英検3級スピーキング対策:模擬面接と頻出質問

はじめに

英検3級のスピーキングテスト(面接)は、多くの受験者が「一番緊張する…」と感じるパートです。英語で話すのに慣れていないと、質問を聞き取れなかったり、答えが思いつかなかったりして不安になりますよね。

でも安心してください。英検3級の面接は決まった流れとよく出る質問パターンがあり、しっかり準備すれば誰でも高得点を狙えます。

この記事では、

  • スピーキングテストの流れ

  • よく出る質問と答え方のコツ

  • 自宅でできる模擬面接練習法

を分かりやすく解説します。
この記事を読み終えるころには、英語で話すことへの苦手意識がなくなり、「面接が楽しみ!」と思えるようになるはずです。


英検3級スピーキングテストの基本構成

英検3級のスピーキングテストは、面接官と1対1で行われる実践的な英語面接です。
試験時間はおよそ5分ほどで、リスニングよりも短いですが、内容がギュッと詰まっています。

全体の流れは次の5ステップです。

ステップ 内容 所要時間の目安
あいさつ・入室 約30秒
音読(リーディング) 約1分
内容に関する質問 約30秒
イラスト問題 約1分
自分に関する質問 約1〜2分

それぞれの流れをもう少し詳しく見ていきましょう。


① あいさつ・入室

部屋に入ると、面接官が笑顔で “Good morning.” とあいさつしてくれます。
落ち着いて “Good morning.” と返しましょう。
そのあとに “How are you?” と聞かれることが多いので、

  • “I’m fine, thank you. And you?”
    と答えれば完璧です。

入室から最初の印象で、明るく自信のある態度を見せることがポイントです。


② 音読(Reading)

面接官から英文が書かれたカードを渡されます。
この文章を声に出して読み上げます。内容は身近な話題(学校・家族・趣味など)です。

読み方のコツ:

  • ゆっくり、はっきりと読む

  • 「カタカナ発音」にならないように意識する

  • 読み間違えても慌てずに言い直す

練習法:スマホの録音機能で音読を録音し、自分の発音をチェックするのがおすすめです。


③ 内容に関する質問(Comprehension)

音読した文章に関して、面接官が1つ質問します。
たとえば、

  • “What did Ken do after school?”
    のように聞かれたら、文章の中から答えを抜き出して、

  • “He played soccer.”
    と簡潔に答えます。

ポイント:
文法よりも正しい意味を伝えることが大事です。


④ イラスト問題(Picture Description)

次に、絵を見ながら「何が起こっているか」を説明します。
1文でOKです。
例:

  • “A boy is playing basketball.”

  • “A woman is cooking dinner.”

動詞の進行形(〜ing)を使うのが基本です。
焦らず、誰が・何をしているかを意識して話しましょう。


⑤ 自分に関する質問(Personal Questions)

最後に、面接官があなた自身のことを2〜3問質問します。
例:

  • “What subject do you like?”

  • “Do you have any brothers or sisters?”

  • “What do you do on weekends?”

短く答えるだけでなく、理由を加えると高評価です。

  • “I like English because it’s fun.”

  • “Yes, I do. I have a sister.”


このように英検3級のスピーキングは、決まった流れの中で日常的な内容を話すテストです。
形式を知っていれば、初めてでも落ち着いて臨めます。


パート別攻略ポイント

英検3級のスピーキングテストは、全5つのステップに分かれています。
ここでは、それぞれのパートで高得点を取るためのコツを紹介します。


① あいさつ・自己紹介(Greeting & Introduction)

最初の印象はとても大切です。面接官はあなたの「英語でのコミュニケーション力」を見ています。
笑顔で、はっきりとした声で答えましょう。

よくあるやり取り例:

  • 面接官:Good morning.

  • あなた:Good morning.

  • 面接官:How are you?

  • あなた:I’m good, thank you. And you?

ポイント:

  • 明るい声で答えると印象アップ

  • “Fine” や “Good” 以外の表現も練習しておくとさらに◎
     例: “I’m great!” “I’m a little nervous, but I’m fine.”


