目次
【中学英文法】第11章:受動態の基本と使い方|ChatGPTと学ぶ「される英語」
はじめに
「私はこの本を読みました」→ I read this book.
「この本は私に読まれました」→ This book was read by me.
英語では、「誰がするか」を主語にするだけでなく、
**「誰に(何に)されるか」を主語にする受け身の文=受動態(passive voice)**という表現があります。
つまり、「する英語(能動態)」ではなく、「される英語(受動態)」です。
この受動態は、たとえば以下のように使われます:
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English is spoken around the world.(英語は世界中で話されています)
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The room was cleaned yesterday.(その部屋は昨日掃除されました)
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My bag was stolen.(私のかばんが盗まれました)
このように、**be動詞+過去分詞(動詞の3つ目の形)**を使って、
「行為の対象」を主語にした文が作れるようになると、表現の幅がグンと広がります。
この第11章では、ChatGPTを使いながら以下の内容を学んでいきます:
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受動態の基本構造と現在・過去の使い分け
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過去分詞の使い方と主語の入れ替え方
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能動態との違いや書き換え練習
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よく使われる「される英語」の英作文と会話例
セクション1:受動態とは?意味と基本ルール
受動態(passive voice)は、「〜される」「〜された」といった受け身の表現を英語で表すための文法です。
ふだんよく使う「〜する」文(能動態)とは、主語と動詞の関係が逆になるのが特徴です。
✅ 受動態の基本構造
be動詞 + 過去分詞
この形で、「〜される」という意味を作ることができます。
例文比較:
| 能動態(〜する) | 受動態(〜される) |
|---|---|
| I eat lunch.(私は昼食を食べる) | Lunch is eaten by me.(昼食は私に食べられる) |
| He cleans the room. | The room is cleaned by him. |
| They made the cake. | The cake was made by them. |
✅ 現在形 vs 過去形の受動態
| 時制 | 受動態の形 | 例文 |
|---|---|---|
| 現在形 | is / are + 過去分詞 | The window is broken. |
| 過去形 | was / were + 過去分詞 | The window was broken yesterday. |
✅ 過去分詞ってなに?
過去分詞は「動詞の3つ目の形」です。
不規則動詞は変化形をしっかり覚えておきましょう。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 |
|---|---|---|
| eat | ate | eaten |
| make | made | made |
| write | wrote | written |
✅ by ~(誰によって)を入れてみよう
受動態では、動作の主を表すとき by + 行為者 で表します。
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The letter was written by her.(その手紙は彼女によって書かれました)
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The picture was drawn by a child.(その絵は子どもによって描かれました)
→ 誰がやったかを明示したいときだけ by を使います。文脈によっては省略されることもよくあります。
ChatGPTで確認・練習しよう!
プロンプト例1(受動態と能動態の変換):
プロンプト例2(過去分詞の変化チェック):
✅ このセクションのまとめ
-
受動態は「される・された」を表す表現
-
基本形は「be動詞+過去分詞」
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動詞の時制や主語によって be動詞が変化する
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「by+人」で「誰にされたか」も表現できる
セクション2:受動態の時制別パターンと例文
受動態は be動詞+過去分詞 という形が基本ですが、
この “be動詞” の時制を変えることで、現在・過去・未来・完了・進行中 など、さまざまなニュアンスを表現できます。
このセクションでは、代表的な5つの時制パターンと例文を紹介します。
✅ ① 現在形の受動態(is / are + 過去分詞)
今の時点で「されていること」を表します。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| English is spoken in many countries. | 英語は多くの国で話されています。 |
| The room is cleaned every day. | その部屋は毎日掃除されています。 |
✅ ② 過去形の受動態(was / were + 過去分詞)
過去に「されたこと」を表します。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The letter was written by my teacher. | その手紙は先生に書かれました。 |
| These books were sold out yesterday. | これらの本は昨日売り切れました。 |
✅ ③ 未来形の受動態(will be + 過去分詞)
これから「される予定」のことを表します。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The project will be finished next week. | そのプロジェクトは来週終わる予定です。 |
| A new bridge will be built here. | 新しい橋がここに建設される予定です。 |
✅ ④ 現在完了形の受動態(has / have been + 過去分詞)
これまでに「されたことがある」「されてきた」ことを表します。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The cake has been eaten already. | ケーキはすでに食べられてしまいました。 |
| Many changes have been made recently. | 最近たくさんの変更が加えられています。 |
✅ ⑤ 進行形の受動態(is / was being + 過去分詞)
まさにその時「されている最中だった」ことを表します。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The house is being painted. | 家は今、塗装中です。 |
| The room was being cleaned when I arrived. | 私が到着したとき、部屋は掃除されている最中でした。 |
✅ 時制別の受動態まとめ表
| 時制 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 現在 | is / are + 過去分詞 | The book is read. |
| 過去 | was / were + 過去分詞 | The book was read. |
| 未来 | will be + 過去分詞 | The book will be read. |
| 現在完了 | has/have been + 過去分詞 | The book has been read. |
| 進行中 | is/was being + 過去分詞 | The book is being read. |
ChatGPTで練習してみよう!
