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英検4級文法まとめ:よく出るポイント一覧

はじめに

英検4級は、中学1年〜2年程度の英語力が求められる試験です。
リスニングやリーディングの得点を安定させるためには、文法の理解が不可欠です。

特に4級では、「正しい文法の形を知っているか」「意味の違いを理解しているか」が合否を分けるポイントになります。
たとえば、be動詞と一般動詞の違い三人称単数の-s現在進行形など、学校で学ぶ基礎文法がそのまま出題されます。

このページでは、英検4級でよく出る文法項目をわかりやすく整理し、例文とともに紹介します。
これを読みながら文法の全体像をつかみ、苦手な分野を明確にしていきましょう。

1. be動詞(am / is / are)

英語の文を作るうえで、最も基本となるのが be動詞 です。
「〜です」「〜にいる・ある」という意味で、主語によって形が変わります。

主な形:

  • I am

  • You / We / They are

  • He / She / It is

例文:

  • I am a student.(私は学生です)

  • He is from Japan.(彼は日本出身です)

  • They are happy.(彼らは幸せです)

疑問文と否定文の作り方:

  • Are you ready?(準備できていますか?)

  • He is not busy.(彼は忙しくありません)
    ※否定文では “not” を付け、短縮形 isn’t / aren’t もよく使われます。

ポイント:

  • be動詞は「主語」に合わせて変わる。

  • be動詞を忘れると文が成立しない。

  • 「I am」「He is」「They are」を確実に区別できるように練習しておきましょう。

2. 一般動詞(play / like / go など)

be動詞以外の動詞を使う文を 一般動詞の文 といいます。
「〜をする」「〜が好き」「〜へ行く」など、動作や状態を表すときに使われます。

基本文型:

  • I play tennis.(私はテニスをします)

  • She likes cats.(彼女は猫が好きです)

  • We go to school every day.(私たちは毎日学校へ行きます)


三人称単数(he, she, it)のルール:
主語が「1人の人」や「1つのもの」の場合、動詞に -s をつけます。

  • He plays soccer.

  • She likes music.

  • It rains a lot in June.

語尾の変化:

  • play → plays

  • study → studies

  • have → has


疑問文と否定文の作り方:

  • Do you play tennis?(あなたはテニスをしますか?)

  • She doesn’t like coffee.(彼女はコーヒーが好きではありません)

ポイント:

  • 疑問文・否定文では do / does を使い、動詞は原形に戻す。

  • 三人称単数のときは “doesn’t” を使う。

  • 主語と動詞の一致(He likes / They like)を確実に区別できるようにする。

3. 現在進行形(be + 動詞ing)

現在進行形は、「今まさに〜しているところです」という動作を表します。
英検4級では、会話文やリスニングで頻出の文法です。

基本文型:
be動詞(am / is / are)+ 動詞のing形

例文:

  • I am studying English now.(私は今英語を勉強しています)

  • She is watching TV.(彼女はテレビを見ています)

  • They are playing soccer.(彼らはサッカーをしています)


つづりの注意点:
動詞に -ing をつけるときのルールを覚えておきましょう。

  • 一般的な動詞:play → playing

  • eで終わる動詞:make → making(eを取る)

  • 子音+母音+子音で終わる動詞:run → running(最後の子音を重ねる)


疑問文・否定文:

  • Are you studying now?(今勉強していますか?)

  • He isn’t sleeping.(彼は寝ていません)


ポイント:

  • be動詞を忘れない!(I studying → ×、I am studying → ○)

  • now, today, at the moment などの時間表現とよく一緒に使われる。

  • 現在進行形は、一時的な動作を表すときにも使われる。

4. 過去形(一般動詞・be動詞)

過去形は、「昨日」「〜前」など、過去の出来事を表すときに使います。
英検4級では、日記文・メール文などでよく出題されます。


一般動詞の過去形:

  • 多くの動詞は -ed をつける。

    • play → played

    • study → studied

    • walk → walked

  • 不規則動詞は形が変わる。

    • go → went

    • see → saw

    • have → had

例文:

  • I played basketball yesterday.(私は昨日バスケットボールをしました)

  • She studied English last night.(彼女は昨夜英語を勉強しました)

  • We went to the park.(私たちは公園に行きました)


be動詞の過去形:

  • am / is → was

  • are → were

例文:

  • I was tired.(私は疲れていました)

  • They were happy.(彼らは幸せでした)


ポイント:

  • 「yesterday」「last week」「two days ago」など、過去を表す語と一緒に使われる。

  • 疑問文は Did + 主語 + 動詞の原形

    • Did you go to school yesterday?

