英検4級合格までの勉強スケジュール

はじめに

英検4級は、中学1〜2年程度の英語力を目安とした試験です。出題内容は「身近な話題を英語で理解できるか」「簡単な英文を書けるか」を中心に構成されており、英語学習の基礎を確認するためのステップとして最適です。

この級に合格するために特別な才能や長時間の勉強は必要ありません。大切なのは、毎日少しずつ続けることと、正しい順序で学ぶことです。文法や単語をしっかりと固め、リスニングやライティングの練習を積めば、英語が自然と理解できるようになります。

この記事では、英検4級合格を目指す人のために、3か月で合格できる勉強スケジュールを紹介します。部活や学校の勉強と両立したい中学生はもちろん、再挑戦を考えている社会人にも役立つ内容です。

あなたのペースに合わせて取り組めるように、「1日あたりどれくらい勉強すればいいか」「何から始めればいいか」まで、具体的に解説していきます。
このスケジュールを実践すれば、英検4級合格は十分に手の届く目標になります。

英検4級の試験概要を確認しよう

勉強を始める前に、まずは英検4級がどんな試験なのかをしっかり理解しておきましょう。試験の形式や出題範囲を知っておくことで、効率よく学習計画を立てることができます。

英検4級の基本情報

項目 内容
試験レベル 中学中級程度(中学1〜2年レベル)
試験形式 筆記(リーディング・ライティング)+リスニング
試験時間 筆記35分、リスニング約25分
合格基準 総合スコア1100点前後(CSEスコア換算)
出題範囲 基本単語・文法、日常会話、短文理解、簡単な英作文

英検4級では「英語の基礎力」がまんべんなく求められます。
リーディングでは「単語・文法の理解」、リスニングでは「会話の聞き取り」、ライティングでは「短い意見を英語で書く力」が試されます。

合格までの全体スケジュール(3か月プラン)

英検4級は、しっかりと計画を立てれば3か月(約90日)で合格が狙える試験です。
この期間を「基礎固め → 実戦練習 → 仕上げ」という3段階に分けることで、無理なく力を伸ばすことができます。


■ 3か月間の全体スケジュール

期間 目標 学習内容の中心
1か月目 英語の基礎を固める 単語・文法の復習、リスニングの導入
2か月目 問題形式に慣れる 過去問・模試演習、長文・リスニング強化
3か月目 本番に備える 弱点克服、時間配分練習、ライティング対策

学習の基本方針

  • 毎日30〜60分の学習を継続

  • 平日は「単語・文法」、週末は「過去問・模試」

  • 苦手分野を放置せず、翌週に克服する

英検4級の学習では、短時間でも継続することが最大のポイントです。
1日1時間を3か月続けるだけで、合計90時間の学習量となり、合格ラインに十分届きます。


各月の学習イメージ

● 第1か月目:基礎固め

まずは土台づくり。英単語と中学英語文法を徹底的に復習します。
英語の感覚を取り戻す時期なので、焦らず反復練習を重ねましょう。

● 第2か月目:実戦練習

過去問に挑戦し、出題傾向をつかみます。
リスニング対策も本格的に開始し、耳を英語に慣らしていきましょう。
「読む・聞く・書く」のバランスを意識します。

● 第3か月目:仕上げ

模擬試験を本番と同じ時間で解き、弱点を最後まで修正。
特にライティングの練習とリスニングの復習は重要です。
この時期は“量より質”を重視しましょう。


学習スケジュールのコツ

  1. 曜日ごとにテーマを決める

    • 月曜:単語

    • 火曜:文法

    • 水曜:リスニング

    • 木曜:長文読解

    • 金曜:ライティング

    • 土曜:過去問演習

    • 日曜:復習

  2. 小さな目標を立てる

    • 「1週間で単語100個」

    • 「過去問1回分を週末に解く」
      → 達成感が続けるモチベーションになります。


このように3か月を区切って勉強することで、効率的に力を伸ばすことができます。
次の章では、1か月目(基礎固め)の具体的な勉強法を詳しく紹介します。

1か月目:基礎固め(単語・文法中心)

最初の1か月は、英語の基礎をしっかり身につける期間です。
ここで単語と文法の基礎が固まれば、2か月目以降のリスニング・読解力が格段に上がります。
焦らず、日々の積み重ねを大切にしましょう。


