目次

東京のインターナショナルスクール 米国式カリキュラム校まとめ

はじめに

東京には数多くのインターナショナルスクールがありますが、その中でも人気が高いのが**米国式カリキュラム(アメリカン・カリキュラム)**を採用している学校です。アメリカの教育体系に基づいた学習内容は、幅広い科目選択や探究的な学びを重視しており、卒業後にアメリカや欧米の大学へ進学するための基盤を築くことができます。

また、米国式の学校は英語での学習環境に加え、スポーツや芸術活動など課外活動も充実しており、学業だけでなく人格的成長も重視されている点が特徴です。さらに、AP(Advanced Placement)やIB(International Baccalaureate)など上級プログラムを併設している学校も多く、進学先の選択肢を広げることができます。

本記事では、東京にある代表的な米国式カリキュラム校をご紹介します。


アメリカンスクール・イン・ジャパン(The American School in Japan, ASIJ)

設立年:1902年
所在地:東京都調布市野水1-1-1

ASIJは、日本で最も歴史のあるインターナショナルスクールの一つであり、長年にわたって米国式教育を提供してきました。幼稚園から高校までの一貫教育を行っており、生徒数は約1,600名にのぼります。

カリキュラムはアメリカの教育基準に準拠しており、AP(Advanced Placement)コースも充実。特に英語・数学・科学・社会科目の選択肢が幅広く、世界中の大学進学に対応できる学力を養います。

また、アート・音楽・演劇などの芸術教育、バスケットボールやサッカーなどのスポーツ活動も盛んで、バランスの取れた教育が行われています。卒業生はアメリカのアイビーリーグをはじめ、世界中の名門大学に進学しています。


セント・メリーズ・インターナショナルスクール(St. Mary’s International School)

設立年:1954年
所在地:東京都世田谷区瀬田1-6-19

St. Mary’sは、東京で数少ない男子校のインターナショナルスクールとして知られています。幼稚園から高校までの一貫教育を提供しており、全校生徒は約900名。

カリキュラムは米国式をベースにしており、上級学年では**IBディプロマプログラム(IB DP)**を選択することも可能です。学術的な教育に加えて、スポーツや音楽プログラムが非常に充実しており、特にバスケットボールや水泳、オーケストラ活動では国内外で高い評価を得ています。

また、男子教育に特化しているため、リーダーシップ育成倫理観の涵養を重視。卒業生はアメリカやヨーロッパの大学へ進学するケースが多く、国際的に活躍する人材を多数輩出しています。


清泉インターナショナルスクール(Seisen International School)

設立年:1962年
所在地:東京都世田谷区用賀1-12-15

清泉インターナショナルスクールは、カトリックの教育理念を基盤とした**女子校(小学校低学年までは共学)**です。幼稚園から高校までの一貫教育を提供し、全校生徒は約700名。

カリキュラムは米国式をベースに構成されており、上級学年では**IBディプロマプログラム(IB DP)**も選択可能です。学業面の強化だけでなく、人間性・倫理観・国際的な視野を育む教育に重点を置いています。

特徴的なのは、多様な国籍の女子生徒が集まる国際的な学習環境と、芸術・音楽・奉仕活動への積極的な参加を奨励している点です。卒業生はアメリカやイギリスをはじめ、世界各国の名門大学へ進学しています。


西町インターナショナルスクール(Nishimachi International School)

設立年:1949年
所在地:東京都港区麻布台2-14-7

西町インターナショナルスクールは、東京・六本木エリアに位置する歴史あるインターナショナルスクールです。幼稚園から中学校(Grade 9)までを対象としており、比較的規模は小さいながらも家庭的な雰囲気が特徴です。

カリキュラムは米国式をベースにしつつ、英語と日本語のバイリンガル教育を重視している点がユニークです。英語が母語でない子どもにとっても安心して学べるよう、リーディングサポートや英語補習クラスも整備されています。

また、探究型学習やプロジェクト学習を積極的に取り入れており、国際的な学習環境とともに日本文化への理解も深められる教育が行われています。卒業後は、海外の高校や国内インターナショナルスクールに進学するケースが多いです。


