目次
- 英検2級リーディング対策:長文読解と語彙問題の攻略法- はじめに
- 英検2級リーディングの構成と出題形式
- Part 1:語彙問題の攻略法
- Part 2:長文空所補充問題の攻略法
- Part 3:内容一致選択問題(長文読解)の攻略法
- 語彙力アップの勉強法
- スコアアップのための時間配分と解答戦略
- 模試・過去問を使った実践練習法
- まとめ
- よくある質問(FAQs)
- 英検2級リーディングの試験時間と理想の配分は?
- 効率よく得点を伸ばす順番は?
- Part 1(語彙)で迷ったときの対処法は?
- 長文空所補充(Part 2)のコツは?
- 内容一致問題(Part 3)は設問先読みが必要?
- 「Not/Except」問題でミスを減らすには?
- 語彙学習は何から始めればいい?
- 英英辞典は使ったほうがいい?
- 過去問はどのくらい解くべき?
- 背景知識は必要?
- 読み飛ばし(スキミング/スキャニング)の練習方法は?
- 時間が足りなくなったら?
- 辞書やアプリの活用は本番でも可能?
- 毎日の学習ルーティン例は?
- 正答率の目安はどれくらい?
- 長文が難しすぎると感じたら?
- 復習で必ずやるべきことは?
- 模試と過去問の使い分けは?
- 本番直前のチェックポイントは?
 
英検2級リーディング対策:長文読解と語彙問題の攻略法
はじめに
英検2級のリーディングセクションは、合格を大きく左右する最重要パートです。準2級までとは異なり、英文量が一気に増え、抽象的なテーマや社会問題など、より「大人向け」の内容が出題されるのが特徴です。語彙力・読解力・スピードのすべてが求められるため、効率的な学習と実戦的な練習が不可欠です。
本記事では、英検2級のリーディングを構成する3つのパート(語彙問題・長文空所補充・内容一致選択)を徹底解説し、短期間で得点力を上げるための勉強法や時間配分のコツを紹介します。英語を読むのが苦手な方でも、ポイントを押さえて練習すれば確実にスコアを伸ばせます。英検2級合格を目指す方は、ぜひ本記事を参考にリーディング力を強化してください。
英検2級リーディングの構成と出題形式
英検2級のリーディングは、語彙力・文法力・読解力の総合力を試す構成になっています。全体で約40分の時間が与えられ、3つのパートに分かれています。各パートの特徴と出題傾向を理解しておくことが、効率的に得点を伸ばす第一歩です。
| パート | 問題内容 | 問題数 | 難易度の目安 | ポイント | 
|---|---|---|---|---|
| Part 1 | 語彙・文法空所補充 | 約20問 | 中 | 文脈から単語を推測する力が必要 | 
| Part 2 | 長文空所補充 | 約6問 | 中〜やや難 | 段落の流れ・論理的つながりを理解 | 
| Part 3 | 内容一致選択(長文読解) | 約10問 | 難 | 設問の意図を読み取り、根拠を探す力が重要 | 
このうち、**Part 3(長文読解)が最も時間と集中力を要します。逆にPart 1(語彙問題)**は短時間で正答を重ねることができるため、最初のスピードアップが全体のリズムを作ります。
時間配分の目安
- 
Part 1:8分 
- 
Part 2:10分 
- 
Part 3:20分 
- 
見直し:2分 
この時間配分を意識しながら、テンポよく解く練習を積むことで、本番でも焦らず対応できるようになります。
Part 1:語彙問題の攻略法
英検2級リーディングの最初のパートは「語彙・文法空所補充」です。文中の空欄に最も適切な単語を選ぶ形式で、英単語の意味だけでなく「文脈での使われ方」を理解しているかが問われます。準2級と比べると、抽象的な語彙・熟語・句動詞が多く登場する点が特徴です。
出題の特徴
- 
問題数:約20問 
- 
選択肢は意味が似ている単語が多く、細かなニュアンスの違いを判断する必要がある 
- 
文法問題よりも語彙力中心の出題傾向 
- 
「文脈判断」が得点のカギになる 
例:
The new law will ________ the way companies hire foreign workers.
A) affect B) prefer C) include D) avoid
→ 正解は A) affect。
文全体の意味(法律が外国人採用の方法に「影響を与える」)を理解する力が必要です。
効果的な勉強法
① 頻出単語を優先的に暗記する
英検2級でよく出る語彙はある程度決まっています。『英検2級 でる順パス単』や『ターゲット1900』などの単語帳を1冊に絞って、何周も繰り返すのが効果的です。
② 文脈で覚える
単語を単独で覚えるのではなく、「使われ方」を一緒に覚えましょう。
- 
× memorize:暗記する(中立的) 
- 
〇 recall:思い出す(記憶の想起) 
- 
〇 remind:思い出させる(他者が主語) 
 このように、使い分けを理解すると正答率が上がります。
③ 熟語・句動詞も対策する
英検2級では “carry out”, “look forward to”, “be responsible for” など、句動詞(phrasal verbs) が頻出します。動詞+前置詞の組み合わせをまとめて覚えるのがコツです。
時間配分と解き方のコツ
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1問あたり 20〜25秒 を目安に解く 
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難しい問題に時間をかけすぎない 
- 
「消去法」を使って選択肢を2つまで絞る 
- 
文脈の前後を丁寧に読む 
語彙問題はスピード勝負。ここで時間を節約し、後半の長文読解に余裕を持たせることが、合格ライン突破の鍵になります。
Part 2:長文空所補充問題の攻略法
英検2級リーディングの第2パートは、「長文の空所に最も自然に入る文や語句を選ぶ」問題です。文章全体の構成や流れを理解しているかどうかが試されます。語彙力だけでなく、論理的な読解力が必要とされるパートです。
出題の特徴
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問題数:約6問 
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空所には「文」または「文中の一部」が抜けており、4つの選択肢から最も文脈に合うものを選ぶ 
- 
接続語や指示語(this, that, these, those)などがヒントになる 
- 
一見すると複数の選択肢が合いそうに見えるが、「前後の論理の流れ」を確認することで正答を導ける 
よくある出題パターン
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因果関係を表す接続 - 
because, therefore, as a result, due to など 
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例:原因→結果の関係を示す文を探す 
 
