目次
タクシーの乗り方と注意点【セブ島交通ガイド】
1. はじめに
セブ島での移動手段として、タクシーは旅行者・留学生・ビジネス利用者にとって最も便利で安全性の高い交通手段のひとつです。冷房が効いた車内で、暑い日中やスコールの多い雨季でも快適に移動できるのが魅力です。
日本に比べると料金はかなり安く、短距離なら100ペソ台(約250円前後)から利用できます。しかし、初めてのセブ島滞在や土地勘がない場合、乗り方や料金システム、注意すべき点を知らずに利用すると、割高な運賃を請求されたり、遠回りされるといったトラブルに遭う可能性があります。
このガイドでは、2025年最新のセブ島タクシー事情を踏まえ、乗車の流れや料金相場、安全に利用するための注意点、さらにトラブル防止のコツまで詳しく解説します。この記事を読めば、初めてのセブ島でも安心してタクシーを利用でき、移動中のストレスを大幅に減らすことができます。
2. セブ島のタクシーの種類
セブ島には複数のタクシータイプがあり、利用シーンや料金体系が少しずつ異なります。目的や予算に合わせて選ぶことで、快適かつ効率的な移動が可能になります。
2-1. ホワイトタクシー(White Taxi)
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特徴:街中で最も多く見かける一般的なタクシー。 
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初乗り運賃:40ペソ(約100円)からスタートし、距離と時間に応じて加算。 
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メリット:料金が安く、台数も多いため捕まえやすい。 
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注意点:ドライバーによってはメーターを使わず固定料金を提示してくる場合がある。必ず「Meter, please」と伝えること。 
2-2. イエロータクシー(Yellow Taxi)
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特徴:空港専用の公式タクシー。車体が黄色で見分けやすい。 
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初乗り運賃:70ペソ(約175円)から。ホワイトタクシーより約20〜30%高め。 
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メリット:空港到着後に確実に乗れる。ドライバーの質や車両の状態も比較的良好。 
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注意点:短距離利用だと割高になりやすい。 
2-3. プレミアムタクシー(Premium Taxi)
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特徴:大型セダンやミニバンなど快適な車両を使用し、Grabや特定のホテル配車で利用可能。 
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運賃:メーター制またはアプリ内事前決済。通常タクシーより高め。 
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メリット:車内が広く快適、荷物が多い旅行者や家族連れに最適。 
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注意点:台数が限られるため事前予約が安心。 
2-4. アプリ配車タクシー(GrabTaxi / GrabCar)
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特徴:東南アジアで広く利用される配車アプリ「Grab」で呼ぶタクシーまたは一般車。 
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運賃:アプリ上で事前確定(GrabCar)またはメーター制(GrabTaxi)。 
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メリット:料金が事前に分かるため安心。ドライバー情報や車両ナンバーも表示される。 
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注意点:ピーク時は配車料金(サージチャージ)が上乗せされる。 
3. タクシーの探し方
セブ島では、乗車場所や時間帯によってタクシーの捕まえやすさが大きく変わります。特に初めて訪れる旅行者は、安全で確実な方法を選ぶことが重要です。
3-1. 空港からの乗車
**マクタン・セブ国際空港(Mactan-Cebu International Airport)**には、ターミナルを出てすぐの場所に公式タクシー乗り場があります。
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イエロータクシー乗り場:到着ロビー出口すぐ。台数が多く待ち時間が短い。 
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ホワイトタクシー乗り場:イエローより安いが、場所が少し離れており、待ち時間が長くなることも。 
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Grab配車専用エリア:指定ピックアップポイントでアプリから呼び出し可能。 
空港利用のコツ:到着時に両替し、小額紙幣を用意しておくと支払いがスムーズ。
3-2. ショッピングモールやホテルからの乗車
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モール公式タクシー乗り場(Ayala Center, SM City など)では、警備員が手配してくれるため安全性が高い。 
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ホテル前から乗車:フロントやベルボーイが信頼できるドライバーを呼んでくれる。深夜や早朝は特におすすめ。 
3-3. 路上での乗車(流しのタクシー)
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大通りや交通量の多い交差点では比較的簡単に拾える。 
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注意点:夜間や人気のないエリアでは防犯上おすすめしない。 
3-4. アプリで呼ぶ
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Grabを利用すれば、場所や時間に関係なく確実に配車できる。 
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混雑時間帯は待ち時間が長くなることがあるため、早めの手配がおすすめ。 
4. 乗車前のポイント
タクシーに乗る前の準備とちょっとした一言が、トラブルを防ぎ、スムーズな移動につながります。以下のポイントを押さえておきましょう。
4-1. 行き先を明確に伝える
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英語または簡単なタガログ語で行き先を伝える準備をしておく。 
