目次
- TOEICリスニング Part 2 攻略法(応答問題)- はじめに
- 出題形式
- 攻略のポイント
- よく出る応答パターン例
- まとめ
- FAQ:
- TOEIC Part 2 はどんな形式?何問ある?
- 最初に何を意識すればいい?
- Yes/No 疑問への正しい応答は「はい/いいえ」だけ?
- Wh 疑問(5W1H)で外さないコツは?
- 依頼や提案にどう答える?
- 発言(感想・状況)に対する自然な返しは?
- よくある引っかけは?
- 聞き取れなかったときの対処法は?
- 時間・日付・数字系の落とし穴は?
- 英米の発音差にはどう対応?
- 「選択疑問(A or B?)」のコツは?
- 否定疑問文(Didn’t you … ?)はどう捉える?
- タグ疑問(…, isn’t it?)の扱いは?
- 部分的にしか聞き取れない場合は?
- 最速でスコアに直結する練習法は?
- 勉強時間の目安は?
- メモは取れる?聞き返しはできる?
- 解答速度を上げる小技は?
- 語彙が不安でも戦えますか?
- 本番直前の最終チェックは?
- スコアが伸び悩む原因は?
- おすすめの当日ルーティンは?
- Part 2 の正答感が持てない…見直しはできる?
- 独学での素材はどう選ぶ?
- Part 1・3・4 の学習と相乗効果はある?
 
TOEICリスニング Part 2 攻略法(応答問題)
はじめに
TOEIC Part 2(応答問題)は、試験のリスニングセクションの中でも特に瞬発力が求められるパートです。短い質問や発言に対して最も自然な応答を選ぶ形式であり、問題数は25問。1問ごとに音声は1回しか流れず、しかもスクリプトは表示されません。
一見すると簡単そうに感じられるかもしれませんが、実際には 引っかけの選択肢 や 紛らわしい音の聞き分け が多く、リスニング力だけでなく状況を推測する力も必要です。特に「Yes/Noで答えると思ったら説明が正解」「単語の聞き間違いで別の意味になる」など、受験者が間違いやすいポイントが仕掛けられています。
本記事では、TOEIC Part 2 の出題傾向や特徴を整理しながら、効率よく正答率を高めるための攻略法をわかりやすく解説します。
出題形式
TOEIC Part 2(応答問題)は、短い 質問または発言に対して最も自然な応答を選ぶ 形式です。問題数は全部で 25問、試験時間はおよそ8分。各問題の流れは以下の通りです。
- 
ナレーターが 質問または発言 を読み上げる 
- 
それに対する 3つの応答 が続けて流れる 
- 
受験者は最も適切な1つを選ぶ 
特徴
- 
音声は1回のみ → 聞き逃しは許されないため集中力が重要。 
- 
スクリプトなし → メモは取れず、リスニング力が直接試される。 
- 
短い文のやり取り → 会話の自然さを基準に選択することがポイント。 
質問文の主なタイプ
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Yes/No疑問文 
 例: “Do you work here?”
 → 応答は「Yes/No」だけでなく、説明が正解の場合も多い。
- 
Wh疑問文(5W1H) 
 例: “When does the train leave?”
 → 応答は「時刻」「場所」「人物」など具体的な情報が正解。
- 
依頼・提案 
 例: “Could you send me the file?”
 → 応答は「Sure.」「I’d be happy to.」などが自然。
- 
日常的な発言・感想 
 例: “It’s really hot today.”
 → 応答は「Yes, it is.」「Let’s open the window.」など会話らしい流れ。
攻略のポイント
1. 質問の種類を瞬時に把握する
Part 2 では、質問の種類によって答え方が大きく変わります。聞いた瞬間に Yes/No疑問文 か Wh疑問文 か、あるいは 依頼・提案 なのかを即座に判断する習慣をつけましょう。
- 
Yes/No疑問文 → 単純な「はい/いいえ」ではなく、状況に合った説明が正解の場合が多い。 
- 
Wh疑問文 → 誰・何・どこ・いつ・なぜ・どう、のどれを聞かれているかを聞き分ける。 
- 
依頼・提案 → 前向きに応じる表現が基本。 
2. キーワードを聞き取る
全文を理解する必要はありません。疑問詞・動詞・名詞 などのキーワードを押さえれば、解答の方向性が見えてきます。
- 
“When will the meeting start?” → When と meeting が重要。答えは時刻を表す表現。 
3. 引っかけ選択肢に注意
TOEIC Part 2 の特徴は、意味は不自然でも音が似ている選択肢 が用意されている点です。
- 
ship ↔ trip 
- 
library ↔ laboratory 
 また、Yes/No疑問に対して無関係なYes/Noで答えるなどのトラップもよく出題されます。
4. 聞き取れなくても消去法を活用
もし問題文を聞き逃してしまっても、3つの応答を冷静に聞いて 明らかに不自然なものを排除 すれば正解率は上がります。
5. 実戦的な練習法
- 
パターン練習:短いQ&Aを繰り返し聞いて瞬発力を鍛える。 
- 
シャドーイング:音声を真似して即答できる反応速度を磨く。 
- 
頻出表現暗記:依頼、日常会話、会議関連などでよく出るフレーズをリスト化して覚える。 
よく出る応答パターン例
TOEIC Part 2 では、質問や発言のパターンはある程度決まっています。以下に「頻出タイプ」と「自然な応答例」をまとめます。すべてを覚えておくと、瞬発的に正解を選びやすくなります。
1. Yes / No 疑問文
単純な「はい/いいえ」だけでなく、状況説明が自然な応答になることが多いです。
- 
Q: “Do you work here?” - 
A: “Yes, in the accounting department.” 
- 
A: “No, I’m just visiting.” 
 
