目次
- TOEICリスニング Part 1 攻略法(写真描写問題)- はじめに
- 出題形式と特徴
- よく出る写真のパターン
- 攻略ポイント
- 効果的な勉強法
- まとめ
- FAQ:TOEIC Part 1 攻略法(写真描写問題)
- TOEIC Part 1(写真描写問題)とは?
- 満点を狙うための基本戦略は?
- 頻出の動作動詞は?
- 前置詞・位置表現で注意すべきものは?
- 「holding」と「using」の違いで落とし穴になりやすいのは?
- 人物の人数ミスを防ぐコツは?
- 似た発音トラップの代表例は?
- 受け身表現(パッシブ)はどう聞き分ける?
- 「今起きていること」と「一般的事実」の区別は?
- 写真観察は何秒で何を見る?
- 消去法の具体的な使い方は?
- 学習で最優先のトレーニングは?
- 自作トレーニングのやり方は?
- 解答に迷ったときの最終判断基準は?
- 直前1週間の仕上げメニューは?
- 試験本番での注意点は?
- おすすめの語彙ストック法は?
 
TOEICリスニング Part 1 攻略法(写真描写問題)
はじめに
TOEIC Part 1 は写真描写問題で、短い英文を聞き、その写真を最も的確に表す選択肢を選ぶ形式です。全体で6問と少ないパートですが、リスニングの出だしにあたるため得点の取りこぼしは避けたいところ。比較的難易度は低いものの、動作動詞や前置詞の理解不足、似た発音の単語に惑わされて失点する受験者も少なくありません。本記事では、よく出題されるパターンや押さえるべき表現、効果的な勉強法を解説し、TOEIC Part 1 を確実に得点源にするための攻略法を紹介します。
出題形式と特徴
TOEIC Part 1 は「写真描写問題」と呼ばれ、画面に提示された写真について4つの英文が読み上げられ、その中から最も適切なものを選ぶ形式です。問題数は全部で6問、リスニング全体の冒頭に出題されます。
主な特徴
- 
写真は人物・風景・物など多様 
 → 人物が一人の写真、複数人のグループ、机や建物などの静物描写も多く出題されます。
- 
英文は一度しか流れない 
 → 繰り返しはないため、集中力が試されます。聞き逃すとリカバリーは困難。
- 
正解は1つのみ 
 → 残りの3つは「部分的に合っているが写真全体には当てはまらない」「似た発音でひっかける」など、受験者を惑わせる工夫があります。
- 
短文で構成される 
 → 1文は約3〜7語程度と短く、動作動詞や前置詞の聞き取りがポイント。
ここで押さえるべきこと
Part 1 では「写真を瞬時に観察し、聞き取った英文と一致するかを判断する力」が重要です。
人物の人数、動作、物の位置関係などを事前に把握しておくことで、聞き取りの精度が大きく向上します。
よく出る写真のパターン
TOEIC Part 1 では、出題される写真にはある程度の傾向があります。頻出のパターンを事前に把握しておくと、瞬時に状況を整理でき、正解率が大きく上がります。
1. 人物中心の写真
- 
一人の場合 - 
書いている(writing)、読んでいる(reading)、話している(speaking)、座っている(sitting)など基本動作が多い。 
 
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- 
複数人の場合 - 
会話している、握手している、並んでいる、食事をしているなど。 
 
