2017/01/22

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「旅するビーストマスター」現在世界三周目の元ライザップトレーナー 増戸聡司さんインタビュー

2017/06/9
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【3D x Global Athlete Project】

男性なら誰もが一度は憧れるはち切れんばかりの筋肉。そんな筋肉を持ち、数々の腕相撲の大会や筋肉番付などで活躍される傍ら、先日までライザップのトレーナーとしてシンガポールでも勤務されていた増戸聡司さん。競技生活やお仕事の合間にピースボートで既に世界を二周し、現在(2017年1月)はご自分で世界三周目を旅する真っ最中。

今年2月から放送される、アメリカでの拡大版「SASUKE」ともいえる「アルティメット・ビーストマスター」にも日本代表として出場した。既にTOEIC700点相当の英語力を持つが、今後のキャリアや次の大会に向けてまだまだ英語を伸ばしたいという。

そんな増戸さんが、今回Global Athelet Projectを通して3D ACADEMYに留学されたため、海外で活躍されるようになったきっかけや、英語学習についてお聞きした。

きっかけはアームレスリングとピースボート

もともとスポーツに打ち込んでいたため筋トレは趣味のようなものだったと言う。スポーツ専門学校にてトレーニング理論とスポーツ医学について学び、警察官になった。その後改めて体育大学の体育学科に編入する中でアームレスリングの魅力にはまり、打ち込んでいくようになる。

アームレスリングでは全日本大学生大会優勝、「筋肉番付」の腕立て伏せ全国大会で準優勝するなどの活躍の中、いつ頃から海外に目を向けるようになったのだろうか。

「大学にいた27歳ぐらいの時でしたか、アームレスリングをしている日本人の友人がラスベガスにいて、アームレスリングの世界チャンピオンに会えるというので、遊びにいったんです。チャンピオンの自宅で一緒に練習したり、教わったり。友人は当時から結構英語が喋れて、自分はほとんどできないという状況で、難しい会話は一切なしという感じでした(苦笑)。英語を使った、距離の近いコミュニケーションの機会はこれが初めてだったかと思います」

その後世界を見に行こうと33歳の時にピースボートで世界を一周する(1回目)ことになる。3ヶ月半をかけて約20箇所を回る船旅だ。

「ピースボートは本当に若者におすすめですよ。比較的安い費用で世界中を見て回ることができます。定年を過ぎたお客さんが多く、9割の客は日本人ですが、クルーは9割外国人で若い人も時期によりますが100〜300人ぐらいいます。世界各地をまわりながら、航海の間はタイムテーブルに沿って船内いたるところでイベントがあります」

船旅を終えて戻った時に地元仙台で震災があり、復興関連の仕事に就いた後東京で英会話で有名なイーオンに職員として就職する。フィジーに留学するなど、この頃から英語の勉強を本格的に開始した。

「ここまで英語はあくまで旅行用のツールという感じでした。しかし、イーオンに就職し、その後二回目のピースボートに乗船を決めてからは、その旅をより良いものにするためにも2〜3年かけてしっかりと勉強しました。フィジー留学もそうですし、独学で本屋の教材をあさったり、英会話サークルに行ってみたり、できることはなんでもやりましたね」

「それで35,36歳の頃、日本は冬に当たる時期にピースボートの南半球周りのコースに乗船しました(一回目は北半球周り)。乗船直前にうけたTOEICでは705点でした。船旅は二回目ということもあって、自分が周りの人のためにツアーを組んで案内したり、地元の人々とのコミュニケーションをとったりと、より楽しいものになりました」

ライザップシンガポール勤務、そしてアメリカの大会へ

帰国後、当時まだ有名になる前のライザップにトレーナーとして就職。しばらくは日本で勤務した後に、海外進出二店舗目であるシンガポール店の立ち上げに参加することになる。

