2025/07/2
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【セブ島観光】歴史を感じるサンペドロ要塞の見どころ完全ガイド
セブ島と聞くと、透き通るような海、美しいビーチリゾート、アイランドホッピングなど、南国ならではの自然をイメージする方が多いのではないでしょうか。確かにそれらはセブの大きな魅力のひとつですが、実は歴史や文化を深く感じられるスポットも数多く存在しています。
そのなかでも特におすすめしたいのが、**サンペドロ要塞(Fort San Pedro)**です。スペイン統治時代の名残を色濃く残すこの石造りの要塞は、観光客にはもちろん、現地の人々にとっても大切な歴史遺産。喧騒のセブシティ中心部にありながら、一歩足を踏み入れるとまるで数百年前にタイムスリップしたかのような静けさに包まれます。
この記事では、そんなサンペドロ要塞の歴史背景や建築的な見どころ、アクセス方法や周辺観光スポットまで、初めて訪れる方にもわかりやすくご紹介します。セブ島で「ただの観光」以上の体験をしたい方には必見の内容です。
それでは、セブ最古の要塞へとご案内しましょう。

サンペドロ要塞とは?
サンペドロ要塞(Fort San Pedro)は、フィリピン・セブ島に現存する最古の軍事要塞です。スペインによる植民地支配が始まった16世紀、スペイン人探検家ミゲル・ロペス・デ・レガスピの命により建設されました。建造の目的は、外敵や海賊からセブを防衛すること。当初は木造でしたが、18世紀に現在のような石造りの堅牢な構造へと改築されました。
要塞の形状は正三角形で、各角にはバスティオン(砲台)が設置されており、海からの侵入に備えて設計されています。壁の厚さは約2.5メートル、高さは6メートルほどで、300年以上経った今もその威容を保っています。
長い歴史の中で、この要塞はただの軍事施設としてだけでなく、アメリカ統治時代には兵舎として使用され、第二次世界大戦中には日本軍の司令部、戦後は避難所や学校としても利用されてきました。こうした用途の変遷もまた、セブという都市の激動の歴史を物語っています。
現在では内部が整備され、観光客が自由に見学できるようになっており、セブシティの貴重な文化遺産として多くの人々に親しまれています。
サンペドロ要塞は、ただの観光地ではなく、フィリピンの植民地時代から現代にいたるまでの歴史を体感できる場所。セブ島をより深く知る旅の第一歩として、ぜひ訪れてみてください。

サンペドロ要塞の見どころ5選
歴史的価値のあるサンペドロ要塞には、見どころがぎゅっと詰まっています。ただ「古い建物」では終わらせない、その魅力を5つに厳選してご紹介します。
1. 三角形のユニークな構造と分厚い石壁
サンペドロ要塞は、正三角形の構造が特徴的。各角にはかつて砲台(バスティオン)が設置されており、今もその面影を残しています。壁の厚さは約2.5メートル、高さは6メートル前後。どっしりとした石造りの壁に触れれば、まるで時代を超えて歴史と対話しているような気分に。
2. 緑に囲まれた中庭と静かな時間
要塞の内側には、整備された小さな庭園や中庭があります。ヤシの木やブーゲンビリアが彩りを添え、観光客も地元の学生もベンチでのんびり過ごす姿が見られます。都会の喧騒から一歩離れた、静かなひとときを楽しめる癒しの空間です。
3. 小さな博物館と歴史展示
内部には小規模ながら展示スペース(ミニ博物館)があり、当時の武器、写真、古文書などが並びます。スペイン統治下の資料や、要塞の用途の変遷がわかるパネルも充実。短時間でもセブの歴史に触れる学びの場となっています。
4. 城壁からの眺望スポット
階段を上って城壁の上に登ることも可能。そこからはセブ市街や海方面を一望でき、かつての見張り台としての役割を感じられます。写真撮影スポットとしても人気があり、歴史と現代都市の対比が印象的です。
5. 写真好きにおすすめの映えポイント多数
石壁の質感、アーチ型の出入口、光と影のコントラストなど、フォトジェニックな要素が盛りだくさん。特に朝や夕方は光が柔らかく、撮影にベストな時間帯です。カップルやSNS投稿用の写真撮影にもぴったり。
サンペドロ要塞は、ただの“古い建物”ではありません。見る・知る・撮る・癒される――そのすべてが詰まった、セブ島で最もコンパクトかつ濃密な歴史体験スポットです。