- 
- 
ポイント:動作動詞に注意。人が「〜している最中か」「ただ〜の近くにいるだけか」で正誤が分かれる。 
2. 物や風景中心の写真
- 
机の上の物、棚に並んだ商品、道路や建物、橋や公園など。 
- 
「置かれている(placed / arranged)」「立てかけられている(propped up against)」といった受け身表現が多用される。 
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ポイント:前置詞(on, in, next to, under など)の聞き取りで正答を導きやすい。 
3. 人物+物の組み合わせ
- 
人が機械を操作している、商品を手に取っている、机の上の書類を見ているなど。 
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ポイント:動作と位置関係が両方問われるため、写真全体を把握する必要あり。 
4. ひっかけパターン
- 
人数トラップ:一人しかいないのに “Several people are…” と流れる。 
- 
動作トラップ:本を「読んでいる」ではなく「手に持っている」だけの場合。 
- 
音のひっかけ:“sit” と “set”、“desk” と “disk” など。 
攻略ポイント
TOEIC Part 1 は比較的取り組みやすいパートですが、油断するとひっかけ問題で失点してしまいます。以下のポイントを意識すると、正答率を高めやすくなります。
1. 動作動詞に注目
- 
Part 1 では人物の「今している動作」を表す現在進行形が頻出。 
- 
例:writing, holding, pointing, looking at, operating など。 
- 
「持っている(holding)」と「使っている(using)」の違いにも注意。 
2. 位置関係を意識
- 
写真描写では前置詞が正誤を分けるカギ。 
- 
例:in front of(前に)、next to(隣に)、on the table(机の上)、under the tree(木の下) 
- 
人や物の「正確な位置」を素早く確認しておくこと。 
3. 紛らわしい選択肢に注意
- 
発音が似ている単語で惑わせるケースが多い。 - 
sit / set 
- 
desk / disk 
- 
glass / grass 
 
- 
- 
音の違いに慣れるため、普段からシャドーイングや発音練習をすると効果的。 
4. 消去法を活用
- 
完全に正解がわからなくても「明らかに写真と異なる選択肢」を先に除外する。 
- 
残った2択を動作・位置・人数などの要素で比べれば、正答率は高まる。 
5. 一瞬で写真を把握する
- 
音声が流れる前に、写真から次の要素を確認しておく: - 
人数(何人写っているか) 
- 
主な動作(何をしているか) 
- 
物や背景(机、椅子、建物など) 
 
- 
- 
先に観察しておくことで、選択肢を聞いたときに「合っている/合っていない」を素早く判断できる。 
効果的な勉強法
TOEIC Part 1 で安定して高得点を取るためには、写真描写の形式に慣れることと、頻出表現をストックすることが重要です。以下の学習法を実践すると効果的です。
1. 動作表現のストックを増やす
- 
写真を見て「これは英語でどう表すか?」と練習する。 
- 
例: - 
ノートに書いている → She is writing in a notebook. 
- 
手を挙げている → He is raising his hand. 
- 
椅子に座っている → They are sitting on chairs. 
 
- 
- 
自分で表現できる動作が増えると、音声を聞いたときに「聞き取れた単語」と「写真」が結びつきやすくなる。 
2. ディクテーションで耳を鍛える
- 
過去問や模試の Part 1 を使い、流れた選択肢を一度すべて書き取る。 
- 
正しいスクリプトと照合して、聞き取れなかった単語や弱形の箇所を確認。 
- 
短文の聞き取り精度が上がり、ひっかけにも強くなる。 
3. 音の特徴に慣れる
- 
TOEICリスニングは省略・連結・弱形が多い。 
- 
例: - 
“looking at” → [ˈlʊkɪnət](ルッキナッ) 
- 
“next to” → [nekstə](ネクストゥ) 
 
