東京のフランス・ドイツ系インターナショナルスクールまとめ(LFIT, DSTY)
はじめに
東京には、英語を中心としたインターナショナルスクールが数多く存在しますが、実は フランス語やドイツ語を主体とした欧州系の学校 も根強い人気があります。特に、フランス政府公認の リセ・フランセ・インターナショナル・ド・東京(LFIT) と、ドイツ政府の支援を受ける ドイツ学園東京横浜(DSTY) は、母国語教育と国際的な視野を両立できる教育機関として知られています。
両校とも、単に言語を学ぶだけではなく、フランス・ドイツの正規カリキュラムを採用し、現地と同じ水準の学びを提供しています。そのため、将来的にフランスやドイツ、あるいはヨーロッパの大学進学を視野に入れるご家庭や、フランス語・ドイツ語での教育を重視したい家庭にとって、非常に魅力的な選択肢となっています。
リセ・フランセ・インターナショナル・ド・東京(Lycée Français International de Tokyo, LFIT)
リセ・フランセ・インターナショナル・ド・東京(LFIT) は、東京都北区滝野川に位置するフランス政府公認のインターナショナルスクールです(住所:東京都北区滝野川5-57-37)。幼稚園(3歳)から高校(Terminale)まで幅広い年齢層を対象に、フランス教育省の公式カリキュラム に基づいた教育を行っています。日本国内でフランス語による正規教育を受けられる数少ない学校のひとつとして、在日フランス人家庭やフランス語圏の家庭から高い支持を得ています。
授業は主に フランス語 で行われますが、国際的な環境を反映して 英語や日本語も補助的に導入。バイリンガル教育や多言語環境での学びが可能です。特に高校課程では フランスの大学入学資格である「バカロレア(Baccalauréat)」 を取得でき、卒業後はフランスをはじめ、ヨーロッパ各国、北米、アジアなど世界中の大学進学に道が開かれています。
キャンパスは2012年に移転・新築された近代的な施設を誇り、明るく開放的な校舎には 図書館、理科実験室、IT教室、体育館、屋外グラウンド、芸術スタジオ などが完備されています。教育だけでなく、スポーツ、演劇、音楽、美術など幅広い課外活動が充実しており、文化教育にも力を入れています。
また、LFITは AEFE(Agence pour l’enseignement français à l’étranger:在外フランス教育庁) に加盟しており、世界約500校あるフランス系インターナショナルスクールのネットワークの一員です。そのため、保護者の転勤などで海外に移動する場合でも、同じカリキュラムでスムーズに転校できる点が大きな魅力です。
在籍する生徒はフランス人を中心に、日本人やその他の国籍を持つ子どもたちも増えており、多国籍で国際的な学習環境 が整っています。フランス文化や価値観に触れながらも、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちと共に学べる点が、他のインターナショナルスクールとは異なる魅力です。
所在地: 東京都北区滝野川5-57-37
この
ドイツ学園東京横浜(Deutsche Schule Tokyo Yokohama, DSTY)
ドイツ学園東京横浜(DSTY) は、神奈川県横浜市都筑区に位置するドイツ政府支援のインターナショナルスクールです(住所:神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南2-4-1)。1904年に創立された歴史ある教育機関で、現在では 幼稚園から高校(12年生)まで を対象とした幅広い教育を提供しています。日本国内でドイツ語による正規教育を受けられる数少ない学校のひとつであり、在日ドイツ人家庭やドイツ語教育を重視する家庭から高い評価を得ています。
授業は主に ドイツ語 で行われますが、国際的な環境に対応するため 英語や日本語も補助的に導入。特に英語は中等教育以降で重視され、バイリンガルまたはトリリンガルの学習が可能です。高校課程では ドイツの大学入学資格「アビトゥーア(Abitur)」 を取得でき、卒業後はドイツ国内はもちろん、ヨーロッパや世界各国の大学進学に直結します。
キャンパスは広々としており、大きな運動場、体育館、図書館、音楽ホール、理科実験室、美術教室 などを備えています。学業だけでなく、サッカー、音楽、演劇、芸術などの 課外活動や文化活動 にも力を入れており、生徒の多様な才能を伸ばせる環境です。
DSTYは ZfA(Zentralstelle für das Auslandsschulwesen:ドイツ連邦政府在外教育庁) に属し、世界各地にある約140校のドイツ学校ネットワークの一員です。そのため、ドイツ人家庭が海外赴任を終えて本国へ戻る際や他国へ転勤する場合でも、教育の継続性が保たれやすいのが大きな利点です。