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Google Mapやホテルの住所を紙・スマホで見せると確実。 
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発音が難しい地名は、ランドマーク(例:「SM City」や「Ayala Mall」)と一緒に伝えると理解されやすい。 
4-2. メーター利用を確認する
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乗車前に「Meter, please.」と一言伝える。 
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固定料金(”Fixed price”)を提示された場合は、納得できない金額なら乗らない。 
4-3. 現金は小額紙幣を用意
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20ペソ、50ペソ、100ペソ札を複数枚持つのがベスト。 
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大きい紙幣(500ペソ、1000ペソ)だと「お釣りがない」と言われることがある。 
4-4. 荷物と座席位置の工夫
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大きなスーツケースはトランクに預け、必ず自分で積み下ろしを確認。 
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防犯のため、助手席よりも後部座席に座る方が安心。 
ワンポイントアドバイス
特に空港到着直後は疲れていて注意が散漫になりがち。乗車前にメーター確認と小銭準備はルーティン化しておくと安全度がぐっと上がります。
5. 料金の目安(2025年時点)
セブ島のタクシー料金は日本に比べて安く、短距離であれば100ペソ台から利用できます。ただし、交通状況や時間帯によって所要時間と料金が大きく変わるため、目安を知っておくことが大切です。
5-1. 基本料金(ホワイトタクシーの場合)
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初乗り:40ペソ(約100円) 
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加算:300メートルごとに2ペソ、時間加算は90秒ごとに2ペソ 
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空港発のイエロータクシーは初乗り70ペソで、加算額もやや高め 
5-2. 主要ルートの料金目安
| 出発地 | 到着地 | 所要時間(通常時) | 料金目安(ペソ) | 
|---|---|---|---|
| 空港 | ITパーク | 約25〜35分 | 200〜300 | 
| 空港 | セブ市中心部(Fuente Osmeña周辺) | 約30〜40分 | 220〜320 | 
| 空港 | マクタン島リゾートエリア | 約20〜30分 | 250〜400 | 
| ITパーク | Ayala Center Cebu | 約10分 | 100〜150 | 
| Ayala Center Cebu | SM City Cebu | 約15分 | 120〜170 | 
| セブ市内3km以内の短距離 | – | 5〜10分 | 100〜150 | 
5-3. 料金に影響する要因
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渋滞:特に平日朝(7〜9時)と夕方(17〜19時)は所要時間が2倍近くになることも。 
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天候:スコールや大雨時は渋滞が発生しやすく、料金も上がる。 
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深夜料金:基本的に加算はないが、固定料金交渉になる場合は割高になる傾向あり。 
節約のコツ
短距離移動で渋滞が予想される場合は、徒歩やバイクタクシー(habal-habal)、Grabの事前料金確認を併用するとコストを抑えられます。
6. 支払いとチップ
セブ島のタクシーは基本的にメーター制で、支払いは現金が主流です。チップ文化はありますが、強制ではなく、あくまで感謝の気持ちとして渡すのが一般的です。
6-1. 支払い方法
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現金払いが基本:クレジットカードやQR決済はほぼ使えません。 
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小額紙幣(20ペソ・50ペソ・100ペソ)を用意しておくとスムーズ。 
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大きな紙幣(500ペソ・1000ペソ)は「お釣りがない」と言われるケースが多いので避ける。 
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Grabを利用すれば、アプリ内決済(カード・電子ウォレット)が可能。 
6-2. チップの目安
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必須ではない:セブ島ではタクシー運賃にサービス料は含まれませんが、チップも義務ではありません。 
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よくある渡し方:端数を切り上げて渡す(例:メーターが148ペソなら150ペソ)。 
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大きな荷物の積み下ろしや、特別に丁寧な対応をしてくれた場合は10〜20ペソ程度追加すると喜ばれます。 
6-3. トラブル防止のコツ
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支払い前に金額を確認:メーター表示をしっかり見てから払う。 
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お釣りはその場で数える:降車後は戻ってもらえない可能性がある。 
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固定料金の場合は事前合意:空港や深夜帯などでメーターを使わない場合は、乗車前に合意した金額を支払う。 
ワンポイントアドバイス
Grabを使うと料金が事前に確定し、チップも任意でアプリ内から追加できるため、初めてのセブ島では特に安心です。
7. 注意点と安全対策
セブ島のタクシーは比較的安全ですが、観光地特有の「ちょっとしたトラブル」に遭うことはあります。特に初めて訪れる人や夜間利用時は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
7-1. メーターを使わないドライバーに注意
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「No meter, fixed price」と言ってくる場合は割高になる可能性大。 
