セブ島移住 観光ビザ延長ガイド:手続きと費用(2025年版)
フィリピン・セブ島での移住や長期滞在を考えている方にとって、観光ビザの延長は最も手軽な滞在方法のひとつです。日本国籍者であれば、ビザなしで30日間滞在可能ですが、現地の入国管理局で延長手続きを行えば、最大で36か月まで滞在期間を延ばすことができます。
本ガイドでは、2025年現在の最新情報をもとに、延長の流れ・必要書類・費用の目安・スムーズに進めるコツをわかりやすく解説します。初めての手続きでも迷わず進められるよう、実体験や現地利用者の声も交えて紹介しますので、セブ島移住の第一歩として参考にしてください。
1. 観光ビザ制度の概要
ビザ免除期間
日本国籍を持つ人は、フィリピン入国時に観光ビザ(Tourist Visa)なしで30日間滞在できます。これは自動的に付与され、入国カードに必要事項を記入し、入国審査でパスポートにスタンプを押されるだけです。
延長可能な期間
観光ビザは、移民局(Bureau of Immigration)で延長手続きを行うことで、最大36か月間連続滞在が可能です(外国人の国籍や個別条件により上限は変わる場合あり)。初回延長は29日間、その後は59日単位で延長できるのが一般的です。
延長の目的とメリット
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長期滞在ビザの取得前に現地生活を試せる
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留学や仕事探し、物件探しなど、移住準備期間に活用できる
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更新条件が比較的緩く、申請書類も少ない
延長のデメリット
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2か月ごとの更新は手間がかかる
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延長費用が積み重なると、年間では他のビザより高額になる場合あり
2. 延長手続きができる場所(セブ市・マクタン島)
観光ビザの延長は、**フィリピン入国管理局(Bureau of Immigration)**の窓口で行います。セブ島エリアには以下の主要3拠点があります。
① Bureau of Immigration Cebu District Office(Gモール内)
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所在地:Gaisano Main Mall, Gen. Maxilom Ave., Cebu City
(Robinsons Galleria Cebuから徒歩5分) -
特徴:
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セブ市中心部に位置しアクセス良好
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Robinsons GalleriaやSM City Cebuが近く、手続き後に買い物や食事が可能
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ローカル利用者も多く、外国人窓口は混雑することも
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おすすめ時間帯:
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午前中(特に開館直後)は比較的スムーズ
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注意点:
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周辺道路は渋滞が多いため、移動時間は余裕をもって計画
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② Bureau of Immigration Cebu Extension Office(Jセンターモール内)
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所在地:J Centre Mall, A. S. Fortuna St., Mandaue City
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特徴:
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外国人利用者が多く、手続き慣れしたスタッフが多い
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モール内に銀行・飲食店・両替所があり便利
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おすすめ時間帯:
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開店直後(8:00〜8:30)が最も空いている
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注意点:
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月曜・祝日明けは特に混雑しやすい
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③ Bureau of Immigration Mactan District Office(Gaisano Mactan Island Mall内)
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所在地:Gaisano Mactan Island Mall, Basak, Lapu-Lapu City
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特徴:
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マクタン島リゾートや空港からアクセスが良い
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比較的小規模で、混雑が少ない傾向
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注意点:
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周辺に飲食店や銀行が少ないため、事前準備をしてから訪問
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ビザ代行サービスの利用
現地の旅行代理店や行政書士事務所が、観光ビザ延長の代行を行っています。
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メリット:移民局に行く手間が省ける
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デメリット:手数料(500〜1,500ペソ)が追加
3. 観光ビザ延長の流れ
観光ビザ延長の手続きは、基本的にどのオフィスでも同じ流れです。初めての方でも迷わないよう、ステップごとに解説します。
ステップ1:必要書類の準備
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パスポート(原本)
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残存期間が6か月以上あることが望ましい
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入国スタンプページが確認できる状態
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申請フォーム
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各オフィスで配布(または事前ダウンロード可)