  • 否定文は didn’t + 動詞の原形

    • I didn’t play tennis.


5. 未来表現(will / be going to)

未来を表すときは、「will」または「be going to」を使います。
どちらも「〜するつもり」「〜する予定」という意味ですが、使い方に少し違いがあります。


① will(その場で決めた未来)
話している瞬間に決めたことや予測に使います。

  • I will study tomorrow.(明日勉強します)

  • It will rain tonight.(今夜は雨が降るでしょう)

  • I think he will come soon.(彼はすぐ来ると思います)


② be going to(予定している未来)
すでに決まっていることや計画に使います。

  • She is going to visit Cebu next week.(彼女は来週セブ島を訪れる予定です)

  • We are going to have dinner at 7.(私たちは7時に夕食をとる予定です)


疑問文と否定文の例:

  • Will you come tomorrow?(明日来ますか?)

  • He isn’t going to play soccer.(彼はサッカーをする予定ではありません)


ポイント:

  • 「will」は予測・その場の判断、「be going to」は予定・準備済み。

  • 日常会話では「gonna(going to)」が聞かれることもあります。

  • 時間表現(tomorrow / next week / soon など)とセットで覚えるとわかりやすい。

6. 疑問詞(What / Where / When / Who / How)

疑問詞は、**「何・どこ・いつ・誰・どのように」**を尋ねるときに使います。
英検4級の会話問題でも頻出です。

主な疑問詞:

  • What:何/何を

  • Where:どこで/どこに

  • When:いつ

  • Who:誰

  • How:どのように/どのくらい

例文:

  • What do you do after school?(放課後は何をしますか?)

  • Where is your bag?(あなたのかばんはどこですか?)

  • When do you get up?(いつ起きますか?)

  • Who is your teacher?(あなたの先生は誰ですか?)

  • How old are you?(あなたは何歳ですか?)

ポイント:

  • 疑問詞の後は「助動詞+主語+動詞」の語順。

  • 疑問詞だけで終わらないように注意する。


7. 助動詞(can / must / may)

助動詞は、動詞の前に置いて「〜できる」「〜しなければならない」「〜してもよい」を表します。

主な助動詞と意味:

  • can:〜できる

  • must:〜しなければならない

  • may:〜してもよい

例文:

  • I can swim.(私は泳げます)

  • You must study hard.(あなたは一生懸命勉強しなければなりません)

  • May I open the window?(窓を開けてもいいですか?)

ポイント:

  • 助動詞の後は 動詞の原形

    • × can to go → ○ can go

  • 否定文は「助動詞+not」

    • can’t, mustn’t, may not

  • 「May I〜?」はていねいなお願い表現としてよく出る。


8. 名詞・冠詞(a / an / the)

冠詞(article)は、名詞の前につけて「どんなものか」を表します。

基本ルール:

  • a / an:1つの〜(はじめて出てくるもの)

    • a dog, an apple

  • the:その〜(すでにわかっているもの)

    • the sun, the book on the desk

例文:

  • I have a pen. The pen is blue.

  • The sun rises in the east.

ポイント:

  • a は子音で始まる単語の前(a cat)

  • an は母音で始まる単語の前(an orange)

  • 数えられない名詞(water, riceなど)には冠詞をつけない。


9. 代名詞(I / you / he / she / it / we / they)

代名詞は、同じ名詞のくり返しを避けて使う言葉です。

主格と目的格:

主格 目的格
I → me he → him
she → her we → us
they → them it → it

例文:

  • He is my friend.(彼は私の友達です)

  • I like her.(私は彼女が好きです)

  • We saw them.(私たちは彼らを見ました)

所有を表す形:
my / your / his / her / our / their

例文:

  • This is my bag.