生徒の多くはドイツ国籍ですが、日本人やその他ヨーロッパ諸国の子どもたちも在籍しており、国際色豊かで多様性に富んだ学習環境 を実現しています。ドイツ文化や言語に深く触れながらも、グローバル社会に対応できる人材育成を重視している点が特徴です。
所在地: 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南2-4-1
まとめ
東京エリアでフランス語・ドイツ語の正規カリキュラムを提供する学校は限られていますが、リセ・フランセ・インターナショナル・ド・東京(LFIT) と ドイツ学園東京横浜(DSTY) は、その代表的存在です。両校とも自国政府の認定を受け、世界各地にある同系統の学校ネットワークとつながっているため、海外転勤や本国帰国の際にも教育の継続性が確保しやすいのが大きな特徴です。
英語を中心としたインターナショナルスクールとは異なり、母国語である フランス語・ドイツ語教育を重視 しつつ、多言語環境での学びを実現できる点も魅力です。将来的にフランスやドイツ、あるいはヨーロッパの大学進学を目指す家庭にとっては、有力かつ安心できる選択肢となるでしょう。
FAQ:東京のフランス・ドイツ系インターナショナルスクールまとめ(LFIT, DSTY)
LFITとDSTYの違いは?(カリキュラム・言語)
LFITはフランス教育省のカリキュラムで、主言語はフランス語。最終学年でバカロレア取得を目指します。DSTYはドイツの教育基準で、主言語はドイツ語。最終学年でアビトゥーア取得を目指します。どちらも英語・日本語は補助的に学びます。
対象学年は?
両校とも幼稚園から高校まで(LFITは幼稚園~Terminale、DSTYは幼稚園~12年生)をカバーします。
所在地はどこ? 通学しやすい?
LFIT:東京都北区滝野川5-57-37。
DSTY:神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南2-4-1。
いずれも最寄り駅やスクールバス等の通学手段があります。通学時間・経路は家族の居住地からのアクセスを必ず確認しましょう。
入学にフランス語・ドイツ語は必須?
学年やコースにより要件が異なります。低学年は受け入れの幅が広い場合があり、高学年は相応の言語力が求められることが一般的です。最新の募集要項をご確認ください。
卒業後の進路は?
LFIT卒業生はバカロレアでフランスや欧州の大学へ、DSTY卒業生はアビトゥーアでドイツや国際的な大学へ進学する道が開けます。いずれも世界各国の高等教育機関への出願実績があります。
授業言語と英語力の伸びは?
主言語はLFIT=フランス語、DSTY=ドイツ語。両校とも英語は科目として学び、国際進学に必要な英語力の育成も行われます。英語主導のスクールよりも仏独語の比重が高い点が特徴です。
転編入は可能? 学年途中の受け入れは?
空席状況や学力・言語評価により判断されます。在外フランス校・在外ドイツ校のネットワーク間での転校は比較的スムーズな場合があります。
学費・入学金はどれくらい?
学年・バス・給食・課外活動の有無で変動します。具体額は年度ごとに更新されるため、公式の料金表をご確認ください。
入試・評価はありますか?
年齢基準(カットオフ)に加え、学力・言語アセスメント、保護者面談などを行う場合があります。必要書類や試験の有無は学年や時期で異なります。
募集時期・出願締切は?
一般的に秋~冬に翌学年の募集要項が公開され、春~初夏にかけて合否が順次出ます。学年途中の出願受付を行うこともありますが、枠には限りがあります。
学校のネットワーク(AEFE/ZfA)のメリットは?
同一カリキュラム・評価基準で学べるため、海外転勤や帰国時の転校がしやすく、教育の継続性・一貫性が確保できます。
バイリンガル/多言語サポートはありますか?
仏独語が主ですが、補助的な英語・日本語のサポートや言語支援クラスを設ける場合があります。内容は学年・年度により異なります。
課外活動・学校生活は?
スポーツ、音楽、演劇、美術、各種クラブ活動があり、学術と文化の両面を重視します。行事や校外学習を通じて仏独文化に触れる機会が豊富です。
宗教教育はありますか? 校風は?
両校とも公教育に近い位置づけで、特定宗派に偏らない世俗的なカリキュラムが基本です。多様性と市民性教育が重視されます。
特別支援(SEN)への対応は?
一部の学年・科目で学習支援や配慮を提供する場合があります。個別の状況に応じた相談が必要です。
見学・オープンデー・問い合わせ方法は?
キャンパスツアーやオープンデー、オンライン説明会を実施することがあります。最新日程・申込方法は公式サイトのアドミッション情報をご確認ください。
