2025/06/24

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WEG制度完全ガイド|15歳未満の未成年がフィリピン・セブ島留学するための手続きと必要書類

2025/06/24
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目次

WEG制度完全ガイド|15歳未満の未成年がフィリピン・セブ島留学するための手続きと必要書類

近年、小学生・中学生といった未成年によるフィリピン・セブ島留学が急増しています。夏休みを活用したサマーキャンプや、保護者と一緒に行く親子留学など、英語学習と異文化体験を兼ねた選択肢として人気が高まっています。

しかし、ここで一つ注意しなければならないのが、フィリピン政府による15歳未満の外国人渡航に関する入国制限です。実は、フィリピンでは15歳未満の子どもが単独、あるいは保護者以外の同行者と入国することが原則禁止されています。

「え?親が一緒に行けないとダメなの?」
「兄や祖父母と一緒じゃ入れないの?」

そんな不安を解決してくれるのが、**WEG(Waiver of Exclusion Ground)**という特別制度です。一定の条件と書類をそろえ、正しく申請すれば、15歳未満の未成年でも問題なくフィリピンに渡航し、留学生活をスタートさせることが可能になります。

本記事では、WEG制度の概要から申請の流れ、必要書類、注意点、費用、さらには実際に未成年の受け入れを行っている語学学校(3D ACADEMY)のサポート体制まで、最新情報にもとづいてわかりやすく完全ガイドします。

中学生や小学生のセブ島留学を検討している保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。


WEG制度とは?|フィリピンの未成年入国ルールを解説

まず初めに理解しておくべきことは、フィリピンには「未成年の入国に関する独自のルール」が存在するという点です。日本ではあまり知られていないため、事前にきちんと情報を把握しておくことが重要です。

フィリピンでは15歳未満の単独入国は禁止

フィリピンの入国管理規定において、15歳未満の外国人は、原則として保護者(実の父母または法定後見人)が同行しない限り、入国が許可されません

つまり、次のようなケースでは、たとえ目的が語学留学や観光であっても、空港の入国審査で拒否されてしまう可能性があるのです。

  • 中学生が1人で渡航し、現地の語学学校に通う場合

  • 親以外の家族(祖父母、兄姉、叔父叔母など)と一緒に渡航する場合

  • エージェントや引率スタッフに預ける場合(入国の際同行)

これは、未成年者を保護するためのフィリピン政府の安全対策であり、人身売買や児童労働などのリスクを避けるために設けられている厳格なルールです。

では、保護者がどうしても同行できない場合、中学生の留学はあきらめなければならないのでしょうか?

その答えが WEG(Waiver of Exclusion Ground) です。

WEGとは、15歳未満の未成年が保護者(父母)以外の大人と渡航する場合に、フィリピン入国管理局から特別な許可を得ることで、入国が認められる制度です。

たとえば、次のようなケースではWEGの申請が必要です:

  • サマーキャンプにエージェントの引率で参加する

  • 祖父母や兄姉、親戚と一緒に渡航する

  • 学校スタッフや現地ガーディアンに預ける(入国の際同行)

逆に言えば、実の父母のいずれか一方が同行していれば、WEGは不要です。たとえば、母親だけで同行する親子留学の場合でも、正規の親であることを証明できれば問題ありません(パスポートや戸籍証明等で関係性を示せることが前提です)。

また、WEGを取得すれば、保護者でなくても「一時的な法的同行者」として入国が可能になり、滞在中の管理・責任を明確にできます。

WEGの本質は「子どもの安全を担保するための制度」

WEGは、保護者にとっては少し手間のかかる制度に思えるかもしれませんが、その目的は未成年を保護し、安全に受け入れるための措置です。

  • 誰が子どもの責任を負うのか

  • 渡航目的は正当か

  • 滞在先・学校は信頼できるか

こうした点を事前に確認することで、フィリピン側も安全管理を徹底できるのです。逆に言えば、WEGを正しく申請・取得すれば、保護者が同行しなくても中学生のセブ島留学は実現可能です。


WEG申請が必要になるケースとは?

