東京都が誘致・支援するインターナショナルスクール14校について徹底解説
はじめに
東京都は、国際都市としての魅力を高めるため、インターナショナルスクールの誘致や支援を積極的に進めています。近年は外国人居住者や帰国子女の増加に伴い、「国際的な教育環境」を求める家庭が増加。こうした背景から、東京都は認可を受けたインターナショナルスクールに対して運営費補助などの支援を行っています。
現在、東京都が公式に支援対象としているのは14校。いずれも各種学校として認可を受け、一定の水準を満たした教育を提供しており、国際バカロレア(IB)、米国式、英国式、仏独系カリキュラムなど、多様な教育スタイルが揃っています。
本記事では、東京都が支援する14のインターナショナルスクールを網羅的に解説し、それぞれの特徴、カリキュラム、立地、学費目安などを分かりやすく紹介します。東京でお子さまの国際教育を検討している方にとって、学校選びの参考になる内容です。
東京都によるインターナショナルスクール支援の概要
東京都は、外国人住民や帰国子女を含む家庭が安心して暮らせる教育環境を整備するため、インターナショナルスクールへの支援を行っています。具体的には、以下のような制度や取り組みが進められています。
1. 私立外国人学校教育運営費補助金
東京都は、認可を受けた外国人学校やインターナショナルスクールに対し、運営費の一部を補助しています。これにより、教育の質を維持しながらも、保護者に過度な学費負担がかからないようサポートしています。
2. 各種学校としての認可
支援対象となる14校はいずれも「各種学校」として東京都から認可を受けています。これにより、一定の教育水準や施設基準が保証され、保護者は安心して子どもを通わせることができます。
3. 情報提供と誘致施策
東京都の投資促進サイト「Invest Tokyo」では、生活インフラの一環として公式にインターナショナルスクールを紹介。さらに、海外企業や外国人専門人材が東京に定着できるよう、教育面からのバックアップを行っています。
4. 今後の包括的支援の展望
2025年11月からは、運営者に対する包括的支援スキームが始動予定と報じられています。これにより、施設整備、教員採用、教育プログラムの拡充など、より多角的なサポートが見込まれます。
東京都が支援するインターナショナルスクール14校一覧
東京都が公式に「各種学校」として認可し、支援対象となっているインターナショナルスクールは以下の14校です。いずれもカリキュラムや対象学年、教育方針が異なり、家庭のニーズに合わせた選択が可能です。
| 学校名 | 所在地 | カリキュラム | 対象学年 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| American School in Japan (ASIJ) | 調布市 | 米国式 | K-12 | 日本最大級、米国大学進学に強み |
| The British School in Tokyo (BST) | 渋谷区・昭島市 | 英国式 (IGCSE, A-levels) | Nursery–Year 13 | 英国系の本格教育、2キャンパス制 |
| Nishimachi International School | 港区 | 米国式+IB | K-9 | 多国籍、バイリンガル要素あり |
| St. Mary’s International School | 世田谷区 | 米国式+IB | K-12(男子校) | 名門男子校、スポーツ強豪 |
| Seisen International School | 世田谷区 | 米国式+IB | K-12(女子校) | 名門女子校、カトリック系 |
| International School of the Sacred Heart | 渋谷区 | 米国式+IB | K-12(女子校) | 歴史ある女子校、国際色豊か |
| Tokyo International School (TIS) | 港区 | 国際バカロレア(IB) | K-12 | 急成長校、都心アクセス良好 |
| New International School of Japan | 豊島区 | 米国式+二言語教育 | K-12 | 英日バイリンガル教育に特化 |
| K. International School Tokyo (KIST) | 江東区 | 国際バカロレア(IB) | K-12 | 学費控えめ、学力水準が高い |
| Montessori School of Tokyo | 港区 | モンテッソーリ教育 | Pre–Grade 9 | 個別教育重視、少人数制 |
| Christian Academy in Japan (CAJ) | 昭島市 | 米国式・キリスト教教育 | K-12 | 米国系伝統校、キリスト教色が強い |
| Lycée Français International de Tokyo | 北区 | フランス式(仏教育省認定) | K-12 | フランス人向け中心、欧州大学進学 |
| Deutsche Schule Tokyo Yokohama | 町田市 | ドイツ式 | K-12 | ドイツ語中心、理系教育にも強い |
| Japanese International School (JIS) | 練馬区 | 英国式+国際カリキュラム | 小中中心 | 小規模でアットホーム |
American School in Japan (ASIJ)プロフィール
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所在地:東京都調布市野水1-1-1(本校キャンパス)
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設立:1902年
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対象学年:幼稚園(K)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:アメリカ式カリキュラム(APプログラム対応)
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約250万〜300万円
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施設費・バス利用料など別途
特色
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日本最大級のインターナショナルスクール、在籍生徒数は約1600名
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生徒の国籍は50か国以上で多国籍
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AP(Advanced Placement)プログラムを導入し、米国大学への進学に強み
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最先端のキャンパス施設(科学ラボ、劇場、スポーツ施設完備)
進学先の傾向
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米国・カナダ・英国のトップ大学への進学者多数
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日本国内では慶應義塾大学や早稲田大学など、国際枠での進学例あり
The British School in Tokyo (BST)プロフィール
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所在地:
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渋谷キャンパス(渋谷区渋谷1丁目)
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昭島キャンパス(東京都昭島市拝島町)
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設立:1989年
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対象学年:Nursery(3歳)~ Year 13(18歳)
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カリキュラム:英国式(National Curriculum for England、IGCSE、A-levels)
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約230万〜280万円
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その他:施設費、登録料、バス利用料あり
特色
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日本で唯一、本格的な英国カリキュラムを提供するインターナショナルスクール
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2023年に開校した渋谷新キャンパスは最新設備を備え、都心アクセスも良好