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ACR I-Card(該当者のみ)
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59日以上滞在する場合に必要
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申請費用
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現金(フィリピンペソ)で準備。クレジットカード不可の窓口も多い
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ステップ2:申請書の記入
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名前、パスポート番号、滞在先住所、延長希望期間などを記入
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筆記具は黒インクが推奨
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間違えた場合は新しい用紙に書き直すのが無難
ステップ3:窓口提出と支払い
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書類とパスポートを窓口で提出
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担当者が内容確認
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支払いカウンターで延長費用を支払う
※初回延長(30日→59日)はおおよそ3,000〜3,500ペソ前後、
以降の59日延長は4,000〜5,000ペソ前後が目安
ステップ4:受領待ち
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オフィスによっては即日受領、または翌営業日受領
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混雑状況によって待ち時間は30分〜数時間
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受領の際、パスポートのビザスタンプと有効期限を必ず確認
ステップ5:次回延長スケジュールの把握
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ビザ期限は日付管理が重要
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遅延すると罰金(Overstay Penalty)が発生
→ 1日あたりの延滞料が加算されるため、早めの申請がおすすめ
4. 延長費用の詳細と節約のコツ(2025年改訂版)
観光ビザ延長の費用は、延長期間・回数・ACR I-Cardの有無によって変わります。2025年現在、料金改定が行われ、以前よりおおよそ**+1,000ペソ**高くなっています(実際の料金は変更の可能性あり)。
延長費用の目安(2025年最新)
| 延長内容 | 費用目安(ペソ) | 備考 |
|---|---|---|
| 初回延長(30日→59日) | 4,000〜4,500 | ACR I-Card不要 |
| 59日延長(2回目以降) | 5,000〜6,000 | 6か月以上滞在予定ならACR I-Card必須 |
| ACR I-Card発行 | 約4,000 | 有効期限1年 |
| Overstay Penalty(延滞料) | 1日あたり500前後 | 期限超過した日数分加算 |
参考:1ペソ=約2.6円(2025年8月レート)
節約のコツ
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長期延長をまとめて申請する
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59日ごとの延長よりも、最大6か月延長を選ぶと手続き回数が減り、移動コストや時間も節約可能。
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混雑の少ないオフィスを選ぶ
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待ち時間もコストと考えるなら、比較的空いているマクタン島オフィスを検討。
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ビザ代行を使わない
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便利だが手数料(500〜1,500ペソ)がかかる。時間に余裕があれば自分で手続き。
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期限ギリギリに申請しない
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期限を1〜2週間前に把握して延長すれば、延滞料や緊急移動の費用を防げる。
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円高タイミングで両替してまとめ払い
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延長費用を数回分まとめて準備すると為替差益を活かせる。
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5. 延長可能な最長期間とルール
フィリピンの観光ビザは、最初の入国時に与えられる**30日間(ビザ免除または事前取得ビザ)**からスタートし、延長を繰り返すことで長期滞在が可能です。ただし、無制限に延長できるわけではなく、最大滞在期間や特定のルールがあります。
最長滞在期間
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観光ビザの延長で滞在できるのは 最長3年(36か月)
※これはフィリピン国内で延長を続けた場合の上限 -
3年に達すると、一度出国する必要があります
再入国のルール
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出国後、再入国すれば再び30日(または事前取得ビザ日数)からカウント
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同じパスポートで繰り返す場合、入国審査官から滞在目的を問われることがある
→ 長期滞在理由(語学留学、ロングバケーション等)を答えられるよう準備
滞在延長のペース
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初回:30日 → 59日
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以降:59日単位で延長(最大6か月延長も選択可能)
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長期滞在予定の場合、6か月延長を選んだほうが時間的・金銭的に有利
オーバーステイの罰則
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有効期限を過ぎると1日あたり約500ペソの延滞料
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延滞期間が長いと、罰金だけでなく追加手続き・面談が必要になる場合あり
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最悪の場合、強制送還や入国禁止措置の可能性
ポイント
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3年ルールは観光ビザ延長者にだけ適用され、他のビザ(学生ビザ、リタイアメントビザなど)では異なる
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長期移住を考える場合、SRRV(リタイアメントビザ)や学生ビザへの切り替えも検討