「きっかけは、出店数ヶ月前に社内公募があり、それに応募したことからです。大卒や英語のできる人は他にもいたんですが、不思議と競争はなかったですね。行ってからの苦労といえば、開店から3,4ヶ月はお客さんが日本人ばかりで、逆に英語力が下がったことでしょうか(苦笑)。シンガポール人の二人のトレーナーと英語でよく話すようになって、戻ったというか、英語力が伸びたように思います」

「やはり旅行と、実際に住んで働いてみることで見えてくるものに違いはありました。トレーナーの仕事でいえば、専門的な英語は問題ありませんでした。でも、アームレスリングの練習会を行ったり、ミートアップに行ったりして他の人と日常会話を行うとなると、やはり英語の難しさを感じましたね。それにやっぱり時間とかに関して日本人はまじめなんだなと痛感しました(苦笑)」

そして去年、競技の面でも海外での初のイベント、あのシルベスタ・スタローンがプロデューサーを務める海外版SASUKEともいえる第一回「アルティメット・ビーストマスター」に競技者として応募し合格。ハリウッドで10日間に及ぶ撮影を終えたとのこと(日本での放送開始は2017年2月24日から。Season1は全10回。Netflixにて)。同大会の次の日本代表を目指し、お仕事でもまた海外勤務できる職場を考えているそう。

「ちょうど競技でも、仕事でも海外が本格化しそうなタイミングです。パーソナルトレーナーというのはまだ市場もできあがっていないし、今後のキャリアを海外でつなげていきたいと思っています」

3Dアカデミーへの留学

そんな増戸さんも、今回の留学が実質初めてのフィリピン訪問でもあったということで、フィリピンの印象や、英語学習についてお聞きした。

「セブは思ってたよりはるかに都会でしたね。そして3Dのまわりには海はないんだと(苦笑)。留学中もせっかくなのでできる限り積極的に街をまわっています。ランニング中も写真を撮って回ったり、人々もフレンドリーなので誘ってくれたバスケットにまざったりしていました。オスロブでジンベエザメと一緒に泳いだことが一番印象的でした」

留学中の英語の勉強、そしてトレーニングは進んだだろうか。

「フィジー留学や日本で英語学校に通いましたがグループ授業のみでした。フィリピン留学はやはりマンツーマン中心で内容が濃くて、しゃべる機会が多いですね。例えば講師のFreciとはテキストのテーマに沿って会話するのですが、AI(人工知能)についてなどトピックが深い内容でも、問題を提起して話をもっていくのが上手でした。それでもやっぱり正しい文章で喋るのは本当に難しくて、簡単なものならともかく、なかなか言いたい単語がでてこなくて苦労します」

「全体として非常に満足しています。アスリートとしては少し食事にタンパク質が足りないかなと思う部分もありますが、無料のジムもすぐそばで、マシンも十分あって、日本の平常時と同じぐらいのトレーニングをつむことができました。同期のバッチメイトを始め、それ以外の人たちもいろいろなバックグラウンドがあって、学生もしっかりした考え方を持っていて、話をしていて面白かったです」

英語の勉強を続けられた理由

最後に、トレーナーである増戸さんに、トレーニングではなく、勉強を続ける方法について聞いてみた。

「英語の勉強が楽しいかといったら、ずっと続けてきたのですから楽しいんだと思います。やはりコミュニケーションをとれるようになるのが一番楽しいですね。それが10年近く続いた理由だと思います」

増戸さんのお話をきいていると、アメリカ旅行、ピースボート、ライザップと節目節目に英語を使う状況があることに気づく。そのような節目を持つことが英語学習を続けるコツなのかもしれない。増戸さんがおっしゃっていた一言が印象的だった。

「英語もライザップと同じで、せざるを得ない環境を作れるかが重要なんですよ」

 

増戸聡司さんFacebook
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多くの日本人がスポーツを通じて外国語のコミュニケーションスキルを身につけ、世界を舞台に活躍することを応援しています。

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