中学生の英検3級合格スケジュールとコツ

はじめに

中学生にとって、英検3級は「英語の力を試す最初の本格的なステップ」です。
5級や4級まではマークシートだけの試験ですが、3級からは**英作文と面接(スピーキング)**が加わります。つまり「聞く・読む・書く・話す」の4技能がすべて問われるようになるのです。

英検3級に合格できれば、学校の定期テストだけでなく、高校入試や将来の留学準備にも大きな自信になります。
また、合格後に準2級・2級へとステップアップする際の基礎固めにも最適です。

このページでは、中学生が3か月で英検3級に合格するためのスケジュールと勉強のコツをわかりやすく解説します。
部活やテスト勉強と両立しながらでも無理なく続けられる内容なので、「初めての英検3級」に挑戦する人はぜひ参考にしてください。

英検3級の概要を知ろう

英検3級は「中学卒業程度」の英語力を測る試験で、英語の基礎力を総合的に確認することができます。
リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能がバランスよく出題されるため、日常会話から簡単な説明まで対応できる力が求められます。

試験構成

  • 一次試験(筆記・リスニング・ライティング)

    • 筆記(Reading):短文の穴埋め、会話文、長文読解など。

    • ライティング(Writing):25〜35語程度の英作文。

    • リスニング(Listening):会話や説明を聞いて答える問題。

  • 二次試験(スピーキング)

    • 面接官と1対1の面接形式で、音読・質問への回答・意見を述べる課題が出ます。

合格基準

各技能でバランスよく得点することが重要です。合格ラインはおおよそ7割前後
ただし、英作文やスピーキングで高得点を取れば、リーディングが少し苦手でもカバーできます。

こんな人におすすめ

  • 中学1〜2年生で自分の英語力を試したい人

  • 高校入試や内申点アップを狙いたい人

  • 将来、準2級・2級までステップアップしたい人

英検3級は「中学英語のまとめ」として非常に実用的な資格です。
ここから先は、実際に3か月で合格するためのスケジュールを紹介します。

3か月で合格するスケジュール

英検3級の合格には、単語・文法・リスニング・ライティング・スピーキングの5つをバランスよく学ぶことが大切です。
ここでは、3か月(約12週間)で合格を目指すスケジュールを紹介します。学校の勉強や部活動と両立しながら進められるよう、無理のないペースに設定しています。


【1か月目】基礎力の定着と単語暗記

まずは英検3級レベルの単語・文法をしっかり固めましょう。英語の基礎が身についていないと、リスニングもライティングも伸びにくくなります。

学習ポイント:

  • 教科書の英単語をすべて復習(中1・中2レベル中心)

  • 英検3級の単語帳を1日20〜30語ずつ覚える

  • 文法項目:時制(現在・過去・未来)、助動詞、不定詞・動名詞、比較

  • 短い英語の会話文を音読し、耳と口を英語に慣らす

目標:
単語1000語レベルを習得し、基本文法を理解する。


【2か月目】過去問練習とライティング強化

この時期は「実戦慣れ」と「英作文の型」を身につける段階です。過去問を解きながら、自分の弱点を把握しましょう。

学習ポイント:

  • 過去問を週1回ペースで実施(制限時間を守る)

  • 英作文は「I think ~ because … and … .」のテンプレートで練習

  • リスニング教材を毎日10〜15分(シャドーイングやディクテーション)

  • 間違えた単語・文法をノートにまとめ、復習

目標:
合格点(7割)を安定して取れる力をつける。


【3か月目】スピーキング練習と総仕上げ

最後の1か月は「アウトプット」と「本番対策」に集中します。二次試験の練習もここでしっかり行いましょう。

学習ポイント:

  • 面接カードを使った練習(過去問や模擬試験)

  • 自己紹介や意見を英語で話す練習を毎日5分

  • 模擬試験を2〜3回行い、時間配分を確認

  • 弱点を集中的に復習(特に英作文・リスニング)

目標:
本番と同じ形式でスムーズに解答・会話できるようにする。


英検3級合格のコツ

3か月のスケジュールを実践するうえで、ただ勉強するだけではもったいないです。
中学生が効率よく英検3級に合格するためには、「勉強のしかた」を工夫することが大切。ここでは、合格者が実践している5つのポイントを紹介します。


① 英単語は「音」で覚える

単語は書いて覚えるだけでなく、声に出して読むのが効果的です。
発音と意味を一緒に覚えることで、リスニングとスピーキングにも強くなります。
英検3級用の単語アプリやCD付き教材を使い、1日10分の音読習慣をつけましょう。


② 英作文は「型」で書く

3級のライティングは、質問に対して「自分の意見+理由2つ」を書く形式。
難しい文法よりも、正確でわかりやすい文章を目指します。

おすすめのテンプレート:

I think ~ because … and … .

この1文を応用すれば、どんなテーマにも対応できます。
例えば、

I think studying English is important because it helps us communicate with many people and it is fun.