キリスト教アカデミー・イン・ジャパン(Christian Academy in Japan, CAJ)

設立年:1950年
所在地:東京都小平市小川町1-2-14

CAJは、キリスト教の教育理念を基盤とした米国式インターナショナルスクールで、幼稚園から高校までの一貫教育を提供しています。全校生徒は約500名と中規模ながら、アットホームな雰囲気と国際色豊かな学習環境が魅力です。

カリキュラムは米国式に準拠しており、AP(Advanced Placement)コースが充実。特にリベラルアーツ教育を重視し、批判的思考力や表現力の育成に力を入れています。

また、信仰教育を大切にしながらも、宗教に関わらず幅広いバックグラウンドの生徒を受け入れています。クラブ活動や音楽・スポーツにも積極的で、卒業生の多くがアメリカやカナダなどの大学に進学しています。


まとめ

東京には、アメリカン・カリキュラムを基盤とするインターナショナルスクールが数多く存在します。
ASIJ、St. Mary’s、Seisen、Nishimachi、CAJといった代表的な学校は、それぞれに特色を持ちながらも、共通して次のような強みがあります。

  • 米国式教育体系に準拠しており、アメリカや欧米の大学進学に強い

  • 英語での学習環境を中心に、多文化的なコミュニティを形成

  • スポーツ・芸術・リーダーシップ教育が充実している

  • 一部の学校では APやIB DP などの上級プログラムも選択可能

米国式カリキュラムは、グローバル進学を目指す家庭や、将来アメリカでの生活を視野に入れている家庭に特に適しています。各校の教育理念や学習環境を比較しながら、お子様に最適な学校を選ぶことが大切です。


FAQ:東京のインターナショナルスクール 米国式カリキュラム校まとめ

米国式カリキュラムとは?日本の英語カリキュラムやIBとの違いは?

米国式は州基準やAERO/CCSSなどに沿った科目構成と評価法(GPA、単位制、高校はクレジット制)が特徴です。IBは国際基準の科目群と外部評価が中心、英国式はGCSE/A-Levelで学年末試験比重が高いなど、評価体系と進路設計が異なります。

APとIB DPのどちらを選ぶべき?併用は可能?

APは大学レベルの個別科目試験で柔軟に選択可能、IB DPは2年通しの統合プログラムです。学校によってはAP中心、IB選択可、または両方提供など構成が異なります。併用可否は学校ポリシーによります。

入学条件:英語力が足りなくても出願できますか?

多くの学校にEAL/ELLサポートがあります。年齢や学年により英語力要件が異なり、入学試験や面接、学力・英語評価(例:MAP、内部Assessment)を組み合わせて合否を判断します。

出願時期と締切はいつ?ローリングアドミッションはありますか?

一般的に秋〜冬に翌年度出願が始まり、随時選考(ローリング)を行う学校もあります。満席学年はウェイティングリスト運用となります。

学年の区切り(学齢)はどう数える?日本の学年と違いますか?

米国式は多くが8月〜6月のスクールイヤーで、学年は出生日時点の年齢基準(例:8/31基準など)を用います。日本の4月始まり・学年区切りと異なるため編入時は学年調整が必要です。

転入(編入)は学年途中でも可能?

可能な場合が多いですが、空席状況・カリキュラム互換性・サポート体制により判断されます。主要評価期間(学年末・学期末)前後は書類が増えることがあります。

必要書類は?

在籍校の成績・出席記録、推薦状、パスポート/在留資格、予防接種記録、エッセイ、英語/学力評価結果など。学校指定フォームの提出が求められます。

授業料や入学金の目安は?追加費用は?

授業料は学年により大きく異なります。入学金・施設費・バス代・ランチ・教材・テクノロジー費・部活動遠征費など追加費用も想定してください。

スクールバスはありますか?通学エリアはどの範囲?

主要エリアをカバーする有料バスを運行する学校が多いです。ルートは毎年需要に合わせて調整されます。

共学・男子校・女子校の違いは?

