目次
- 英検4級リスニング対策:よく出るパターンと練習法- はじめに
- 英検4級リスニングの基本構成
- よく出るリスニングのパターン
- 効果的な練習法
- よくあるミスと対策
- 試験本番のコツ
- まとめ
- 英検4級リスニング対策 FAQ
- 英検4級のリスニングは何パート構成ですか?
- 音声は何回流れますか?
- 毎日どれくらい練習すれば良いですか?
- 数字や時間を聞き間違えます。対策は?
- 聞き取れない単語が出たらどうすれば?
- シャドーイングの正しいやり方は?
- ディクテーションはどのレベルから始める?
- 過去問はいつから使うべき?
- 本番の先読みは何を見ればいい?
- 合否はリスニングだけの点で決まりますか?
- 小学生でも対策は同じでいい?
- おすすめの無料教材は?
- リスニング中にメモは必要?
- 緊張して実力が出ません。直前にできることは?
- 勉強の進みが遅いと感じたら?
 
英検4級リスニング対策:よく出るパターンと練習法
はじめに
英検4級のリスニングは、英語の音に慣れていない人にとって「どこを聞けばいいのかわからない」と感じやすいパートです。
しかし、実は出題のパターンが決まっているため、コツをつかめば確実に得点を伸ばすことができます。
英検4級のレベルは「中学1年生〜2年生の前半程度」。
つまり、難しい単語や長い文を完璧に理解する必要はなく、よく使われる表現を聞き取れれば十分合格レベルに達します。
このページでは、英検4級のリスニングでよく出る問題パターンや、効果的な練習方法をわかりやすく紹介します。
「リスニングが苦手」「音声だと焦ってしまう」という方も、ぜひこの記事を読んで、耳から英語を楽しめるようになりましょう。
英検4級リスニングの基本構成
英検4級のリスニングテストは、全部で3つのパートに分かれています。
試験全体の中でもリスニングの割合は大きく、全25問中15問がリスニング問題です。
つまり、「耳で理解する力」を伸ばすことが合格のカギとなります。
リスニングは約15分で行われ、音声は1回だけ流れます。
質問文と選択肢はすべて問題冊子に書かれているので、音声が始まる前に質問を先読みしておくのがポイントです。
| パート | 内容 | 問題数 | 聞き取りのコツ | 
|---|---|---|---|
| Part 1 | 会話の応答文を選ぶ問題 | 約10問 | 「質問に対してどんな返事が自然か」を考える | 
| Part 2 | 2人の会話の内容理解 | 約5問 | 登場人物のやりとりに注目し、誰が何をしているかを聞き取る | 
| Part 3 | 説明文・アナウンスの理解 | 約5問 | 時間・場所・予定などのキーワードを聞き取る | 
リスニングの前半(Part 1)は短い会話が多く、やさしめの問題が中心です。
後半(Part 2・3)は少し長い文章になりますが、文の中でヒントが何度も繰り返されることが多いため、焦らず最後まで聞きましょう。
このあとに続くセクション「よく出るリスニングのパターン」では、
各パートで特に頻出の質問や会話のテーマを、具体例つきで紹介します。
よく出るリスニングのパターン
英検4級のリスニングでは、日常生活でよく使う会話が中心に出題されます。
すべての単語を完璧に聞き取る必要はありません。
大切なのは、「何を聞かれているか」=質問の意図をつかむことです。
以下の5つのパターンを押さえておけば、ほとんどの問題に対応できます。
パターン①:あいさつ・日常会話
例:
A: How are you today?
B: I’m fine, thank you.
- 
テーマ: あいさつ、自己紹介、天気、気分など 
- 
よく出る表現: - 
How are you? / How’s the weather? / What’s your name? 
 
- 
- 
ポイント: 
 短い返答が多いので、パッと反応できる定型文を覚えておこう。
 「I’m fine」「It’s sunny」「Not bad」など、自然な受け答えを練習!
パターン②:時間・スケジュールの会話
例:
A: What time does the movie start?
B: It starts at seven thirty.