WEG制度は、15歳未満の子どもが“保護者以外の大人”と一緒にフィリピンへ渡航する場合に必要となります。ただし、「保護者」として認められるのは**実の父母または法的な後見人(legal guardian)**に限られており、それ以外の同行者ではWEGの取得が求められます。

ここでは、どのような場合にWEGが必要になるのか、実際によくあるパターンをもとに解説します。


親が同行できない|引率スタッフ・現地担当者と渡航する場合

たとえば、サマーキャンプや団体留学でよくあるのが、保護者が同行せず、留学エージェントのスタッフや語学学校の担当者と一緒に渡航するケースです。

この場合、たとえ安全な管理体制が整っていたとしても、同行者は法律上の保護者ではないため、WEG申請が必須です。


家族でも祖父母・兄姉・叔父叔母との渡航はNG

「親が忙しいから、代わりに祖父母や兄・姉が付き添えばいいのでは?」と考える方も多いですが、フィリピンでは“親に準ずる家族”という考え方は通用しません

たとえば、以下のようなパターンはすべてWEG申請が必要です:

  • 中学生+祖父母の組み合わせ

  • 中学生+兄(大学生)の組み合わせ

  • 中学生+叔父や叔母の組み合わせ

これは法律的な保護責任がないためであり、空港で入国を拒否される例もあるため、絶対に軽視できません。


両親のどちらかが同行すればWEGは不要

一方で、父または母のどちらか一方が同行すれば、WEGの申請は不要です
「母親と2人で行く親子留学」「父親だけが付き添って夏休みに渡航する」といったパターンでも、実の親であることが証明できれば正規の入国が可能です。

ただし、次のような点には注意が必要です:

  • パスポートなどで親子関係が明確に示せること(姓が異なる場合は戸籍など)

  • 親権に関するトラブルがないこと(離婚・再婚などのケースでは追加証明が求められることも)

親であることが疑われるような場合には、あらかじめ英文の戸籍謄本や出生証明書を用意しておくと安心です。


実際にはグレーな事例も存在するため、事前確認が大切

留学エージェントや学校によっては、状況に応じてフィリピン入国管理局と事前に確認を行うこともあります。特に複雑な家庭構成や特殊なケースでは、WEGが必要かどうかの判断が難しいこともあるため、必ず事前に確認・相談を行いましょう。


WEGの申請手続きステップ|準備〜入国まで

WEG(Waiver of Exclusion Ground)は、15歳未満の外国籍未成年者が、保護者の同伴なしでフィリピンに入国する際に必要な特別許可制度です。
この申請は、フィリピン到着時に現地の入国管理官によって審査・承認されますが、事前に用意すべき書類の一部は日本のフィリピン大使館・領事館で認証しておく必要があります。

以下に、申請手続きの正しい流れを時系列で解説します。


【ステップ①】 宣誓供述書などの必要書類を準備

フィリピンに渡航する未成年の親(または親権者)は、以下の書類を準備し、「扶養・保証に関する同意宣誓供述書(ASGCT)」などをフィリピン大使館で認証します。

提出書類の例(抜粋):

  • 公証用:扶養・保証に関する同意宣誓供述書(2部)
     ※署名は大使館職員の前で行うか、日本の公証役場で署名・認証しアポスティーユ取得

  • WEG申請書(2部)

  • 子どもの証明写真(4.5cm×3.5cm、2枚)

  • 子どもの有効なパスポートコピー(顔写真ページ、2部)

  • 同行者の有効なパスポートコピー(2部)

  • 父母または親権者のパスポートコピー(2部)

  • 子どもの出生証明書(以下のいずれか)
     └ 日本国籍の子ども:戸籍謄本原本+英訳(2部)
     └ 外国籍:出生証明書原本+英訳(大使館公証付き)

※提出書類はすべてA4サイズ。フィリピン大使館の公式サイトから最新の様式をダウンロード可能です。


【ステップ②】 書類の認証と申請料の支払い(大使館)

認証手続きには以下の料金が必要です:

  • 公証料金:1書類あたり¥3,750

  • 照合料金:¥3,750

  • 緊急発行(希望時):追加¥1,500/通

  • 返送用:レターパックプラス(600円)

書類が受理されると、通常3営業日後に公証済み書類が返却されます

※この段階で支払う料金は「宣誓供述書の認証に関する費用」であり、WEG本体の申請料ではありません


【ステップ③】 渡航当日:書類を携行してフィリピンへ出発

渡航時には、以下の書類を必ず手荷物に入れて持参します:

  • 公証済みの宣誓供述書(ASGCT)

  • WEG申請書(2部)

  • 全パスポートコピー・出生証明・写真など全提出書類

空港で航空会社がWEG書類の確認を行う場合があります。同行者と同一便での渡航であることも重要です。


【ステップ④】 フィリピン到着時に入国管理官へ提出・WEG申請料を支払い

現地(セブ島・マニラなど)の空港に到着したら、入国審査の際にすべてのWEG書類を入国管理官へ提出します。

この場で書類内容の確認が行われ、問題がなければ、子どものパスポートにWEGの入国許可スタンプが押されます
その後、**WEG申請料:3,120ペソ(2025年時点)**をその場で支払います。


