2025/06/8
目次
海外で体調を崩すのは、誰にとっても不安な経験です。土地勘もなく、現地の医療制度に詳しくないうえ、言語の壁があるとなれば、戸惑いやストレスはさらに大きくなるでしょう。
フィリピン・セブ島に滞在している方なら、こんな疑問を持つかもしれません:
風邪をひいたり食あたりになったら、どうすればいいの?
どこの病院に行けば安心?
お医者さんは英語を話してくれるの?
支払いはどうする?保険は使えるの?
日本の病院と同じような流れなの?
こうした不安や疑問はとても自然なものです。実際、毎年たくさんの外国人がセブに住んだり、留学や旅行で訪れたりしています。そして多くの人が、滞在中に一度は病院やクリニックにお世話になる経験をします。しかし、事前に流れを知っておくだけで、その体験はずっとスムーズで安心なものになります。
実際、セブはフィリピン国内でも医療インフラが整っている都市のひとつです。公立病院から、最新設備を備えた私立の総合病院まで、さまざまな選択肢があります。多くの医師や看護師は英語を流暢に話し、外国人患者に慣れているため、安心して相談できる環境が整っています。
それでも、「どの病院に行けばいいのか?」「必要な持ち物は?」「費用はどのくらい?」「保険は使える?」「英語が通じるか不安…」といった不安は尽きないもの。体調が悪いときには、なおさら冷静な判断が難しくなります。
本記事では、そんなあなたのために、セブ島で病院を受診する際に知っておきたいすべてのステップを、順を追って丁寧にご紹介します。
病院に行くべきタイミングの見極め方
自分に合った病院の選び方
受付から診察、支払いまでの流れ
海外旅行保険の使い方
英語が苦手なときの対処法 など
正しい情報を事前に知っておくだけで、いざというときも落ち着いて行動できるはずです。この記事を読めば、セブ島での医療機関の利用も、きっと不安なく乗り越えられるようになるでしょう。
さあ、安心の一歩を踏み出しましょう。
セブ島には、小さなローカルクリニックから、国際水準の設備を備えた大規模な総合病院まで、幅広い医療サービスが整っています。
外国人にとって最も大切なのは、「公立病院」と「私立病院」の違いを理解することです。
セブ島の**公立病院(Public hospitals)**は政府が運営しており、費用は安く抑えられているのが特徴です。しかしその反面、施設の設備や資源が限られており、待ち時間が長く、混雑していることが多いのが実情です。スタッフが英語を話すことはありますが、十分なコミュニケーションが取れなかったり、サービスの質にバラつきがあることもあります。
一方、**私立病院(Private hospitals)**は、外国人にとって最も安心して利用できる選択肢です。設備が新しく清潔で、医療機器も充実しており、待ち時間も比較的短いのが特徴です。多くの医師やスタッフは英語を流暢に話し、中には海外での研修や診療経験を持つ医師もいます。
セブに住んでいる、または旅行・留学で訪れている外国人におすすめの、信頼できる私立病院をいくつかご紹介します。
Cebu Doctors’ University Hospital
セブの中心部(アップタウンエリア)に位置する、実績ある私立病院。一般診療から専門診療まで幅広く対応しています。
Chong Hua Hospital(チョンホア病院)※Fuente Osmeña / Mandaue
規模・設備ともにトップクラスの病院グループ。外国人や地元の人々からも高い評価を得ています。
UCMed(University of Cebu Medical Center)
マンダウエにある比較的新しい病院。最新の医療設備と、患者中心のケア体制が整っています。
Perpetual Succour Hospital(パーペチュアル・サッカー病院)
キリスト教系の老舗病院で、思いやりのある看護と丁寧な対応に定評があります。
これらの私立病院は外国人患者の受け入れに慣れており、情報カウンターや保険サポート窓口、コンシェルジュ的な対応があるところも少なくありません。
ワンポイントアドバイス:
セブ滞在中は、自分が宿泊している場所から最寄りの私立病院をあらかじめ調べておくことをおすすめします。万が一のときにも、すぐに移動できて安心です。
セブ島に滞在中に体調が悪くなったとき、「このまま休んで様子を見るべきか、それとも病院に行くべきか?」と迷うことがあるかもしれません。これは、現地の医療システムに慣れていない外国人にとって、特によくある悩みの一つです。また、医療費がどれくらいかかるのか心配で、受診をためらう人もいます。
