目次
Ceres Bus(長距離バス)【セブ島交通ガイド】
はじめに
セブ島や周辺エリアを旅する際、低コストで広範囲を移動できる交通手段として人気なのが「Ceres Bus(セレスバス)」です。黄色い車体が目印のこの長距離バスは、地元の人々だけでなく観光客や長期滞在者にも広く利用されています。モアルボアルやオスロブといった観光地、さらには港町や隣の島へのフェリー連絡地点まで、主要な目的地をほぼカバーしているのが魅力です。
飛行機や高速フェリーに比べると時間はかかりますが、その分運賃は非常にリーズナブル。さらに、途中の景色をのんびり眺めながら移動できるのも長距離バスならではの楽しみ方です。
本ガイドでは、Ceres Busの基本情報から、主要路線、料金、乗車方法、注意点まで、初めて利用する方でも安心して乗れるように詳しく解説します。観光旅行はもちろん、移住生活での遠出にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
Ceres Busの特徴
Ceres Bus(セレスバス)は、ビサヤ地方を中心に運行する最大手の長距離バス会社で、セブ島では南北の主要路線をほぼ網羅しています。黄色いボディがトレードマークで、バスターミナルに入るとすぐに見つけることができます。
最大の特徴は2つの車両タイプが選べることです。
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エアコン車(Aircon):快適な車内温度で、長距離移動でも疲れにくい。座席も比較的きれいで観光客に人気。 
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ノンエアコン車(Non-Aircon):窓を開けて自然の風を感じられ、運賃もさらに安い。地元の人の利用が多く、フィリピンらしい雰囲気を体験できる。 
運行本数が多く、朝から夜までほぼ一定間隔で発着しているため、事前予約なしでも利用可能です(※一部繁忙期や週末は混雑に注意)。また、都市間や観光地を結ぶ主要道路を走るため、途中下車や途中乗車も比較的容易です。
料金は非常にリーズナブルで、同じ距離をタクシーやバンで移動する場合の3分の1〜5分の1程度に抑えられるのも魅力。長距離を低予算で移動したい旅行者や、生活費を節約したい長期滞在者にとって頼れる交通手段です。
主な路線と目的地
Ceres Busはセブ市を拠点に、南北それぞれの主要ターミナルから複数の路線を運行しています。観光地から地方都市までカバーしているため、目的地に応じて出発ターミナルを選ぶのが基本です。
南方面(South Bus Terminal 発)
南行きのバスは、セブ市ダウンタウンにある**南バスターミナル(South Bus Terminal)**から出発します。
主な行き先は以下の通りです。
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カルカル(Carcar):セブ島南部の歴史的な町。カルカルレチョンで有名。 
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オスロブ(Oslob):ジンベエザメウォッチングの拠点。所要約4〜5時間。 
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モアルボアル(Moalboal):ダイビングとビーチリゾートの町。所要約3時間。 
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バト(Bato):南端の港町。ドゥマゲッティ行きフェリーと接続。 
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サンタンデール(Santander):ネグロス島への玄関口。 
北方面(North Bus Terminal 発)
北行きのバスは、**北バスターミナル(North Bus Terminal)**から出発します。ターミナルはSM City Cebuの近くに位置し、アクセスも良好です。
主な行き先は以下の通りです。
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ダナオ(Danao):港町。カミギン島やコンソラシオン方面へ行く途中で利用される。 
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ボゴ(Bogo):セブ島北部の中核都市。所要約4時間。 
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マヤ(Maya):マラパスクア島行きフェリーの港。所要約5〜6時間。 
所要時間と距離の目安
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セブ市〜モアルボアル:約90km/3時間前後 
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セブ市〜オスロブ:約120km/4〜5時間 
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セブ市〜マヤ港:約140km/5〜6時間 
Ceres Busは基本的に直行運転ですが、途中停車が多いため所要時間は道路状況や渋滞によって変動します。特に週末や祝日は時間に余裕をもって計画すると安心です。
バスターミナルの利用方法