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英国文化を色濃く反映した教育方針で、伝統的な行事(スポーツデイ、音楽祭など)を開催
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生徒の国籍は60か国以上、多様なバックグラウンドの子どもたちが在籍
進学先の傾向
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英国トップ大学(Oxford, Cambridge, LSE, Imperial など)への進学実績多数
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その他、米国・オーストラリア・カナダの大学、日本の国際系学部(早稲田・慶應など)にも進学
Nishimachi International Schoolプロフィール
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所在地:東京都港区麻布中町2-14-7
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設立:1949年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~9年生(中学3年相当)
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カリキュラム:米国式をベースにしつつ、国際バカロレア(IB)の要素を導入
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約220万〜250万円
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その他:施設費・教材費など別途
特色
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東京の中心部、麻布に位置しアクセス良好
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日本語教育に力を入れ、全学年で日英二言語環境を提供
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校風は「家族的」で、少人数制クラスを維持
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校庭やキャンパスはこぢんまりしているが、都市型インターナショナルスクールとして高評価
進学先の傾向
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Grade 9 卒業後は、ASIJやBST、St. Mary’s など他のインターナショナルスクールに編入するケースが多い
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海外の高校(ボーディングスクール)へ進学する生徒も一定数
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帰国子女として日本の中高に編入する例もある
St. Mary’s International Schoolプロフィール
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所在地:東京都世田谷区瀬田1-6-19
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設立:1954年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:米国式+国際バカロレア(IB Diploma対応)
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学校形態:男子校
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約220万〜280万円
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その他:施設費、IT利用料、制服・クラブ活動費などが別途必要
特色
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東京を代表する男子インターナショナルスクールのひとつ
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スポーツ教育に非常に強く、特にラグビー、バスケットボール、水泳は全国レベル
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音楽教育も盛んで、バンドや合唱団は国際的なコンクールに出場実績あり
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宗教的背景(カトリック)を持ちながらも、宗派に関わらず受け入れ
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卒業生のネットワークが強固で、同窓会組織も活発
進学先の傾向
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米国・カナダの大学(UCLA, University of Toronto など)への進学多数
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欧州大学(UK, Netherlands)やオーストラリアへの進学例もある
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日本国内では慶應・早稲田・ICUの国際枠進学者も輩出
Seisen International Schoolプロフィール
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所在地:東京都世田谷区用賀1-12-15
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設立:1962年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:米国式+国際バカロレア(PYP, MYP, DP)
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学校形態:女子校(幼稚園は男女共学)
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約220万〜280万円
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その他:施設費、教材費、制服代など別途
特色
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東京で有数の女子インターナショナルスクール
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カトリック系の教育理念を持ち、リーダーシップ教育や社会奉仕活動に重点
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幼稚園は男女共学だが、小学校以降は女子のみ
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豊かなキャンパス環境を持ち、芸術・音楽・演劇活動も盛ん
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同じ世田谷区の St. Mary’s International School(男子校) と姉妹関係にあり、交流行事もある
進学先の傾向
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米国・英国を中心に、世界各国の大学へ進学
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特にリベラルアーツ系、国際関係学、教育学分野で強い進学実績
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日本国内では上智大学、ICU、早稲田大学などの国際系学部進学もあり
International School of the Sacred Heartプロフィール
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所在地:東京都渋谷区広尾4-3-1
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設立:1908年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:米国式を基盤に、国際バカロレア(IB Diploma)にも対応
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学校形態:女子校(幼稚園は男女共学)
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約220万〜280万円