プロンプト例1(時制変換):
プロンプト例2(例文作成):
✅ このセクションのまとめ
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受動態は be動詞の時制で文のニュアンスが変わる
-
基本形は変わらず「be + 過去分詞」
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各時制の特徴をつかめば、自然な文が作れる
-
ChatGPTで「時制の切り替え練習」をするのが効果的!
セクション3:能動態と受動態の書き換え練習と使い分け
英語の文には、「主語が何かをする」=能動態(active voice) と、
「主語が何かをされる」=受動態(passive voice) の2つの形があります。
どちらを使うかで、文章の焦点や雰囲気が変わります。
このセクションでは、書き換え練習とともに、使い分けのコツも紹介します。
✅ 能動態と受動態の基本の違い
| 能動態 | 主語が動作をする |
|---|---|
| 例)She sings a song.(彼女が歌を歌う) |
| 受動態 | 主語が動作を受ける |
|---|---|
| 例)A song is sung by her.(歌が彼女によって歌われる) |
✅ 書き換えの手順(現在形)
1. 目的語を主語にする
2. be動詞の形を合わせる
3. 過去分詞を使う
4. 「by + 行為者」を必要に応じて加える
例1:
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能動態:The chef cooks the meal.
-
受動態:The meal is cooked (by the chef).
例2:
-
能動態:They clean the classroom every day.
-
受動態:The classroom is cleaned every day (by them).
✅ 書き換え練習(過去形)
例:
-
能動態:He wrote a letter.
-
受動態:A letter was written (by him).
✅ 練習クイズ:能動態⇔受動態
-
They use this computer every day.
→ この文を受動態に書き換えてください。
答え:This computer is used every day (by them).
-
The door was opened by Tom.
→ この文を能動態に戻してください。
答え:Tom opened the door.
✅ 使い分けのポイント
| シーン | 適した態 | 理由 |
|---|---|---|
| 行為者を強調したいとき | 能動態 | 誰がやったかを主語にできる |
| 結果や対象を強調したいとき | 受動態 | 何がされたかを主語にできる |
| 行為者が不明なとき | 受動態 | by ~ を省略可能(例:He was arrested.) |
ChatGPTで実践してみよう!
プロンプト例1(能動⇔受動変換):
プロンプト例2(使い分けの判断練習):
✅ このセクションのまとめ
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書き換えは「目的語を主語に」して「be動詞+過去分詞」にする
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by ~ は必要に応じて使う(省略もOK)
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状況や強調したい内容によって使い分ける
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ChatGPTを使えば、手軽に双方向の練習ができる!