以下のような症状がある場合は、すぐに病院やクリニックを受診することをおすすめします:
高熱(38.5°C以上)
呼吸困難や胸の痛み
吐き気や下痢が続く
脱水症状、めまい
激しい頭痛や視界のぼやけ
突然の発疹、腫れ、アレルギー反応
転倒や事故によるけが
これらの症状は深刻な病気の可能性があるため、放置せず早めの受診が大切です。
一方、軽度の症状であれば、まずは市販薬などで様子を見るという選択もあります。
たとえば:
微熱
のどの痛み
軽い風邪のような症状
少しお腹の調子が悪い など
セブでは薬局(Mercury DrugやRose Pharmacyなど)が街中に多数あり、日本では処方箋が必要な薬でも、フィリピンでは市販されていることがあります。
⚠ ただし、2~3日以上症状が改善しない、または悪化している場合は、必ず医師に診てもらいましょう。
はい、セブ島の主な私立病院では、**年中無休・24時間対応の救急外来(ER)**を備えているところが多くあります。急を要する場合は、予約なしで直接受診することができます。
以下の病院には24時間対応の救急外来があります:
Cebu Doctors’ ER(年中無休・24時間)
Chong Hua Emergency Department
UCMed Emergency Room
Perpetual Succour ER
緊急時には迷わず、最寄りの病院にすぐ向かいましょう。「念のため」であっても、早めに対応することが大切です。
3D ACADEMYに在籍している学生の方で、「病院に一人で行くのは不安」「英語に自信がない」という場合は、学校のインターンやスタッフが病院まで同行し、サポートすることが可能です。
症状の説明や、受付・薬の受け取り・保険手続きなどを手伝ってくれるため、初めての受診でも安心して対応できます。
健康面でもしっかりサポートできる環境づくりは、語学留学の成功にとって欠かせないと私たちは考えています。
セブ島の私立病院での受診は、基本的にシンプルでスムーズです。とはいえ、あらかじめ流れを把握しておけば、特に体調が悪いときでも不安を感じずに対応できるはずです。以下に、病院での受診プロセスをステップごとに紹介します。
一般的な診察(風邪、腹痛など)であれば、セブの多くの私立病院は予約なしでのウォークイン対応が可能です。症状の軽重に応じて、外来受付(Outpatient Department)または救急外来(ER)に直接行きます。
ただし、皮膚科や内科、耳鼻科などの専門医を受診する場合は、事前に電話やオンラインでの予約がおすすめです。最近は、病院のWebサイトやホットラインで簡単に予約できるシステムも増えています。
例:「Hi, I’d like to make an appointment with a general physician.(一般内科の予約を取りたいのですが)」
病院に到着したら、まずは**インフォメーションカウンターまたは受付(Admissions Desk)**へ行きます。以下の情報を求められます:
氏名
パスポートやIDなどの身分証明書
電話番号(現地番号があれば望ましい)
症状の簡単な説明(例:fever, stomach pain など)
受付後、診察申込書の記入が必要になる場合もあります。一部の病院では、外国人向けに専任のスタッフがサポートしてくれます。
受付が終わると、看護師があなたの**バイタルサイン(体温・血圧・脈拍など)**を測定します。混雑状況や症状の緊急度に応じて、待機スペースでしばらく待つことがあります。
名前が呼ばれたら、医師との診察に進みます。医師は症状についていくつか質問し、必要に応じて身体診察・検査を行います。
追加で以下が提案されることもあります:
血液検査や尿検査などのラボ検査
レントゲンや超音波などの画像診断
薬の処方
❓ 診察中は遠慮せず、質問して構いません。多くの私立病院の医師は英語が堪能で、外国人に慣れています。
診察後は、**会計窓口(BillingまたはCashier)**で支払いを行います。料金明細を受け取り、支払いに進みます。
支払い方法は以下が一般的です:
フィリピンペソでの現金
クレジットカード(Visa・Mastercard、一部ではAMEX対応)
**海外旅行保険の保証書(Letter of Guarantee)**がある場合はキャッシュレスも可能
保険での返金請求を考えている場合は、必ず「公式レシート(Official Receipt)」をもらっておきましょう。
