
- TOEICリスニング対策 Listeningセクション全体攻略- はじめに
- TOEICリスニングの全体像
- Part 1 写真描写問題の攻略法
- Part 2 応答問題の攻略法
- Part 3 会話問題の攻略法
- Part 4 説明文問題の攻略法
- リスニングセクション全体の対策法
- まとめ
- FAQ:TOEICリスニング対策 Listeningセクション全体攻略
- TOEICリスニングの配点はどのくらい?各パートの重みは?
- 先読みはどのパートで必要?時間配分の目安は?
- ディクテーションとシャドーイングはどちらを先にやるべき?
- Part 2の引っかけに強くなるコツは?
- 数字・日付・固有名詞が苦手。どう克服する?
- 図表問題(Part 3・4)で時間が足りないときの対処法は?
- 音声が速くて追いつけない。学習順序は?
- 公式問題集はどう使う?復習法の最適解は?
- 毎日の勉強時間が少ない場合、最小構成のメニューは?
- 語彙は何から優先する?
- 先読みで選択肢まで読むべき?設問だけで良い?
- メモ取りは必要?英語で書くべき?
- リスニングの集中力を45分保つ方法は?
- 英語音の弱形・連結が聞き取れない。
- 本番で聞き逃したらどうする?
- おすすめの練習順序は?(週内サイクル例)
- リスニングだけでスコアを上げたい。何点くらい狙える?
- 直前1週間の追い込みは何をする?
 
TOEICリスニング対策 Listeningセクション全体攻略
はじめに
TOEICテストの前半に行われるリスニングセクションは、全200問のうち半分を占める重要なパートです。約45分間ノンストップで進行し、音声は一度しか流れません。そのため、瞬時の理解力と集中力、そして事前の十分な準備が求められます。
リスニングが得意な人はスコアを大きく伸ばしやすく、逆に苦手な人は点数が頭打ちになりやすい傾向があります。TOEICでハイスコアを目指すには、リスニングセクションを安定した得点源にすることが不可欠です。
この記事では、Listeningの全体像を整理し、Part 1〜4それぞれの攻略法をまとめたうえで、セクション全体に共通する効果的な学習法を解説していきます。
TOEICリスニングの全体像
TOEIC Listeningセクションは全部で 100問・約45分間 で構成され、試験開始直後に行われます。受験者の集中力が最も試されるパートであり、全体のスコアに直結します。
セクション構成
- 
Part 1:写真描写問題(6問) 
 写真を見ながら4つの選択肢を聞き、最も正しい描写を選ぶ。
- 
Part 2:応答問題(25問) 
 質問や発言を聞き、3つの応答から自然な答えを選ぶ。
- 
Part 3:会話問題(39問) 
 2〜3人の会話を聞き、内容に関する設問に答える。図表が使われることもある。
- 
Part 4:説明文問題(30問) 
 アナウンスやスピーチを聞き、要点に関する設問に答える。
特徴と難易度の目安
- 
Part 1:最も短く、比較的得点しやすい。 
- 
Part 2:短いが引っかけが多く、集中力が必要。 
- 
Part 3:会話形式で長くなり、設問先読みが重要。 
- 
Part 4:ニュースやアナウンス形式で、要点把握力が試される。 
Listeningセクションは「序盤はスピード勝負」「後半は集中力勝負」という構造になっており、各パートの特徴を理解したうえで対策を進めることが高得点の鍵となります。
Part 1 写真描写問題の攻略法
概要
- 
問題数:6問 
- 
形式:1枚の写真が提示され、4つの短い英文の中から写真に最も合うものを選ぶ 
- 
特徴:全パートの中で最も短く、リスニングのウォーミングアップ的な位置づけ 
よく出る写真のパターン
- 
人物写真 - 
人の動作(sitting, holding, pointing, operating など) 
- 
服装や表情よりも 動作と位置関係 が重要 
 
- 
- 
風景・物の写真 - 
建物・通り・机の上などの描写 
- 
状態(open/closed, full/empty, arranged/stacked など)を表す表現が多い 
 
- 
攻略ポイント
- 
動詞に注目 - 
写真の「動作」を表す動詞が正解のカギ。 
- 
例:「A man is holding a pen.」「Two women are talking to each other.」 
 