- 
テーマ: 時間、予定、曜日 
- 
よく出る表現: - 
at seven / on Sunday / after school / in the morning 
 
- 
- 
ポイント: 
 数字+曜日の聞き取りが大切。
 英語では「thirteen」と「thirty」などの聞き分けに注意!
パターン③:買い物・注文の会話
例:
A: How much is this bag?
B: It’s five hundred yen.
- 
テーマ: 値段、色、数量、ほしい物 
- 
よく出る表現: - 
How much〜? / I want〜. / This one, please. 
 
- 
- 
ポイント: 
 金額や数字を聞き取る練習をしておこう。
 「fifteen」「fifty」「hundred」などの発音の違いにも慣れること。
パターン④:場所・道案内
例:
A: Where is the library?
B: It’s next to the park.
- 
テーマ: 建物・位置・行き方 
- 
よく出る表現: - 
in front of / next to / between / go straight / turn left 
 
- 
- 
ポイント: 
 **前置詞(in, on, under, next toなど)**を聞き取ること。
 絵や地図を使った問題が出ることもあるので、位置関係をイメージしながら聞こう。
パターン⑤:先生やアナウンスの指示
例:
Please don’t forget your homework.
- 
テーマ: 注意・お願い・予定変更 
- 
よく出る表現: - 
Don’t be late. / Be careful. / Please listen. 
 
- 
- 
ポイント: 
 「Please」「Don’t」などの命令・お願いの言葉がヒント。
 何をする/しないように言われているかを聞き取ろう。
これらのパターンを日常的に練習しておくと、
本番で「聞いたことがあるフレーズ」が多くなり、ぐっと聞き取りが楽になります。
効果的な練習法
英検4級のリスニングは、ただ聞き流すだけでは上達しません。
大切なのは、「聞く・話す・書く」練習を組み合わせて行うことです。
ここでは、短時間でも効果が出る4つの方法を紹介します。
① シャドーイング(音をまねして発音する)
やり方:
- 
英語音声を聞く 
- 
少し遅れて(1~2語遅れで)声に出してまねする 
ポイント:
- 
発音やイントネーションに耳が慣れる 
- 
「聞く力」と「話す力」を同時に鍛えられる 
- 
毎日5分でも継続すると効果大 
おすすめ教材:
- 
英検公式スタディギアのリスニング音声 
- 
YouTubeの「英検4級リスニング練習」チャンネル 
② ディクテーション(書き取り練習)
やり方:
- 
音声を再生し、聞こえた英語をノートに書く 
- 
書けなかった単語を確認し、意味を調べる 
ポイント:
- 
自分が聞き取れない音の傾向を発見できる 
- 
文法や語順の感覚も自然に身につく 
- 
最初は短い文(5秒以内)から始めるのがコツ 
③ 過去問でパターンに慣れる
やり方:
- 
英検公式サイトや「過去6回全問題集」を使って、本番と同じ形式で解く 
- 
問題を解いたあとに、スクリプト(英文)を音読して内容を確認 
ポイント:
- 
問題形式・スピード・話者の声に慣れる 
- 
同じような表現が何度も出るので、自然とフレーズが身につく 
④ リスニング+スピーキングの習慣化
おすすめの方法:
- 
朝や寝る前に1日10分だけ「聞く+まねする」時間を作る 
- 
学校や塾の英語の授業で聞いたフレーズを口に出して復習 
ポイント:
- 
英語は“耳”と“口”の両方で覚えると記憶に残りやすい 
- 
家族や友達と「今日聞いた英語」を言い合うのも効果的 
ワンポイント
リスニングの上達に「才能」は関係ありません。
毎日少しずつ耳を慣らしていくことが、一番の近道です。
よくあるミスと対策
リスニングでは、単語を知っていても「聞こえたのに意味がつかめない」ということがあります。
これは多くの受験者が経験する共通のつまずきです。
ここでは、よくあるミスとその克服法を紹介します。
ミス①:最初の一言を聞き逃す
原因: 集中する前に音声が流れ始めてしまう
対策: 音声が始まる前に「質問文を先読み」する
リスニングでは、最初の1文で話のテーマが決まることが多いです。
音声が流れる前に問題文を見て、「誰が話している?」「どんな場面か?」をイメージしておきましょう。
心の中で「準備、スタート!」とリズムを作るのも効果的です。
ミス②:数字・時間の聞き間違い
原因: 似た発音の単語を区別できていない
対策: 数字や時刻の音を繰り返し聞いて練習する
特に注意が必要なのは以下のペアです:
| 聞き間違えやすい単語 | 意味 | 
|---|---|
| thirteen / thirty | 13 / 30 | 
| fifteen / fifty | 15 / 50 | 
| four / for | 4 / ~のために | 
| two / too / to | 2 / ~も / ~へ | 
英語の数や時間を声に出して読むと、耳だけでなく口の感覚でも覚えられます。
ミス③:聞き取った内容をすぐ忘れる
原因: 一度にすべて理解しようとして混乱する
対策: 「キーワード」だけを覚える意識を持つ
すべてを完璧に覚えようとせず、名詞と動詞を中心に聞き取るのがコツです。
例えば、
“She is going to the library.”