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対策:乗車前に必ず「Meter, please.」と伝える。拒否されたら別のタクシーに乗る。 
7-2. 遠回りされるケース
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観光客とわかると、わざと長いルートを通ることがある。 
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対策:Google Mapでルートを表示しながら乗車し、「This way, please」と指示する。 
7-3. 夜間や人気のない場所での乗車
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深夜や人通りの少ない路上から乗ると、防犯リスクが上がる。 
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対策:モールやホテル前、公式乗り場から乗車する。Grabの利用も有効。 
7-4. 貴重品管理
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停車中に窓から手を伸ばしてくるスリの被害がまれにある。 
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対策:カバンは膝の上、窓は閉め、ドアロックをする。 
7-5. 支払い時の混乱
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お釣り不足や「払っていない」と言われるケースも稀にある。 
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対策:メーターと支払い金額をその場で確認し、お釣りは受け取ってから降車する。 
安全度アップのコツ
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ドライバーの名前や車両番号(プレート)を覚えておくか、スマホで撮っておくと安心。 
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女性一人での夜間利用はGrabかホテル手配のタクシーが推奨。 
8. タクシー利用が不安な場合の代替手段
セブ島での移動はタクシーが便利ですが、「初めてで少し不安」「夜間に一人で乗るのは避けたい」という場合、以下の代替手段も検討できます。
8-1. Grab(配車アプリ)
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特徴:料金が事前に確定し、ドライバー情報・車両ナンバーが表示されるため安心。 
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メリット:目的地までの料金交渉が不要。キャッシュレス決済も可能。 
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デメリット:ピーク時間帯は配車料金(サージチャージ)が高くなることがある。 
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おすすめ利用シーン:夜間、初めて訪れる場所、空港送迎。 
8-2. ホテル送迎サービス
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特徴:宿泊施設が契約している信頼できるドライバーを手配。 
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メリット:到着口で名前入りのボードを持って迎えてくれる。荷物サポートも万全。 
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デメリット:通常のタクシーより割高。 
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おすすめ利用シーン:深夜・早朝便での空港送迎、家族旅行、大きな荷物が多い場合。 
8-3. 空港バス(MyBus)
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特徴:空港〜市内を走る公共バス。運賃は安く、固定料金。 
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メリット:エアコン完備で快適。渋滞の影響が比較的少ない。 
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デメリット:停留所が限られ、到着後は徒歩や別の交通手段が必要。 
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おすすめ利用シーン:空港〜SM City CebuやMandaue方面の移動。 
8-4. ジプニー(Jeepney)
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特徴:フィリピン独特の乗合バス。最安値で移動できるが、観光客には難易度高め。 
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メリット:料金が安く、ローカル感を味わえる。 
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デメリット:ルート理解や乗降マナーが必要。混雑時は快適性が低い。 
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おすすめ利用シーン:現地生活に慣れた長期滞在者向け。 
まとめ
- 
安全性重視 → Grab or ホテル送迎 
- 
コスト重視 → MyBus 
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ローカル体験重視 → ジプニー 
9. まとめ
セブ島でのタクシー利用は、日本に比べて料金が安く、快適で便利な移動手段です。しかし、土地勘のない旅行者や初めて訪れる人にとっては、料金や安全面での不安も少なくありません。
この記事で紹介したように、
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乗車前の準備(行き先提示・メーター確認・小額紙幣の用意) 
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料金の目安を知ること(主要ルートの相場を把握) 
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トラブル回避の行動(公式乗り場利用・Grab活用・夜間は安全な場所から乗車) 
この3つを意識すれば、初めてのセブ島でも安心してタクシーを利用できます。
さらに、もし不安な場合はGrabやホテル送迎など代替手段を活用すれば、移動の安全性と快適さが一層高まります。
セブ島滞在中は、観光スポットやショッピング、ビーチリゾートなど行きたい場所が多いはずです。この記事を参考に、スマートかつ安全に移動して、セブ島での時間を最大限楽しんでください。
よくある質問(FAQ)|タクシーの乗り方と注意点【セブ島交通ガイド 2025】
Q1. 初乗り料金はいくら?値上げはあった?
