目次
- 英検を高校・大学入試で活かす方法(2025-2026年版)- はじめに
- 高校入試での英検活用のメリット
- 大学入試での英検活用方法
- 高校・大学が評価する英検のポイント
- 英検を活かすための実践ステップ
- よくある質問(FAQs)
- 英検は高校・大学入試でどのように利用できますか?
- 英検の合格級に有効期限はありますか?
- CSEスコアは提出したほうがよいですか?
- S-CBTと従来型は入試での扱いに差がありますか?
- どの級を目標にすべきですか?
- 英検の結果で英語の筆記試験が免除されることはありますか?
- 共通テストの英語を外部検定で換算できますか?
- スコア提出はどのように行いますか?
- 成績証明書を紛失した場合は?
- 複数回受験した場合、どのスコアを使えますか?
- 4技能のうち一部のスコアだけを使えますか?
- 推薦入試で英検はどの程度有利になりますか?
- 公立と私立で英検の扱いに違いはありますか?
- いつまでに取得すれば入試に間に合いますか?
- 他の外部試験(TOEFL iBT・IELTS・TEAPなど)との併用は可能ですか?
- 面接(スピーキング)やライティング対策は必要ですか?
- 国内外のインターナショナル校や帰国生入試でも有効ですか?
- 英検の結果は内申点にも影響しますか?
- 失敗した回のスコアでも提出できますか?
- どこで最新情報を確認すればよいですか?
 
英検を高校・大学入試で活かす方法(2025-2026年版)
はじめに
英検(実用英語技能検定)は、英語力を客観的に証明できる日本で最も認知度の高い資格のひとつです。
近年では単なる「英語力の目安」ではなく、高校入試・大学入試での評価や優遇措置として正式に採用されるケースが増えています。
特に英検2級や準1級を持っていると、英語の試験免除・得点換算・推薦条件クリアなど、入試での大きなアドバンテージになります。
また、4技能(読む・聞く・話す・書く)を測定するS-CBT形式の導入により、**入試改革で求められる「実用的英語力」**としても注目されています。
この記事では、英検をどのように高校・大学入試で活用できるのか、具体的な制度や活用の流れをわかりやすく解説します。
「英検を取ったけど、入試でどう使えばいいの?」という方に向けて、実践的な活用法を紹介していきます。
高校入試での英検活用のメリット
近年、多くの公立高校・私立高校が英検の成績を入試評価に取り入れています。
英検を持っていることで、英語の得点アップや入試免除、推薦条件クリアなど、さまざまな優遇を受けられます。
1. 内申点や入試得点への加点
英検準2級や2級を持っていると、英語の内申点または入試得点に「加点」される学校が多数あります。
例:
- 
英検2級 → 5点加点 
- 
英検準2級 → 3点加点 
加点の扱いは都道府県や学校によって異なりますが、英語力が高い生徒としてのアピールにつながるのは確実です。
2. 英語試験の免除制度
英検を一定級以上取得している場合、英語の筆記試験を免除し、面接や作文のみで評価する制度もあります。
とくに私立高校の推薦入試や単願入試では、英検資格がそのまま英語試験の代替となるケースもあります。
3. 推薦・特待生条件としての利用
一部の高校では、英検2級や準2級の取得を推薦・特待生応募の条件に設定しています。
たとえば「英検2級以上を持つ生徒は特進コースへの推薦が可能」など、進路選択の幅を広げることができます。
また、高校入学後のクラス分けや海外研修プログラムの選抜でも、英検の級が評価対象となることがあります。
そのため、中学生のうちに英検準2級〜2級を取得しておくと非常に有利です。
大学入試での英検活用方法
大学入試では、英検をはじめとする外部英語検定の導入が進み、英語4技能評価が重視されるようになりました。
そのため、英検のスコアや合格級をうまく活用することで、入試の得点換算・科目免除・出願資格のクリアなど、さまざまなメリットを得ることができます。
1. 共通テスト英語の代替・換算
文部科学省が認定する「大学入試英語成績提供システム」では、英検(S-CBT含む)を共通テスト英語に換算できる大学があります。
たとえば英検2級合格者は「共通テスト英語80%相当」と扱われることもあります。