1. 毎日20〜30語の英単語を覚える

英検4級合格の目安は約700〜800語の語彙力。
中学校1〜2年で習う英単語をしっかり覚えましょう。

おすすめ教材

  • 『英検4級 でる順パス単』

  • 英検公式アプリ(無料で音声付き)

学習の進め方

  • 朝:10分で新しい単語をチェック

  • 昼:通学・通勤中に音声で復習

  • 夜:アプリで確認テスト

1日30語 × 20日間で約600語をカバーできます。
最初は完璧に覚えなくてもOK。「見たら意味がわかる」レベルを目指しましょう。


2. 文法の基本を理解する

英検4級でよく出る文法は、以下の通りです。

文法項目 例文 ポイント
be動詞 I am a student. 主語によって am / is / are を使い分け
一般動詞 I play tennis. be動詞と混同しないよう注意
三単現のs He plays soccer. 主語が「He/She/It」のときは s が必要
疑問文・否定文 Do you like music? / I don’t like math. 助動詞「do」を使う
時制 I study / I studied / I will study 現在・過去・未来の区別

おすすめ教材

  • 『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』

  • 英検4級 過去問集の解説部分

学習のコツ

  • 文法を読んで覚えるのではなく、例文ごと暗記する

  • ノートに「自分で書いて練習」する

  • 同じ文法を3日おきに復習


3. リスニングの導入を始める

まだ本格的でなくてもOK。英語の音に慣れることが目的です。

練習法

  • 英検公式サイトのリスニング音声を毎日5〜10分聞く

  • 聞こえた文章を口に出してまねる(シャドーイング)

  • 聞き取れない単語をチェックし、単語帳に追加

「be動詞」「数字」「日常表現(What time / How are you など)」が聞き取れるようになると、後のリスニングがぐっと楽になります。


4. 1か月目の週ごとの目安

学習内容 ポイント
第1週 英単語・be動詞・一般動詞 英語の基礎感覚を取り戻す
第2週 疑問文・否定文 文の形を意識して声に出す
第3週 三単現・時制・前置詞 短文を自分で作る練習を開始
第4週 復習+リスニング導入 音声と文字の両方で確認

5. この時期に意識すること

  • 新しい知識よりも「定着」を優先

  • 毎日短時間でも英語に触れる

  • 完璧を求めず、“7割理解”を目標に

1か月目が終わる頃には、「英語がなんとなくわかる」「簡単な文なら書ける」という感覚がついてきます。


2か月目:実戦練習とリスニング強化

2か月目は、英語の基礎を活かして実際の問題形式に慣れる時期です。
1か月目で学んだ単語や文法を使いながら、過去問・模試・リスニングを通して「使える英語力」を身につけていきましょう。


1. 過去問で出題傾向をつかむ

英検4級の出題パターンは毎回ほぼ同じです。
過去問を解くことで「よく出る文法・単語」「出題形式」「時間配分」が自然に身につきます。

おすすめ教材

  • 『英検4級 過去6回全問題集』(旺文社)

  • 英検公式サイトのサンプル問題

学習の進め方

  1. まずは制限時間を気にせず1回分を解く

  2. 間違えた問題をノートにまとめる

  3. なぜ間違えたのか(単語?文法?読解?)を分析する

→ これを週1回続けるだけで、実戦感覚が大きく向上します。


2. リスニング対策を本格化する

英検4級ではリスニングが全体の約半分を占めます。
つまり、リスニングを強化すれば合格に大きく近づくということです。

リスニングの構成

  • Part1:短い会話(正しい応答を選ぶ)

  • Part2:長めの会話(内容理解)

  • Part3:アナウンスや説明文(要点をつかむ)

効果的な練習法

  • 毎日15〜20分、リスニング問題を解く

  • 聞き取れない部分を何度も繰り返し聞く

  • シャドーイング(聞こえた音をそのまま真似る)

おすすめ教材・ツール

  • 『英検4級リスニング問題集』

  • 英検公式アプリ(音声付き)

  • YouTubeチャンネル「Eiken Official」など

ポイント

  • “100%聞き取れなくてもOK”

  • 会話の「流れ」や「キーワード」に集中する

  • 毎日続けることが一番の上達法


3. 短文ライティングの練習を始める

2か月目からは、ライティング(英作文)の練習を取り入れましょう。
英検4級の英作文は、質問に対して2文程度で自分の意見を書く形式です。

例題

What do you like to do on weekends?
→ I like to play soccer. I play it with my friends every Sunday.

