目次

東京のインターナショナルスクール 英国式カリキュラム校まとめ(BST, JISなど)

はじめに

東京には数多くのインターナショナルスクールがありますが、その中でも「英国式カリキュラム(British Curriculum)」を導入している学校は、世界的に高い評価を受けています。イギリスのナショナルカリキュラムを基盤に、IGCSEやA-Levelsといった国際的に認知度の高い資格取得へとつながる点が大きな魅力です。

英国式の教育は、体系的で段階的に学力を積み上げる仕組みが整っており、論理的思考力や表現力を伸ばすのに適しています。そのため、将来的にイギリスや英連邦諸国の大学進学を目指す家庭や、国際的に通用する学歴を希望する家庭から人気があります。

本記事では、東京で英国式カリキュラムを提供している代表的なインターナショナルスクール(BST、JISなど)を取り上げ、それぞれの特徴や魅力をご紹介します。


ブリティッシュ・スクール・イン・東京(The British School in Tokyo, BST)

基本情報

  • 対象学年:Nursery(3歳)~Year 13(18歳、高校卒業)

  • カリキュラム:イギリスのナショナルカリキュラム、IGCSE、A-Levels

  • キャンパス所在地

    • 麻布キャンパス(幼稚部・小学部)
      〒106-0047 東京都港区南麻布4-3-1

    • 昭和キャンパス(中学部・高等部)
      〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57 昭和女子大学内

学校の概要

ブリティッシュ・スクール・イン・東京(BST)は、1992年に設立された英国式インターナショナルスクールで、東京を代表する本格的な「ブリティッシュ・カリキュラム」校です。幼稚園から高校卒業までの一貫教育を提供し、イギリス国内の学校と同じカリキュラム進行で学習できる点が大きな特徴です。

特徴と強み

  • 学術的水準の高さ
    英国のナショナルカリキュラムに基づき、Year 10~11ではIGCSE、Year 12~13ではA-Levelsを履修。大学進学に直結する資格を得られるため、欧米や英連邦諸国の大学進学に有利です。

  • 多国籍な学習環境
    約60か国から集まる生徒が在籍。帰国子女や外国籍の家庭に加え、国際的な教育を希望する日本人家庭からの支持も厚いです。

  • キャンパスと施設
    麻布キャンパスは幼少期の学習に適した安全な環境が整い、昭和キャンパスは広々とした校舎と運動施設を利用可能。特にスポーツや芸術活動も盛んで、学業とバランスの取れた成長を促しています。

  • コミュニティとサポート
    PTA活動や保護者ネットワークも活発で、新しい家庭でも学校コミュニティに溶け込みやすい仕組みが整っています。

大学進学実績

BSTの卒業生は、イギリスのオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、UCL、キングス・カレッジ・ロンドンなどの名門大学だけでなく、アメリカ、カナダ、オーストラリア、さらには東京大学や早稲田大学など日本の大学にも進学しています。A-Levelsは国際的に高い評価を受けており、幅広い進路が開かれています。


ジョン・インターナショナルスクール(Japan International School, JIS)

基本情報

  • 対象学年:幼稚園(3歳)~高校(18歳)

  • カリキュラム:イギリス式教育課程をベースに、IGCSEやA-Levelsへの進学準備に対応

  • 所在地:〒158-0081 東京都世田谷区深沢7-14-1

学校の概要

ジョン・インターナショナルスクール(JIS)は、東京で英国式カリキュラムを導入している少人数制のインターナショナルスクールです。イギリスの教育基準を踏まえながら、個々の生徒に合わせた柔軟な指導を行うことに特徴があります。学術面に加え、人格形成や国際理解教育にも力を入れており、帰国子女やインターナショナルなバックグラウンドを持つ生徒に人気があります。

特徴と強み

  • 少人数制クラス
    1クラスあたりの生徒数が少なく、教師が個別にきめ細やかな指導を行うことが可能。生徒一人ひとりの学習進度や得意・不得意をしっかりと把握できます。

  • 英国式カリキュラム
    イギリスのナショナルカリキュラムに基づいた授業を展開。中高学年では、IGCSEやA-Levelsに備えた学習ができるため、国際的な大学進学にも対応。

  • 多文化教育
    英国式を軸にしながらも、異文化理解や国際的な価値観を重視。異なる国籍・文化背景を持つ生徒同士の交流を大切にしています。

  • 家庭との密な連携
    保護者と学校のコミュニケーションを重視し、家庭学習のサポート体制も充実。家庭と学校が協力して子どもの成長を支えます。

大学進学・進路

JISの卒業生は、英国・北米・アジアの大学に進学するケースが多く、少人数ながらも着実に国際的な進路を開拓しています。特に英語圏の大学進学を目指す生徒にとって有利な環境が整っています。


その他の英国式要素を取り入れるスクール

東京にはBSTやJIS以外にも、英国式のカリキュラム要素を取り入れている学校があります。完全にイギリスのナショナルカリキュラムを採用しているわけではありませんが、学年進行や学習内容が英国式に近いスタイルを導入しているケースがあります。

ケイ・インターナショナルスクール東京(K. International School Tokyo, KIST)

