目次
- 英検3級リーディング対策:長文読解・空所補充・語彙問題のコツ- はじめに
- 英検3級リーディングの出題構成
- Part 1:語彙・文法補充問題のコツ
- Part 2:会話文空所補充のコツ
- Part 3:長文読解のコツ
- 読解スピードを上げる練習法
- よくあるミスと対策
- FAQ(よくある質問)
- 英検3級リーディングの勉強時間はどれくらい必要?
- まずは何から始めればいい?
- 語彙はどのくらい必要?効率的な覚え方は?
- 知らない単語があったらどうする?
- 時間が足りなくなる…配分は?
- 設問は先読みした方がいい?
- 長文はすべて精読すべき?
- 会話文(Part 2)のコツは?
- よくあるミスは?どう防ぐ?
- 毎日の勉強ルーティン例は?
- 音読は本当に効果がある?
- 過去問は何回やればいい?
- 正答率が安定しないときの対処法は?
- 本番で焦らないコツは?
- おすすめ教材やリソースは?
 
英検3級リーディング対策:長文読解・空所補充・語彙問題のコツ
はじめに
英検3級のリーディングは、英文を読む力(読解力)を試す重要なパートです。
単語や文法の知識に加えて、「文章の流れをつかむ力」や「設問の意図を理解する力」も求められます。
出題される英文は、中学3年生レベルの内容で、日常生活・学校・旅行・手紙・広告など身近なテーマが多いのが特徴です。
そのため、難しい内容ではありませんが、限られた時間内に正確に読む練習が必要です。
この記事では、英検3級リーディングの
- 
出題構成 
- 
各パート(語彙・空所補充・長文)の特徴 
- 
効率的に得点するコツ 
をわかりやすく解説します。
英検3級に初めて挑戦する方も、再チャレンジの方も、この記事を読めばリーディングで高得点を狙うコツがしっかりつかめます。
英検3級リーディングの出題構成
英検3級のリーディングは、主に3つの形式で構成されています。
短い英文から長文まで幅広く出題され、語彙力・文法力・読解力を総合的に試す内容です。
| パート | 内容 | 問題数 | 形式 | 
|---|---|---|---|
| Part 1 | 短文の語彙・文法補充 | 約10問 | 1文の空欄に正しい単語を選ぶ | 
| Part 2 | 会話文の空所補充 | 約5問 | 対話の流れに合う返答を選ぶ | 
| Part 3 | 長文読解 | 約10問 | メール・広告・説明文などを読んで内容を理解する | 
合計25問前後/解答時間は約30分。
読む量が多いので、スピードと正確さの両方が求められます。
出題の傾向
- 
語彙や文法の基本が中心(中学英語レベル) 
- 
長文は150〜300語程度 
- 
読解では「内容一致」「主旨」「指示語の理解」などを問う問題が多い 
得点アップのポイント
- 
全体像を理解する力をつける 
 細かい単語よりも「何について書いてあるか」をつかむ練習をしましょう。
- 
設問を先に読む習慣をつける 
 読む目的がはっきりすると、必要な情報をすばやく見つけられます。
- 
過去問で出題形式に慣れる 
 本番と同じ形式で繰り返し練習することで、時間配分の感覚が身につきます。
次は、各パートごとの具体的な対策とコツを見ていきましょう。
Part 1:語彙・文法補充問題のコツ
Part 1では、短い英文の空欄に入る最も適切な語句を4つの選択肢から選ぶ問題が出題されます。
英文自体は短いですが、単語の意味・品詞・文法の理解が問われます。
出題例
My sister ( ) to school by bus every day.
① go ② goes ③ going ④ gone
→ 正解は ② goes。
主語が「My sister(3人称単数)」なので、動詞には -s をつける必要があります。
よく出る出題テーマ
- 
動詞の形(現在形・過去形・進行形など) 
- 
前置詞(in, on, at, for など) 
- 
接続詞(because, when, if など) 
- 
品詞の区別(名詞・形容詞・副詞) 
- 
基本単語の意味理解 
解答のコツ
① 文全体を読む
空欄の前後だけを見て決めるのではなく、文全体の意味を理解しましょう。
→ 部分だけで判断すると、文法的に正しくても文意に合わないことがあります。
② 品詞を意識する
空欄の前後を見て、「ここに入るのは動詞?形容詞?」と文法的な役割を考えましょう。
例:
She is a very ( ) girl.