- 
- 
前置詞の聞き分け - 
in, on, at, under, next to など位置を表す前置詞に敏感になる。 
 
- 
- 
ひっかけ選択肢に注意 - 
写真に近い状況だが、細部が異なるもの(例:walking ↔ standing)。 
 
- 
- 
消去法を活用 - 
「絶対に違う」と思える選択肢をすぐに切り捨てることで、正解率が上がる。 
 
- 
学習法
- 
写真を見て「英語で一文を作る」練習をする 
- 
単語帳よりも 瞬時に描写できる表現力 を鍛える 
- 
公式問題集で耳を慣らし、同じ写真を使ってスピーキング練習すると効果的 
Part 2 応答問題の攻略法
概要
- 
問題数:25問 
- 
形式:質問や発言を1回だけ聞き、3つの応答の中から最も自然なものを選ぶ。 
- 
特徴:短文のやり取りが中心だが、引っかけが多く難易度が高いパート。 
よく出る質問パターン
- 
疑問詞疑問文 - 
When:時刻・日程 → 「Next Monday」「At 3 p.m.」 
- 
Where:場所 → 「In the meeting room」「At the airport」 
- 
Why:理由 → 「Because the bus was delayed」 
- 
How:方法・程度 → 「By e-mail」「Very quickly」 
 
- 
- 
Yes/No疑問文 - 
Yes/No で答えられない応答が正解になることが多い。 
- 
例:「Did you finish the report?」 → 「I’m still working on it.」 
 
- 
- 
依頼・提案表現 - 
Could you〜?, Would you mind〜?, Why don’t we〜? 
- 
例:「Could you send me the file?」 → 「Sure, I’ll do it right away.」 
 
- 
- 
間接的な表現 - 
聞かれたことに直接答えず、関連する情報を返す。 
- 
例:「Where is the nearest bank?」 → 「There’s one across from the post office.」 
 
- 
攻略ポイント
- 
疑問詞を聞き逃さない 
 「When」と「Where」など、最初の一語で設問の方向性が決まる。
- 
似た音に惑わされない 
 単語の響きが似ているだけで意味が異なる選択肢に注意。
 例:「mail」と「male」など。
- 
Yes/Noの罠に注意 
 自然な会話ではYes/Noだけで答えないケースが多い。
- 
テンプレ応答を覚える 
 TOEIC頻出のパターンを暗記しておくと即答できる。- 
「I’m not sure.」 
- 
「Let me check.」 
- 
「It’s up to you.」 
 
- 
学習法
- 
シャドーイング練習で質問と応答のペアを覚える 
- 
音の連結や省略(gonna, wanna, couldya など)を聞き取れるようにする 
- 
公式問題集でパターンを分析し、自分専用の「応答フレーズ集」を作る 
Part 3 会話問題の攻略法
概要
- 
問題数:39問(13セット × 各3問) 
- 
形式:2〜3人の会話を聞き、その内容に関する3つの設問に答える。 
- 
特徴:会話が長めで、設問先読みと情報整理力が重要。 
よく出る会話のテーマ
- 
ビジネスシーン:会議、出張、顧客対応、職場での依頼 
- 
日常生活:レストラン予約、ホテルチェックイン、交通機関での案内 
- 
問題解決:苦情処理、日程調整、商品の返品や交換 
- 
図表問題:スケジュール表、メニュー、地図などを参照して答える 
攻略ポイント
- 
設問先読みを徹底する 
 音声が流れる前に、3つの設問と選択肢をチェック。- 
例:話者の関係・目的・次の行動 など 
 
- 
- 
会話の冒頭に集中する 
 最初の数秒で「会話の目的」が分かることが多い。- 
例:「I’d like to make a reservation.」 → 予約の話題 
 
- 
- 
情報の流れを意識する - 
問題提起 → 詳細 → 解決策 
- 
というパターンが多いので、段階的に理解する。 
 
- 
- 
図表問題は視覚+音声の両方で判断 - 
例:スケジュール表を見ながら「Which day is available?」を聞き取る。 
 
- 
- 
設問の種類を予測する - 
話者は誰か?(職業や立場) 
- 
どこで話しているか?(場所) 
- 
次に何をするか?(行動) 
 