学習のコツ

  • 「I like ~」「I want to ~」「I often ~」など定型文を使う

  • 同じ表現を使い回して練習する

  • 書いた文は音読し、自然な発音で確認する


4. 長文読解の練習を始める

過去問や問題集の短い読解問題を活用して、速く読む練習をしましょう。

練習方法

  1. 1日1題、短い英文を読む

  2. わからない単語を調べる

  3. 翻訳アプリや解説で内容を確認する

  4. 翌日もう一度同じ文を読む

→ 2〜3回読むことで英文構造が自然に理解できるようになります。


5. 2か月目の週ごとの目安

学習内容 ポイント
第5週 過去問1回分+単語復習 出題傾向をつかむ
第6週 リスニング毎日15分+文法復習 聞き取る耳を作る
第7週 ライティング練習開始+読解強化 書く力と読む力を伸ばす
第8週 模試形式で演習+弱点整理 実戦感覚を身につける

6. この時期に意識すること

  • 「読む・聞く・書く」をバランスよく練習する

  • できない部分をノートに記録しておく

  • 苦手分野を早めに克服する

2か月目を終える頃には、「問題形式に慣れた」「会話の内容が少し聞き取れるようになった」という手応えを感じるはずです。


3か月目:仕上げと模擬試験対策

いよいよ最後の1か月。
ここからは「本番を想定した練習」と「弱点克服」に集中します。
新しい知識を増やすよりも、これまで学んだ内容を完璧にすることが合格への近道です。


1. 模擬試験を本番時間で解く

試験本番と同じ時間で解く練習を始めましょう。
時間配分を体に覚えさせることで、焦らず解答できるようになります。

試験時間の目安

  • 筆記(リーディング+ライティング):35分

  • リスニング:約25分

模試の進め方

  1. タイマーを使って本番形式で解く

  2. 終わったらすぐ答え合わせ

  3. 間違えた問題をノートにまとめ、原因を分析

ポイント

  • 「リーディングに時間をかけすぎない」

  • 「1問に迷ったらすぐ次へ」

  • 「リスニングは集中力勝負」

模試を2〜3回繰り返すと、本番での時間感覚がつかめます。


2. 弱点克服ノートを作る

過去問や模試で間違えた問題をまとめ、「なぜ間違えたのか」を記録します。
自分の弱点を明確にすることで、効率よく復習できます。

ノートの作り方

項目 記入内容
問題番号 例:過去問2024年第1回 Q12
ミスの理由 単語がわからなかった/文法を勘違いした
対策 単語帳○ページを復習/疑問文の語順を見直す

よくある弱点パターン

  • 動詞の使い分け(play / do / go)

  • 三単現のsを忘れる

  • 疑問文で助動詞 “do” を抜かす

  • リスニングで数字・時刻を聞き逃す

→ 同じミスを繰り返さないように意識するだけで、正答率が大幅にアップします。


3. ライティングの最終チェック

英検4級のライティングは、定型文を覚えておくことが最大の武器です。
2文構成(意見+理由)で書けるように練習しましょう。

テンプレート例

  • I like ~ because ~.

  • I want to ~ because ~.

  • I usually ~ on weekends.

練習例題

Q: What sport do you like?
A: I like basketball because it’s exciting. I play it with my friends.