① care ② careful ③ carefully ④ caring
→ 正解は ② careful(形容詞)。“a very” の後は形容詞が来ます。
③ よく出る単語・表現を暗記
英検3級レベルでは、日常英会話や学校生活に関する単語が多く出ます。
特によく出る語を以下にまとめます。
| 分野 | よく出る単語 | 
|---|---|
| 動詞 | enjoy / visit / study / help / decide | 
| 前置詞 | in / at / for / during / after | 
| 接続詞 | because / when / if / so / before | 
| 名詞・形容詞 | another / both / busy / early / important | 
練習法
- 
英検3級の過去問を繰り返し解く 
- 
間違えた問題は「なぜその選択肢が正しいのか」を必ず確認 
- 
単語帳を使って、例文ごと暗記するのがおすすめ 
このパートは「知っていれば確実に取れる」問題が多いので、
単語+文法を確実に理解しておくことが得点アップの近道です。
Part 2:会話文空所補充のコツ
Part 2では、2人の会話の中で空欄に入る自然な返答や表現を選ぶ問題が出題されます。
英文の長さは短いですが、状況を理解して会話の流れをつかむ力が必要です。
出題例
A: Would you like some coffee?
B: ( )
① Yes, I’d love to.
② No, I don’t.
③ Yes, I do.
④ No, I’m not.
→ 正解は ① Yes, I’d love to.
「コーヒーはいかがですか?」という誘いに対する自然な返答です。
よく出る会話テーマ
- 
あいさつ・別れの言葉 
- 
感謝・お礼・謝罪 
- 
誘い・申し出・依頼 
- 
意見・感想のやりとり 
- 
日常会話(学校・家・旅行など) 
定番の会話パターン
| Aの発言 | Bの自然な返答 | 
|---|---|
| Thank you. | You’re welcome. / No problem. | 
| I’m sorry. | That’s OK. / Don’t worry. | 
| Would you like to go shopping? | Sure! / I’d love to. | 
| How was your weekend? | It was great. / Pretty good. | 
| See you tomorrow. | See you. / Bye. | 
解答のコツ
① 会話全体を読む
空欄の前だけでなく、前後の文脈をしっかり読むことが大切です。
例えば「I’m sorry」への返答が「That’s great!」ではおかしいですよね。文脈で判断しましょう。
② 感情表現に注目
リスニングやスピーキングと同じく、話し手の気持ちが表現されています。
“happy, surprised, sorry, excited” などの感情を手がかりに、自然な応答を選びましょう。
③ よく出る応答を暗記
英検3級では「よく使う英会話表現」が繰り返し出ます。
例文ごと覚えると、反射的に答えられるようになります。
例:
- 
“That’s great!”(それはすごいね!) 
- 
“I’m sorry to hear that.”(それは残念ですね) 
- 
“Good luck!”(がんばってね) 
練習法
- 
過去問で会話パターンを確認する 
- 
音読して、声に出して覚える(発音とリズムを意識) 
- 
よく使う返答をノートにまとめて、自分の英会話練習にも活かす 
このパートは、**「文法」よりも「自然なやりとり」**が重視されます。
ネイティブの感覚に近づくために、短い会話文を声に出して練習するのが効果的です。
Part 3:長文読解のコツ
英検3級リーディングで最も配点が高いのが**Part 3(長文読解)**です。
内容は、メール・広告・お知らせ・説明文・物語など身近なテーマで構成されています。
語彙や文法は中学レベルですが、文量が多く、理解スピードが求められます。
出題例
Example Passage
From: Yumi
To: AnnaHi Anna,
How are you? I joined the basketball club last week. The practice is hard, but I enjoy it very much. We will have a game next month. Please come and watch!Question:
What does Yumi ask Anna to do?① Play basketball with her.
② Join the basketball club.
③ Watch her game.