② 音読(Reading)

短い英文を読み上げるパートです。内容理解よりも発音とリズムが評価されます。

コツ:

  • 句読点(. ,)で少し間を取る

  • 単語をつなげすぎない

  • “r” と “l”、 “th” などの音を意識する

例文:

Many students like English. They study hard every day.

読むときは「Many / students / like / English.」のように区切って読むと自然です。

練習法:
スマホで録音 → 自分の声を聞いてリズムと発音を確認しましょう。


③ 内容に関する質問(Comprehension)

音読した文章の内容を聞かれます。文中に答えがあるので落ち着いて探しましょう。

例:

  • Q: What does Ken like?

  • A: He likes music.

ポイント:

  • 主語+動詞の形で答える

  • 文章を丸暗記する必要はなし。意味が通じればOK

  • わからないときは “Sorry?” と聞き返しても減点されません


④ イラスト問題(Picture Description)

絵を見て1文で説明します。
このパートでは正しい文法よりも即答力と語彙力が重視されます。

例:

  • “A boy is running.”

  • “A girl is reading a book.”

  • “A man is cooking dinner.”

コツ:

  • “is + 動詞ing” の形を意識

  • 「誰が」「何をしているか」を5秒以内に話す練習をする

練習法:
写真や漫画の1コマを見て、5秒以内に1文で英語説明する習慣をつける。


⑤ 自分に関する質問(Personal Questions)

最後の質問では、あなたの生活や考えについて話します。
ここで自分の言葉で答えられるかが評価ポイントです。

よくある質問と答え方:

  • Q: What subject do you like?
     A: I like English because it’s fun.

  • Q: Do you play sports?
     A: Yes, I play basketball with my friends.

  • Q: What do you do on weekends?
     A: I watch movies or read books.

コツ:

  • Yes / No で終わらせず、1文追加する

  • 理由を加えると「会話力あり」と判断されます


模擬面接で練習しよう(自宅でできる)

英検3級のスピーキングは、「慣れ」が最大の武器です。
どれだけ文法や単語を知っていても、実際に声に出して練習しないと本番で緊張してしまいます。
ここでは、自宅で簡単にできる模擬面接の練習法を紹介します。


ステップ①:環境を整える

  • 静かな部屋を選ぶ

  • スマホの録音機能をオンにする

  • タイマーを5分に設定

試験本番と同じ状況を作ることで、時間配分の感覚をつかめます。


ステップ②:模擬カードを準備する

英検公式サイトや過去問集には、実際の面接カードと同じ形式の問題があります。
プリントアウトして使うのがおすすめです。

カードには、

  • 読む英文(パッセージ)

  • 絵(イラスト)

  • 質問例
    が載っています。

参考教材:

  • 英検公式サイト「スピーキングテストサンプル」

  • 市販の「英検3級過去6回全問題集」


ステップ③:録音して答える

面接官の質問を自分で読み上げてもOKです。
または、家族や友達に面接官役をお願いしても◎。

練習例:

  1. “Good morning.”

  2. 音読(約30秒)

  3. “What did Ken do after school?” → “He played soccer.”

  4. 絵を見て “A girl is cooking.”

  5. “What do you do on weekends?” → “I play the guitar.”

録音を聞き返して、

  • 発音が聞き取りやすいか

  • 間が不自然でないか

  • 声が小さくないか
    をチェックしましょう。


ステップ④:AIアプリを活用する

近年はAI発音チェックアプリを使うのも効果的です。
たとえば、以下のアプリは英検対策にも使えます。

  • Speak(スピーク):発音と会話練習に特化

  • ELSA Speak:AIが発音を音素レベルで評価

  • YouGlish:ネイティブの発音例を検索できる

1日5分でも、毎日声に出す練習を続けることで、英語で話す抵抗感がぐっと減ります。


ステップ⑤:本番直前チェックリスト

チェック項目 確認内容
声の大きさ 面接官にはっきり届く声量か?
あいさつ “Good morning.” “How are you?” の受け答えはOK?
時間感覚 5分以内でスムーズに答えられる?
態度 笑顔・アイコンタクトを忘れていない?
服装 清潔感のある服を選んだ?

