目次
英検4級リーディング対策:時間配分とコツ
はじめに
英検4級のリーディングは、試験の中でも得点を稼ぎやすい重要なパートです。問題内容は中学初級レベルで難易度は高くありませんが、時間配分と読み方の工夫が合否を分けるポイントになります。
限られた時間の中で正確に読み取るためには、設問の順番やスピード配分を意識することが大切です。この記事では、英検4級リーディングの出題形式、理想的な時間配分、そしてスムーズに解くための実践的なコツをわかりやすく紹介します。
英検4級リーディングの出題構成
英検4級のリーディングは、主に3つのパートで構成されています。すべてマークシート形式で、語彙力・文法力・読解力のバランスが試されます。
Part 1:短文穴埋め(語句補充)
1文の中で空欄に当てはまる語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。
文法・単語の基礎理解を問う形式で、動詞・前置詞・疑問詞などが頻出します。
例:
She ___ to school every day.
(A) go (B) goes (C) going (D) went
→ 正解は (B) goes
Part 2:会話文完成
2〜3行の短い会話文の空欄に入る最も自然な返答を選ぶ問題です。
日常会話のやりとりに慣れているかがポイントになります。
例:
A: Do you like cats?
B: ___
(A) Yes, I do. (B) No, I don’t. (C) I’m fine. (D) See you.
→ 正解は (A)
Part 3:長文読解
短い文章やメール、案内文などを読んで内容一致を選ぶ問題です。
主語・動詞・数字・日付などの具体的な情報を正確に読み取ることが大切です。
全体で約30問が出題され、試験時間は35分(リーディング+ライティング)。
そのため、時間配分の工夫が合格へのカギとなります。
時間配分の目安
英検4級のリーディングとライティングは合わせて35分です。
リーディングにかけられるのはおよそ20〜25分が理想で、残りの10〜15分をライティングに回すのが一般的です。
以下はおすすめの時間配分の目安です
| パート | 内容 | 目安時間 | 
|---|---|---|
| Part 1 | 短文穴埋め | 6〜7分 | 
| Part 2 | 会話文完成 | 6〜7分 | 
| Part 3 | 長文読解 | 8〜10分 | 
| 見直し | 全体の確認 | 2〜3分 | 
時間配分のポイント
- 
短文問題を先に解くことでウォーミングアップにもなり、スムーズに試験を進められます。 
- 
長文問題に多めの時間を残すように意識しましょう。長文で焦るとミスが増えます。 
- 
わからない問題に長く時間を使わず、印をつけて後で戻る習慣をつけると効率的です。 
効率的に読むためのコツ
英検4級のリーディングは、限られた時間内で「いかに効率よく理解できるか」が勝負です。
以下のポイントを意識すると、スピードも正答率も上がります。
1. 全文を訳そうとしない
すべての単語を日本語に訳す必要はありません。
文章の**主語(誰が)・動詞(何をした)・目的語(何を)**を中心に、
おおまかな意味をつかむ「速読」を意識しましょう。
2. 先に設問を読む
本文を読む前に設問や選択肢をざっとチェックしておくと、
「どんな情報を探せばよいか」が明確になります。
これは英語でいう「スキャニング(scanning)」のテクニックです。
3. キーワードを見逃さない
数字・曜日・場所・名前などの具体的な情報は正答に直結する重要ポイントです。
英文中でこれらの単語を見つけたら線を引くなどして目立たせましょう。
4. 分からない単語が出ても止まらない
わからない単語があっても、文全体の流れから意味を推測できます。
「なんとなくこういう話かな」と大意をつかむことが大切です。
5. 過去問や模試で時間感覚をつかむ
練習のときからタイマーを使って20分以内で解く練習をすると、
本番でも焦らず解答できます。
読解練習におすすめの勉強法
英検4級のリーディング力を伸ばすには、毎日の少しずつの積み重ねが大切です。
以下の方法を実践すると、読解スピードと理解力が自然に向上します。
1. 過去問を定期的に解く
まずは出題形式に慣れることが最優先です。
英検公式サイトにある過去問や問題集を使い、週に1回はリーディングを通して解くようにしましょう。
同じ形式の問題を繰り返すことで、設問のパターンや語彙に慣れていきます。
2. 英検4級レベルの英語多読
英検4級レベル(英単語で言うと約600〜700語程度)の英文を、毎日少しずつ読む習慣をつけましょう。
たとえば、英語の簡単な絵本・英語学習サイト・英語ニュース子ども版(News in Levelsなど)が効果的です。
3. 語彙ノートを作る
過去問や練習問題でわからなかった単語をノートにまとめ、1日10個ずつ復習します。