6. 延長申請時の注意点とトラブル回避
観光ビザの延長は比較的シンプルな手続きですが、ちょっとした不注意で時間やお金を余計に消費してしまうことがあります。ここでは2025年時点での最新事情を踏まえ、注意点とトラブル防止策をまとめます。
1. パスポートの有効期限を確認
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滞在期間中にパスポートの有効期限が切れると延長できません
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期限が6か月未満になったら更新を検討
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フィリピン国内でのパスポート更新は在フィリピン日本国大使館(マニラ)またはセブ領事事務所で可能
2. 必要書類の不備を防ぐ
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申請書は黒インクで丁寧に記入
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滞在先住所はホテル名やコンドミニアム名まで正確に
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ACR I-Cardが必要な場合は忘れず持参(再発行は時間と費用がかかる)
3. 申請は期限の1〜2週間前に
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期限ギリギリは混雑やシステム障害に巻き込まれやすい
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延滞すると1日500ペソ前後の罰金+追加書類の可能性あり
4. 不審な代行業者に注意
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街中やSNSで「格安で延長代行します」という広告に注意
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正規の代行料は500〜1,500ペソ程度、それ以上高額請求される場合は要警戒
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公式窓口または信頼できる旅行代理店を利用
5. 混雑回避の工夫
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週明けや祝日明けは特に混雑
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午前中の早い時間に到着すると待ち時間が短い
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マクタン島や郊外オフィスは比較的空いている傾向
6. 支払いは現金で準備
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一部の窓口ではクレジットカード不可
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両替所やATMは近くにありますが、レートや手数料に注意
トラブル回避のまとめ
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期限・書類・費用の3つを事前にチェック
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代行利用は信頼できる相手だけ
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混雑日と混雑時間を避けて行動
7. ビザ延長と移住計画の関係(2025年最新版)
観光ビザ延長は、短期から中期の滞在を可能にする便利な制度ですが、本格的なセブ島移住を視野に入れる場合には「仮住まい期間」としての役割が大きくなります。延長を繰り返すだけでは安定的な滞在が難しいため、移住計画全体の中で戦略的に位置づけることが重要です。
1. 観光ビザ延長は移住準備のための猶予期間
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現地の生活環境や気候、交通、物価を肌で感じながら情報収集ができる
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家探し、生活必需品の購入、銀行口座開設(条件付き)などを進める時間として有効
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特に最初の3〜6か月は、**「お試し移住」**として延長を活用すると失敗が少ない
2. 長期移住を見据えたビザの切り替え
観光ビザは最長3年まで延長可能ですが、その後は一度出国が必要です。
長期移住を本格化させる場合、以下のようなビザ切り替えが現実的な選択肢となります。
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学生ビザ(Student Visa)
語学学校や専門学校への入学で取得可能
滞在中の就労は原則不可
語学留学+生活基盤づくりに向いている -
SRRV(Special Resident Retiree’s Visa / 特別居住退職者ビザ)
2025年現在、50歳以上が申請可能(以前の35歳以上から引き上げ)
長期滞在や再入国が容易で、ビザ更新の手間が大幅に減る
預託金要件:退職年金受給者で1万米ドル〜、非受給者で2万米ドル〜(プランにより異なる) -
就労ビザ(Work Visa)
フィリピン企業での雇用契約が必要
雇用主がビザ申請をサポートする形が一般的
3. 財政計画とのリンク
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ビザ延長費用+家賃+生活費を含めた年間予算を算出
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為替レートの変動を考慮し、円高のタイミングでまとまった資金を確保
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医療費・保険・予備費も必ず計画に組み込む
4. 法的・生活面の安定化
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外務省ORRネットで在留届を提出し、日本大使館・領事館の支援を受けられる状態にする
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日本人会や現地SNSコミュニティに参加し、生活情報や緊急時の助け合いネットワークを確保
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ビザ期限とパスポート有効期限を常にチェックして、更新漏れを防ぐ
まとめ
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観光ビザ延長は、移住計画の「助走期間」として活用するのが賢い
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3年ルールを意識し、早めに永住・長期滞在向けビザの情報収集を始める
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法的安定性・経済面・生活基盤の3つをバランス良く整えることが、セブ島移住成功の鍵
8. セブ島移住と観光ビザ延長の実例
観光ビザ延長は制度としてはシンプルですが、実際の体験談やケーススタディを見ると、どのように移住準備と組み合わせれば効率的かがより鮮明になります。ここでは2025年時点での実例を3パターン紹介します。
ケース1:お試し移住から永住ビザへ
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プロフィール:60代男性、年金受給者、夫婦で移住
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流れ:
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観光ビザで初回入国(30日)
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2か月延長を3回繰り返し、合計半年滞在
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滞在中に物件契約・銀行口座開設・医療保険加入
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その間に**SRRV(リタイアメントビザ)**を申請し、翌年から長期滞在へ切り替え
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ポイント:延長期間を生活基盤の整備に活用した成功例
ケース2:ノマドワーカーの拠点づくり
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プロフィール:30代女性、フリーランスデザイナー
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流れ:
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観光ビザで入国後、2か月延長を5回繰り返し1年滞在
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ITパーク周辺に家具付きコンドを契約
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年1回は他国に短期滞在して再入国
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ポイント:長期移住ビザには切り替えず、「ビザラン」を組み合わせて柔軟に滞在
ケース3:教育目的の長期滞在
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プロフィール:40代夫婦+中学生の子ども
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流れ:
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観光ビザで入国後、最初の3か月で学校探し
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観光ビザ延長中に子どもをインターナショナルスクールに入学させる
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家族全員で学生ビザに切り替え、3年間滞在
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ポイント:観光ビザ延長を教育ビザ移行の準備期間に充てた例
まとめ
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延長はあくまで「準備期間」として活用し、その間に次のビザや生活の基盤を整えるのが効果的
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ライフスタイルによって、最適な延長回数・切り替え時期は異なる
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実例を参考に、自分に合った滞在計画を立てることが重要
9. 延長手続きの最新アップデート(2025年版)
2025年時点で、セブ島における観光ビザ延長手続きにはいくつかの変更や注意点があります。手続きの流れ自体は大きく変わっていませんが、費用改定・書類提出方法の変化・混雑状況の変動など、最新情報を把握しておくことが重要です。
1. 手数料の値上げ
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2024年末から、各延長手続き費用が一律+1,000ペソとなりました
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初回延長(30日→59日):約4,500ペソ前後
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2か月延長:約3,900ペソ前後
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6か月延長:約13,500ペソ前後
※いずれも2025年2月時点の目安、為替やオフィスによって多少変動あり
2. 手続き窓口の追加・変更
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セブ市内のBI(移民局)メインオフィス(ロビンソンズ・ガレリア近く)
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Jセンターモール内BIサテライトオフィス(マンダウエ市)
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一部旅行代理店や代行サービスでも申請可(代行手数料は+2,000〜3,000ペソ程度)
3. 申請時の新ルール
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パスポートの顔写真ページ+最新入国スタンプページのコピー必須
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手書き申請フォームはBI窓口または公式サイトから入手可能
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長期延長(6か月)を希望する場合は、混雑時に追加審査あり
4. 混雑・待ち時間の傾向
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乾季(12〜5月)のハイシーズンは混雑し、待ち時間が2〜3時間かかる場合あり
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雨季(6〜11月)は比較的空いており、1時間以内で完了することも多い
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受付は午前中がスムーズで、午後は混みやすい傾向
5. キャッシュレス決済の導入状況
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一部窓口でGcashや銀行振込による支払いが試験導入中
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ただし、現金支払いが依然として主流
まとめ
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最新費用を把握し、必要書類を事前準備することでスムーズに延長可能
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混雑期を避け、時間帯を選んで申請すると待ち時間を短縮できる
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長期移住を見据えるなら、延長だけでなくビザ切り替えのタイミングも同時に検討すべき
10. 延長手続きを代行する方法と注意点
観光ビザ延長は自分で行うことも可能ですが、時間の節約や言語の不安解消を目的に、代行サービスを利用する移住者も少なくありません。2025年時点での代行利用の流れと注意点を解説します。
1. 代行を利用するメリット
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時間の節約:混雑したBI(移民局)で長時間並ぶ必要がない
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言語の壁を回避:英語またはビサヤ語でのやり取りが不要
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書類不備の防止:プロが必要書類を事前確認し、スムーズに申請
2. 依頼先の種類