自宅練習を繰り返すほど、当日は「いつも通りの流れ」で安心して話せるようになります。
英検3級のスピーキングは、「英語力」よりもコミュニケーション力が大事。
緊張しても、笑顔でハキハキと話すことを意識すれば合格は目前です。


了解です。以下は「頻出質問一覧(要暗記)」の本文です。
実際の面接でよく出る質問をテーマ別に整理し、模範解答を添えています。すべて短く覚えやすい英文で構成しました。


頻出質問一覧(要暗記)

英検3級のスピーキングでは、毎回似たような質問が出ます。
質問のパターンをあらかじめ覚えておけば、本番でスムーズに答えられます。

ここでは、テーマ別に頻出質問と模範解答をまとめました。
できれば音読しながら練習しましょう。


学校・勉強に関する質問

質問 模範解答例
What subject do you like? I like English because it’s fun.
Who is your favorite teacher? My favorite teacher is Ms. Tanaka.
What time do you go to school? I go to school at 7:30.
How do you go to school? I go to school by bus.
Do you like studying math? Yes, I do. It’s interesting.

家族・日常生活

質問 模範解答例
How many people are in your family? There are four people in my family.
Do you have any brothers or sisters? Yes, I have a sister.
What do you do after school? I study and watch TV.
What time do you get up? I get up at 6:30.
Who do you usually talk with? I talk with my friends.

趣味・休日の過ごし方

質問 模範解答例
What do you do on weekends? I play soccer with my friends.
Do you like reading books? Yes, I do. I read comics.
What TV programs do you like? I like comedy shows.
Do you play sports? Yes, I play basketball.
Do you like listening to music? Yes, I like J-pop.

✈️ 好きなもの・将来の夢

質問 模範解答例
What food do you like? I like sushi.
What color do you like? I like blue.
Do you like animals? Yes, I do. I have a cat.
What do you want to be in the future? I want to be a teacher.
Do you like traveling? Yes, I do. I want to go to Tokyo.

会話力チェックの質問

質問 模範解答例
What did you do yesterday? I studied and watched TV.
What season do you like? I like spring because it’s warm.
What do you do with your friends? We play games and talk.
How often do you use the Internet? Every day.
What are you going to do tomorrow? I’m going to study English.

練習のポイント

  • 1日10問を音読し、声に出して練習する

  • 「質問を聞いてすぐ答える」スピード練習を行う

  • 録音して、自分の声を聞き返してみる

暗記よりも、「聞かれたら自然に出てくる状態」を目指しましょう。


面接でのNGポイント

スピーキングテストでは、「英語力」以外にも態度・声の大きさ・反応の早さが評価に関わります。
ここでは、よくある失敗例(NG行動)と、その対策を紹介します。


❌ 1. 声が小さすぎる

小声で話すと、どんなに正しい英語でも聞き取れずに減点されてしまいます。

対策

  • 相手に届くように、明るくハキハキ話す

  • 練習時から「少し大きめの声」を意識する

  • 面接官の目を見て話すと自然に声が出やすくなります


❌ 2. 無言で沈黙してしまう

質問がわからなかったときに黙り込むのはNGです。
英検では「積極的に会話しようとする姿勢」が重視されます。

対策フレーズ:

  • “Sorry?”(もう一度お願いします)

  • “Could you say that again, please?”