現在では博物館としての役割がメインの様ですが、その説明なども皆無で、ただ絵が飾ってあるだけ・・・。


入場料は30ペソほどと国が運営しているだけあって安いですね!!
そして肝心の要塞内・・・・キレイに整備されていて、要塞の面影もなくなっています。
しかもイベントか何かのビニールテントが出しっぱなしで雰囲気は最悪+怪しく他の人を見ながらうろうろと動き回っている明らかに観光客ではないような人達が数人いました。


アクセス方法と入場情報
サンペドロ要塞は、セブ市内中心部に位置する観光に便利なロケーション。マゼラン・クロスやサント・ニーニョ教会などの有名スポットとも近く、徒歩で一緒に巡ることもできます。
◆ 所在地とアクセス方法
※初めて訪れる方や旅行者にはタクシーかGrabアプリの利用がおすすめです。
◆ 入場料と開館時間
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入場料:
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一般観光客:30ペソ(約80円)
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学生・子供:15ペソ(要学生証)
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6歳未満は無料
※価格は予告なく変更される場合があるため、最新情報をご確認ください。
◆ 所要時間の目安
◆ 旅行者向けプチアドバイス
歴史と静けさを感じながら、セブの街並みに触れられるサンペドロ要塞。市内観光の合間に、ぜひ立ち寄ってみてください。
◆ マゼラン・クロス(Magellan’s Cross)
フィリピンのキリスト教布教の始まりを象徴する場所。1521年に探検家マゼランが設置したとされる十字架が、八角堂の中に大切に保管されています。セブ観光の定番スポットであり、歴史的・宗教的にも大変重要な意味を持つ場所です。
◆ サント・ニーニョ教会(Basilica Minore del Santo Niño)
フィリピン最古のカトリック教会。サント・ニーニョ像(幼きイエス像)が祀られており、国内外から多くの信者や観光客が訪れる名所です。荘厳な建築と、礼拝に訪れる人々の姿が印象的。
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所要時間:15分〜30分
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入場無料(静かに見学を)
◆ セブ・メトロポリタン大聖堂(Cebu Metropolitan Cathedral)
荘厳な白亜の外観が美しいカトリック大聖堂。観光客が少なめで、静かに見学できる穴場スポットでもあります。サント・ニーニョ教会とは徒歩3分ほどの距離。
◆ カルボン・マーケット(Carbon Market)
セブで最も古く、かつ最大級のローカルマーケット。野菜、果物、日用品、雑貨など何でも揃う庶民の市場です。観光客向けというより、現地の雰囲気を肌で感じたい方におすすめ。
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所要時間:20分〜
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スリ対策に注意しながら見学を(バッグは前抱え)
歩いて巡るおすすめコース(目安:半日)
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サンペドロ要塞(約45分)
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マゼラン・クロス(約10分)
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サント・ニーニョ教会(約20分)
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セブ大聖堂(約15分)
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カルボンマーケットでローカル体験(20分〜)
セブ島の歴史を肌で感じるなら、この旧市街エリアは見逃せません。近代的なショッピングモールとはひと味違う、“本物のセブ”に出会えるエリアとして、ぜひ立ち寄ってみてください。
まとめ|セブの歴史を感じるならサンペドロ要塞へ
サンペドロ要塞は、セブ島の喧騒の中にひっそりとたたずむ歴史の生き証人。スペイン統治時代の名残を今に伝えるこの場所は、観光地としては決して派手ではありませんが、その分、静かに歴史と向き合える貴重なスポットです。
三角形の独特な構造や石造りの壁、緑に囲まれた中庭、小さな博物館、そして城壁からの眺望など、短時間でも満足できる見どころが詰まっているのが魅力。また、徒歩圏内にマゼラン・クロスやサント・ニーニョ教会などの歴史名所が集中しているため、半日で歴史散策を楽しめるのも大きなメリットです。
セブ島旅行といえばビーチやショッピングも楽しいですが、1日だけでも“セブのルーツ”にふれる時間を取ってみてはいかがでしょうか?
サンペドロ要塞は、きっとあなたの旅に深みを与えてくれるはずです。