Ceres Busは、セブ市内にある**南バスターミナル(South Bus Terminal)と北バスターミナル(North Bus Terminal)**から出発します。行き先によって利用するターミナルが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
4.1 南バスターミナル(South Bus Terminal)
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位置:セブ市ダウンタウンにあり、Colon Streetやエリザベスモール(E-Mall)から近い場所。 
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アクセス:タクシーやGrabでの移動が便利。ジプニー利用も可能ですが、荷物が多い場合は避けた方が安心。 
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施設:チケットカウンター、売店、フードスタンド、トイレ、待合スペースあり。 
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チケット購入方法:多くの路線は事前予約不要で、乗車前または車内で車掌に直接支払います。エアコン車など一部の路線では窓口でチケットを購入する場合もあります。 
4.2 北バスターミナル(North Bus Terminal)
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位置:SM City Cebuの近く(SM Cityから徒歩圏ではないためタクシー利用が推奨)。 
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アクセス:市内各地からタクシーやGrabで簡単にアクセス可能。 
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施設:南ターミナルと同様に待合室、売店、トイレがあり、軽食を買えるスタンドも充実。 
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利用の流れ:目的地表示のあるバスを探し、列に並んで乗車。混雑時は立ち乗りになる場合もあるため、早めの到着が安心。 
両ターミナルとも警備員が常駐しており、比較的安全に利用できますが、貴重品管理は自己責任です。特に混雑時や夜間の利用では注意しましょう。
料金と支払い方法
Ceres Busの魅力のひとつは、長距離でも非常にリーズナブルな運賃です。移動距離や車両タイプ(エアコン車/ノンエアコン車)によって料金が異なりますが、同じ距離をタクシーやバンで移動する場合の3分の1〜5分の1程度に収まります。
路線別の運賃目安(片道)
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セブ市 → モアルボアル:エアコン車 約200〜250ペソ/ノンエアコン車 約150〜200ペソ 
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セブ市 → オスロブ:エアコン車 約220〜270ペソ/ノンエアコン車 約170〜220ペソ 
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セブ市 → マヤ港(マラパスクア島行き):エアコン車 約280〜350ペソ/ノンエアコン車 約220〜280ペソ 
※運賃は距離や燃料価格の変動によって変わるため、最新情報は乗車前に確認しましょう。
支払い方法
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現金払いが基本:ほとんどの路線は車内で車掌(コンダクター)に現金で支払います。 
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モバイル決済(Gcashなど):一部のエアコン車や長距離路線では対応している場合がありますが、まだ普及率は低め。現金は必ず用意しておきましょう。 
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お釣り:高額紙幣(1,000ペソ札など)は避け、小額紙幣や硬貨を準備しておくとスムーズです。 
エアコン車の方がやや割高ですが、快適性や車内環境を考えると、長距離移動ではエアコン車を選ぶ旅行者が多い傾向にあります。一方で、ノンエアコン車は料金が安く、車窓から直接風を感じられるため、ローカル感を味わいたい人に人気です。
乗車方法と流れ
Ceres Busは事前予約が不要な路線が多く、初めてでも比較的利用しやすい長距離バスです。ただし、混雑する時間帯や観光シーズンは立ち乗りになることもあるため、できるだけ早めにターミナルへ到着するのがおすすめです。
乗車までのステップ
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バスターミナルに到着 
 出発時間の30分〜1時間前に着くと安心。特に週末や祝日は混雑しやすいです。
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目的地表示を確認 
 バスのフロントガラスや側面に行き先が大きく表示されています。似た地名がある場合は、必ず車掌やドライバーに行き先を確認しましょう。
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列に並んで乗車 
 バスによっては自由席ですが、人気路線は席がすぐ埋まります。早く並ぶほど良い座席が確保可能です。