【補足】 公証役場経由+アポスティーユでも可

親または親権者がフィリピン大使館に来館できない場合は、以下の代替ルートも認められています:

  • 日本の公証役場で宣誓供述書に署名・公証を受ける

  • 日本外務省でアポスティーユ認証を取得

  • この書類一式をフィリピン入国時に提出(大使館での手続き不要)


このように、WEGの正式な手続きは「宣誓供述書の事前公証+入国時の書類提出と支払い」という二段階構成になっています。特に書類の不備や忘れ物があると、搭乗拒否や入国拒否につながるため、細心の準備が求められます


申請にかかる費用と所要日数

WEG制度を利用する際には、フィリピン大使館での書類認証にかかる費用と、入国時に支払うWEG申請料の2つの支払いが発生します。また、書類準備と審査には一定の時間がかかるため、出発の1か月前を目安にスケジュールを立てることが重要です。


フィリピン大使館(日本国内)での手続き費用

WEGそのものの申請料ではありませんが、宣誓供述書などの書類を在日フィリピン大使館で公証・照合してもらう費用がかかります。

項目 金額(2025年現在)
公証料金(1部) ¥3,750
照合料金 ¥3,750
緊急発行(オプション) +¥1,500/部
返送用レターパックプラス ¥600

※金額は変更される場合があります。申請前に必ず大使館公式サイトを確認してください。


フィリピン到着時のWEG申請料

現地入国管理局によって最終承認されるWEG申請料は、到着空港(例:マクタン・セブ空港やマニラ空港)で支払う形式です。

  • WEG申請料:3,120フィリピンペソ(約8,000〜9,000円相当)
     ※2025年6月時点、為替により変動します。ペソ現金を用意するか、空港で両替する必要があります。


所要日数の目安|いつから準備を始めるべきか?

WEG関連の準備には、トータルで2〜3週間以上を見込んでおくのが安全です。

手続き内容 所要期間の目安
書類作成・英訳(戸籍・同意書など) 約5〜7日
大使館での公証申請・返却 約3〜5営業日(通常)
渡航前の最終確認・コピー等 約2〜3日
合計準備期間 最低でも2週間以上、余裕をもって3〜4週間前が理想

繁忙期(夏休み前など)や不備があった場合はさらに日数がかかるため、余裕をもったスケジュールを組むことが成功のカギです。


WEG申請でよくある質問とトラブル事例

WEGの手続きは、慣れない英語書類や海外の制度が絡むため、初めての保護者にとっては分かりづらい点も多いものです。ここでは、実際によくある疑問やトラブルの例をQ&A形式でご紹介します。


Q1. 両親のどちらかだけが同行すれば、WEGは不要ですか?

A:はい、不要です。
フィリピンでは、15歳未満の未成年が渡航する際、実の父または母のいずれか一方が同行すればWEGの申請は必要ありません。ただし、親子関係を証明するために戸籍謄本の英訳などを携行すると安心です


Q2. 祖父母や兄姉と一緒に行く場合も、WEGは必要ですか?

A:はい、必要です。
実の両親以外は、フィリピンの入国管理上「保護者」とはみなされません。たとえ身内であっても、法的な保護責任がないため、WEG申請は必須です。同行者が親族であっても油断せず、書類準備を進めましょう。


Q3. 親が忙しくて大使館に行けません。どうすればよいですか?

A:公証役場で認証+アポスティーユ取得で対応可能です。
「扶養・保証に関する同意宣誓供述書」は、フィリピン大使館の窓口での署名が基本ですが、どうしても来館できない場合は、日本国内の公証役場で署名・認証し、外務省でアポスティーユを取得すれば代用可能です。


Q4. 書類をすべて提出したのに、入国時にトラブルになることはありますか?

A:はい、可能性はあります。
WEGは最終的に入国管理官の裁量で許可される制度です。不備がなくても、以下のようなケースでは入国時に一時的に止められることがあります:

  • 書類に記載ミスや署名漏れがある

  • 写真やパスポートのコピーが不足している

  • 同行者との関係や責任が明確でない

こうした事態に備え、書類の原本・コピーを2部ずつ用意し、すべて手荷物で持ち運ぶようにしましょう。


Q5. 到着後、WEG申請料を支払い忘れたらどうなりますか?