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その他:施設費、制服代、アクティビティ費など別途
特色
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広尾に位置する歴史あるインターナショナルスクール
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カトリック系の教育理念を持ち、グローバルリーダーシップと社会貢献を重視
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芸術教育(音楽・演劇・アート)に力を入れており、国際的な舞台での活動機会も豊富
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少人数制クラスで、学業と人格形成の両立を目指す校風
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「Sacred Heart ネットワーク」の一員として、世界中の姉妹校との交流あり
進学先の傾向
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米国・英国の名門大学(UCLA, NYU, King’s College London など)
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カナダやオーストラリアへの進学も多い
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日本では上智大学、早稲田大学、ICUへの進学実績あり
International School of the Sacred Heart 徹底ガイド(女子校):東京インターナショナルスクール
Tokyo International School (TIS)プロフィール
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所在地:東京都港区港南4-8-8
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設立:1997年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:国際バカロレア(IB:PYP, MYP, DP)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約230万〜280万円
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その他:施設費、教材費、課外活動費など別途
特色
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都心の品川エリアに位置し、アクセス抜群
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IBワールドスクールとして認定され、PYP(小)、MYP(中)、DP(高)すべてを提供
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比較的新しい学校ながら急速に拡大しており、人気が高まっている
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多国籍な生徒構成(60か国以上)で、グローバルな学習環境
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プロジェクト型学習や探究型学習を重視し、生徒主体の教育を実践
進学先の傾向
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欧米の名門大学(UCL、NYU、University of Torontoなど)
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日本国内では上智大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの国際系学部に進学実績
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IBディプロマを取得し、海外大学にスムーズに進学するケースが多い
New International School of Japan (NewIS)プロフィール
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所在地:東京都豊島区南池袋3-18-32
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設立:2001年
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対象学年:幼稚園(Pre-K)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:米国式をベースにした日英二言語バイリンガル教育
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約210万〜260万円
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その他:教材費、施設費、給食費など別途
特色
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東京でも珍しい**完全バイリンガル教育(日英)**を実施
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すべての授業を英語と日本語で行うため、どちらの言語もバランスよく習得可能
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マルチエイジ教育を導入し、異なる年齢の生徒が一緒に学ぶ環境を整備
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帰国子女だけでなく、日本人家庭にも人気
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池袋に立地しており、交通アクセスが良く通学しやすい
進学先の傾向
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米国・英国・カナダ・オーストラリアの大学への進学実績
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日本の大学(上智大学、ICU、早稲田大学など)にも強い
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卒業後にバイリンガル力を生かして、国内外でキャリアを築くケースが多い
K. International School Tokyo (KIST)プロフィール
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所在地:東京都江東区白河1-5-15
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設立:1997年
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対象学年:幼稚園(K1)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:国際バカロレア(IB:PYP, MYP, DP)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約180万〜230万円(東京都内のインターナショナルスクールの中では比較的抑えめ)
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その他:施設費、教材費、スクールバス代など別途
特色
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東京都内で学費が比較的低めながら、教育の質が高いことで知られる
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IBプログラムを幼稚園から高校まで一貫して提供
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学力水準が高く、IBディプロマ試験での合格率・スコアは国内トップクラス
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校舎は下町エリアの清澄白河にあり、アットホームな雰囲気
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保護者や地域との連携を重視し、コミュニティスクール的な役割も持つ
進学先の傾向
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海外の大学(UK, US, Canada, Australiaなど)に多数進学
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日本国内の有名大学(東大・慶應・早稲田・上智など)への合格実績もあり