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車内で車掌(コンダクター)に行き先を告げる 
 車掌が乗客に順番に行き先を聞いて回るので、自分の目的地を英語または簡単なタガログ語/セブアノ語で伝えます。
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料金を支払い、チケットを受け取る 
 チケットは下車時の証明になるので、目的地に着くまで保管しておきましょう。
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荷物の置き方 - 
小型荷物:座席上の荷物棚へ。 
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大型荷物:通路や車両後方に置く場合あり。必要ならロープで固定してもらうことも可能です。 
 
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下車の流れ
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目的地が近づいたら、車掌に「Stop here」や「Para, please」と伝える。 
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地元の人はボタンを押さず声で知らせる場合が多いので、声かけが基本です。 
このステップを覚えておけば、英語や現地語が不安でもスムーズに乗り降りできます。
便利な利用シーン
Ceres Busは、低コストでセブ島内外を移動できるため、観光から日常生活まで幅広く活用できます。特に以下のようなシーンで便利さを実感できるでしょう。
1. モアルボアルへの週末旅行
ダイビングやシュノーケリング、ホワイトビーチを楽しむために訪れる旅行者に人気。セブ市から約3時間で行けるため、週末だけの短期旅行にもぴったりです。
2. オスロブでのジンベエザメウォッチング
世界的に有名なジンベエザメとの遭遇スポット、オスロブへは南バスターミナルから直行便が多数出ています。早朝出発で日帰りも可能です。
3. ドゥマゲッティやネグロス島への移動
バトやサンタンデールまでバスで移動し、そこからフェリーに乗り継げば、ネグロス島の港町ドゥマゲッティにアクセスできます。
4. マラパスクア島への玄関口・マヤ港
北バスターミナルからマヤ港まで移動し、フェリーでマラパスクア島へ。サメのダイビングや静かなビーチリゾートを楽しむ旅行者に人気です。
5. コストを抑えた長距離移動
長期滞在者や留学生にとって、島内移動の交通費は積み重なると大きな出費になります。Ceres Busならタクシーやチャーター車に比べ大幅に節約できます。
観光地を巡るだけでなく、生活圏外の町へ買い物や手続きに行く際にも利用できるのがCeres Busの魅力です。
注意点と安全対策
Ceres Busは便利でリーズナブルな長距離移動手段ですが、快適かつ安全に利用するためにはいくつかの注意点があります。初めて利用する方や長距離移動に慣れていない方は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
1. 混雑時は立ち乗りになる場合がある
特に週末や祝日、早朝の人気路線では座席がすぐ埋まり、立ち乗りになることがあります。長時間の移動を考えると、出発30分〜1時間前の到着を心がけましょう。
2. 貴重品は必ず手元に
車内ではスリや置き引きの被害がまれにあります。バッグは座席上の棚に置かず、膝の上や足元に置くようにしましょう。特に夜間移動や混雑時は注意が必要です。
3. 夜間の到着時間に注意
夜遅くに到着する場合、タクシーやGrabが捕まりにくくなることがあります。目的地の宿泊先までの移動手段を事前に確保しておきましょう。
4. 荷物の積み下ろしでの盗難防止
大型荷物を車外の収納スペースに預ける場合、降車時には必ず自分で確認して受け取りましょう。
5. 体調管理
エアコン車は車内が冷えすぎることもあるため、上着やブランケットを持参すると快適です。ノンエアコン車では窓を開けて走行するため、砂埃や排気ガス対策としてマスクやスカーフを用意すると安心です。
こうした注意点を意識すれば、初めてでも安心してCeres Busを利用できます。
他の交通手段との比較
Ceres Busはコスト面で非常に魅力的な移動手段ですが、目的や状況によっては他の交通手段の方が適している場合もあります。ここでは、セブ島や周辺エリアで利用できる主要な交通手段と比較してみましょう。
1. レンタカー・バンチャーター
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メリット:出発時間や経由地を自由に設定でき、荷物が多くても快適。グループ旅行や家族旅行に向いている。 
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デメリット:料金は1日あたり3,000〜5,000ペソ程度と高額。燃料代やドライバー代も別途必要な場合がある。 
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比較ポイント:Ceres Busの同区間運賃の5〜10倍以上になることも。 
2. フェリー
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メリット:島と島を結ぶため、海の景色を楽しみながら移動できる。大きな荷物も積載可能。 
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デメリット:運行スケジュールに左右される。天候によって欠航する場合あり。 