東京の米国式校には共学に加え、男子校(St. Mary’s)、女子校(Seisen)などがあります。教育理念や環境の違いを踏まえ志向に合う校風を選びます。

宗教色は強い?非信徒でも問題ない?

カトリック/キリスト教系(例:Seisen、CAJ)では価値教育・礼拝がある一方、出願は信条を問わず可能なことが多いです。参加要件や宗教行事の扱いは各校ポリシーを確認してください。

学習サポート(EAL/ELL、学習支援、ギフテッド対応)は?

段階的英語支援、学習支援(Learning Support)、拡張学習(Advanced/Honors、AP)などを設ける学校が多いです。支援の範囲と費用は学校により異なります。

評価方法と成績の出し方(GPA)は?

平常点(課題・プロジェクト・小テスト)と単元末評価の合算でGPAを算出する方式が一般的です。高校は単位制で成績表にGPAが記載されます。

標準テスト(MAP、PSAT、SAT/ACT)は受験しますか?

多くの学校で学力到達度を見るMAPを年数回実施し、高校ではPSAT、必要に応じてSAT/ACT対策や会場提供があります。

大学進学実績とカレッジカウンセリングは?

米・加・英・日を含む多国籍の大学へ進学します。専任カウンセラーがコース選択、出願戦略、推薦状、エッセイ支援などを行います。

部活動・芸術・STEAM環境は充実していますか?

アスレチック(リーグ戦)や音楽・演劇・ビジュアルアーツ、ロボティクスやメイカースペースなど、探究と表現を重視した課外活動が盛んです。

ランチ、制服、校則は?

ランチ提供や持参選択、制服は学校により有無が分かれます。服装規定やデバイス使用ポリシーは各校ハンドブックに従います。

在籍資格・国籍要件はありますか?

多くのインターナショナルスクールは国籍を問いませんが、在留資格の確認が必要です。日本の学校教育法上の「各種学校」または「一条校」等、学校種別も確認しましょう。

日本語教育は受けられますか?帰国子女への対応は?

日本語を第二言語として教えるクラスや、帰国子女向けの日本語保持プログラムを提供する学校があります。レベル分けや到達目標は学校によって異なります。

キャンパスの場所とアクセスは重要?

通学時間、スクールバス路線、最寄駅、近隣環境(運動施設・劇場・美術館へのアクセス)などは日常の学校生活に直結するため重要です。

オープンキャンパスや校内見学は可能?

多くの学校で説明会、個別ツアー、体験授業、バーチャル見学を実施します。予約制で早期満席になりがちです。

ウェイティングリストの優先順位は?兄弟枠はありますか?

兄弟姉妹在籍、復学予定、教職員子女、帰国時期などを加味する場合があります。詳細は各校のアドミッション方針に従います。

奨学金や学費補助はありますか?

ニーズベースのファイナンシャルエイドやメリットベースの奨学金を提供する学校もあります。申請期限と必要書類に注意してください。

ボーディング(寮)はありますか?

東京の米国式インターナショナルスクールは基本デイスクール(通学)です。寮は原則ありません。

学校ごとの違い(ASIJ、St. Mary’s、Seisen、Nishimachi、CAJ)は?

  • ASIJ:大規模・AP中心、アスレチックとアーツが充実
  • St. Mary’s:男子校、スポーツと音楽の強み、IB DP選択可
  • Seisen:女子校(低学年一部共学)、カトリック系、IB DP選択可
  • Nishimachi:小中まで、日英バイリンガルの基礎を重視
  • CAJ:キリスト教理念、APあり、コミュニティ志向

どう学校を選べばよい?チェックポイントは?

  • カリキュラム(AP/IB/選択科目の厚み)と学習支援の有無
  • キャンパス立地・通学動線・スクールバス
  • 校風(共学/男子/女子、宗教、コミュニティ文化)
  • 進学サポート体制と卒業後の進路先
  • 授業料・追加費用・奨学金の有無

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