  • Their house is big.

ポイント:

  • 主語の位置では主格、動詞の後では目的格を使う。

  • 所有格と混同しないように注意。


10. 前置詞(in / on / at / to / from など)

前置詞は、「時間・場所・方向」などを表すときに使います。
英検4級では正しい前置詞を選ぶ問題がよく出ます。

主な前置詞の使い方:

前置詞 意味 例文
in 〜の中で in the room, in the morning
on 〜の上に/〜日に on the table, on Sunday
at 特定の場所・時刻 at school, at 7 o’clock
to 〜へ go to school
from 〜から come from Japan

ポイント:

  • 時間表現では “in the morning / on Monday / at night” のようにセットで覚える。

  • 「go to」「come from」は英検の定番。


11. 比較級・最上級

ものや人を比較するときに使う表現です。
形容詞・副詞の変化に注意しましょう。

比較級:

  • 形容詞+er+than

    • This book is bigger than that one.

    • She is taller than her sister.

最上級:

  • the+形容詞+est

    • She is the tallest in her class.

    • This is the best restaurant.

不規則変化:

原級 比較級 最上級
good better best
bad worse worst
many more most

ポイント:

  • 比較の対象が2つ → 比較級(than)

  • 3つ以上 → 最上級(the)

  • 最上級では「in+場所」「of+グループ」で範囲を表す。


12. 命令文

命令文は、「〜しなさい」「〜してはいけません」と指示を伝える文です。

基本文型:

  • 動詞の原形で始める。

    • Sit down.(座りなさい)

    • Open the door.(ドアを開けなさい)

否定の命令文:

  • Don’t + 動詞

    • Don’t run.(走らないで)

    • Don’t be late.(遅れないで)

ポイント:

  • 主語(You)は省略する。

  • 丁寧に言いたいときは “Please” を加える。

    • Please come here.


13. 不定詞(to + 動詞の原形)

不定詞は「〜すること」「〜するために」を表します。
英検4級では「to不定詞」を使う表現がよく出ます。

例文:

  • I want to eat sushi.(私は寿司を食べたい)

  • She likes to read books.(彼女は本を読むのが好き)

  • I went to the park to play soccer.(サッカーをするために公園へ行きました)

ポイント:

  • 「want to」「need to」「decide to」などは定番。

  • 動詞の後に to不定詞が続くパターンをセットで覚えると便利。

  • 「to + 動詞の原形」を忘れない!


14. 接続詞(and / but / because)

文と文、単語と単語をつなぐのが接続詞です。

主な接続詞:

  • and(〜と〜)

  • but(しかし)

  • because(なぜなら〜だから)

例文:

  • I like dogs and cats.

  • She is busy but happy.

  • I stayed home because it rained.

ポイント:

  • and と but は文をつなぐときに便利。

  • because は理由を説明するときに使う。


15. There is / There are 構文

「〜がある/いる」を表す文です。
英検4級では、場所を説明する問題でよく出ます。

例文:

  • There is a park near my house.(私の家の近くに公園があります)

  • There are many students in the room.(部屋にたくさんの生徒がいます)

ポイント:

  • 単数なら There is、複数なら There are

  • 名詞の数に合わせる。

  • 「場所を後ろに書く」のがポイント。


まとめ

英検4級の文法は、中学1〜2年で学ぶ基礎文法が中心です。
このレベルでは「正確に使えるか」「意味を理解しているか」が重要です。

学習のコツ:

  1. 各文法ごとに例文を声に出して読む。

  2. 英検4級の過去問で出題パターンを確認する。

  3. 苦手な文法は、短文作り(例文練習)で繰り返し復習する。

確実に基本文法を身につければ、英検4級だけでなく3級の学習にもスムーズに進むことができます。

FAQs(よくある質問)

英検4級の文法はどの範囲?