ただ単語の意味を覚えるだけでなく、例文ごと覚えると記憶に残りやすくなります。
4. 短時間で読む練習をする
1題あたりの読解にかける時間をストップウォッチで測り、
「3分以内に読み切る」「5分以内に答えまで出す」といったスピード練習を続けると、
本番の時間感覚が自然に身につきます。
5. 音読で理解を深める
音読をすると、英語の語順やリズムが体に染み込みます。
リーディングだけでなく、リスニング力の向上にもつながるため一石二鳥です。
試験当日の心構え
英検4級の本番では、知識だけでなく「落ち着いて解く姿勢」も大切です。
限られた時間の中で焦らず、効率的に問題を処理するためのポイントを押さえましょう。
1. 問題全体をざっと確認する
試験が始まったら、まずリーディングの全体を軽く見て、長文問題の長さや内容の難易度を把握します。
難しそうな問題は後回しにして、解けるものから先に進みましょう。
2. 1問に時間をかけすぎない
リーディング全体で約30問あるため、1問30〜40秒以内を意識します。
時間をかけすぎると、後半で焦ってミスが増える原因になります。
3. 分からない問題は印をつけて飛ばす
悩んだときは無理に考え込まず、印をつけて次に進む勇気が必要です。
最後に残り時間で戻ればOK。空欄を残さないように注意しましょう。
4. マークミスを防ぐ
特に最後の見直し時間で、マークのずれや塗り間違いがないかを必ず確認します。
英検では、正答率だけでなく「確実にマークする力」も得点に直結します。
5. 最後まで集中を切らさない
終盤になると集中力が落ちやすくなります。
「あと5分」「あと5問」と区切って、小さな目標を立てて集中力を維持しましょう。
まとめ
英検4級のリーディングで高得点を取るためには、時間配分と読み方のバランスが重要です。
文章をすべて理解しようとするよりも、設問の意図をつかみ、大意を素早く読み取る力を身につけましょう。
おすすめの流れは次の通りです。
- 
短文問題(Part 1・Part 2)でリズムをつかむ 
- 
長文問題(Part 3)に時間を残してじっくり解く 
- 
分からない問題は印をつけて後回し 
- 
最後の2〜3分でマークチェック 
このパターンを繰り返し練習すれば、試験本番でも安定して8割以上の得点が狙えます。
「時間を制する者が、リーディングを制する」——これを意識して、合格へ一歩近づきましょう。
英検4級リーディングの理想的な時間配分は?
合計35分(リーディング+ライティング)のうち、リーディングは20〜25分が目安。Part1(6〜7分)→Part2(6〜7分)→Part3(8〜10分)→見直し(2〜3分)の配分がおすすめです。
先に長文から解くべき?短文から解くべき?
短文(Part1・Part2)から解くのがおすすめ。ウォームアップになり、得点の取りこぼしを防ぎつつ長文に時間を残せます。
1問あたりの目安時間は?
30〜40秒が目安。悩む問題は印をつけて後回しにし、最後に戻って処理します。
わからない単語が出たらどうする?
立ち止まらずに文脈から推測します。主語・動詞・数字・日時・場所などのキーワードに注目して大意把握を優先しましょう。
設問と本文、どちらを先に読むべき?
設問を先読みしてから本文を読むのが効率的。探す情報が明確になり、スキャン(scanning)がしやすくなります。
長文でミスを減らすコツは?
本文→設問選択肢→本文の順で往復し、具体情報(人名・数字・曜日・場所)に印をつけると取り違いを防げます。
見直し時間では何を確認する?
マークずれ・塗り間違い・未記入の有無を最優先で確認。次に、直感で変えた選択肢が根拠に合っているかを再チェックします。
過去問の使い方は?
週1セットをタイマー付きで実施し、終了後に間違い分析→語彙ノート化→翌日再テストの流れを習慣化します。
語彙はどうやって増やす?
間違いから逆算して単語を10語/日で累積。意味だけでなく短い例文ごと覚えると定着率が上がります。
音読は効果がある?
あります。語順感覚とチャンク(まとまり)処理が身につき、黙読スピードと理解精度の双方が改善します。
推測でマークしても減点はある?
ありません。英検は誤答ペナルティなし。時間切れ回避のため、迷ったら消去法で必ずマークしましょう。
試験当日の注意点は?
全体を俯瞰→解ける問題から着手→難問は後回し→最後にマークチェック。この順序で時間ロスと凡ミスを防げます。
リーディングとライティングの配分で迷うときは?
目標はリーディング20〜25分、ライティング10〜15分。ライティングを後ろ倒ししすぎないよう、リーディング終了5分前には切り替える基準を決めておきます。
頻出テーマは?対策は?
学校生活、家族・趣味、天気・季節、簡単な案内文・メールが多め。これらの分野の表現を多読・音読で事前に馴染ませておくと読み取りが速くなります。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			