  • 所在地:〒136-0071 東京都江東区亀戸6-5-2

  • カリキュラム:国際バカロレア(IB:PYP・MYP・DP)

  • 特徴

    • 厳格なアカデミック水準で知られる東京屈指の難関校

    • IB認定校ではあるものの、学年の区切りや指導の流れが英国式カリキュラムに近い

    • 帰国子女や日本人生徒の比率も比較的高めで、国内外進学の両方に強み


横浜インターナショナルスクール(Yokohama International School, YIS)

  • 所在地:〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町258

  • カリキュラム:国際バカロレア(PYP・MYP・DP)

  • 特徴

    • 横浜を代表するインターナショナルスクールで、100年以上の歴史を持つ

    • 英国式の教育背景を持つ教師が多く在籍しており、指導スタイルが英国式に近い部分もある

    • 卒業生は英米豪を中心に幅広い大学へ進学


サンモール・インターナショナルスクール(St. Maur International School, 横浜)

  • 所在地:〒231-0025 神奈川県横浜市中区松影町2-83

  • カリキュラム:IB、APなどを提供

  • 特徴

    • 東京・横浜エリアで最も歴史のあるインターナショナルスクールの一つ

    • 英国式カリキュラムではないものの、IGCSEを選択肢として提供していた実績があり、英国式要素を希望する家庭に検討される場合もある


まとめポイント

  • 完全な英国式カリキュラム校 → BST、JIS

  • IBだが英国式要素が強い学校 → KIST、YIS

  • 参考枠(混合型・歴史的に英国式要素あり) → St. Maur など


英国式カリキュラムの魅力

東京のインターナショナルスクールの中でも、英国式カリキュラム(British Curriculum)は世界的に広く認知されており、進学や国際的なキャリア形成に大きなメリットがあります。ここでは、その代表的な魅力を整理します。

1. 体系的で分かりやすい学習進行

英国式カリキュラムは Nursery(幼児教育)~Year 13(高校卒業) まで、年次ごとに明確な学習目標が設定されています。
算数・理科・英語・人文学などの基礎科目に加え、芸術・体育・ITなどもバランス良く組み込まれており、段階的に学力と表現力を伸ばすことができます。

2. 国際的に高い認知度

中等教育修了時に受験する IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)、および高等教育課程で履修する A-Levels(General Certificate of Education Advanced Level) は、世界中の大学入学資格として広く認められています。

  • IGCSE:14~16歳対象。基礎学力を国際基準で証明できる資格。

  • A-Levels:16~18歳対象。科目を絞って専門性を高め、大学進学に直結。

3. 進学の柔軟性

A-Levelsの成績は、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学など名門校だけでなく、アメリカ・カナダ・オーストラリア・シンガポールなど世界中の大学で高く評価されます。さらに、日本の一部大学(東京大学、慶應義塾大学など)でも入学資格として認められるケースがあります。

4. 論理的思考力と表現力を重視

英国式教育は暗記に偏らず、自分の意見を論理的に組み立て、文章やスピーチで表現する力を重視します。そのため、大学進学後や社会に出てからも役立つスキルを早い段階から身につけることができます。

5. 帰国後も安心

日本への帰国を考える家庭にとっても、英国式は「進学互換性」の高さが魅力です。IGCSEやA-Levelsの資格は国際的な信頼度があるため、日本国内のインターナショナルスクールや大学への進学にもスムーズに対応できます。


まとめ

東京には数多くのインターナショナルスクールがありますが、英国式カリキュラムを本格的に提供している学校は限られています。

  • 本格的な英国式カリキュラム校

    • ブリティッシュ・スクール・イン・東京(BST):東京最大規模で、IGCSE・A-Levelsまで提供。世界中の大学進学に強み。

    • ジョン・インターナショナルスクール(JIS):少人数制で個別サポートが充実。英国式をベースに多文化教育を重視。

  • 英国式要素を取り入れた学校

    • KIST、YIS:IB認定校ながら英国式教育要素を持つ。

    • St. Maur など:歴史的に英国式資格を導入していた実績あり。

選び方のヒント

  1. 大学進学を最優先に考える場合
    → BSTのA-Levelsは国際的な大学進学資格として最も有利。

  2. 少人数でのきめ細かい教育を求める場合
    → JISの個別サポート型教育がおすすめ。

  3. IBと英国式の両方を検討したい場合
    → KISTやYISも選択肢に入る。

  4. 通学エリアを重視する場合
    → 港区・世田谷エリアにBST、世田谷にJIS、江東区にKIST、横浜にYISやSt. Maur といった地理的要因で絞ると効率的。

英国式カリキュラムは世界的に認知度が高く、国際的な教育を求める家庭にとって大きなメリットがあります。進学目標や家庭の教育方針に合わせて、最適な学校を選ぶことが大切です。


FAQ:東京のインターナショナルスクール 英国式カリキュラム校まとめ(BST, JISなど)

英国式カリキュラムとは何ですか?(National Curriculum/IGCSE/A-Levelsの違い)

英国式はイギリスのNational Curriculumを基盤に、14–16歳でIGCSE(国際中等教育修了資格)、16–18歳でA-Levels(大学入学前の専門深化科目)へ進む体系です。IGCSEは幅広い基礎学力を、A-Levelsは少数科目での学術的深掘りを証明します。

東京で本格的な英国式カリキュラムを提供している代表校は?