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旅行代理店:観光客や短期滞在者向けに代行を提供
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ビザ専門代行業者:長期滞在者やビジネス目的にも対応
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一部コンドミニアム管理事務所:住人限定で代行サービスあり
3. 手続きの流れ
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パスポートと延長申請料、代行手数料を業者に渡す
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業者がBIに申請・支払い
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数日〜1週間後、パスポートと延長済みスタンプを受け取る
4. 費用の目安(2025年)
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延長手数料+代行料2,000〜3,000ペソ
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総額は、初回延長で約6,500〜7,500ペソ前後
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長期延長(6か月)では代行料込みで15,000ペソ超になることも
5. 注意点
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信頼できる業者を選ぶ(口コミや紹介があると安心)
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パスポートを預ける期間は外出や旅行が制限される
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受け取り日程を事前に確認し、航空券予約と重ならないようにする
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違法な「非公式手数料」を要求する業者には注意
まとめ
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英語や手続きに不安がある場合は代行利用が有効
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代行料を含めた総額を事前に把握しておく
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信頼できる業者選びと受け取りスケジュール管理が重要
11. 観光ビザ延長と他国滞在を組み合わせる方法(ビザラン戦略)
観光ビザ延長だけでセブ島に滞在できる期間は最長3年ですが、長期移住や柔軟な滞在スタイルを目指す人の中には、延長と他国滞在を組み合わせる「ビザラン(Visa Run)」を行う人もいます。ここでは2025年時点でのビザラン事情と注意点をまとめます。
1. ビザランとは?
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観光ビザの最大滞在期限が近づいたら、一度フィリピンを出国
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他国に短期滞在(数日〜数週間)した後、再入国して新たな滞在期間を得る方法
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観光ビザでの長期連続滞在を避けたい人に有効
2. 主な渡航先(セブ島からアクセスしやすい国)
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香港:直行便で約3時間、短期観光やショッピングに便利
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シンガポール:直行便で約3.5時間、航空券セールが多い
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マレーシア(クアラルンプールまたはコタキナバル):物価も比較的安く、観光しやすい
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タイ(バンコク):滞在ビザ延長の合間にリゾート観光も可能
3. ビザランの費用目安
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航空券:LCC利用で往復8,000〜15,000ペソ程度(時期により変動)
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宿泊費:1泊3,000〜5,000ペソ(国・ホテルランクによる)
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その他食費・交通費:約2,000ペソ〜
4. 注意点(2025年最新)
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再入国時に滞在目的や資金証明を求められる場合あり
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ビザランを短期間で繰り返すと、入国審査で追加質問や入国拒否のリスクが高まる
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出入国のスタンプや滞在履歴はすべて記録されるため、税務や保険契約にも影響する可能性あり
5. 効率的な活用例
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年1〜2回のビザランで3年以上滞在するデジタルノマド
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子どもの学校休暇に合わせて、家族で近隣国に旅行しながら滞在延長
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長期移住ビザ申請前の準備期間に、ビザランを活用して柔軟に滞在をつなぐ
まとめ
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ビザランは滞在延長の一手段として有効だが、頻繁な利用はリスクも伴う
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渡航先や費用、入国審査条件を事前に調査し、計画的に実行することが重要
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長期的な移住を考えるなら、ビザランはあくまで「一時的なつなぎ」として利用するのがおすすめ
12. 観光ビザ延長と生活費の関係
セブ島移住を観光ビザで続ける場合、延長費用は生活費の中で無視できない割合を占めます。特に長期滞在を考えている場合は、生活費全体の予算に延長費用をしっかり組み込むことが重要です。
1. 延長費用の年間総額(2025年時点)
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初回延長(30日→59日):約4,500ペソ
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以降2か月延長:約3,900ペソ/回
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年間トータル:約28,000〜30,000ペソ(約7万円前後)
※6か月延長を組み合わせる場合はさらに増加(年35,000〜40,000ペソ)
2. セブ島生活費の目安(単身者)
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家賃(コンドミニアム1BR):月20,000〜35,000ペソ
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食費:月12,000〜18,000ペソ(自炊+外食)