チェックポイント

  • スペルミスがないか

  • 主語+動詞の形が合っているか

  • 文の長さは2文で十分

→ 毎日1問でも練習すれば、本番でスラスラ書けるようになります。


4. 試験直前のリスニング復習

試験前の1週間は、新しい問題よりも聞き慣れた音源を繰り返し聞くのがおすすめです。
耳が慣れていれば、本番での聞き取り精度が格段に上がります。

おすすめ復習法

  • 英検公式リスニング音声を毎朝10分聞く

  • 聞き取れた英語を口に出す(音読)

  • 聞こえなかった単語だけを集中復習

ポイント
前日は「集中して聞きすぎない」こと。リラックスして耳を慣らす程度でOKです。


5. 試験当日の過ごし方

  • 朝は軽く単語とリスニングを復習(30分以内)

  • 会場には余裕をもって到着

  • 筆記試験ではわからない問題は飛ばして後で戻る

  • リスニングでは最初の1〜2問をウォームアップと考える

  • 最後まであきらめずに回答する


6. 試験後の振り返り

もし次回の受験も視野に入れる場合は、試験のあとすぐに復習することが大切です。
記憶が新しいうちに「わからなかった単語」や「苦手だった形式」をメモしておくと、次につながります。


勉強スケジュール例(1日60分の場合)

3か月間で合格を目指すためには、「毎日少しずつ」続けることが最も大切です。
忙しい学生や社会人でも、1日60分の学習時間を確保すれば十分に合格レベルに到達できます。
ここでは、無理なく続けられる具体的なスケジュール例を紹介します。


■ 平日の勉強スケジュール例(合計60分)

時間帯 学習内容 ポイント
朝15分 英単語・熟語チェック 朝の記憶は定着しやすい。通学中でもOK。
放課後・夕方30分 文法問題 or リスニング 日替わりで交互に行うと飽きない。
夜15分 過去問の復習・例文暗唱 間違いノートを見返して記憶を整理。

学習パターン例

  • 月曜:単語+文法

  • 火曜:単語+リスニング

  • 水曜:単語+読解練習

  • 木曜:単語+ライティング

  • 金曜:単語+模試1回分(部分的に)
    → 平日は基礎+短時間の演習を中心に。


■ 休日の勉強スケジュール例(合計90分)

時間帯 学習内容 ポイント
午前30分 過去問を1セット解く 時間を計って本番感覚をつかむ。
午後30分 リスニング練習 英検公式音源を2〜3回繰り返し聞く。
夜30分 弱点復習+ライティング練習 書く力と文法力を同時に鍛える。

休日は平日より少し長めに勉強時間を確保し、模試形式での練習を取り入れるのがおすすめです。


■ 1週間のモデルスケジュール(第2か月目以降)

曜日 メイン学習内容 サブ学習内容
単語・文法復習 短文リスニング
リスニング集中 シャドーイング
過去問リーディング 文法再確認
ライティング練習 表現暗記
模擬試験形式(部分) 時間配分確認
過去問1回分 答え合わせ・弱点ノート作成
総復習+休息 聞き流し・英語動画視聴

→ 無理なく1週間を回せるリズムを作るのがポイントです。


■ 勉強の質を上げる3つのコツ

  1. タイマーで集中管理(25分+5分休憩)
    → 短時間集中法(ポモドーロ・テクニック)を使うと、疲れずに継続できます。

  2. 「音読+書く」学習をセットにする
    → 聞く・話す・書くを同時に鍛えることで、記憶の定着が早まります。

  3. 週末は“復習デー”を設ける
    → 学習内容は「学んだ3日後・1週間後」に復習すると記憶が強化されます。


■ 学習時間の目安と成果の目標

期間 累計学習時間 到達目標
1か月目 約30時間 単語・文法の基礎を理解
2か月目 約60時間 過去問形式に慣れ、短文リスニングが聞ける
3か月目 約90時間 模試で合格ライン到達(65〜70%正答)

1日1時間 × 90日=合計90時間
これは英検4級合格に十分な学習量です。
大切なのは、短くても「毎日続けること」。


モチベーションを保つコツ

英検4級の勉強は、3か月ほどの長期戦になります。
途中で「飽きた」「やる気が出ない」と感じる時期もあるかもしれません。
しかし、少しの工夫でモチベーションを保つことができます。
ここでは、勉強を継続するためのコツを紹介します。


1. 小さな目標を設定する

「英検に合格する」という大きな目標だけでは、途中で気持ちが続かないことがあります。
そこで、1週間・1日の小さなゴールを作りましょう。

例:

  • 1日:英単語を20個覚える

  • 1週間:リスニング問題を3セット解く

  • 2週間:過去問1回分を完了する

小さな目標を達成するたびに、自分をほめるのも効果的です。
「できた!」という達成感が次のやる気につながります。


2. 学習記録をつける

勉強の積み重ねを「見える化」することで、やる気を維持できます。

方法例:

  • ノートや手帳に「今日の勉強内容」を記録

  • カレンダーに「✔」をつける

  • アプリ(Studyplusなど)で進捗を管理

続けた日数が増えると、「これだけやってきた!」という自信が生まれます。
1日5分でも“空白を作らない”ことが継続の秘訣です。


3. 好きな教材やツールを使う

「やらなきゃ」ではなく、「やりたい」と思える教材を使うと続けやすくなります。

おすすめツール:

  • 英検公式アプリ(無料・音声付き)

  • YouTube「英検チャンネル」:リスニング練習に最適

  • Quizlet:単語をゲーム感覚で覚えられる

また、英語のアニメや映画(字幕付き)を観るのも◎。
「勉強」ではなく「楽しむ英語時間」に変えることができます。


4. 友達や家族と一緒に学ぶ

勉強は1人で続けるより、仲間と取り組む方が挫折しにくいです。

  • 友達と「単語テスト」を出し合う

  • 家族に英作文を読んでもらう

  • SNSで「勉強報告」を投稿する

誰かに話すことで、自分の進歩を実感でき、自然とモチベーションが上がります。


5. 合格後の自分を想像する

「英検4級に合格したらどうなるか」を明確にイメージしてみましょう。

  • 英語に自信がつく

  • 英検3級や留学への第一歩になる

  • 学校や履歴書で評価される

ゴールの先にある自分を想像することで、毎日の学習に意味を感じられます。


6. 無理をしないスケジュールを組む

やる気が続かない理由の多くは「無理な勉強計画」にあります。
1日休む日があってもOKです。大事なのは「翌日に戻ること」。

疲れた時は:

  • 英単語を5分だけ見る

  • 英語の歌を聴く

  • 好きな映画を英語音声で観る

“英語に触れる習慣”さえ途切れなければ、学力は確実に積み上がります。


まとめ:3か月で英検4級合格をつかむために

英検4級は、正しい順序で学習すれば誰でも合格を目指せるレベルの試験です。
ポイントは、焦らずコツコツと「基礎 → 実戦 → 仕上げ」を3か月で積み重ねることです。


1. 3か月スケジュールの振り返り

学習目標 重点ポイント
1か月目 英語の基礎を固める 単語・文法・リスニング導入
2か月目 実戦練習に慣れる 過去問・リスニング・ライティング練習
3か月目 本番対策と総仕上げ 模試・弱点克服・時間配分練習