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- 
対比や転換を示す構成 - 
however, on the other hand, although など 
- 
前の段落と反対の内容を補う文が正解になりやすい 
 
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指示語のつながり - 
“this” や “such a problem” のように、前文の内容を受けている文が自然に入る 
 
- 
解き方のステップ
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空所前後をしっかり読む - 
空所の前の文の「主張」と後ろの文の「展開」がどのようにつながるかを確認します。 
- 
特に、接続副詞(however, thereforeなど)がある場合は強力なヒントです。 
 
- 
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選択肢の「論理的一貫性」を見る - 
文章の内容が自然に続くか? 
- 
主語や時制、代名詞の指す内容は一致しているか? 
 
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段落全体の要点をつかむ - 
文章全体の流れを意識し、どのようなストーリー展開になっているのかを把握します。 
 
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学習・練習法
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過去問を段落ごとに分析する 
 → 正解の文がなぜ自然なのかを理由づける練習を。
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英語ニュースの要約練習をする 
 → 論理的な流れをつかむ力が向上します。
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「接続語・指示語リスト」を暗記する 
 → 文の関係性をすぐに判断できるようにしておく。
時間配分の目安
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1問あたり 約1.5分 
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全体で 約10分以内 に解くことを意識 
- 
選択肢がすぐに決まらない場合は、一度印をつけて飛ばす 
長文空所補充問題では、単語力よりも「文章全体を読むセンス」が問われます。文のつながりを見抜く練習を重ねることで、自然と正答率が安定していきます。
Part 3:内容一致選択問題(長文読解)の攻略法
英検2級リーディングの最後のパートは、最も配点が高く、難易度も高い「内容一致選択問題」です。複数段落の長文を読み、内容に合う選択肢を選ぶ形式で、読解スピードと正確さの両方が求められます。
出題の特徴
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問題数:約10問 
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テーマ例:環境問題、教育、テクノロジー、社会的トピックなど 
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1つの長文に対して設問が4問ほど付く形式 
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「筆者の意見」「具体例の内容」「要約」などが問われる 
効果的な解き方
① 設問を先に読む(スキミング)
本文を読む前に設問と選択肢をざっと確認し、何を探すかの目的意識を持ちましょう。これにより、本文を読むときにキーワードを効率よく探せます。
② 段落ごとの要点をつかむ
長文は、「導入 → 主張 → 具体例 → まとめ」の流れで構成されています。
各段落の主旨を1行でまとめながら読むと、全体の理解が深まります。
③ 根拠を必ず本文に求める
英検のリーディングでは、答えの根拠は必ず本文中にあると考えてください。
選択肢の言い換え表現(paraphrase)に注意しながら、本文と一致する内容を探します。
④ 「Not」「Except」問題に注意
「〜ではないものを選べ」という設問は、焦って読むと逆の意味で選んでしまうことがあります。
否定語や例外表現(however, unless, exceptなど)に印をつけて丁寧に確認しましょう。
スキャンニング(Scanning)のコツ
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人名、数字、年号などは視覚的に探しやすいキーワード 
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設問に含まれるキーワードの「同義語」を探す(例:“children” ⇔ “young people”) 
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一語一句読むのではなく、「必要な部分だけを正確に読む」訓練を重ねる 
時間配分の目安
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1つの長文(4問)につき 7〜8分 
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本文読解5分 + 設問確認2〜3分 
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残り時間で見直し 
実践トレーニング法
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過去問・問題集を制限時間内で解く 
 → 本番を意識したスピード練習で慣れる。
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設問ごとの根拠をマークする 
 → 「この文が理由でこの選択肢を選んだ」と明確にする習慣をつける。
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読んだ英文を1文で要約する練習 
 → 要約力を高めると、正しい選択肢を選ぶスピードが上がる。
内容一致選択問題は、最初は難しく感じても、構造を理解して読めば必ず得点源になります。焦らず、本文に忠実な「根拠読み」を身につけましょう。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			