  • “I’m not sure.”(よくわかりません)

これらを使うだけで「会話を続ける力」が評価されます。


❌ 3. 日本語で答える

焦って「えっと…」「わかりません」など日本語を使うと、その部分は0点扱いになります。

対策

  • 英語で “I don’t know.” と言う練習をしておく

  • 日本語が出そうになったら、深呼吸してから英語で答える


❌ 4. 態度が暗い・表情が固い

英語力があっても、態度が消極的だと印象が悪くなります。

対策:

  • 「笑顔」で「うなずきながら」聞く

  • 緊張していても “Good morning.” の一言に気持ちを込める

  • 姿勢を正して座るだけで印象がアップ


❌ 5. 間違いを気にしすぎる

少しの文法ミスでは減点されません。
むしろ、言い直そうとして止まってしまうほうがマイナスになります。

対策:

  • 言い間違えたら “Sorry.” と言って言い直せばOK

  • 完璧より「伝えること」を意識する


ポイントまとめ

  • 無言よりも「聞き返す」

  • 小声よりも「明るい声」

  • 完璧よりも「伝える意識」

英検3級の面接は、「英語で自然にコミュニケーションを取れるか」が一番の評価基準です。


まとめ

英検3級のスピーキングテストは、英語での日常的なやりとりを評価するテストです。
難しい単語や文法を使う必要はなく、基本的な表現を正しく・自信を持って話すことがポイントです。

この記事で紹介したように、合格のカギは次の3つです。

  1. 試験の流れを理解すること
     → あいさつから自己紹介、音読、質問までの順序を覚えておこう。

  2. 頻出質問を繰り返し練習すること
     → “What subject do you like?” や “Do you play sports?” などは定番。
      毎日声に出して、即答できるようにする。

  3. 模擬面接で実践練習すること
     → 録音・AIアプリ・家族との練習で本番の感覚をつかむ。

また、

  • 小さな声

  • 無言で沈黙

  • 日本語での返答
    はNG。
    自信を持って英語で話そうとする姿勢が何より評価されます。

最後に一言。
英検3級スピーキングは、「話す勇気」さえあれば合格できるテストです。
毎日少しずつ声に出して練習すれば、必ず自信がつきます。
本番では、笑顔でハキハキと! それだけで大きなプラス評価になります。


FAQs(よくある質問)

英検3級スピーキングの所要時間はどれくらい?

約5分です。あいさつ→音読→内容質問→イラスト説明→あなた自身への質問の順で進みます。

どんな力が評価されますか?

発音・リズム・聞き取り・即答力・コミュニケーション姿勢(声の大きさやアイコンタクトなど)が総合的に見られます。難しい文法より「伝わる英語」が大切です。

緊張して言葉が出ないときはどうする?

無言はNG。“Sorry?” / “Could you say that again, please?” と聞き返すか、“I’m not sure.” と伝えましょう。

日本語で言ってしまったら減点されますか?

日本語部分は評価されません。言い直して英語で伝えればOKです。

発音に自信がありません。どこまで大丈夫?

完璧でなくて大丈夫。相手に伝わる明瞭さが最優先です。r/l、th、語尾の子音を意識しましょう。

答えがわからない質問が出たら?

“I don’t know.” でOK。できれば一言補足(“But I like …” など)があると印象アップです。

イラストは何文くらい話せばいい?

基本は1文で十分です。“A girl is …” のように主語+be動詞+動詞-ingで即答しましょう。

音読で読み間違えたら?

落ち着いて言い直せば問題ありません。止まってしまうよりスムーズに続けることが大事です。

Yes/Noだけで終わっても大丈夫?

合格点は狙えますが、理由や具体例を1文追加すると加点が期待できます(Because〜 / For example〜)。

服装やマナーで気をつけることは?

清潔感のある服装で、入退室のあいさつと笑顔・はっきりした声を意識しましょう。

家庭学習は何をどれくらいすればいい?

毎日5分の音読+5問の即答練習が効果的。録音して自分の発音・間をチェックしましょう。

聞き取れなかった原因が自分か面接官か分からない場合は?

遠慮なく丁寧にリピート依頼を。“Could you speak more slowly, please?” も有効です。

どれくらいミスすると不合格になりますか?

小さな文法ミスは大きな減点になりません。無言や極端な小声、コミュニケーションが続かないことの方が影響します。

試験直前の最終確認は?

あいさつの定型表現、5つの頻出質問の即答、イラスト1文説明、声量・姿勢をチェックしましょう。

英検対策・受験ガイド:レベル別・年代別・目的別の完全ロードマップ【2025–2026年版】

類似投稿