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IBディプロマの高スコア保持者が多く、海外大学奨学金の取得率が高い
Montessori School of Tokyo (MST)プロフィール
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所在地:東京都港区南麻布3-5-13
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設立:2003年
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対象学年:幼児(18か月)~ Grade 9(中学3年相当)
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カリキュラム:モンテッソーリ教育(国際モンテッソーリ協会AMI認定)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約180万〜230万円(学年により変動)
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その他:教材費、施設費、給食費など別途
特色
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東京で唯一の国際モンテッソーリ協会(AMI)認定スクール
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子どもの自主性と探究心を尊重し、個別の学習ペースに合わせた教育
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小規模・少人数制で、教師と生徒の距離が近い
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多国籍の家庭から支持を受け、特に幼児教育に強み
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高校課程は設置していないため、Grade 9修了後は他のインターナショナルスクールや海外ボーディングスクールへ進学する生徒が多い
進学先の傾向
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St. Mary’s、Seisen、ASIJ などの高校課程を持つインターナショナルスクールへの編入
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海外のボーディングスクール(特に米国や英国)
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日本国内の国際系中高(ICU高校、広尾学園インターなど)へ進学する例もあり
Christian Academy in Japan (CAJ)プロフィール
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所在地:東京都昭島市拝島町5-11-15
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設立:1950年
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:米国式+キリスト教教育
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約30万円
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年間授業料:約200万〜250万円
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その他:施設費、制服代、クラブ活動費など別途
特色
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キリスト教(プロテスタント)に基づいた教育理念を持つスクール
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英語を中心とした米国式カリキュラムを採用しつつ、聖書教育を組み込んでいる
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音楽・美術・スポーツが盛んで、全人教育に力を入れる
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都心からはやや距離があるが、広大なキャンパスで自然豊かな環境
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牧師や宣教師の家庭をはじめ、多国籍な生徒が在籍
進学先の傾向
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米国・カナダの大学(Wheaton College, Calvin University などキリスト教系大学含む)
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英国やオーストラリアの大学への進学例も多数
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日本国内ではICU、上智大学、国際基督教大学などへの進学実績あり
Lycée Français International de Tokyo (LFIT)プロフィール
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所在地:東京都北区滝野川5-57-37
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設立:1967年(フランス政府公認)
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対象学年:幼稚園(Maternelle)~ Terminale(高校3年相当)
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カリキュラム:フランス国教育省カリキュラム(バカロレア対応)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約20〜30万円
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年間授業料:約100万〜200万円(学年によって変動、フランス人家庭向けは補助あり)
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その他:教材費、施設費、給食費など別途
特色
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在日フランス大使館が管轄する公認校で、フランス本国の教育省カリキュラムを忠実に導入
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在籍生徒は約1,500人、主にフランス人・フランス語圏出身の家庭が多い
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授業は基本フランス語で実施されるが、英語・日本語教育も提供
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スポーツ、演劇、文化活動も活発で、フランス文化を体感できる学校環境
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欧州やアフリカ出身の家庭からも支持を得ている
進学先の傾向
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フランスの大学(ソルボンヌ大学、パリ政治学院 Sciences Po など)
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欧州各国(スイス、ベルギー、ドイツ、UK)の大学
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カナダや米国のフランス語系大学(モントリオール大学など)
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日本の大学では早稲田、上智、慶應の国際系学部へ進学実績あり
Lycée Français International de Tokyo (LFIT) 徹底ガイド: 東京インターナショナルスクール
Deutsche Schule Tokyo Yokohama (DSTY)プロフィール
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所在地:東京都町田市三輪緑山1-2-1
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設立:1904年(横浜で創立、戦後に町田へ移転)