- 
- 
発音変化を理解していないと正しい語彙を認識できない。シャドーイングがおすすめ。 
4. 模試で時間感覚を養う
- 
Part 1 は写真観察の時間が非常に短い。 
- 
模試を使って「写真を3秒で把握 → 音声に集中」という流れを繰り返す。 
- 
実戦感覚が身につき、本番で焦らなくなる。 
5. 苦手パターンの集中対策
- 
「物だけの写真が苦手」「複数人の動作が混乱しやすい」など、自分の弱点を分析。 
- 
苦手パターンを集中的に練習することで、得点の安定感が増す。 
まとめ
TOEIC Part 1(写真描写問題)は問題数こそ6問と少ないですが、リスニング全体の序盤で出題されるため、ここで確実に得点できるかどうかがスコアの安定に直結します。
攻略のポイントは以下の3つです。
- 
動作動詞と前置詞を押さえる – 基本的な動作表現や位置関係の語彙をストック。 
- 
写真を瞬時に把握する力をつける – 人数・動作・物の位置を一目で確認。 
- 
音声の特徴に慣れる – 省略や連結に対応できる耳を作る。 
特別な難問が出ることは少ないため、基礎力と集中力を意識すれば満点も狙えるパートです。Part 1 を「確実な得点源」として固めておくことで、後半の難易度が高いリスニングセクションにも余裕をもって挑めるでしょう。
FAQ:TOEIC Part 1 攻略法(写真描写問題)
TOEIC Part 1(写真描写問題)とは?
写真を最も正しく表す英文(4択)を1回の放送で聞き取り、1つ選ぶリスニング問題です。全6問で、人物・物・風景・混合など多様な写真が出題されます。
満点を狙うための基本戦略は?
音声前の数秒で写真を「人数・主動作・位置関係」の3点に要約→放送中は動作動詞と前置詞に集中→明らかな不一致は即除外、の流れを徹底します。
頻出の動作動詞は?
holding, using, pointing at, looking at, reaching for, handing, shaking hands, speaking, writing, reading, stacking, loading, unloading, operating, examining など。進行形(is/are V-ing)に強くなりましょう。
前置詞・位置表現で注意すべきものは?
in front of, next to, across from, on, in, under, between, among, along, against, by, at the end of, in the background/foreground。写真の配置と一致するかを即判定します。
「holding」と「using」の違いで落とし穴になりやすいのは?
holding は「持っているだけ」、using は「使用中」。例えば本を手に持って見ていなければ She is holding a book. は正解でも、She is reading a book. は誤りになり得ます。
人物の人数ミスを防ぐコツは?
最初に「1人・2人・複数」を確定。選択肢の主語(a man / a woman / some people / several workers など)と一致しないものは即除外します。
似た発音トラップの代表例は?
sit / set, desk / disk, glass / grass, stairs / chairs, ship / sheep など。弱形・連結にも慣れましょう(例:looking at → ルッキナッ)。
受け身表現(パッシブ)はどう聞き分ける?
物や風景中心の写真は受け身が多いです(例:Chairs are arranged in rows. / Some books are stacked on the shelf.)。主語=物、動作=配置や状態なら受け身を優先的に想定。
「今起きていること」と「一般的事実」の区別は?
Part 1 は「目の前の状況」描写が原則。They are having a meeting.(進行中)は可、They have meetings every Monday.(一般事実)は不一致になりやすいです。
写真観察は何秒で何を見る?
目安は約3秒で「人数→主動作→位置」の順にスキャン。背景の掲示板・窓・橋・棚なども1つだけキーワードを拾い、選択肢との照合軸にします。
消去法の具体的な使い方は?
(1)人数不一致(単数/複数)を削る → (2)動作の不一致(持つ/使う/指すの違い)を削る → (3)前置詞・位置不一致を削る → 残った2択を音の精度で決めます。
学習で最優先のトレーニングは?
短文のディクテーション(全文書き取り)→スクリプト照合→聞き落としの原因分析。次にシャドーイングで弱形・連結の再現性を高めます。
自作トレーニングのやり方は?
日常の写真やフリー素材を使い、3つ以上の英作文を作成(進行形・受け身・前置詞を混ぜる)。音読→録音→自己チェックで「瞬時に言える表現」を増やします。
解答に迷ったときの最終判断基準は?
「写真全体を正しく言えているか」で選ぶ。部分一致(例:単語1つだけ合う)より、人数・動作・位置の3条件が揃う選択肢を優先します。
直前1週間の仕上げメニューは?
- 毎日10〜15枚の写真で瞬間描写(英語1文)
- 過去問Part 1をディクテーション→シャドーイング
- 頻出動作動詞・前置詞の見直しリストを1日1周
試験本番での注意点は?
Part 1の取りこぼしは心理的ダメージ大。最初の2問で確実に正解しリズムを作る、聞き逃しても引きずらずに次へ切り替える、を徹底しましょう。
おすすめの語彙ストック法は?
「動作動詞+目的語+前置詞句」の型で5〜7語に収めて覚える(例:She is placing files on a desk.)。暗唱→写真見て即口出しの反復が効果的です。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			