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光熱費・通信費:月4,000〜6,000ペソ
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交通費:月2,000〜4,000ペソ
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その他(娯楽・交際費など):月5,000〜10,000ペソ
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合計:月43,000〜73,000ペソ
3. 延長費用の比率
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月換算:約2,300ペソ前後
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家賃や食費と比較すると小さく見えるが、年間合計では1〜1.5か月分の生活費相当になる
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特に節約派にとっては大きな固定コスト
4. 節約&効率化のコツ
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6か月延長を活用:短期延長よりも1回あたりの時間的コストを削減
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混雑期を避ける:余計な移動や待ち時間を減らし、他の活動時間を確保
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長期移住ビザ検討:年間延長費用+手間を考えると、3年以上滞在予定なら別ビザの方が得な場合あり
まとめ
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観光ビザ延長は生活費に組み込むべき固定費
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延長費用は月々の支出では少額に見えるが、年間でみると大きな負担になる
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長期的には、延長と別ビザ取得のコスト比較を行うことが賢明
13. ビザ延長のトラブル事例と回避法
観光ビザ延長は基本的にシンプルな手続きですが、ちょっとしたミスや情報不足でトラブルになるケースがあります。ここでは2025年時点でよくある失敗例と、その回避策をまとめます。
1. 滞在期限切れ(オーバーステイ)
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事例:延長手続きを忘れ、数日〜数週間オーバー
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影響:罰金(1日あたり500ペソ前後)+延長手続き必須、再入国制限の可能性
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回避法:
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パスポートに押されたスタンプの期限をスマホのカレンダーに登録
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期限の1週間前には延長手続きに着手する
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2. 必要書類の不足
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事例:パスポートの残存期間不足(6か月未満)、申請用紙未記入など
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影響:当日手続きができず、再訪が必要
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回避法:
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延長前にパスポート残存期間を確認し、足りない場合は更新
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BI公式サイトから申請書式をダウンロードし事前記入
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3. 混雑による申請遅延
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事例:混雑時期(年末年始・セブの大型イベント期間)に行って半日以上待たされた
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影響:予定が狂い、他の用事に影響
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回避法:
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週の前半・朝一番に行く
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混雑時期は代行サービスを利用する
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4. 不透明な追加請求
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事例:正規料金以外に「特別手数料」として現金を要求される
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影響:不必要な出費、トラブル時の証拠が残らない
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回避法:
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料金は事前にBI公式サイトで確認
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領収書の発行を必ず依頼
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5. 再入国時の審査強化
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事例:ビザランを繰り返した結果、入国時に追加質問や滞在目的証明を求められる
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影響:入国拒否や短期滞在許可になる可能性
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回避法:
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出入国履歴を見られても問題ない滞在計画を持つ
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資金証明や帰国航空券を準備しておく
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まとめ
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観光ビザ延長は手続き自体は簡単でも、期限管理や情報不足でトラブルになる
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「期限管理」「事前準備」「正規料金の確認」が三大予防策
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長期滞在予定なら、延長と同時に他のビザも視野に入れて計画を立てると安心
観光ビザ延長に関するFAQ(セブ島移住 2025年版)
Q1. 日本人はビザなしでどれくらい滞在できますか?