この文なら「She」「going」「library」の3つを覚えるだけで十分理解できます。
ミス④:焦って選択肢を間違える
原因: 早くマークしようとして冷静さを失う
対策: 「確信があるまでマークしない」習慣をつける
迷ったときは、すぐに塗らずに次の問題に集中。
英検4級は1問ごとの配点が小さいため、1問にこだわらず全体のペースを保つことが大切です。
ミス⑤:知らない単語が出てパニックになる
原因: 単語の意味を知らないと全体が理解できないと思ってしまう
対策: 知っている単語だけで「全体の意味」を推測する
英検4級では、知らない単語があっても正解できるように設計されています。
音の流れから、「人がどこへ行くのか」「何をするのか」などをつかめば大丈夫です。
アドバイス:
リスニングで一番大切なのは“完璧さ”ではなく、“流れをつかむ力”。
少しずつ耳が慣れれば、確実に点数は上がります。
試験本番のコツ
リスニング本番では、「練習のときは聞けたのに、試験だと焦ってしまった」という声がよくあります。
英検4級のリスニングは一度しか音声が流れないため、集中力と時間の使い方がとても大切です。
以下のコツを押さえておきましょう。
① 質問文は必ず先読みする
リスニングが始まる前に、問題冊子の質問を先に読むことが一番のポイントです。
質問を読んでおけば、「何を聞けばいいのか」が明確になります。
例:
Where does the boy want to go?
→ この質問なら「場所」に注目して聞けばOK。
先読みする時間は短いですが、キーワードを線で囲むだけでも集中しやすくなります。
② 聞き取れなくても焦らない
音声の中には、知らない単語や早口の部分もあります。
でも、英検4級の問題は「内容のヒントが必ず繰り返される」ように作られています。
例:
“Let’s go to the park.”
“Good idea. I like playing soccer there.”