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対象学年:幼稚園(Kindergarten)~12年生(高校3年相当)
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カリキュラム:ドイツ国教育省カリキュラム(Abitur対応)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約20〜30万円
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年間授業料:約150万〜200万円(学年により変動)
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その他:施設費、教材費、バス利用料など別途
特色
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日本で唯一のドイツ政府認定インターナショナルスクール
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授業は主にドイツ語で行われ、英語・日本語も並行して学習
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生徒はドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)出身が多いが、他国籍の生徒も受け入れ
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芸術・音楽教育に力を入れ、オーケストラや合唱団の活動が盛ん
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広大なキャンパスに体育館やグラウンドを完備し、理系教育・スポーツ活動も充実
進学先の傾向
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ドイツ国内の大学(ミュンヘン大学、ベルリン自由大学など)
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欧州各国の大学(ETHチューリッヒ、オランダの工科大学など)
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米国やカナダの大学進学者も一定数
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日本では東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、国際枠を利用して進学する例あり
Deutsche Schule Tokyo Yokohama (DSTY) 徹底ガイド: 東京インターナショナルスクール
Japanese International School (JIS)プロフィール
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所在地:東京都練馬区石神井町2-8-6
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設立:1999年
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対象学年:小学校~中学校(小学1年~中学3年相当)
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カリキュラム:英国式をベースにした国際カリキュラム(IPC:International Primary Curriculum など)
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学校形態:共学
学費目安(2024年度参考)
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入学金:約20万円
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年間授業料:約150万〜200万円
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その他:施設費、教材費、課外活動費など別途
特色
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東京西部エリアにある比較的小規模なインターナショナルスクール
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クラスサイズは少人数制(10〜15名程度)で、アットホームな学習環境
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英語を基盤としながらも、多文化教育を重視
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小中課程に特化しており、卒業後は他のインターナショナルスクールの高校課程や海外のボーディングスクールへ進学するケースが多い
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地元日本人家庭の利用も多く、「国際教育を身近に」提供するポジション
進学先の傾向
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高校課程を持つインターナショナルスクール(ASIJ, BST, KISTなど)に編入
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英国や米国のボーディングスクールへの進学
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日本国内の国際系中高一貫校(広尾学園インター、ICU高校など)への進学例もあり
まとめ
東京都が公式に支援・認可する14のインターナショナルスクールは、それぞれに特色を持ち、幅広い教育ニーズに応えています。米国式・英国式・国際バカロレア・フランス式・ドイツ式・モンテッソーリなど、多彩なカリキュラムが用意されており、子どもの個性や将来の進学先に合わせた選択が可能です。また、東京都の補助金制度や今後予定されている包括的支援スキームにより、教育環境はさらに充実していく見込みです。特に外国人家庭や帰国子女にとって、東京は世界水準の教育を受けられる都市として一層の魅力を持つでしょう。インターナショナルスクール選びにおいては、
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カリキュラム(IBか米英式か、二言語教育か)
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学費の目安と家計への負担
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キャンパスの立地と通学環境
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卒業後の進学ルート(海外大学か日本の大学か)
といった観点をしっかり比較検討することが大切です。東京都が支援する14校は、いずれも一定の教育水準が保証された安心できる選択肢です。本記事が、東京でお子さまの国際教育を検討するご家庭にとって、最適なスクール選びの参考になれば幸いです。
FAQ:東京都が支援するインターナショナルスクール14校について徹底解説
東京都が支援する「14校」とは具体的にどの学校ですか?
本記事では、ASIJ、BST、Nishimachi、St. Mary’s、Seisen、International School of the Sacred Heart、Tokyo International School、New International School of Japan、K. International School Tokyo、Montessori School of Tokyo、Christian Academy in Japan、Lycée Français International de Tokyo、Deutsche Schule Tokyo Yokohama、Japanese International School の14校を対象にしています。
東京都の「支援」とは何を指しますか?
主に各種学校としての認可および運営費への補助(私立外国人学校教育運営費補助金など)を指します。学校運営の安定化や教育の質確保に寄与します。具体的な金額や条件は年度や学校により異なります。
学費はどれくらいを想定すればいいですか?
学年や学校により幅がありますが、年間授業料は概ね150万〜300万円程度が目安です。入学金、施設費、バス代、教材費、制服代、課外活動費などの付帯費用も別途かかります。IB(国際バカロレア)と英国式(IGCSE/A-levels)、米国式(AP)の違いは?概略は以下の通りです。
- IB:探究型学習と国際基準の評価。DP取得で海外大出願がスムーズ。
- 英国式:IGCSE(中等)→A-levels(大学出願科目深堀)。英国・英連邦圏に強い。
- 米国式:幅広い科目+APで大学単位互換の可能性。米国大学進学に相性が良い。
帰国後に日本の大学へ進学する場合でもインターナショナルスクールは不利になりませんか?