セクション4:受動態がよく使われるシーンと英作文例
受動態は「文法のための表現」だけでなく、実際の英会話や英作文でも頻出です。
特に「誰がやったかより、何がされたかを強調したいとき」によく使われます。
このセクションでは、受動態が自然に使われるシーンや例文を紹介します。
✅ よくある受動態の使いどころ5選
| シーン | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| 1. ニュース | He was arrested yesterday. | 彼は昨日逮捕されました。 |
| 2. お店や案内 | Credit cards are accepted here. | クレジットカードが使えます。 |
| 3. 商品説明 | This smartphone was made in Japan. | このスマホは日本製です。 |
| 4. 説明書 | The switch is turned off automatically. | スイッチは自動で切れます。 |
| 5. 学校・仕事 | Homework must be submitted by Friday. | 宿題は金曜日までに提出されなければなりません。 |
✅ よく使われる受動態表現・フレーズ集
| 表現 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| be born | I was born in 2000. | 2000年に生まれました |
| be known | She is known as a singer. | 彼女は歌手として知られています |
| be made of | This table is made of wood. | この机は木でできています |
| be located in | The school is located in Tokyo. | 学校は東京にあります |
| be surprised at | I was surprised at the news. | そのニュースに驚きました |
英作文練習(ChatGPT活用)
プロンプト例1(日常表現の練習):
プロンプト例2(自己紹介の中での受動態):
✅ よくあるミスと注意点
| ミス例 | 正しい文 | 解説 |
|---|---|---|
| The cake is eat now. | The cake is being eaten now. | be動詞+現在進行形の過去分詞 |
| The book was write by him. | The book was written by him. | 過去分詞の形をミスしがち |
| This door can open easily. | This door can be opened easily. | 助動詞+be+過去分詞 の形 |
会話に取り入れてみよう!
| Aさんの質問 | Bさんの受動態での答え |
|---|---|
| Who cleaned the room? | The room was cleaned by my brother. |
| Where is this made? | It was made in the Philippines. |
| Can I use this card? | Yes, cards are accepted here. |
✅ このセクションのまとめ
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受動態はニュース・案内・商品説明・会話文など、幅広い場面で使われる
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「誰がしたか」よりも「何がされたか」を重視したい時に有効
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be動詞や過去分詞のミスに注意しながら、ChatGPTでアウトプット練習が効果的!
セクション5:受動態のまとめと実践チェック
ここまで受動態の基本から応用まで学んできました。
このセクションでは、知識の整理・よくある誤り・実践力チェック・ChatGPTの活用法までを総仕上げします。
✅ 受動態のまとめ表(ポイント整理)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本形 | be動詞 + 過去分詞(例:is used, was made) |
| 主語の役割 | 「動作を受ける側」が主語になる |
| 時制 | be動詞が変化(is/was/will beなど) |
| 過去分詞 | 動詞の3つ目の形を使う(例:write → written) |
| by + 人 | 必要なら「誰によって」も表現可能(省略もOK) |
❌ よくある誤りチェック
| 間違い | 正しい形 | 解説 |
|---|---|---|
| The cake was eat by Tom. | The cake was eaten by Tom. | 過去分詞が間違い(eat → eaten) |
| English speak in many countries. | English is spoken in many countries. | be動詞が抜けている |
| The door was closing by her. | The door was closed by her. | 「進行中」ではない → 過去分詞使用 |
実践クイズ:どこが間違っている?
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The window was break by the wind.
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These shirts is made in Japan.
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This cake has eat already.
✅ 解答と解説:
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was broken(break → broken)
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are made(shirts → 複数主語なので be動詞は are)
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has been eaten(現在完了形の受動態)
✍ ChatGPTを使った実践トレーニング例
プロンプト例1(文法診断):
プロンプト例2(クイズ形式):
学習ステップアップのヒント
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ✔ 英作文 | 「私は〜されました」など自分に関する文を作ってみる |
| ✔ 会話練習 | ChatGPTと「What was done?」形式で会話する |
| ✔ 過去分詞暗記 | 不規則動詞をまとめて覚える(例:go-went-gone) |
| ✔ 自動化練習 | ChatGPTに書き換え問題を出してもらう |
✅ まとめ:受動態を使えるようにするには?
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「誰がするか」ではなく「何がされたか」に意識を向ける
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主語・be動詞・過去分詞の一致がカギ
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状況によって能動・受動を柔軟に使い分ける
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ChatGPTを活用して反復練習することで、自然な運用力が身につく!