この流れを守れば、英語の基礎力と実戦感覚をバランスよく伸ばせます。


2. 合格する人の共通点

英検4級の合格者には、いくつかの共通点があります。

毎日少しずつ学習している
→ 1日30分でも継続することが最大の力。

過去問を繰り返し解いている
→ 英検は出題傾向が安定しているため、慣れるほど有利。

リスニングを習慣にしている
→ 音に慣れていれば、点数が安定して伸びる。

ミスノートを活用している
→ 同じ間違いを防ぐ意識がある人は確実に伸びる。


3. よくある失敗パターン

合格を逃してしまう人には、次のような共通点もあります。

❌ 勉強を「試験直前」だけで詰め込む
→ 英語は積み重ねの科目です。短期集中だけでは記憶が定着しません。

❌ 単語や文法だけに偏る
→ リスニングやライティングを軽視すると得点が伸びません。

❌ 間違えた問題を放置する
→ 弱点を繰り返すとスコアが安定しません。

これらを意識的に避けることで、学習効果が何倍にもなります。


4. 合格のための最終アドバイス

  • 過去問は必ず3回以上解くこと
    → 問題形式に慣れ、自信を持って本番に臨めます。

  • リスニングは「聞く+声に出す」
    → 聞くだけでなく発音することで、音が定着します。

  • ライティングは“定型文+自分の体験”でOK
    → 難しく考えず、シンプルで正確な文を書くことを意識しましょう。

  • 前日は新しいことを覚えない
    → 復習中心にして、リラックスした状態で試験に臨みましょう。


5. 英検4級合格のその先へ

英検4級はゴールではなく、英語学習のスタート地点です。
合格後は次のようなステップにつなげると、学習効果が長続きします。

  • 英検3級を目指す

  • 英語日記を始める

  • 英語アプリでリスニングを続ける

  • 英語ニュースや動画を視聴する

英検4級で得た「基礎力」と「自信」は、今後の英語学習において大きな財産になります。


6. 最後に

毎日1時間の努力を3か月続けるだけで、合格は十分可能です。
最初は難しく感じても、1日1日の積み重ねが確実に結果につながります。

「今日も少しだけ進めばOK」
それが、英検4級合格への最短ルートです。


FAQs(よくある質問)

英検4級の勉強はいつから始めればいい?

目安は試験日の3か月前です。週5〜7日、1日30〜60分の学習を90日積み上げると、合格ライン(正答率65〜70%)に届きやすくなります。

1日60分で足りる?それとももっと必要?

十分です。推奨配分は「単語15分+文法/読解30分+復習/音読15分」。休日は模試や過去問で+30分できるとさらに安定します。

合格に必要な単語数はどれくらい?

目安は約700〜800語。1日20〜30語を3〜4周反復し、意味が即答できるレベルを目指しましょう。

リスニングは毎日やるべき?

はい。毎日15分でも継続が最重要です。聞く→シャドーイング→聞き直しの3ステップで耳と口を同時に鍛えます。

過去問はいつから始めればいい?

2か月目から週1回を目安に。最初は時間無制限で形式理解、慣れたら本番時間で解いて時間配分を体に覚えさせます。

ライティングはどう対策する?

2文構成(意見+理由)をテンプレ化します。
例:I like ~ because ~. I ~ every 〜. スペル・主語動詞一致・句読点をチェック。

文法はどこを優先すべき?

be動詞/一般動詞、疑問文・否定文、三単現のs、時制(現在・過去・未来)が最優先。例文を音読しながら丸ごと覚えるのが近道です。

長文読解が苦手。どう練習する?

短文から「精読2回→多読1回」。わからない単語をメモ→翌日同じ文で再読。内容要約を1行で書くと理解が定着します。

模試は何回やればいい?

仕上げの3か月目に計2〜3回。本番と同条件(静かな環境・タイマー使用・見直し時間含む)で実施しましょう。

スコアが伸び悩むときの打開策は?

  • 間違いノートで「原因別(単語/文法/設問タイプ)」に仕分け
  • 同じ弱点を翌週の学習計画に“優先復習”として組み込む
  • リスニングは既知音源の反復で精度を上げる

忙しくて毎日1時間取れない場合は?

最低「単語5分+音声5分」の10分習慣を死守。空白日を作らず、翌日以降に小分けでリカバリーしましょう。

おすすめの学習順序は?

単語→文法→リスニング→読解→ライティング→過去問(週末)。平日は基礎、休日は演習のメリハリをつけます。

試験直前日の過ごし方は?

新規学習は避け、既知の単語・例文・聞き慣れた音源を軽く復習(30〜45分)。睡眠と体調管理を最優先に。

当日の時間配分のコツは?

  • 筆記35分:語彙→文法→読解の順で“解ける問題から”
  • 迷ったら20〜30秒で区切って次へ
  • リスニングは設問先読み+キーワード集中で取りこぼし防止

合格ラインは固定点数?CSEって何?

固定点ではなくCSEスコア(標準化スコア)で判定。目安は1100点前後です。全セクションをバランスよく伸ばしましょう。

小学生でも3か月でいける?

可能です。1日30分×6日/週を目安に、音声中心&短文の音読・シャドーイングを多めに取り入れると効果的です。

不合格だった場合、次回まで何をする?

試験直後に記憶が新しいうちに「単語・設問タイプ・聞き取れなかった表現」を記録。次回は弱点優先のミニ計画(4〜6週間)で再挑戦しましょう。

合格後はどう学習を続ける?

英検3級の文法・語彙に進む/英語日記(1日2文)/毎日10分の英語音声。基礎を維持しつつ、実践表現に広げていきます。

英検対策・受験ガイド:レベル別・年代別・目的別の完全ロードマップ【2025–2026年版】

類似投稿