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比較ポイント:Ceres Busはフェリー乗り場までのアクセスに利用されることが多い。 
3. ジプニー
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メリット:最安値の交通手段で、短距離移動なら数ペソから利用可能。 
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デメリット:長距離移動には向かず、快適性・安全性も低め。 
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比較ポイント:Ceres Busは中〜長距離移動向け、ジプニーは短距離移動向けと使い分けるのが基本。 
4. タクシー・Grab
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メリット:ドア・ツー・ドアで快適に移動できる。荷物が多くても安心。 
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デメリット:長距離移動では料金が高額になり、数千ペソかかる場合もある。 
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比較ポイント:短距離はGrab、長距離はCeres Busがコスパ良し。 
結論として、時間や快適性を重視するならチャーター車やGrab、費用を抑えたいならCeres Busという使い分けが賢い選択です。
旅行者向けの小ワザ
Ceres Busを上手に利用すれば、移動時間を短くしたり、より快適に旅を楽しむことができます。以下は観光客や長期滞在者が知っておくと便利な小ワザです。
1. 早朝出発で渋滞回避
セブ市内は朝7時以降に渋滞が激しくなります。午前5〜6時台の便を利用すると、所要時間を30分〜1時間短縮できることもあります。
2. 繁忙期は早めに席を確保
セマナサンタ(聖週間)やクリスマスシーズンなどは非常に混雑します。ターミナル到着は出発の1時間前を目安に。
3. 途中下車の活用
目的地の途中にある観光地や町で下車することも可能です。車掌に「途中で降りたい」と伝えれば柔軟に対応してくれます。
4. 途中乗車で時間短縮
混雑時はターミナルからの乗車より、途中の主要交差点や町から乗る方がスムーズな場合もあります(ただし座席確保は難しいことも)。
5. 軽食・水は事前購入
ターミナルや途中停車の売店でも購入できますが、選択肢が限られるため、事前にコンビニで買っておくと安心。
6. Googleマップで位置確認
目的地が近づいたらGoogleマップで現在地を確認し、下車のタイミングを逃さないようにしましょう。
こうした小ワザを使えば、初めての長距離バス旅でもスムーズかつ快適に移動できます。
まとめ
Ceres Bus(セレスバス)は、セブ島や周辺エリアを安く・広く・比較的安全に移動できる長距離バスとして、観光客から地元住民まで幅広く利用されています。
エアコン車とノンエアコン車の2タイプがあり、快適性や価格で選択できるのも魅力。南北の主要ターミナルから多くの路線が出ており、モアルボアルやオスロブ、マラパスクア島行きの港町など、人気観光地へもアクセス可能です。
利用の際は、
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早めの到着で座席を確保 
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貴重品の管理を徹底 
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到着時間や夜間移動の安全対策 
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必要に応じて軽食・水・上着を持参 
 といった基本ポイントを押さえておけば、初めてでも安心して利用できます。
旅行や長期滞在でセブ島を訪れる際、コストを抑えつつ移動範囲を広げたい人には最適な交通手段です。次の旅では、ぜひCeres Busでフィリピンらしい移動体験を楽しんでみてください。
よくある質問(FAQ)|Ceres Bus(セレスバス)【セブ島交通ガイド】
Ceres Busは予約が必要ですか?当日そのまま乗れますか?
運賃はいくらくらいですか?支払い方法は?
エアコン車とノンエアコン車の違いは?どちらがおすすめ?
南・北どちらのバスターミナルを使えばいいですか?
所要時間はどのくらい見ればいいですか?遅延はありますか?
時刻表はありますか?始発・最終は?
途中で乗り降りできますか?
荷物はどのくらい持ち込めますか?スーツケースはOK?
安全面は大丈夫?スリ対策は?
車内トイレはありますか?休憩は?
Wi‑Fiや充電ポートは使えますか?
子ども料金やシニア割引はありますか?
ベビーカー・車いすは乗せられますか?
ペット同伴は可能ですか?
飲食はできますか?
キャンセル・払い戻しはできますか?
悪天候やイベント時はどうなりますか?
フェリーとの接続(ドゥマゲッティ/マラパスクアなど)はスムーズ?
ベストな乗車時間帯は?渋滞を避けたい
座席は指定できますか?良い席を取るコツは?
寒さ・暑さ対策は必要?
トラブル時はどこに相談すればいいですか?
https://3d-universal.com/blogs/2025/08/cebu-transportation-guide.html

 
		 
		 
			