医師が処方箋を出した場合、多くは病院内の薬局(Pharmacy)でそのまま購入できます。処方箋は通常英語で書かれており、薬剤師が服薬方法などを丁寧に説明してくれます。
また、**病院の外にも薬局(Mercury DrugやRose Pharmacyなど)**があり、そちらで購入することも可能です。
症状や診断結果によっては、再診の案内がある場合があります。病院の連絡先と自分の患者番号(Patient Number)は大切に保管しておきましょう。
セブで病院を受診する際、外国人にとって最も気になることの一つが「費用」です。フィリピンの医療費は、日本やアメリカ、ヨーロッパと比べると全体的にかなり割安ですが、外国人が安心して利用できる私立病院を選ぶ場合、やや高めの料金がかかることもあります。
以下は、セブの私立病院での主な医療費の目安です。
医療サービス | 費用の目安(PHP) | 日本円換算(目安) |
---|---|---|
一般診察(内科など) | ₱500 – ₱1,500 | 約1,300〜4,000円 |
専門医の診察 | ₱1,000 – ₱2,500 | 約2,700〜6,800円 |
血液・尿などの検査 | ₱500 – ₱2,000 | 約1,300〜5,400円 |
レントゲン/超音波検査 | ₱800 – ₱2,500 | 約2,200〜6,800円 |
点滴(IV) | ₱700 – ₱1,200 | 約1,900〜3,300円 |
個室入院(1泊) | ₱2,000 – ₱6,000 | 約5,400〜16,000円 |
※ 病院の規模、医師の専門分野、病状の重症度によって料金は異なる場合があります。
私立病院では、以下の支払い方法が一般的に利用できます:
フィリピンペソでの現金支払い
クレジットカード(Visa、MasterCard、一部ではAMEX対応)
一部病院では保険会社からの保証書(Letter of Guarantee)によるキャッシュレス対応も可能
診察の前に、受付や会計窓口で支払い方法の確認をしておくと安心です。
もし自己負担で支払う場合でも、保険会社に請求するために以下の書類を忘れずに受け取ってください:
公式レシート(Official Receipt / OR)
医師の診断書(Medical Certificate)
一部の保険会社では、英語表記のレシートや**費用内訳書(Itemized Statement)**が必要な場合があります。必要であれば、病院スタッフに相談してみましょう。
セブ島に留学・旅行・長期滞在するなら、海外旅行保険や国際医療保険に加入しておくと、もしものときに安心かつ経済的負担を軽減できます。ここでは、セブの病院で保険を使うためのステップを紹介します。
病気になる前に、以下のポイントを保険証券またはWebサイトで確認しておきましょう:
診察・救急・検査・入院など、どの医療サービスがカバーされるか
**外来診療(Outpatient)**が対象か(入院のみ対象のプランも多い)
事前承認(Pre-authorization)が必要かどうか
セブにある提携病院でキャッシュレス対応ができるか
保険会社(例:World Nomads、IMG、SafetyWing など)は、公式サイトに提携病院リストを掲載している場合があります。
保険の使い方には、主に以下の2通りがあります:
一部の私立病院は、海外保険会社との提携により**直接請求(Direct Billing)**に対応しています。
保険会社が発行する**保証書(Letter of Guarantee / LOG)**を提示することで、現地での支払いが不要になる場合があります。
通常、保険証・パスポート・LOGを事前に提出または提示する必要があります。
⚠ すべての病院がキャッシュレスに対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。
最も一般的な方法です。
診察・治療費をいったん自己負担し、後日保険会社へ請求します。
以下の書類が必要になることが多いです:
公式レシート(Official Receipt)
費用明細書(Itemized Statement)
医師の診断書またはメディカルレポート
受付や会計時に、以下のように伝えましょう:
“I have international insurance.”(海外保険に入っています)
“Do you accept my insurance?”(この保険は使えますか?)