日本国籍の場合、入国時にビザ免除で30日間滞在できます。以後は移民局(BI)で延長が可能です。
Q2. 観光ビザの延長は最長で何か月まで可能ですか?
観光ビザ延長のみで最長36か月(3年)まで連続滞在が可能です。満了後は一度出国が必要です。
Q3. 延長手続きができる場所はどこですか?
- Gaisano Main Mall(Gモール)内 BI Cebu District Office(Robinsons Galleria Cebu 付近/セブ市)
- J Centre Mall 内 BI Extension Office(マンダウエ市)
- Gaisano Mactan Island Mall 内 BI Mactan District Office(ラプ=ラプ市)
混雑回避なら午前中の早い時間帯が狙い目です。
Q4. 初回延長と以後の費用はいくらくらいですか?
- 初回延長(30→59日):4,000〜4,500ペソ目安
- 59日延長(2回目以降):5,000〜6,000ペソ目安
- ACR I-Card(59日超滞在で必要):約4,000ペソ目安
2025年は直近の改定で概ね+1,000ペソ上がっています。実額は窓口でご確認ください。
Q5. ACR I-Card とは何ですか?いつ必要ですか?
外国人登録証(Alien Certificate of Registration)で、59日を超えて滞在する場合に必要です。有効期限は通常1年です。
Q6. 必要書類は何ですか?
- パスポート(有効期間6か月以上推奨)
- 申請フォーム(窓口配布/事前記入可)
- ACR I-Card(該当者)
- パスポート顔写真ページ・最新入国スタンプのコピー
Q7. 申請から受領までどのくらい時間がかかりますか?
空いていれば即日〜数時間、混雑時は翌営業日以降の受領になることもあります。週明けや祝日明けは混みやすいです。
Q8. 支払い方法は?現金以外も使えますか?
基本は現金(ペソ)です。一部でキャッシュレス試行例もありますが、現金持参が確実です。
Q9. うっかり期限を過ぎました。どうなりますか?
Overstay Penalty(延滞料)が発生します(目安:1日あたり約500ペソ)。遅れるほど手続きが煩雑になるため、早急に移民局で手続きしてください。
Q10. 6か月延長と2か月延長、どちらが得ですか?
手続き回数や移動・待ち時間の削減という観点では6か月延長が効率的です。総額は時期・手数料改定で変わるため、窓口で比較しましょう。
Q11. 代行サービスは使うべき?費用は?
英語や手続きが不安なら有効です。代行料は2,000〜3,000ペソが目安。パスポートを預ける期間は外出・出国が制限される点に注意。
Q12. ビザラン(他国短期滞在→再入国)は今でも有効?
可能ですが、短期間で繰り返すと入国審査が厳しくなる場合があります。滞在目的・資金・帰国便の説明や証明を準備しましょう。
Q13. SRRVの申請年齢は何歳から?
2025年現在は50歳以上が原則です(プランにより預託金要件が異なります)。長期移住を視野に入れるなら早めに要件を確認しましょう。
Q14. 観光ビザ延長と学生ビザ・就労ビザの切り替えは可能ですか?
状況により可能です。切り替えの際に一時出国が必要なケースもあるため、学校や雇用主、移民局で事前確認を。
Q15. どのタイミングで延長に行けば良いですか?
期限の1〜2週間前に申請するのが安全です。混雑やシステム障害、祝日を避けられます。
Q16. 申請時の服装やマナーで気をつけることは?
政府機関のためカジュアル過ぎない服装が無難です。窓口職員には丁寧に対応し、書類・現金はその場で数えて確認しましょう。
Q17. どこで最新料金や必要書類を確認できますか?
最終的には各BIオフィスの掲示・窓口が最新情報です。料金は改定・差異があり得るため、必ず当日確認してください。
Q18. 延長費用は生活費のどれくらいを占めますか?
月換算で約2,000〜2,500ペソ相当が目安です。年間では無視できない固定費になるため、家賃・保険と併せて予算化しましょう。