- 
学習法
- 
模試や公式問題集を使い、設問先読みの時間配分を練習 
- 
会話の要点を 英語でメモ する練習(Note-taking) 
- 
図表問題に慣れるため、英語の資料や時刻表を使って実戦練習 
Part 4 説明文問題の攻略法
概要
- 
問題数:30問(10セット × 各3問) 
- 
形式:アナウンスやスピーチ、ニュース放送などのモノローグを聞き、その内容に関する3つの設問に答える。 
- 
特徴:音声が比較的長く、要点を押さえる力が必要。 
よく出る説明文のテーマ
- 
施設内アナウンス(空港・駅・ホテル・ショッピングモールなど) 
- 
ビジネス関連の発表(会議の案内・新製品紹介・研修案内) 
- 
ニュース・ラジオ放送(地域イベント、天気予報、道路状況) 
- 
広告・プロモーション(セール、割引キャンペーン) 
攻略ポイント
- 
冒頭の一文に注目する - 
「Good morning, everyone. Welcome to today’s seminar.」 
- 
導入部分で 話題・目的・対象者 がほぼわかる。 
 
- 
- 
キーワードを意識する - 
数字(日時・金額・電話番号) 
- 
固有名詞(人名・地名・会社名) 
- 
頻出単語(announcement, discount, schedule, due date) 
 
- 
- 
設問先読みを活用 - 
3問のうち「主題」「詳細」「次の行動」など出題パターンを予測。 
- 
音声を聞く前に「どの部分に集中するか」を明確にしておく。 
 