のように、型に合わせて自分の考えを入れればOKです。


③ リスニングは「短時間×毎日」

リスニングは継続が命。長時間よりも毎日10分を習慣にしましょう。
おすすめは「聞いて→まねして→書く」の3ステップ。

  • 聞く:スクリプトを見ずに内容をつかむ

  • まねする:音のリズムやイントネーションをマネる

  • 書く:聞こえた単語を書き取って確認

耳が英語に慣れると、問題のスピードにもついていけるようになります。


④ スピーキングは「慣れ」がカギ

面接試験では、英語でのやり取りに慣れているかが重要です。
完璧な文法よりも、スムーズに答えることを意識しましょう。

おすすめの練習方法:

  • 録音して自分の声を聞き、発音をチェック

  • 家族や友達に英語で自己紹介をしてみる

  • 面接問題集を使って1日1回練習

最初は緊張しても、慣れることで自然に答えられるようになります。


⑤ 過去問は「3回以上」解く

過去問は英検対策の最強教材です。
1回目で形式を理解し、2回目で弱点を確認、3回目で時間配分を調整するのがポイント。
問題のパターンを覚えることで、試験本番でも落ち着いて対応できます。


おすすめ教材と勉強アイテム

英検3級の勉強には、市販の教材をうまく使うことで効率がぐんと上がります。
ここでは、中学生が使いやすく、実際に合格者が多く利用している人気教材を紹介します。


『英検3級 でる順パス単』(旺文社)

英検対策の定番単語帳。出題頻度の高い単語が「でる順(出やすい順)」に並んでおり、効率よく語彙力を伸ばせます。
アプリや音声付きなので、通学中にも活用可能。
おすすめの使い方: 朝に10分、夜に10分、1日2回音読。


『英検3級 過去6回全問題集』(旺文社)

本番形式で練習できる最も実践的な教材。解答・解説が丁寧で、リスニング音声も付属しています。
3回以上解けば、出題形式が完全に身につきます。
おすすめの使い方: 週末に1セットずつ時間を計って解く。


『英検3級ライティング大特訓』(Jリサーチ出版)

英作文が苦手な人におすすめ。テンプレート・よく出るテーマ・模範解答がまとまっていて、短期間でライティング力を伸ばせます。
おすすめの使い方: 毎日1題ずつ、自分の意見を声に出して書く。


『英検3級二次試験・面接完全予想問題』(旺文社)

スピーキング対策専用の定番教材。面接の流れ、質問例、回答のコツまで網羅。
実際の面接を想定したCD音声もついており、家庭でも一人で練習できます。
おすすめの使い方: 鏡の前で音読し、録音して自分の発音をチェック。


無料アプリ・動画も活用しよう

  • 英検公式アプリ「スタディギア」:スマホで問題演習ができる。

  • YouTubeチャンネル:「英検対策」や「英会話リスニング」で検索すると、スピーキング練習に使える動画が多数。

  • 英単語アプリmikan:スキマ時間にサクッと単語学習。


まとめ:コツコツ続ければ必ず合格できる

英検3級は、中学生にとって「英語を使う力」を試す絶好のチャンスです。
筆記試験だけでなく、ライティングやスピーキングもあるため、最初は不安に感じるかもしれません。
しかし、3か月間しっかり計画を立てて勉強すれば、必ず合格できます。


合格へのチェックポイント

  • ✅ 毎日少しでも英語に触れる(単語・リスニング・音読)

  • ✅ 英作文のテンプレートを覚えて、すぐ書けるようにする

  • ✅ 過去問を3回以上解いて、形式に慣れる

  • ✅ スピーキングは「文法よりスムーズな返答」を意識する


英検3級に合格できれば、準2級・2級への道も見えてきます。
また、「英語で自分の意見を話せる」自信は、学校の授業や将来の海外体験にもつながります。

大切なのは、一度に完璧を目指すのではなく、毎日少しずつコツコツ積み上げること
この3か月スケジュールと勉強法を続ければ、英検3級合格はもう目前です。


英検3級に関するFAQ(よくある質問)

英検3級は中学生にとって難しいですか?

英検3級は「中学卒業程度」のレベルですが、教科書内容をしっかり理解していれば十分に合格可能です。特に英単語とリスニングがカギになります。早めに対策を始めれば、中学1〜2年生でも合格できます。

英検3級の勉強時間はどのくらい必要ですか?

平均的には60〜80時間ほどが目安です。1日30分〜1時間ずつ勉強すれば、3か月で十分に合格レベルに到達できます。

部活や定期テストと両立できますか?

可能です。英検3級の勉強は毎日短時間で継続することが大切です。通学中にリスニング、寝る前に単語チェックなど、スキマ時間を上手に使いましょう。

ライティング(英作文)が苦手です。どう練習すればいいですか?

テンプレートを使うのがおすすめです。たとえば「I think ~ because … and … .」という型を覚えて、いろいろなテーマで練習してみましょう。英検3級では難しい語彙よりも、わかりやすい英文が評価されます。

スピーキング(面接)はどんな内容ですか?

面接ではカードを音読したあと、内容に関する質問や日常的な質問に答えます。完璧な文法よりも、自然に答えることが大切です。事前に過去問や予想問題集で練習しておくと安心です。

どんな教材を使えばいいですか?

単語帳なら『英検3級でる順パス単』、過去問なら『英検3級 過去6回全問題集』がおすすめです。ライティングと面接対策には、専用の問題集やYouTube動画も効果的です。

不合格になった場合、次に受けるまで何をすればいいですか?

結果表で弱点を確認し、特に点数が低かった分野を重点的に復習しましょう。1〜2か月あけて再挑戦すれば、次は高確率で合格できます。

合格後はどうすればいいですか?

次は準2級を目指しましょう。3級で身につけた単語力・文法力をベースに、リスニングや英作文のレベルを少し上げるとスムーズにステップアップできます。

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