A:入国が許可されません。
WEGは書類の提出だけで完了するものではなく、フィリピン到着時に申請料(3,120ペソ)を支払って初めて正式に承認されます。忘れずに現金を用意し、空港の入国管理窓口で支払いましょう。


Q6. WEG申請が間に合わない場合はどうすれば?

A:まずは学校・エージェントに至急相談を。
渡航直前でのWEG未申請は、搭乗不可または入国拒否につながる重大なリスクです。特に夏休みなどは混雑するため、早めの相談と手配が命綱になります。経験豊富な学校や留学エージェントであれば、緊急対応に動ける場合もあります。


このように、WEGの申請では「申請する/しない」の判断だけでなく、書類の正確性や管理、渡航当日の段取りも非常に重要です。初めての場合は、語学学校やエージェントのサポートを積極的に活用するのが成功の秘訣です。


3D ACADEMYでの対応とサポート体制

フィリピン・セブ島の語学学校「3D ACADEMY」では、これまで多くの未成年留学生を受け入れてきた実績があります。中学生の短期留学や親子留学にも柔軟に対応しており、未成年者の安全と制度順守を第一に考えた体制を整えています。

ただし、WEG申請に関しては学校が代行・申請サポートを行うことはありません。その代わりに、制度上の重要ポイントを明確に保護者へ案内し、確実な確認体制を設けています


15歳未満の留学生は「同行」または「WEG申請済み」であることが必須

3D ACADEMYでは、15歳未満の未成年者を受け入れる際、次のいずれかの条件を必ず満たしているかを事前に確認しています:

  1. 実の父または母のいずれかが同行する(親子留学)

  2. WEG制度に基づき、正式な申請が完了している(引率者との渡航)

これにより、フィリピン入国時のトラブルを未然に防ぎ、適切な法的手続きを経た留学生のみが安全に渡航・入学できる体制を維持しています。


WEG制度の案内は行っているが、書類作成・申請サポートは実施していません

3D ACADEMYでは、保護者に対してWEG制度の存在とその必要性を案内・説明するサポートは行っています。ただし、

  • 宣誓供述書の作成

  • 公証・翻訳・大使館提出

  • 書類内容の確認やフィリピン到着時の同行手続き

といった具体的な申請業務は原則として行っておりません

そのため、WEGが必要なケースでは、保護者自身または信頼できる留学エージェントを通じて、すべての申請準備を整える必要があります


安全管理体制は万全|未成年も安心して学べる環境

制度面以外でも、3D ACADEMYでは未成年留学生が安心して過ごせる環境づくりに力を入れています。

  • 18歳未満の学生には門限を設定(例:22時)

  • 寮と校舎は同じ敷地内で24時間ガードマン常駐

  • 日本人スタッフも常駐しており、緊急時の対応も迅速

このように、制度と安全面の両方で適切なガイドラインを設けることで、未成年でも安心して学べる留学環境を提供しています


まとめ|WEGを正しく理解すれば未成年の留学も可能に

フィリピン・セブ島は、日本からの距離や費用、安全面のバランスが良く、中学生・小学生といった若年層の留学先としても年々注目が高まっています
一方で、フィリピン独自の入国制度により、15歳未満の未成年が単独、または親以外の大人と渡航する場合には、WEG(Waiver of Exclusion Ground)という制度を活用する必要があります

WEGの申請は少々手間がかかりますが、制度の目的はあくまで未成年者の保護と安全の確保。必要書類を正しくそろえ、在日フィリピン大使館での公証や現地空港での申請をしっかり行えば、問題なく入国・留学が可能です。

また、語学学校3D ACADEMYでは、15歳未満の未成年を受け入れる際に、必ず以下のいずれかを確認しています:

  • 実の両親のいずれかが同行する(親子留学)

  • WEG申請が正しく完了している(引率者や団体留学)

書類の申請代行は行っていないものの、制度の案内やルール確認を通じて、保護者が安心して準備できるようサポート体制を整えています


最後に:大切なのは「制度を知ること」と「余裕をもった準備」

未成年の留学は、英語学習だけでなく、人生の視野を広げる貴重な体験になります。
WEGという制度を正しく理解し、しっかり準備すれば、15歳未満でも安心してセブ島で学ぶことができます。

  • まずは出発の1か月前から準備スタート

  • 書類や制度は常に最新情報をチェック

  • 不安な点は学校やエージェントに早めに相談を

安全で実りある留学の第一歩を、ぜひ制度理解からはじめてみてください。


日本人中学生のフィリピン・セブ島留学が増加中

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