- 
- 
Q: “Is this seat taken?” - 
A: “No, you can sit here.” 
- 
A: “Yes, someone’s sitting here.” 
 
- 
- 
Q: “Did you get my email?” - 
A: “Yes, I read it this morning.” 
- 
A: “Not yet, but I’ll check soon.” 
 
- 
2. Wh- 疑問文(5W1H)
疑問詞ごとに典型的な答え方をパターン化すると対応しやすくなります。
Who
- 
Q: “Who’s giving the presentation today?” - 
A: “Mr. Kim from marketing.” 
- 
A: “The new manager.” 
 
- 
What
- 
Q: “What time does the train leave?” - 
A: “At 9:30 sharp.” 
- 
A: “In about ten minutes.” 
 
- 
- 
Q: “What’s included in the price?” - 
A: “Breakfast and free Wi-Fi.” 
 
- 
Where
- 
Q: “Where is the nearest bus stop?” - 
A: “Just around the corner.” 
- 
A: “Across from the post office.” 
 
- 
When
- 
Q: “When will the meeting begin?” - 
A: “At 2 p.m.” 
- 
A: “After lunch.” 
 
- 
Why
- 
Q: “Why is the office closed today?” - 
A: “It’s a public holiday.” 
- 
A: “Because of the power outage.” 
 
- 
How
- 
Q: “How will you get to the airport?” - 
A: “I’ll take a taxi.” 
- 
A: “By subway.” 
 
- 
3. 依頼・お願い
「Sure.」「No problem.」「I’d be glad to.」など、前向きな応答が基本。
- 
Q: “Could you open the window?” - 
A: “Of course.” 
- 
A: “Sure, no problem.” 
 
- 
- 
Q: “Would you mind sending me the report?” - 
A: “I’ll do it right away.” 
- 
A: “Not at all.” 
 
- 
- 
Q: “Can you help me with this box?” - 
A: “Yes, I’d be happy to.” 
- 
A: “Sure, let me give you a hand.” 
 
- 
4. 提案
提案に対しては 賛成 or 代替案 が自然な応答になります。
- 
Q: “Shall we have lunch now?” - 
A: “Yes, I’m hungry.” 
- 
A: “Let’s wait until 1 p.m.” 
 
- 
- 
Q: “Why don’t we take a break?” - 
A: “Good idea.” 
- 
A: “Yes, let’s do that.” 
 
- 
5. 日常的な発言への応答
日常会話風の発言に対して、自然な共感やリアクションが必要です。
- 
Q: “It’s really hot today.” - 
A: “Yes, I’m sweating.” 
- 
A: “Let’s turn on the air conditioner.” 
 
- 
- 
Q: “I can’t find my phone.” - 
A: “Did you check your bag?” 
- 
A: “I saw it on your desk.” 
 
- 
- 
Q: “I’m going on vacation next week.” - 
A: “That sounds great!” 
- 
A: “Where are you going?” 
 
- 
6. 感謝・謝罪への応答
定番のパターンを覚えておくと安心。
- 
Q: “Thank you for your help.” - 
A: “You’re welcome.” 
- 
A: “My pleasure.” 
 
- 
- 
Q: “I’m sorry for being late.” - 
A: “That’s all right.” 
- 
A: “Don’t worry about it.” 
 
- 
7. 不意の状況質問
とっさに聞かれる実務的な質問も頻出。
- 
Q: “What’s the best way to contact you?” - 
A: “By e-mail.” 
- 
A: “Here’s my phone number.” 
 
- 
- 
Q: “How long will the delivery take?” - 
A: “About three days.” 
- 
A: “It should arrive tomorrow.” 
 