一般的なホワイトタクシーの初乗りは40ペソ前後です。車種や空港タクシー(イエロー)はやや高め。最新の運賃は乗車時のメーター表示と車内掲示を必ず確認してください。
Q2. 固定価格と言われたらどうする?
「Meter, please.」と伝え、メーター利用を断られたら別の車に乗り換えましょう。空港・深夜など例外的に合意制になる場合は、乗車前に金額を明確に合意しておくのが安全です。
Q3. チップは必要?いくら渡せばいい?
チップは必須ではありません。端数を切り上げる(例:148ペソ→150ペソ)か、荷物対応が丁寧だった場合に10〜20ペソ程度を目安に。
Q4. 現金以外で払える?
街中のタクシーは現金が基本。小額紙幣(20/50/100ペソ)推奨。Grabならアプリ内決済(カード/ウォレット)が使えます。
Q5. お釣りが足りないと言われたら?
大きい紙幣は避け、降車前にメーター金額と手持ちを確認。お釣りは受け取ってから降車してください。
Q6. 空港から市内までの相場は?
交通状況で変動しますが、目安は200〜320ペソ(空港→セブ市中心部)。リゾートエリアは250〜400ペソ程度。所要は30分前後、渋滞時は倍かかることも。
Q7. 夜間の安全対策は?
路上での拾い乗りは避け、ホテル前・モールの公式乗り場・Grabを活用。乗車後はドアロック・窓は閉める・荷物は膝上を徹底しましょう。
Q8. ぼったくりや遠回りを防ぐには?
Googleマップでルートを表示し、方向が違えば「This way, please.」と伝える。メーター未使用はきっぱり回避。
Q9. Grabとタクシー、どっちが良い?
明朗会計・安心重視→Grab、コスト重視→ホワイトタクシーが目安。ピーク時はGrabのサージで高くなる場合あり。
Q10. 子ども用チャイルドシートはある?
一般タクシーやGrabでの常備は期待できません。必要な場合はチャイルドシート対応の送迎車を事前手配しましょう。
Q11. 大きなスーツケースは積める?追加料金は?
トランクに積めます。通常追加料金は不要ですが、丁寧に対応してくれたら小額のチップは喜ばれます。積み下ろしは目視で確認を。
Q12. 何人まで乗れる?
一般的なセダンは運転手除き最大4名が目安。荷物が多い場合や5名以上はプレミアム車/バンや2台に分乗を。
Q13. 雨季やスコール時の注意点は?
渋滞が激化し所要・料金が増えがち。早めの出発・Grabの事前手配・小銭準備でリスクを軽減。
Q14. レシート(領収書)はもらえる?
紙レシートは出ないことが多いです。必要なら金額・時刻・車両番号をメモ/撮影。Grabはアプリに履歴が残ります。
Q15. 紛失物に気づいたら?
すぐに乗降地へ戻る/ホテルやモールの警備に相談。車両番号や写真があると見つかる可能性が上がります。Grabはアプリからドライバーへ連絡可能。
Q16. 途中で立ち寄りやルート指定はできる?
可能です。乗車時に複数立ち寄りを伝え、メーター継続で問題ありません。Grabは経由地追加が便利。
Q17. 長距離移動(モアルボアル等)はタクシーで行ける?
交渉で可能ですが高額になりがち。貸切車/バン手配・長距離配車や、バス+現地タクシーの併用を検討してください。
Q18. 英語が苦手。伝え方のコツは?
地名を地図で表示し、“Ayala Center, main entrance please.”のようにランドマーク+入口まで示すとスムーズ。
Q19. トラブル時の連絡先は?
緊急通報は「911」。モールやホテルの警備、観光案内窓口、配車アプリのサポートも活用してください。
Q20. ベストな乗り方を一言でいうと?
公式乗り場 or Grabを使い、乗車前にメーター確認、降車前に金額とお釣り確認。これだけで大半のトラブルは避けられます。

 
		 
		 
			 
			 
			