“Can I use direct billing with a Letter of Guarantee?”(保証書でのキャッシュレス支払いは可能ですか?)
“What documents do I need for reimbursement?”(保険請求には何が必要ですか?)
大手私立病院(Chong Hua、Cebu Doctors’、UCMedなど)は、外国人保険利用の対応に慣れています。
語学学校に通っている方は、学校が提携しているクリニックや簡易保険制度を提供している場合もあります。受診前にスタッフに相談すると、通訳サポートや手続きの手間を減らせる可能性があります。
英語に自信がない状態で海外の病院に行くのは、不安でいっぱいかもしれません。
でも安心してください。セブ島の多くの病院は、日本、韓国、中国、中東など世界中からの患者に対応している実績があり、外国人への対応に慣れています。
ここでは、英語が得意でなくても安心して病院を受診するためのポイントをご紹介します。
私立病院の医師や看護師、受付スタッフの多くは流暢な英語を話します。フィリピンの医療現場では、英語が標準の言語となっているためです。
ただし、小さなクリニックやローカル薬局では英語力に差がある場合もありますが、多くの医療従事者は親切で、外国人への対応に慣れているのが特徴です。
完璧な英語でなくても、簡単な単語と身振りで十分に伝えることができます。 たとえば:
「Headache. Very painful.(頭痛がひどい)」
「Fever. Since yesterday.(昨日から熱があります)」
「Stomach hurts. No appetite.(お腹が痛くて食欲がない)」
「I vomited twice.(2回吐きました)」
「I need a doctor.(お医者さんをお願いします)」
ほとんどの医師は、患者の話を注意深く聞き、必要に応じて追加の質問をしてくれるため、伝えきれなくても心配はいりません。
Google翻訳、Papago、SayHiなどのアプリは、病院でのコミュニケーションにとても便利です。
母国語で症状を入力または音声入力
表示された英語訳をスタッフに見せる
音声モードを使えば、会話のやり取りも可能
事前にアプリをダウンロードし、よく使うフレーズをオフライン保存しておくのがおすすめです。
観光地やインターナショナルスクールの近くにある病院では、日本語・韓国語対応のスタッフや多言語対応の窓口があることも。以下のように聞いてみましょう:
“Do you have someone who speaks Japanese (or Korean, Chinese, etc.)?”
(日本語を話せる方はいらっしゃいますか?)
また、語学学校やホテルのフロントスタッフに事前に相談すれば、通訳を依頼したり、病院へ連絡してもらうことも可能です。
シーン | フレーズ例 |
---|---|
一般 | “I feel sick.” / “I need to see a doctor.” (体調が悪いです/お医者さんに診てもらいたいです) |
症状 | “I have a fever.” / “My stomach hurts.” (熱があります/お腹が痛いです) |
緊急 | “Where is the emergency room?” (救急外来はどこですか?) |
保険 | “I have travel insurance.” / “Can I use insurance here?” (海外旅行保険に入っています/ここで保険は使えますか?) |
薬局 | “Can I buy this medicine here?” / “How many times per day?” (この薬はここで買えますか?/1日何回飲めばいいですか?) |
英語に自信がなくても、あなたの健康と安全が第一です。セブの病院は外国人の受け入れに慣れており、やさしく柔軟に対応してくれるところが多いです。
そして、3D ACADEMYでは「一人で病院に行くのが不安」という学生を全力でサポートします。
もし体調がすぐれず、病院を受診したいけど不安がある場合は、インターンやスタッフが同行し、症状の説明や医師との会話、薬の受け取り、保険の手続きまでしっかりサポートします。
安心して学べる環境づくりが、海外語学留学の成功には欠かせないと私たちは考えています。
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