  • ブリティッシュ・スクール・イン・東京(BST):Nursery~Year 13、IGCSE/A-Levelsを提供。
  • ジョン・インターナショナルスクール(JIS):英国式をベースに少人数教育でIGCSE/A-Levels進学準備に対応。

ほかに、KISTやYISなどIB校でも英国式に近い要素を持つ学校があります(完全な英国式ではありません)。

BSTの所在地と学年構成は?

  • 麻布キャンパス(幼稚部・小学部):〒106-0047 東京都港区南麻布4-3-1
  • 昭和キャンパス(中学部・高等部):〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57(昭和女子大学内)

学年はNursery(3歳)~Year 13(18歳)までの一貫制です。

JISの所在地と学年構成は?

所在地:〒158-0081 東京都世田谷区深沢7-14-1/学年:幼稚園~高校。英国式をベースに少人数で個別最適化に力を入れています。

英国式とIB(国際バカロレア)はどう違いますか?

  • 英国式:IGCSE→A-Levelsで科目を絞って深掘り。成績は大学出願で直接的な比重が高い傾向。
  • IB:DPで6教科+論文などをバランス良く広く学ぶ。評価はポイント合計。

進学先や学習スタイルの好みにより適性が異なります。

IGCSEは何科目履修しますか?A-Levelsは何科目が一般的?

IGCSEは英数理を中心に7~10科目前後が一般的。A-Levelsは3~4科目で専門性を高めます(学校や志望学部により異なります)。

A-Levelsは日本や他国の大学出願で有利ですか?

多くの海外大学で公式に認められ、出願基準(例:AAAなど)として提示されます。日本の一部大学でも出願資格として評価されるケースがあり、国際進学で柔軟性が高いのが特徴です。最新要件は志望大学の公式募集要項をご確認ください。

入学に必要な英語力や出願要件は?

学校・学年により異なりますが、英語力評価(面接・筆記・オンラインテスト等)、成績証明、推薦状、エッセイ、年齢・学年整合性などが一般的です。編入は座席状況次第のため、早期の問い合わせが推奨です。

学費はどのくらいを想定すべき?

授業料のほか、入学金・施設費・スクールバス・給食・試験料(IGCSE/A-Levels)等が発生します。学年・年度で変動するため、必ず各校の最新料金表をご確認ください。年間総額の目安把握のため、入学前に見積りを取りましょう。

英国式は帰国後(日本国内)への進学適合性に問題はありませんか?

IGCSEやA-Levelsは国際的認知が高く、国内インターや一部大学への出願でも活用可能です。日本の高卒資格との関係や各大学の扱いは学校・年度で異なるため、志望先の最新基準を確認してください。

科目選択はいつ・どう決める?(進路との関係)

通常、IGCSE科目はYear 9~10頃に選択、A-LevelsはYear 11~12で確定します。将来の学部(理工・経済・医学など)に直結するため、早期から学校カウンセラーと相談し、前提科目(Prerequisites)を満たす計画が重要です。

部活動・芸術・スポーツの機会はありますか?

英国式校は学業と課外活動の両立を重視する傾向が強く、スポーツ、音楽、演劇、モデルUN、奉仕活動など多彩なプログラムがあります。学校により特色・大会参加実績が異なるため、見学・オープンデーで確認を。

スクールコミュニティや保護者サポートは?

PTAや保護者ネットワークが活発な学校が多く、転入初期の情報交換や生活立ち上げに役立ちます。言語サポートや新入家庭向けオリエンテーションの有無もチェックしましょう。

通学エリアで学校を選ぶポイントは?

  • BST:港区(幼小)・世田谷区(中高)。
  • JIS:世田谷区。

通学時間は生活満足度に直結します。スクールバス路線や公共交通、引越し計画も含めて検討しましょう。

見学や出願のベストタイミングは?

人気校は1年前後前から準備が安心です。オープンデーや個別ツアー、体験授業の枠は早く埋まることがあります。編入は随時でも、座席に限りがあるため早めの連絡が鍵です。

英国式が向いているのはどんな生徒?

論理的思考・記述力の育成、少数科目の専門深化、海外大学志望などに魅力を感じる生徒に適性があります。幅広い科目をバランスよく学びたい場合はIBも比較検討するとよいでしょう。

学校選びの最終チェックリストは?

  • 志望進路に合うIGCSE/A-Levels科目提供があるか
  • 英語サポート(EAL)や学習支援の充実度
  • 課外活動・進路指導・実績の透明性
  • 通学時間・キャンパス環境・安全性
  • 総費用(授業料以外の諸費用を含む)
  • 学校のカルチャーとお子さまの適合度

情報は毎年変わりますか?最新情報の確認方法は?

入試条件・費用・科目提供・バス路線などは年度ごとに変更されることがあります。最終判断前に各校の公式サイト、アドミッションオフィス、最新の保護者ハンドブックや料金表で必ず再確認してください。

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