④ Practice together next week.→ 正解は③「試合を見に来てほしい」とお願いしている内容。
よく出るテーマ
- 
学校行事や部活動 
- 
家族・友人とのやり取り 
- 
地域イベントや旅行 
- 
手紙やメール、案内文 
- 
日常生活のエピソード 
解答のコツ
① 設問を先に読む
まず問題文を先に読むことで、「何を探すべきか」が明確になります。
→ 目的を持って読むと、時間を短縮できます。
② 段落ごとに要点をつかむ
1文ずつ訳そうとせず、“誰が・何を・なぜしたのか” を意識して要点をまとめましょう。
③ 指示語(it, they, thisなど)に注意
「it」が何を指しているか、「they」は誰のことかを確認しましょう。
→ 指示語を誤解すると、選択肢を間違える原因になります。
④ 言い換え表現を見抜く
選択肢は本文と同じ単語を使わず、意味を言い換えて出題されることが多いです。
例:
本文:She started studying English two years ago.
選択肢:She has learned English since she was 13.
→ 意味は同じ(2年前=13歳のときから)なので正解です。
時間配分の目安
- 
Part 1(語彙)…約7分 
- 
Part 2(会話)…約5分 
- 
Part 3(長文)…約18分 
→ 長文に一番時間を使うのが基本です。
設問ごとに本文を読み直すより、一度全体を読んでから解く方が効率的です。
練習法
- 
英検3級の過去問・予想問題を繰り返し解く 
- 
1日1本、150〜300語の英文を読む練習を続ける 
- 
知らない単語を「文の中で」覚えるようにする 
ワンポイントアドバイス
長文読解では「正確さ」よりも「内容の理解」が大切です。
知らない単語があっても焦らず、前後の文脈から意味を推測する練習を重ねましょう。
読解スピードを上げる練習法
英検3級リーディングでは、時間との勝負になることが多いです。
単語力や文法力があっても、読むスピードが遅いと最後まで解き終わらないことも。
ここでは、効率的に「読む速さ」と「理解力」を上げる練習法を紹介します。
① 目的を持って読む
「全部理解しよう」と思うと時間がかかります。
英文を読むときは、次のように目的を決めて読む練習をしましょう。
- 
主語・動詞・目的語を意識して「誰が何をしたか」をつかむ 
- 
設問を先に読んで「答えに関係する部分」を探す 
これにより、必要な情報を素早く見つける力がつきます。
② 英文を声に出して読む(音読)
音読をすると、頭の中で英文のリズムがつかめ、文構造が自然に理解できるようになります。
1日10分でもいいので、以下のように練習しましょう。
- 
英検3級の過去問や短い英文を音読 
- 
スマホで録音して、自分の発音やスピードを確認 
- 
同じ文を何度も読む(3回目以降は意味を意識して) 
音読はスピーキング・リスニングにも効果的です。
③ 英検3級の過去問を「時間を計って」解く
実際の試験に近い状態で練習することが、最も効果的です。
タイマーを使い、30分以内に25問を解く練習を繰り返しましょう。
慣れてくると、「どのくらいのペースで読むべきか」が自然にわかってきます。
④ 短文→中文→長文の順にステップアップ
いきなり長文ばかり読むと疲れてしまいます。
次の順番で徐々にレベルを上げるのがおすすめです。
- 
英検4級レベルの短文を読む(スピード重視) 
- 
英検3級の会話文・広告文を読む 
- 
最後に300語前後の長文を読む 
⑤ 英文多読の習慣をつける
「試験勉強だけ」だと飽きてしまうので、楽しく読める英文を取り入れましょう。
おすすめは以下のような素材です:
- 
NHK「中学生の基礎英語」やNews in Levelsなどのやさしい英語ニュース 
- 
英検3級レベルのリーディング教材 
- 
英語の童話・ショートストーリー 
1日10分の多読を続けるだけでも、読解スピードがぐんと上がります。
よくあるミスと対策
英検3級のリーディングでは、内容そのものは難しくなくても、読み方や解き方のミスで点を落とすことがあります。
ここでは、受験者がよくしてしまう間違いと、その防ぎ方を紹介します。
❌ ミス①:1文ずつ日本語に訳そうとする
英文を読むたびに頭の中で日本語に直していると、時間が足りなくなります。
対策✅:英語のままイメージで理解する練習をする
英語の語順のまま「状況を思い浮かべる」ように読むと、スピードが上がります。
たとえば、
“Tom is running to the station.”
→ 「トムが駅に走っていく」イメージをそのまま描く。
❌ ミス②:知らない単語で止まってしまう
1つの単語がわからなくても、文脈を読めば意味がつかめることが多いです。
対策✅:前後の文から推測する力をつける
たとえば、
“I brought an umbrella because it was cloudy.”