中学1〜2年レベルの基礎文法が中心です。be動詞/一般動詞、現在進行形、過去形、未来表現、助動詞、疑問詞、前置詞、比較級・最上級、不定詞、接続詞、There is/are などが頻出です。

be動詞と一般動詞の違いは?

be動詞(am/is/are)は「〜です・〜にいる/ある」を表し、主語によって形が変わります。一般動詞は「する・行く・好き」など動作や状態を表します。疑問文・否定文の作り方も異なり、一般動詞では do/does を使います。

三人称単数の -s はいつ付ける?

主語が he/she/it(または単数名詞)のとき、現在形の一般動詞に -s/-es を付けます。例:he plays、she studies、it has。

現在進行形(be + 動詞ing)の作り方は?

主語+am/is/are+動詞の ing 形。例:I am studying. / She is watching TV. e で終わる動詞は e を取って ing(make → making)、run → running のように子音重ねに注意。

過去形の基本ルールは?

多くの動詞は -ed(play → played)。不規則動詞は暗記(go → went, see → saw, have → had)。be動詞は am/is → was、are → were。

未来は will と be going to のどちらを使う?

両方とも未来を表します。willはその場の判断や予測、be going toは予定・準備済みの未来に使う傾向があります。例:It will rain. / I am going to visit Cebu.

疑問詞を使った語順は?

疑問詞(What/Where/When/Who/How)+助動詞(do/does/did など)+主語+動詞(原形)。例:What do you do after school?

助動詞の後ろはどんな形?

常に動詞の原形です。例:can swim / must study / may open。× can to go → ○ can go。

a / an / the の使い分けは?

a/an は「1つの(初出)」、the は「特定の(既出・文脈で特定)」。a は子音始まり、an は母音始まりの単語の前。数えられない名詞(water など)には基本的に冠詞を付けません。

代名詞の主格・目的格・所有格の使い分けは?

主語には主格(I, he, they)、動詞や前置詞の後には目的格(me, him, them)、名詞を修飾するときは所有格(my, his, their)。例:He likes her. / This is my bag.

前置詞 in/on/at はどう違う?

  • in:広い時間・空間(in the morning / in Tokyo)
  • on:曜日・表面(on Monday / on the table)
  • at:時刻・地点(at 7 o’clock / at school)

比較級・最上級の作り方は?

比較級:形容詞+er+than(bigger than)。最上級:the+形容詞+est(the biggest)。不規則:good–better–best、bad–worse–worst、many–more–most。

命令文はどう作る?丁寧に言うには?

動詞の原形で開始(Sit down. / Open the door.)。否定は Don’t+動詞(Don’t run.)。丁寧にするなら Please を前後に(Please sit down.)。

不定詞(to + 動詞の原形)はどんな意味?

「〜すること」「〜するために」。定番パターン:want to / need to / decide to。例:I want to eat sushi. / I went to the park to play soccer.

接続詞 and / but / because の使い分けは?

and:並列(AとB)/ but:対比(しかし)/ because:理由(なぜなら)。例:She is busy but happy. / I stayed home because it rained.

There is / There are の使い分けは?

単数名詞には There is、複数名詞には There are。場所は後ろに置く。例:There is a park near my house. / There are many students in the room.

否定文・疑問文での動詞の形に注意点は?

do/does/did を使うとき、動詞は原形に戻します。例:He likes coffee. → He doesn’t like coffee. / Does she play tennis?

よくあるケアレスミスは?

  • 三人称単数の -s を付け忘れる(He like → He likes
  • 現在進行形で be 動詞を忘れる(I studying → I am studying)
  • 助動詞の後を原形にしない(can goes → can go
  • There is/are の単複不一致(There is many… → There are many…)

短期間で得点を伸ばす学習法は?

  1. 頻出文法を一覧で確認(本ページの項目)。
  2. 各項目につき例文を音読→暗唱(10〜20文)。
  3. 過去問で「文法が理由で間違えた問題」にマーク→同タイプを反復。

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