- 
まとめ
TOEIC Part 2 では、こうした 定番の応答パターンを覚えておくことが最大の武器 になります。
- 
Yes/No → 状況説明もあり 
- 
Wh疑問 → 具体的な答え 
- 
依頼・提案 → 前向きに応じる 
- 
発言 → 共感やリアクション 
この「応答パターン辞書」を頭に入れておけば、音声が流れた瞬間に正答を選びやすくなります。
まとめ
TOEIC Part 2(応答問題)は、一見シンプルな形式ですが、実際には 瞬発力・リスニング力・会話感覚 が試される難易度の高いパートです。音声は1回しか流れないため、聞き逃さずに 質問の種類を瞬時に判断し、自然な応答を選ぶ ことが重要になります。
攻略のポイントを振り返ると――
- 
質問タイプを見極める(Yes/No・Wh・依頼・発言) 
- 
キーワードをキャッチして全体の意味を推測する 
- 
引っかけ選択肢に注意し、不自然な答えを排除する 
- 
定番の応答パターンを暗記しておく 
日常会話の延長のように自然な答えを選べるようになれば、Part 2 は大きな得点源となります。日々の練習ではシャドーイングやパターン学習を取り入れ、耳と口を使って即答力を鍛えましょう。
Part 2 を制することは、TOEICリスニング全体のスコアアップにも直結します。
基礎パターンを押さえて、安定して高得点を狙えるように仕上げていきましょう。
FAQ:
TOEIC Part 2 はどんな形式?何問ある?
短い質問または発言を聞き、続く3つの応答から最も自然なものを1つ選びます。全25問、音声は各設問1回のみです。
最初に何を意識すればいい?
質問タイプの判定(Yes/No・Wh・依頼/提案・発言)を最優先。疑問詞・主要動詞・キーワード名詞を瞬時に掴みます。
Yes/No 疑問への正しい応答は「はい/いいえ」だけ?
違います。状況説明(“Not yet, but I will.” など)がより自然な正解になることが多いです。
Wh 疑問(5W1H)で外さないコツは?
聞かれた情報の種類だけに答えること。
例:“When will the meeting start?” → 時刻/時期のみ(余計な説明を足しすぎない)。
依頼や提案にどう答える?
前向きに受けるのが基本(“Sure.” “I’d be happy to.”)。代替案を出す応答(“How about after lunch?”)が正解になることもあります。
発言(感想・状況)に対する自然な返しは?
共感・同意・次の行動の提案が自然です(“It’s cold in here.” → “Let me close the window.”)。
よくある引っかけは?
音の類似(ship/trip, library/laboratory)、質問と文法・時制の不一致、Yes/No 誘導、意味的に無関係なのに語が共通する選択肢など。
聞き取れなかったときの対処法は?
3択の内容から消去法。質問タイプに合わない、論理的につながらない、情報過多/過少な応答を除外します。
時間・日付・数字系の落とし穴は?
fifteen と fifty、thirteen と thirty の聞き分け、by/on/at の前置詞、quarter past/to など慣用表現に注意。
英米の発音差にはどう対応?
主要単語の二重発音に慣れる(advertisement, schedule, either/neither)。イントネーションで疑問種別を捉える練習が有効です。
「選択疑問(A or B?)」のコツは?
必ず選択肢のどちらか(または「どちらでもない」)を示す応答が自然です(“The morning train or the afternoon one?” → “The afternoon one.”)。
否定疑問文(Didn’t you … ?)はどう捉える?
話者の予想を含むため、単なる Yes/No より事実説明で返す応答が選ばれやすいです(“Didn’t you send it?” → “I emailed it yesterday.”)。
タグ疑問(…, isn’t it?)の扱いは?
同意・確認が目的。賛同(“It is.” “You’re right.”)や軽い補足が自然な応答になります。
部分的にしか聞き取れない場合は?
掴めた名詞・動詞から場面を推定。場面に不自然な応答(場所に時間で答えるなど)を除外します。
最速でスコアに直結する練習法は?
パターンドリル(質問タイプ別100~200本)→ シャドーイング → 即答リピート(2~3秒以内)を毎日。短時間×高頻度が効果的です。
勉強時間の目安は?
リスニング300~500点帯:1日20~30分×4週間でパターン定着。600点以上を狙うなら1日30~45分で弱点タイプを潰します。
メモは取れる?聞き返しはできる?
できません。音声は1回のみでスクリプト表示もなし。集中して先読みせず「耳でタイプ判定→即応答選別」の流れを自動化しましょう。
解答速度を上げる小技は?
設問開始直後にタイプ判定用キーワード(疑問詞/助動詞/命令形)を待ち受ける意識を持つ。選択肢は「不自然探し」で秒殺します。
語彙が不安でも戦えますか?
はい。Part 2 は文脈適合性が命。頻出コアイディオム(依頼・提案・同意・謝罪/感謝)を優先暗記して対応可能です。
本番直前の最終チェックは?
①音類似ワードリスト復習 ②時間/数の聞き分け ③依頼/提案の定型応答 ④消去法の基準確認(タイプ不一致・意味不連続・情報過不足)。
スコアが伸び悩む原因は?
設問タイプの未判定、Yes/No の過信、音類似トラップへの耐性不足、練習が「精聴のみ」で即答訓練が足りないことが典型です。
おすすめの当日ルーティンは?
試験前10~15分:
・依頼/提案/同意フレーズ50本を音読
・数字・時刻のミニドリル(1~2分)
・ship/trip など音対リストを一読
Part 2 の正答感が持てない…見直しはできる?
見直しは不可。迷ったら「タイプ整合」「意味連続」「冗長/過不足の有無」で最も自然な応答を即決します。
独学での素材はどう選ぶ?
質問タイプごとに整理されたQ&A音源、短文シャドーイング素材、音類似・数字特化ドリルを組み合わせると効率的です。
Part 1・3・4 の学習と相乗効果はある?
あります。Part 1 の音認識と語彙、Part 3・4 の推論力は Part 2 のタイプ判定・文脈補完に直結します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			