- 
- 
モノローグの構成をつかむ - 
アナウンスやスピーチは以下の流れが多い: - 
挨拶/導入 → 主題 → 詳細説明 → 締め・行動依頼 
 
- 
 
- 
- 
ディテールに引きずられない - 
細かい部分にこだわるより、全体の流れを理解することが重要。 
 
- 
学習法
- 
ニュース英語・ポッドキャストを毎日聞いて「要約力」を鍛える 
- 
音声を聞いたあとに 30秒で日本語 or 英語で要点をまとめる練習 
- 
数字や日付が含まれる問題に備えて、聞き取った情報を即座にメモする習慣をつける 
リスニングセクション全体の対策法
1. 設問先読みを徹底する
リスニングでは音声が一度しか流れないため、先に設問を把握して意識を集中させることが重要です。特にPart 3・4では設問を先に確認し、「どの情報を拾うべきか」を明確にしておきましょう。
2. ディクテーション・シャドーイング練習
- 
ディクテーション:音声を書き取り、聞き取れない部分を明確にする。 
- 
シャドーイング:音声に重ねて声に出すことで、英語のリズムや省略に慣れる。 
 この2つを組み合わせることで、耳と口を同時に鍛えることができます。
3. 集中力を持続させる訓練
試験本番は約45分間ノンストップ。普段から模試を通しで解き、集中力を最後まで切らさない練習を行いましょう。
4. 語彙・表現の強化
TOEICでは日常+ビジネス場面の語彙が頻出します。特に以下は重点強化すると効果的です。
- 
会議・出張・契約に関する単語 
- 
レストラン・ホテル・空港などの生活英語 
- 
数字・日付・時間を含む表現 
5. 本番シミュレーション
- 
本番と同じ環境で イヤホンやスピーカーを使って模試を解く 
- 
解答用紙にマークする練習も本番さながらに行う 
- 
解けなかった問題は「なぜ間違えたか」を分析し、同じパターンのミスを防ぐ 
まとめ
TOEICリスニングは「形式理解 × 設問先読み × 音声処理スキル」で得点を伸ばせるパートです。特にPart 2〜4は慣れがものを言うため、繰り返し練習を積むことで安定して高得点を狙えます。Listeningセクションを攻略することが、TOEIC全体のスコアアップへの近道です。
FAQ:TOEICリスニング対策 Listeningセクション全体攻略
TOEICリスニングの配点はどのくらい?各パートの重みは?
リスニングは合計100問・約45分で、スコア換算は5〜495点です。パート別の問題数は Part 1: 6問、Part 2: 25問、Part 3: 39問、Part 4: 30問。難易度と問題数の観点から、Part 2〜4の比重が高いと考えて対策しましょう。
先読みはどのパートで必要?時間配分の目安は?
先読みはPart 3・4が最重要です。1セット(3問)につき設問だけでも確認し、選択肢はキーワードを拾う程度にします。先読みの時間は、音声の指示や設問切り替えの間に5〜10秒を目安に確保しましょう。
ディクテーションとシャドーイングはどちらを先にやるべき?
正確さを高めたい初期はディクテーション → シャドーイングの順が効果的。聞き取れない箇所を特定してから、音の連結・弱形・リズムに慣れるためにシャドーイングで仕上げます。
Part 2の引っかけに強くなるコツは?
- 疑問詞の聞き分け(When/Where/Why/How)を最優先。
- Yes/Noで終わらない自然な返答パターンを暗記。
- 同音・類音(mail/male, fair/fare など)をまとめて音で練習。
数字・日付・固有名詞が苦手。どう克服する?
- 数字セット練習(電話番号・金額・時間)を毎日1分でも継続。
- 曜日・月・序数(first, twentieth)を音で覚える。
- 固有名詞は綴り読み上げ(spell out)パターンを訓練。
図表問題(Part 3・4)で時間が足りないときの対処法は?
図表はタイトル・見出し・単位だけ先に確認し、音声では該当箇所に視線を合わせるだけにします。細部を読み込みすぎないことが時短のコツです。
音声が速くて追いつけない。学習順序は?
- 同じ素材で0.75〜0.9倍速 → 原速の順で反復。
- 短い区間で区切りシャドーイング(1〜2文単位)。
- 仕上げに全文のオーバーラッピング(スクリプトを見ながら同時読み)。
公式問題集はどう使う?復習法の最適解は?
1回解いたら終わりではなく、ミスの原因分類(語彙不足/先読み不足/設問取り違え/音声処理速度)を記録。各原因に対して対応するトレーニング(単語補強・先読みルーチン・設問の型把握・音声反復)をセットで行います。
毎日の勉強時間が少ない場合、最小構成のメニューは?
- 平日:15分(Part 2の10問シャドーイング+応答フレーズ暗記)
- 週末:45分(Part 3・4を1セットずつ先読み→解答→誤答分析→要点要約)
語彙は何から優先する?
ビジネス×日常の頻出領域(会議・出張・予約・支払い・配送・施設案内)から。動詞句(put off, run into, look over など)と前置詞の組み合わせを優先して覚えると、描写・応答の両方が伸びます。
先読みで選択肢まで読むべき?設問だけで良い?
原則は設問優先。時間に余裕があれば選択肢のキーワード(数字・固有名詞・場所)だけ拾います。選択肢全文を読むより、音声に集中できる体制づくりが得点に直結します。
メモ取りは必要?英語で書くべき?
Part 3・4では短い英語メモが有効(purpose, time, location, next action などの略語)。ただしメモに集中しすぎて聞き逃すのは本末転倒。要点のみ数語で。
リスニングの集中力を45分保つ方法は?
- 通し模試を週1回以上。本番同様の環境(机・椅子・ヘッドホン)を再現。
- セット間の切り替えで深呼吸→視線リセット→先読みのルーチンを固定化。
- 直前の糖分・水分は取りすぎない(眠気・頻尿対策)。
英語音の弱形・連結が聞き取れない。
頻出機能語(a, the, to, for, of, and, can, would など)の弱形だけ集中的に音読・暗唱。短い会話素材で音声→スクリプト→音声の順で確認し、聞こえ方のギャップを潰します。
本番で聞き逃したらどうする?
引きずらないが鉄則。次の設問に即切り替え、消去法で可能性が最も高い選択肢をマーク。1問に固執する損失のほうが大きいです。
おすすめの練習順序は?(週内サイクル例)
- 月火:Part 2 応答テンプレ強化+シャドーイング
- 水:Part 3 先読み→解答→要約練習
- 木:Part 4 数字・固有名詞特化+要点メモ
- 金:弱点回収(誤答ノート)
- 週末:通し模試→原因分析→翌週の処方箋作成
リスニングだけでスコアを上げたい。何点くらい狙える?
個人差はありますが、リスニングを安定して400点台に乗せると、総合スコアの底上げが明確に体感できます。Part 2〜4の安定化が鍵です。
直前1週間の追い込みは何をする?
- 毎日:Part 2のテンプレ応答100フレーズを音で確認。
- 隔日:Part 3・4を1セットずつ先読み→解答→音読→シャドーイング。
- 前日:新規素材は避け、使い慣れた音源の原速一発通しで感覚調整。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			