1文目を聞き逃しても、2文目で「park」というヒントが出てくることがあります。
最初の1回でわからなくても、すぐにあきらめないことが大切です。
③ 最後まで集中を切らさない
リスニングの後半(Part 3)は少し長い説明文が多くなります。
ここで集中力が切れると、点数が大きく下がってしまいます。
1問終わるごとに深呼吸をしてリセットするのがおすすめです。
④ 音声のスピードに慣れておく
試験前日までに必ず本番と同じスピードの音声を聞いておきましょう。
英検4級のリスニングは、ネイティブの自然な発音で流れます。
事前に慣れておけば、試験当日に「速い!」と感じにくくなります。
⑤ マークミスを防ぐ
最後まで集中して聞けたのに、マークの位置をずらしてしまうのはもったいないミスです。
リスニング後に時間があれば、必ず1問ずつずれていないか確認しましょう。
本番前日のチェックリスト
過去問を1回通して解いた
数字・時間表現を聞く練習をした
リスニング音声でシャドーイングを5分した
鉛筆・消しゴムを準備した
早寝して当日しっかり集中できるようにした
まとめ
英検4級のリスニングは、特別なテクニックよりも基本の聞き取り練習をコツコツ続けることが合格への近道です。
出題の多くは、学校や日常生活で使われるシンプルな会話。
よく出るパターンを覚え、耳を慣らしておくだけで驚くほど理解できるようになります。
もう一度おさらい!リスニング上達の3ステップ
出題パターンを知る(あいさつ・時間・買い物・場所など)
毎日少しでも英語を聞く(公式音声や動画を活用)
聞いた音をまねする(シャドーイング・音読)
リスニング力は、「たくさん聞く」「まねする」「慣れる」という積み重ねで必ず伸びます。
はじめは聞き取れなくても、毎日数分の練習を続ければ、確実に耳が変わっていきます。
英検4級は、英語学習のスタートライン。
このリスニング対策をきっかけに、英語の音を「怖いもの」ではなく「楽しいリズム」として感じられるようになりましょう。
次のステップ:
リスニングに慣れてきたら、過去問や模擬テストで実戦練習をしてみましょう。
本番のスピードや雰囲気を体で覚えることで、さらに自信がつきます。
英検4級リスニング対策 FAQ
英検4級のリスニングは何パート構成ですか?
一般的に3パート構成です。短い応答、会話理解、説明文(アナウンス)を聞いて答えます。
音声は何回流れますか?
通常は1回のみです。事前に設問の先読みをして、聞くポイントを決めておきましょう。
毎日どれくらい練習すれば良いですか?
目安は1日10〜15分でOKです。シャドーイング5分、ディクテーション5分、仕上げに過去問3問など、短く細く続けるのが効果的です。
数字や時間を聞き間違えます。対策は?
「thirteen/thirty」「fifteen/fifty」など紛らわしいペアを集中的に口に出して練習しましょう。時計・カレンダーの英語表現も合わせて復習すると定着します。
聞き取れない単語が出たらどうすれば?
パニックにならず、知っている単語だけで全体の意味を推測します。名詞(誰・どこ・何)と動詞(すること)に意識を置くと流れを掴めます。
シャドーイングの正しいやり方は?
音声を止めずに1〜2語遅れてまねします。文法の正確さよりもリズムとイントネーションを優先。短い音声を繰り返すのがコツです。
ディクテーションはどのレベルから始める?
5秒前後の短文から。書けなかった単語だけ答え合わせし、翌日に同じ音声をもう一度書くと定着します。
過去問はいつから使うべき?
基本表現に軽く慣れた段階でOK。直前期(1〜2週間前)は本番と同じ手順と時間で通し練習を1日1回行うと効果的です。
本番の先読みは何を見ればいい?
疑問詞(What/Where/When/How)とキーワード(時間・場所・人物・数量)に線を引き、何を聞くかを明確にします。
合否はリスニングだけの点で決まりますか?
いいえ。CSEスコアによる総合判定です。リスニングだけの合格ラインはありませんが、リスニングの得点は合否に大きく影響します。
小学生でも対策は同じでいい?
基本は同じですが、語彙は学校生活・家族・買い物など身近なテーマに絞り、音読とまねる練習を多めにすると伸びやすいです。
おすすめの無料教材は?
公式のサンプル音源、英検4級向けの練習動画、基礎英語系の短いダイアログなど。短時間で毎日触れられる素材を選びましょう。
リスニング中にメモは必要?
4級では「メモよりキーワード記憶」がおすすめです。名詞と数字だけ心の中でつぶやいて保持すると、次の文を落としにくくなります。
緊張して実力が出ません。直前にできることは?
深呼吸→設問のキーワードに線→「誰・どこ・いつ」を決め打ちで聞く、の3手順をルーティン化。前日は早寝・当日はウォームアップで短文を音読しましょう。
勉強の進みが遅いと感じたら?
「聞く→まねる→同じ素材を翌日もう一度」の3サイクルに絞ってみてください。新しい素材を増やしすぎるより、同じ素材を回す方が定着します。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			