この仕組みを利用すれば、英語の得点に自信がない受験生でも、英検スコアによって優位に立てます。
2. 出願資格としての利用
英語系・国際系の学部では、英検を出願資格に指定している大学も増えています。
たとえば:
- 
英検2級以上 → 外国語学部・国際学部の出願資格 
- 
英検準1級以上 → 海外留学プログラム優先選考対象 
上智大学・ICU・関西学院大学・立命館アジア太平洋大学(APU)などが代表的な例です。
3. 加点・優遇制度
大学によっては、英検スコアを提出することで得点加算や科目免除を受けられる制度もあります。
代表的な例を以下にまとめます。
| 英検級 | 主な優遇例(大学一例) | 
|---|---|
| 英検準1級 | 英語満点扱い(立命館大学など) | 
| 英検2級 | 英語80点換算(明治学院大学など) | 
| 英検準2級 | 出願資格の条件(地方私立大学など) | 
大学によっては、CSEスコア(技能別得点)を評価に利用する場合もあります。
そのため、S-CBT形式での受験を選ぶと、より正確な英語力として評価されやすくなります。
高校・大学が評価する英検のポイント
英検を入試で活かすためには、単に合格するだけでなく、どのような観点で学校側が評価しているかを理解することが大切です。
高校や大学が重視している主なポイントは次の3つです。
1. 4技能(読む・聞く・話す・書く)のバランス
入試改革以降、英語教育では「4技能評価」が重視されるようになりました。
英検S-CBTでは、4技能すべてを個別に測定するため、総合的な英語力を証明できる試験として高く評価されています。
特に大学入試では、「スピーキング力」や「ライティング力」が重視される傾向が強まっています。
2. CSEスコア(技能別スコア)の詳細
英検合格級だけでなく、CSEスコアの分布にも注目する学校が増えています。
たとえば、合格ギリギリよりも4技能のスコアが平均的に高い受験生のほうが「実用的な英語力がある」と判断されます。
例:
- 
Reading:620 
- 
Listening:640 
- 
Writing:610 
- 
Speaking:630 
 → 各技能のバランスが良いと高評価
3. 取得時期の早さ
英検を早い段階で取得していると、「英語学習意欲の高さ」や「基礎力の安定性」として評価されます。
たとえば、中学3年で2級、高校2年で準1級を取得している生徒は、大学の国際系学部や推薦入試で高く評価される傾向があります。
英検を活かすための実践ステップ
英検を取得しただけでは、入試で自動的に反映されるわけではありません。
出願条件や証明書提出などの手続きが必要です。ここでは、英検を高校・大学入試で効果的に活かすためのステップを紹介します。
ステップ1:志望校の英検利用制度を確認する
まずは志望校の公式サイトまたは入試要項を確認し、英検の扱い方を調べましょう。
公立高校では都道府県教育委員会の資料、大学では「外部検定利用入試」「英語資格・検定試験利用型入試」という名称で公開されています。
制度は学校によって異なり、
- 
加点 
- 
英語試験免除 
- 
出願資格としての認定 
 などに分類されています。
ステップ2:受験時期を逆算する
英検の成績を入試に利用する場合、有効期限(通常2年間)と出願締切を意識して計画を立てましょう。
- 
高校入試の場合:中3の7〜10月実施回までに取得しておくのが理想 
- 
大学入試の場合:高2〜高3の6〜11月実施回での取得がおすすめ 
このタイミングで合格していれば、出願時に証明書を提出できます。
ステップ3:スコア提出の準備をする
大学や高校によっては、**英検協会からの公式スコア送信(EIKEN ID登録)**が必要な場合があります。
また、紙の証明書が必要な場合は、英検公式サイトで「成績証明書」を申請しておきましょう。
証明書の発行には数日〜1週間ほどかかるため、出願直前に焦らないよう余裕を持った準備が大切です。
ステップ4:学習・受験を計画的に進める
英検の取得を入試目的にする場合でも、英語力の基礎固めを継続することが最重要です。
特にライティングとスピーキングは対策の差が出やすい分野なので、過去問やAI面接練習ツールを活用して早めに慣れておきましょう。
よくある質問(FAQs)
英検は高校・大学入試でどのように利用できますか?