多くの学校で日本の大学進学実績があります。AO・総合型選抜、帰国生入試、IB・A-level・APの資格活用などのルートがあります。学校側に国内進学サポート体制があるか確認しましょう。
入学条件や英語力の基準はありますか?
学校・学年ごとに異なります。英語力判定(面接・筆記・成績提出)が行われることが一般的で、幼少学年はポテンシャル重視、高学年は学力証明の比重が高まります。非英語話者向けのEAL/ESLサポートの有無も要確認です。
学費支援や奨学金はありますか?
一部の学校でニーズベースの学費補助やスカラーシップ制度が設けられています。適用条件、申請時期、必要書類は学校ごとに違うため、募集要項を必ず確認してください。
ウェイティングリストはどの程度ありますか?
人気学年は通年でウェイティングが発生します。転入時期(4月・8月/9月・学期途中)や学年、国籍枠のバランスで状況が変わるため、早期の問い合わせ・キャンパスツアー予約が有効です。
立地や通学手段はどう選べばいいですか?
都心型と郊外型で通学負担が大きく異なります。スクールバスの有無、最寄り駅からの導線、送迎の可否、朝の渋滞リスクを総合的に評価しましょう。通学が負担だと学習・課外活動にも影響します。
バイリンガル教育(日英)を重視するならどこを見ればいい?
ew International School of Japan など、明確に日英二言語を掲げる学校や、日本語カリキュラムが体系的に提供される学校を優先して比較しましょう。時間割上の言語配分と到達目標の明記がポイントです。
宗教系(カトリック・プロテスタント)の学校は信者でなくても入学できますか?
多くの学校は宗派を問わず受け入れています。ただし宗教教育や礼拝・行事への参加がカリキュラムに含まれる場合があるため、教育理念への理解が必要です。
特別支援(学習支援・発達支援)は受けられますか?
学校によりLearning Support部署や専門スタッフの体制が異なります。評価・プラン作成(IEP等)やセラピー外部連携の可否、支援に伴う追加費用の有無を事前に確認しましょう。
途中学年での転入は難しいですか?
可能です。学力評価や英語力評価、空席状況次第で受け入れ可否が決まります。成績証明、推薦状、標準化テストスコア(該当者)などを準備しておくと手続きがスムーズです。
カリキュラム変更(IB⇔米国式⇔英国式)に伴うリスクは?
単位互換や評価方法の違いでギャップが生じる可能性があります。転校前に進学カウンセラーへ「科目ポートフォリオ」と将来の出願国を相談し、必要な前提科目を満たせる計画を立てましょう。
課外活動(スポーツ・音楽・STEM)はどの学校が強いですか?
男子スポーツなら St. Mary’s、女子の芸術・舞台なら Sacred Heart/Seisen、総合的なクラブ・施設なら ASIJ/BST/TIS、理数・探究系はKISTやIB校が強みを見せる傾向があります。実際の大会実績や設備を見学で確認しましょう。
出願のタイムラインはいつから動けばよいですか?
一般に1年前から情報収集、9〜12か月前にキャンパスツアー、6〜9か月前に出願書類の準備、3〜6か月前に出願・面接という流れが安心です。学年途中編入は座席が出た時点で即時対応が必要です。
スクールカルチャーや適性を見極めるコツは?
公開行事や体験授業、保護者コミュニティの雰囲気、教師との対話で「学習観・行動規範・多様性の受容度」を確認しましょう。テストスコアだけでなく、子どもの性格や得意分野との相性を重視するのがおすすめです。最終的な学校比較チェックリストは?
- カリキュラム(IB/英国式/米国式/バイリンガル/モンテッソーリ)
- 学費総額(授業料+諸費用)と奨学金の有無
- 立地・通学動線・バス有無
- 英語補習(EAL/ESL)や特別支援の体制
- 進学実績とカレッジカウンセリング
- クラス規模・教員比率・施設
- 校風・コミュニティの雰囲気
リンク集(日本語版・内部リンク用)
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