「cloudy(曇り)」がわからなくても、“umbrella(傘)”と“because”から、
“雨が降りそうだから傘を持ってきた”と推測できます。
❌ ミス③:選択肢を“なんとなく”で選ぶ
「なんとなく合いそう」と思って選ぶと、似た意味のひっかけに間違えやすくなります。
対策✅:本文に“根拠”がある選択肢を選ぶ
答えは必ず本文中にあります。
本文に書かれていない情報を含む選択肢は、たとえ内容が正しくても誤りです。
❌ ミス④:時間配分を間違える
最初の問題で悩みすぎると、長文に時間が残らないことがあります。
対策✅:迷ったら仮でマークし、次へ進む
わからない問題に3分以上かけないようにしましょう。
後で時間が余れば戻って見直せます。
❌ ミス⑤:設問を最後に読む
本文を読んでから問題を見ると、どこに答えがあるか探すのに時間がかかります。
対策✅:設問を先に読む習慣をつける
何を問われているかを先に理解しておくことで、重要な部分に集中できます。
まとめ表
| よくあるミス | 効果的な対策 | 
|---|---|
| 1文ずつ訳す | 英語のままイメージで読む | 
| わからない単語で止まる | 文脈で意味を推測する | 
| なんとなく選ぶ | 本文に根拠がある選択肢を選ぶ | 
| 時間配分ミス | わからない問題は飛ばす | 
| 設問を後回しにする | 設問を先に読む | 
FAQ(よくある質問)
英検3級リーディングの勉強時間はどれくらい必要?
目安は「1日30~40分 × 4~6週間」。過去問(週2~3回)+音読(毎日10分)+語彙復習(毎日10分)の組み合わせが効果的です。
まずは何から始めればいい?
過去問1回分を時間通り(30分)で解き、現状の弱点を把握。その後、Part 1→Part 2→Part 3の順で復習し、解き直します。
語彙はどのくらい必要?効率的な覚え方は?
中学英語中心でOK。頻出分野(学校・家庭・旅行・行事)に絞り、例文と一緒に覚えます。単語カードより「短文ごと暗記」が速く定着します。
知らない単語があったらどうする?
止まらずに文脈で推測します。原因・結果(because/so)、時期(when/before/after)、指示語(it/they/this)から意味を予測しましょう。
時間が足りなくなる…配分は?
目安は Part1: 約7分 / Part2: 約5分 / Part3: 約18分。1問に悩んだら仮マークして次へ進み、最後に見直します。
設問は先読みした方がいい?
はい。Part 3は必ず設問→本文の順で。探す情報が明確になり、読み直しが減ります。
長文はすべて精読すべき?
段落ごとに要点把握(誰が・何を・なぜ)。細部は設問に必要な箇所だけ戻って確認します。
会話文(Part 2)のコツは?
状況と感情をとらえること。謝罪→受け入れ、誘い→賛同/断りなど「自然な返答パターン」を丸ごと覚えます。
よくあるミスは?どう防ぐ?
- 逐語訳で時間切れ → 英語の語順でイメージ化
- 単語で固まる → 文脈推測
- なんとなく選ぶ → 本文の根拠チェック
- 配分ミス → 仮マーク運用
- 設問後回し → 先読み徹底
毎日の勉強ルーティン例は?
(1)語彙10分(例文音読)→(2)短文or会話文10分→(3)長文1本音読+精読10〜15分→(4)間違いノート5分。
音読は本当に効果がある?
あります。語順処理が速くなり、文構造が自然に入ります。同じ文を3回以上、意味を意識して読みましょう。
過去問は何回やればいい?
最低3セット、各セットは「初見 → 復習 → 時間短縮で再挑戦」の3サイクル。ミスの原因を分類して次に活かします。
正答率が安定しないときの対処法は?
設問タイプ別に弱点を分解(主旨・内容一致・指示語・言い換え)。同タイプの問題を連続演習してパターンを体に入れます。
本番で焦らないコツは?
試験直前の1週間は毎日ミニ模試(15〜20分)を行い、本番のリズムを固定。開始直後に時間配分をメモし、ペースを可視化します。
おすすめ教材やリソースは?
英検3級公式問題集、易しい英語ニュース、短編ストーリーなど「レベルが合う素材」。リンクよりも「毎日続けやすいもの」を優先しましょう。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			