主に「加点」「英語試験免除(代替)」「出願資格の充足」の3パターンで活用されます。学校や学部により基準や扱いが異なるため、必ず志望校の入試要項を確認してください。
英検の合格級に有効期限はありますか?
資格自体に有効期限はありません。ただし、入試で利用する場合は「出願締切時点から過去◯年以内(多くは2年以内)の受験成績のみ有効」とする学校が一般的です。
CSEスコアは提出したほうがよいですか?
はい。合否だけでなく4技能別のCSEスコアを評価する大学・高校があります。S-CBTで受験すると4技能のスコアが明確になり提出資料として有用です。
S-CBTと従来型は入試での扱いに差がありますか?
多くの学校は同等に扱いますが、提出形式や締切が異なる場合があります。S-CBTは受験日程の柔軟性と4技能評価の明確さが利点です。
どの級を目標にすべきですか?
高校入試では準2級〜2級、大学入試では2級〜準1級が目安です。志望校の要件(加点・出願資格)に合わせて逆算してください。
英検の結果で英語の筆記試験が免除されることはありますか?
あります。一定級以上の取得で英語筆記を免除し、面接・作文で評価する学校もあります。条件や対象入試(推薦・専願など)は学校ごとに異なります。
共通テストの英語を外部検定で換算できますか?
大学ごとに制度が異なります。外部検定利用型入試やみなし得点換算を採用する大学では、英検の級・スコアを共通テスト相当として扱う方式があります。
スコア提出はどのように行いますか?
①英検協会からの公式送信(EIKEN IDの登録・指定)②成績証明書の提出——のいずれか/両方が一般的です。方式は必ず志望校の要項で確認してください。
成績証明書を紛失した場合は?
英検公式サイトから「成績証明書」の再発行申請が可能です。発行に日数を要するため、出願直前ではなく余裕をもって手続きを行いましょう。
複数回受験した場合、どのスコアを使えますか?
最新回または最も有利な回を認める学校が多いですが、回の指定があるケースもあります。提出可能回(◯年以内等)の範囲で最良の成績を選びましょう。
4技能のうち一部のスコアだけを使えますか?
大学によっては技能別の最低基準や合計基準を設けています。技能の切り出し可否は大学ごとに異なるため、要項で「技能別基準」「合計基準」の記載を確認してください。
推薦入試で英検はどの程度有利になりますか?
出願資格の充足・面接や書類評価の強化・加点などに直結します。特に国際系・言語系では2級〜準1級が強力な根拠になります。
公立と私立で英検の扱いに違いはありますか?
傾向として、私立は独自の加点・免除制度を設ける学校が多く、公立は都道府県の方針や高校ごとの実施要項に基づきます。地域差が大きいため、必ず自治体資料と学校要項を確認しましょう。
いつまでに取得すれば入試に間に合いますか?
高校入試は中3の夏〜秋回、大学入試は高2〜高3の初夏〜秋回が目安です。提出締切から逆算し、証明書発行やスコア送信の所要日数も含めて計画しましょう。
他の外部試験(TOEFL iBT・IELTS・TEAPなど)との併用は可能ですか?
可能な場合があります。最も有利になる方式(英検・他検定・共通テストのいずれか)を大学が指定することもあるため、併願校ごとに最適解を選びます。
面接(スピーキング)やライティング対策は必要ですか?
必要です。4技能重視の流れの中で、面接・ライティングは差がつきやすい領域です。過去問演習、模擬面接、AI添削ツール等で早めに練習しましょう。
国内外のインターナショナル校や帰国生入試でも有効ですか?
学校により扱いは異なりますが、英検のスコアや級を英語力の根拠にできるケースがあります。帰国生枠は別基準があるため、必ず専用要項を確認してください。
英検の結果は内申点にも影響しますか?
一部の高校や自治体では内申の加点対象になることがあります。英検の写しの提出や申告が必要な場合があるため、学校の指示に従って手続きしてください。
失敗した回のスコアでも提出できますか?
合否ではなくスコアを評価する方式の学校では、一定基準を満たす技能スコアであれば提出可能なことがあります。基準未満の場合は再受験での更新を検討しましょう。
どこで最新情報を確認すればよいですか?
最終的な判断は志望校の最新入試要項と英検公式サイトに従ってください。学校ごとの取扱い・締切・提出方法は毎年度更新されます。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			